※この作品はR-18です。

妖精の森での出来事 R-18ver   作:moriko774

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第1話 荒ぶるディナタン

 一週間が経った。二人が恋人になったとはいえ、その実態は以前とほとんど変化がないものだった。

 

 それもそのはず、二人にはやるべき仕事が多かったからだ。

 

 拠点に決まった家屋の改修と食料の調達、妖精の森の周辺把握をこなさなくてはならない。二人しかいないためどうしても仕事から逃れられなかった。

 

「はぁ、せっかく兄さんと恋人になれたのになぁ。二人になる時間が作れない……」

 

 二人になる時間が作れないというのもそうだが、あの告白以降ノワールから何の行動も起きていないというのもディナタンをくすぐっていた。

 

 一緒に散歩したり手を繋ぐなり、恋人らしいことを望むディナタンだったがノワールの気持ちも理解できないわけではない。

 

 ノワールからすれば長年妹として過ごしてきた相手。簡単に踏み込む方が難しい。

 

 ディナタンはそう考えながら近くの水場にやってきた。最近はここで魚を調達していた。仕掛けた罠を順に確認する。ノワールが作った罠はしっかりと作られており、二人で食べる分くらいの魚が獲れていた。

 

  するとそこには普段見慣れない生き物がかかっていた。

 

「亀? いやこれって、すっぽん? この森にすっぽんいたんだ……」

 

 ディナタンは周りにノワールがいないことを確認してひとり呟く。

 

「捌いたことなんてないけど、うまく調理できればもしかしたら……」

 

 

 

 

******

 

 

 

 

 ディナタンが拠点に戻ると木槌の音が響いてきていた。ノワールが家屋の改修作業を行っており、快音を響かせていることから順調さが窺えた。

 

「ただいま、兄さん」

 

「おかえり、ディナタン。今日はどうだった?」

 

「うん、ちゃんと捕れてたよ。昼食作ってくるからちょっと待っててね」

 

「俺はあと少しで一段落つきそうだ。出来たら呼んでくれ」

 

「わかった」

 

 ノワールはそういうとそさくさと仕事に戻っていく。

 

 あまりにもいつも通りなノワールの行動にディナタンは少しだけムッとする。だからこそ先ほどの考えに火が付いた。ノワールをその気にさせれば良いだけの話。ディナタンは心にそう決めキッチンへと向かっていった。

 

「多少強引でも構わないよね……」

 

 

 

 

******

 

 

 

 

 あの告白以降ノワールは苦しんでいた。

 

 GSをすればディナタンは失われる。しかし、ディナタンはそうと知りながらも最期の時までノワールと共に歩み続けることを選んだ。ノワールと本当の意味で家族になることを望んだ。

 

 その決断を受け止めたはずだった。

 

 けれど簡単にはいかなかった。彼のどこかでまだストッパーが機能している。

 

 ずっと一緒に生きてきた最後の家族。血は繋がっていなくてもそれに違いなどない。

 

 失ってしまうから、ディナタンがそう望むから、世界を救うためだから。ノワールは様々な理由がディナタンを抱くお膳立てをしているように見えて仕方がなかった。

 

 そんな考えをしてしまっている自分自身さえもノワールは嫌だった。だからこそ仕事に精を出していた。考える時間を作らないために。ディナタンに悪いと思いながらも、気持ちの整理がつくまでは何もしないつもりだった。

 

 しかしそう簡単にはいかない。今日の昼食を食べてから体が妙に火照るのだ。確かに妖精の森に来てからずっと溜まってはいる。処理する機会はいずれ作るつもりだったが、今がその時なのかもしれないとノワールは思った。

 

 ディナタンが眠った後にこっそりと処理をしよう。仕事を終えたノワールは寝室へといったん足を運んだ。

 

 

 

 

******

 

 

 

 

 

 この家にはベッドが一つある。ダブルベッドで二人が並んで寝ても余裕があるくらいに大きいものだ。妖精の森で過ごすようになってから二人は一緒にそのベッドで寝ているが、その心境に踏み入れられないノワールはディナタンが眠ったのを見計らってベッドに入っていた。

 

 今日もディナタンが寝ているのを確認するつもりで寝室に入った。

 

 ノワールは月明りを頼りにディナタンの顔を覗き込む。寝息を立てて眠っているように見える彼女の顔を確認すると、ノワールは例の処理をするために踵を返した。

 

 その時だった。腕を伸ばしたディナタンがノワールの袖を掴む。

 

「待って」

 

「ん……起きてたのか」

 

 ノワールが後ろを振り返るとディナタンが俯きながらこう切り出す。

 

「兄さんが来るの、ずっと待ってたの。ねぇ、兄さん、私、一人で寝るのは嫌」

 

 一瞬の間が空いた。そしてそれを嫌うかのようにノワールは答えた。

 

「いや、その……悪かった」

 

