美少女TSおやじは異世界帰還者 帰還後イチャイチャエロエロ生活【後半からはVRファンタジー世界編】 作:えぴっくにごつ
「――これ、負けバトルかも……っ」
「えぇ~~……?」
想定外の事態から、しかしそれが示す今の状況に思い当たり。
二人は驚愕と困惑の色を見せつつも、同時にどこかで納得の感情を抱いてしまう。
そしてその推察は当たっていた。
この頭目の男のステータスは非常に高く設定されており。序盤のダンジョンでありながら、序盤のステータスではまず勝てないようになっている。
いわゆる、「負けバトル」。
負ける事でストーリー、イベントが進むタイプのそれであった。
「い、いきなり負けバトルか~~……っ」
その事に確信が持て。星図は一応ピンチにある中だと言うのに、何か緊張感の無い困惑の声を上げてしまう。
「ん?……あ!ってコトは……?」
「あっ」
そして直後。星図と、同じくモカもある事に思い当たり気づく。
いかにもRPGな世界観に、ちょっと心躍らせて戦いに興じてしまっていたが。
このシミュレーションの目的が、FLHによる「人間の性の観察」だという事。そう、行ってしまえば一種の「エロゲ」だと言う事に。
「!」
そんな事に思い当たった、今も床に倒れている二人の元に、ヌっと影が立つ。
「あっ、ヤバ」
「あわわ……」
見上げれば、二人の前では頭目の男が仁王立ちで立ち構え。
下卑た妖しい笑みを浮かべ、二人を見下ろしていた。
「ゲヒヒ――見てみりゃ、どっちもかなりの上玉じゃねぇかァ。こいつぁとんだお宝が自分から飛び込んで来たモンだぜェ」
そして頭目の男は、また下品な台詞を吐きながら。二人を見定めするように舐めるまでの目つきで見下ろす。
「くっ!」
「むぅっ!」
二人は慌て、威嚇するようにその可憐な顔に剣幕を取り繕うが。
「ヒヒ、いいねぇ。その毅然とした顔、崩してやりたくなるぜェッ」
しかしそれは頭目の男を面白がらせ、その加虐欲を煽ることにしかならなかった。
「まァ、安心しなァ。俺はコトに及ぶ時に、鳴き叫ばれて苦しまれるのは好みじゃなくてなァ――チト、手に入れたコイツを試して見るかァ」
そして次に、何かそんなような言葉を発した頭目は。その懐に手を突っ込み、おもむろに何かを取り出して見せた。
それは、何か妖しく光る小ぶりな水晶。見るに、何らかの魔法アイテム。
「一体何を……!」
「なんか明らかに怪しいケド……!」
それに警戒の色を見せ、頭目を睨み上げる二人。
「ヒヒッ――」
そんな二人を嘲るように、頭目はその怪しい水晶を手元で転がす。
その次の瞬間、それは起こった。
「――っぅ……!?♡」
「――ひぅっ……!?♡」
ドクン、と。
二人の身に、正確には下腹部を中心に。
何か疼く感覚が。正直言ってしまえば、どこか甘美な刺激とさえ感じてしまうそれが走ったのは直後瞬間。
そして二人は揃って、自分の意志に反した甘さを含む悲鳴を上げてしまったのだ。
「ふぇっ!?……なに!?」
「ふゃっ!な、なにコレ……っ!?」
唐突に走った妙な感覚に、二人はまた場に似合わぬ可愛らしい声を漏らし。
慌ててそれぞれの身体の、感覚の発生源たる下腹部を見る。
「!……うぁ……っ!?」
「!……ぁ、ひぇ……っ!」
そして、次に目に飛び込み確認できたものに。
二人はそれぞれ、困惑と羞恥の入り交じった声を漏らしてしまう。
二人のそれぞれの下腹部。そこにあった――刻まれていたのは。
怪しい蛍光ピンクのそれで発光し、ハートを主体として少し凝った紋様を描く、刺青のようなそれ。
――淫紋、であった。
「淫……紋……!?」
「ぅぁ……コレ、エッチなアレじゃん……っ」
星図は、そしてモカも。
その可憐な顔をしかし赤らめ、羞恥のそれを作り。それぞれ戸惑う声を零す。
星図には、そのビキニインナーのアンダーの上の、下腹部にくっきりはっきりと。
モカも、その競泳水着型インナーの下に。しかしそれを透けて、下腹部に刻まれぼんやりと発光する淫紋がはっきりと。
それぞれに「淫ら」の証として、確かに刻まれてしまっていた。
「ケヒヒッ、こいつぁ傑作だァ。いいカンジの格好になったじゃねェかァッ」
そんな二人を嘲るように、目の前の頭目の男から下卑た笑いが上がり注がれる。
「ッ!……こんなもので……っ!」
「くぅ!……負けたりなんかしない……っ!」
それを受け、戦いが身に馴染んだ者としての反射で。声を発し上げ、抗う色を見せて顔を上げる二人。
――しかし。
「――っ!?……えっ?♡」
「――っ!……ふぇっ?♡」
トクン、と。
二人が視線を上げて、頭目の男の姿を見止め直した瞬間。
二人の心臓が同時に、何か子気味よく弾み。そして下腹部は刻まれた淫紋を中心に、甘美な鼓動を確かに伝えた。
そして見れば二人は、何か呆けた――いや、一目惚れでもしたかのような顔を作っている。
いや、明かせばその通りであった。
(あ……やばっ……この頭目……っ!)
