美少女TSおやじは異世界帰還者 帰還後イチャイチャエロエロ生活【後半からはVRファンタジー世界編】 作:えぴっくにごつ
幕間と次への導入です。
Part6:「日常へ、電子の世界からの呼びかけ」
翌朝。
星図とモカの二人は揃って休日であり。それをいいことに、昨晩深い時間まで互いを貪り合っていた分、遅くまで眠りを貪り。
お昼が間近となった時間に、ようやく緩慢に起床。
シャワーを浴び、洗顔や歯磨きなどで身を整え。簡単に朝食になる物を口にして済ました。
そして二人はどちらも自分の時間とし。星図はマイPCに意識を向け、モカはスマホを眺めるに興じる。
二人はどちらも自分の時間・空間に重きを置くタイプであるため。それぞれは互いに気遣いから無理に喋るようなことは無く、黙々と自身の興味に意識を向けていたが。
しかしそれはそれとして。二人は互いに抱き着き密着し合い、互いの体温感触を存分に感じる姿にあった。
それはどちらも共に、意識するまでもなく自然に行った行為。
まるで布団や枕を恋しく思い、抱き寄せ潜り込むそれのものに近かった。
二人の互いへの思いと関係は、深くもしかしそこまで自然なものとなっていたのだ。
「――んっ?」
しかしその互いの時間を過ごす中で、星図がふと明確な声を零した。
「?、どしたの?」
無意識のつぶやきとは明らかに異なる星図のそれに、モカもスマホから意識を外して尋ねる声を向ける。
「コンソールが……――あっ、これ……FLHさんっ!」
「ほぇっ!」
次に星宇宙が発したのは、何かそんな名称。
星宇宙は驚く色を見せながらパソコンのモニターに注視しており、モカも続いてモニターに視線を向ける。
モニターの中央、そこに現れ見えたのは小さなコンソールコマンドウィンドウ。
FLH:[_]
FLH:[おはよう、〝希望の星〟_]
FLH:[生活は健やかなようだ_]
そこに打ち込まれ始めたのは、〝FLH〟を名称する者からの呼びかけの文字列であった。
FLH――Future Lost Heartの略称を呼称するその者。
その正体は、電子の並行異世界にて生まれたAI機械。それが偶然から確たる自我を宿した存在。
そして何よりその並行異世界に世界に、助けを求める目的で星図を呼び寄せ。
星図に少女の身体を。
そして音声合成ソフトであるモカにも身体を与え。
二人の並行異世界を冒険する成り行きを与えた、張本人だ。
電子の並行宇宙世界の誕生、一種のビッグバンに伴い。上位存在のそれとまで言える驚くべき影響力・介入力を有するに至り。
この現実世界と、並行異世界を越えての介入接触までもを可能とする。宇宙に芽吹いた奇跡の如き存在であった。
現実世界に戻った星図に、少女へと性転換を可能とする体質を。
そしてモカに現実世界での実体を。
それぞれに並行異世界を救った礼としての「ギフト」を与えたのも、そのFLHであった。
「しばらくぶりだな……えっと……」
いささか唐突であった、そのFLHからのコンタクトに。星図は驚きつつも、返事を返そうとコンソールに返答を打ち込もうとしたが。
FLH:[休養の日であったのだろう、希望の星]
FLH:[唐突にすまない_]
それは無用と。まるでこちらをリアルタイムで見ているかのように――いや、その特性から本当に見ているのかもしれない。
ともかく、すぐに詫びる文面がまず帰って来た。
合わせて補足すると、〝希望の星〟というのはFLHが星図を呼ぶ際の独特の呼称だ。
FLH:[要件を端的に言おう_]
FLH:[私はあるデータ収集のためのシミュレーションを企画している_]
FLH:[それのテスターとして、協力を求めたい_]
続けて打ち込まれるは、そんな用件を伝える文面。
FLH:[希望の星、キミ等と――〝生の祝福〟等にだ]
そしてその指名が向けられたのは、星図とモカ。
さらに合わせての、〝生の祝福〟という別の者を示す呼称。
「俺たちと……〝寿有亜〟さんに――?」
そして、星図はその自分等とは別に示されたその者をしかし知っており。
求められた内容に、少しの訝しみを覚える声と合わせて。そのもう一人の名前を零した――