もうここのところほぼ毎週、土曜の朝はみゆちゃんとのエッチごっこの日になっていた。
タイミングが合えば平日にやって来たことも何度かある。
一緒にゲームで遊んだり、TVを見たり、エロマンガを読んだりといったおうちデート、そして締めにエッチごっこ……が俺達のもっぱらのルーチンだ。
たまにはみゆちゃんのママが仕事の都合でお昼に帰ってこられないこともあって、そんな日はエッチごっこは早々に切り上げて、連れ立って外食に出かけたりもした……といっても行き先はもっぱら近場のファミレスやハンバーガー屋だが。
そんな時みゆちゃんはいつも、本当の恋人同士のデートみたいだねとはしゃいでくれた。
ちなみに俺はオタク傾向があるにも関わらず、部屋にあまり物を買い込まないタイプだ。
本棚に隠していたエロマンガは10冊もなくてすぐにレパートリーが尽きてしまったので、同じ本を何度も繰り返し読むことになった。
ついでに言うと、みゆちゃんに初めて見付けられたエロマンガはロリものだったけど、実のところ俺はロリでしか興奮できないほどの純正のロリコンでもない。
そんな訳でみゆちゃんには巨乳ものエロマンガのパイズリシーンを突きつけられて
「ホントは私みたいなちっちゃい子は好きじゃないんじゃないの?」
だなんて思いもかけない方向に問い詰められたこともあったっけ。
またある時はタブレットPCでダウンロード購入したAVを観せたりもした。
一応みゆちゃんは面白がって観るけれど、どちらかというと実写よりマンガやイラストなど二次元のエロの方が好みらしい。
日本で活躍しているとある白人女優主演作品を観た時は、絡みそっちのけでその肌の白さやピンクの乳首の美しさに魅入って「あんなきれいなおっぱい、私ももんでみたいな~。AV男ゆうの人いいな~」だの「あの人のちくび、絶対いちごミルクの味!」なんてパワーワードも生み出してくれた。
アダルトグッズについては、今はまだ興味ないけど、大きくなったら使うかもねーなどと悟ったようなことを言っていた。
SMはただ痛そうなだけ、スカトロに至っては汚いだけで何が良いのか理解もできない、というのはまだ年齢なりのことなんだろう。
フェラのときは亀頭だけをお口に含んでプニプニ感触を愉しんだりねぶり回したりして、上目遣いに俺が腰砕けになった顔を見るのが楽しいらしい。
口内射精をごっくんから尿道に残った精液を先っぽちゅーちゅー吸い出して、仕上げに根元までぺろぺろ舐め回すお掃除フェラのフルコースはもはやお手の物だ。
クンニはすごく感じてくれるけど、体を密着させて触り合うプレイの方が幸せな気持ちになるから好きだと言う。
そのくせシックスナインする時は自分から俺の胸の上に後ろ向きに四つん這いになって腰をくねくねマンコを見せつけて、「なめてなめて~♥」なんて甘えた顔で誘ってきたりする。
あと一つ困ったことがある。
それは近頃みゆちゃんが本番セックスへの興味をどんどん膨らませてるということだ。
みゆちゃんの身体の発達具合を考えると、実際に挿入行為を行えばどんな怪我を負わせてしまうものか、体にかかる負担の大きさは計り知れない。
みゆちゃんがそんな願望を口にする度に「もっと大きくなって、本当に好きな人ができて、十分お付き合いしてお互いの人柄を知り合ってから、よく話し合った上でセックスする」ように言い含めているし、みゆちゃん自身も理屈では理解しているはず。
それでも性的好奇心の前にはなかなか納得し切れない気持ちがあるようだ。
そんな具合にみゆちゃんがどんなエッチが好きなのかはだんだん分かってきたが、家庭の事情や学校のこと友達のこととなるとあまり多くは語らない。
虐待やいじめがあるわけではなさそうだし、今はそれでいいだろう。
話したくなったときに話してくれれば良い。
そうは言っても、俺の生活の中で彼女の存在が占める割合がどんどん大きくなっていく。