(ほ、星ちゃん……っ!マズイかも……これ……っ!)
そしてある事実に気づき、少しの危機と動揺と。そしてなにより――「トキメキ」を心に覚え。
星図とモカはアイコンタクトで互いの意思を交わす。
(この頭目の男……)
(この人……)
(――すっごい、俺(あたし)たち好み……っ!♡♡)
そう。二人が気づいてしまったは、よくよく見た上で明らかになった、頭目の男の容姿だ。
確かに格好に、その台詞や振る舞いこそ、賊の頭のお手本のような頭目の男であったが。
しかし方や、その男自身の容姿にあっては、間違ってもゴリラのような武骨なだけの筋肉ダルマでは無かった。
隆々の筋肉を宿しながらも、その体躯にはスマートさを同時に兼ね備え。その顔立ちもまた、尖り武骨さを見せながらも、ある種の形で整ったもの。
戦いの中で洗練された、一種の優れた「雄」としての容姿。
それが、星図とモカの「男の好み」にど真ん中ストライクであったのだ。
元より女のモカはさることながら。
明かせば、性転換――女になることが可能な身体となって以来。星図も女で居る際は男に――雄に性的魅力を感じる場面が少なからず垣間見えていた。
また明かせば、寿有亜とヨロズの例と同じく。
ふたなりの身体にもなれるモカとまぐわい。自分が女側となっての性交に興じた経験もすでに何度もある星図。
さらに明かせば、元よりTS願望が在り。加えてサブカルチャー趣味として、男の娘とか女装少年とかの切り口も持っていた星図であったため。
そこから自分が女として男に興味を持つことに、敷居はそう高く無く。すでに土壌は出来上がっており。
止めに、刻まれてしまった淫紋の効果も助け。
このタイミングで頭目の男の。星図好みであった雄の魅力に見事にノックアウトされ、「雌のスイッチ」を入れられ堕ちてしまったのであった――
(こ、好みかも……っ♡)
(ほ、星ちゃん……あたしたち、コレ別の意味でピンチかもぉ……!♡)
自分を下卑た色で見下す男に、雄に。しかしトキめいてしまった二人。
元より星図とモカは、すでに互いを知り尽くしたまでの相棒。ゆえに互いの趣味好みもすでによくよく知っている。
頭目の男は、星図から見れば新に目覚めた雄への興味を、ダイレクトに刺激してくる存在であり。
すでに下腹部がキュンキュンに疼いている。
そしてモカからすればまた頭目の容姿は。大好きな相棒たる星図の男性時と実は似通った、濃くも尖りスマートさを併せ持つドストライク容姿であり。
そしてモカの性癖的に言えば。
今は美少女となっている大好きな星図と一緒に、また好みのタイプである頭目にいただかれてしまうという事を想像すると。
ある意味で一粒で二度おいしく、ある意味でモカ的には両手に華でありハーレムであり。
そういった理由でまた、淫紋の刻まれた下腹部をキュンキュンと疼かせていた。
「ふぁぁ……っ♡」
「くぁぅぅ……っ♡」
そんな、自分等のそれぞれの欲求願望を自覚してしまった星図とモカは。
ポヤーと、無意識にその顔を「雌の顔」へと変えてしまい。
気づけば媚びるような、物欲しそうな表情で。靡くように自分等を見下ろす頭目を見上げてしまっている。
「おいおい、どんだけ効き目がすげぇんだァ――さっきまでの威勢はどうしたァ?」
そんな、すでに蕩けた星図のモカの姿を足元に見ながら。
また嘲る言葉を降ろして浴びせて来る頭目の男。
「くぅぅ……負けちゃ、ダメなのに……っ!♡」
「これぇ……さからえないよぉ……♡」
言葉でこそ、毅然と振舞おうと取り繕いながらも。しかし二人の眼にはすでにハートが浮かばん勢い。
そして二人のその視線は、頭目の男の下半身、股間部。
纏う下衣の下から、しかしすでに膨らみ主張し。その存在を堂々と示している「立派なもの」に夢中の釘付けになっているではないか。
「ゲヒハッ、こいつぁ面白れぇやッ!楽しめそうなオモチャがノコノコ転がり込んで来たモンだぜぇッ!!」
そんな二人の腰砕けになってしまった姿に、盛大に笑い上げる頭目の男。
「そんじゃァ――じっくりたっぷり愉しませてもらうとするかねェッ」
「くぁぅ……やめぇ……っ♡」
「ど、どーなっちゃぅのぉ……っ♡」
そして、頭目は足元で靡いて媚びるように崩れている二人を。その腕っぷしでそれぞれ片手で易々と捕まえ上げ。
抵抗の声を、しかし説得力の無い甘い声で上げる二人を。
「お楽しみ」に興じるべく、捕まえ引き摺り奥へと連れて行った――
次はエロ。