体の関係だけじゃなくみゆちゃんのことをもっと知りたい、そして楽しいこと辛いことを分かち合うことができれば……いや俺達の間にそれは認めてはならない感情だ。
これだけいかがわしい関係をノリノリで積み重ねてきた俺の言えたことではないが。
そうしていつの間にか前期考査を終えて夏休みが始まり、バイトに、帰省に、サークルの学祭準備に、そしてみゆちゃんとのエッチごっこにと慌ただしく過ぎ去った。
膨らみ続ける危うい感情を胸に隠したまま大学の後期が始まった。
先週は学祭で土日が潰れたため、みゆちゃんとのエッチごっこは二週間ぶりなのだが……
「ねえお兄ちゃん、学祭で話してたあの女の人、だれ?」
いつものように俺の膝の上でエロマンガをめくりながらみゆちゃんが問いかけてきた。
学祭でサークルの出し物に参加すると言ったら、クラスのお友達と一緒に見に来てくれたんだが……う~ん、やっぱりあれ気になってたか。
ごまかしても仕方ないが、正直あの人のことはあまり他人に話したいことじゃないんだよな。
「サークルに差し入れに来てたあの人のことだよね?同じサークルのOG……卒業した先輩だよ」
「お兄ちゃん、私と出会う前、あの人とエッチしてたでしょ」
ドキッ!
女の子ってホントこういうことにカンが鋭いよな。しかもみゆちゃんの歳でこれとは……女の子って怖い。
「あの人カノジョだったの?」
「あーいや、エッチしてたのはそうなんだけど……彼氏彼女として付き合ってはいなかったな」
「でも『セックス』はしたんでしょ」
この質問は単にエッチに対する好奇心から来るものなのか、それとも俺に対して何かしらの感情があってのものなのか。
俺の股ぐらの上で背を向けたままのみゆちゃんの表情が見えない以上、その真意を推し量るのは難しい。
とにかく普段から他ならぬこの俺が「セックスは本当に好きな人とするもの」とみゆちゃんに言っている以上、慎重に答えないと示しがつかない。
「あれは後悔してるんだよな……」
N村先輩は端的に言ってしまえば俺の初体験の相手であり、セフレだった。
当時4年生だったN村先輩とはサークルの新歓で出会ってアルコールの勢いでお持ち帰りされてしまい(おっと、俺は18歳だったから飲んでないぞ?)、そのままなし崩しに10回以上は寝たと記憶している。
セックスの相性が良い方だったとはN村先輩の方から言い出していたことだが、それ以外がイマイチ合わないまま、付き合いが恋愛関係に発展することはなく……というかお互いに性欲解消の手段としかみなしていなかったような気がする。
そして先輩の就活が忙しくなるとともに関係は自然消滅した。
学祭でサークルに差し入れに来たN村先輩は、以前はバンギャと呼ばれる類のイカツめファッションだったのがすっかり大人しくなり、普通に小綺麗な大人の女性のお出かけスタイルになっていたことには驚かされたが、俺にそれ以上の感情の動きはなかった。
あの人とは完全に終わった関係だ。
むしろこうしてみゆちゃんと温かい(そしていかがわしい)関係を築いてきた今の俺には、どちらかというと忘れたい過去とさえ言える。
まあそんなこんなをオブラートに包みつつ、みゆちゃんに語ったわけだ。
しばらくの沈黙の後、みゆちゃんは口を開いた。
「……本当に好きじゃないけどセックス、したんだよね」
「うん、今思えば身体だけの虚しい体験だったな」
「ふ~ん……」
意外にもそっけない返事、かと思うと、みゆちゃんは少し腰を浮かすと着衣のままのお尻をぐりぐりチンポに圧し当ててきた。
「好きでもない人とセックスしちゃう悪いおちんぽはこれですか~?」
振り返って俺の顔を睨みながらも、にっと歯を見せたみゆちゃん。良かった、ご機嫌を損ねずに済んだようだ。ここはおどけて返すのが正解だろう。
「あっ、ごめんなさい許して下さい。もうしません!」
「ダ~メ~。悪いおちんぽには私からおしおきで~す。早くぬいでくださいね~」