 ディナタンの袖を掴む力が少しだけ強くなる。

 

「今夜からはさ、一緒に寝ようよ。二人きりの時間、全然作れてないんだもん」

 

 顔を上げ、月明りに照らされながら儚げな表情を浮かべるディナタンがそこにいた。幾度となく見てきたはずの表情であるはずなのに、吸い込まれるような感覚がノワールを襲う。

 

 そんな一瞬の隙をディナタンは見逃さなかった。

 

「えいっ」

 

 ディナタンはノワールの腕を強く引っ張り自分の方へと引き寄せた。

 

「うわっ!」

 

 引き寄せられたノワールはベッドにディナタンを押し倒す形となってしまう。

 

「なっ、ディナタン……!」

 

「えへへ、兄さんに押し倒されちゃった……」

 

 ディナタンはそう言いうとノワールの顔に両手を伸ばす。

 

「ねぇ、兄さん。あの時みたいに、また抱き締めてほしいな……」

 

 上気した頬に妖艶さを感じられる目元。声色は誘い込むのような甘ったるい声。見つめるその瞳にはノワールしか映っていない。

 

 ノワールの心臓が大きく脈動する。汗が全身にじんわりと広がり熱気を帯びていた。目の焦点が合わなくなっているのか、ノワールの瞳はディナタンを見つめながらもわなわなと動いている。

 

 様々な思いがノワールの頭の中で駆け巡っていく。本来であればまだ押し留めていたかった感情。まだ超えるべきではない一線。だが、それは時間の問題。いつかは訪れてしまう行為。

 

 時間にすればほんの一瞬の出来事のはずなのに、ノワールには一分二分と長く感じられた。心臓の鼓動、その一回のうねりがノワールにとって大きな決断を迫ってきているようだった。

 

 強引に意識させられる。ディナタンを妹ではなく女として見つめる瞬間を。

 

 そして。

 

「……っ!」

 

 ゆっくりとディナタンへと覆い被さり抱き締めた。

 

 ディナタンの口から安堵と嬉しさ、艶めかしさが混じった吐息が漏れる。

 

「んっ……兄さんっ……。もっと……」

 

 ディナタンがそう囁くとノワールは体を震わせた。そしてさらに力強く抱きしめる。

 

 それと同時にディナタンも体を一際びくりと震わせる。その後も短い間隔でびくり、びくりと体を震わせると荒くなり始めた声でこう囁く。

 

「キスしたい……」

 

 ノワールはゆっくりと体を起こすとディナタンの顔に手を当て、無言のまま見つめた。

 

 それを見たディナタンは目を瞑る。期待に胸を膨らませ、来るであろう感触を今か今かと待った。

 

 ノワールはゆっくりと体を落とし、ディナタンに口づけした。

 

 静かな寝室に二人の呼吸と水音が徐々に響き始め、次第に大きくなっていった。二人の動きも大きくなりシーツのこすれる音が響く。もうそこには理性の欠片などない。ただひたすらに互いを求めあい、甘美な感触を貪るばかりだ。熱い抱擁のまま舌を絡めあい体温と息遣いを間近で感じ合う。

 

 キスをしてしばらく経ったころだった。ディナタンはノワールの顔をゆっくりと遠ざけた。蕩けきった表情に若干の名残惜しさをにじませていたが、その理由はすぐに分かった。

 

 服のボタンを一つずつ外し始めた。ボタンが一つ外れるごとに露出をほとんどしないディナタンの肌がゆっくりと露わになっていく。白く柔らかな肌と存在感を示す胸がノワールの目の前に広がった。

 

 それを見たノワールも同様に服を脱ぐ。お互いを見つめあいながら服が周囲に脱ぎ捨てられた。

 

 そして一糸纏わぬ姿になったディナタンは顔をさらに紅潮させこう告げる。

 

「その……初めてだから、優しくして……」

 

「ディナタン……」

 

 ノワールは今度こそ自らの意思でディナタンを押し倒すと、怒張しきったそれを秘所へとあてがう。しかしまだ挿入はしない。あくまであてがうだけに留め、両手を胸へと伸ばした。下から上へ揉み上げ、ゆっくりと愛撫する。

 

 挿入してもらえると思っていたディナタンは少し不満気だが、ゆっくりと揉み上げられ乳首をまさぐる動きに少しずつ感じ始めていた。息がわずかに荒くなり、時折乳首を摘まみ上げられるとくぐもった声が寝室に響く。

 

「んっ、兄さん……そんなに強くつねっちゃ……んんっ……!」

 

 執拗な攻めで出来上がった乳首はぷっくりと固くなりいやらしさを放っている。それに引き付けられるようにノワールがディナタンの胸に顔を寄せ、躊躇することなく口に含んだ。

 

 片方の胸を揉み上げつつ、もう一方の乳首を舌の上で転がす。そしてディナタンの反応を窺うように吸い上げた。

 

「兄……さん、それ……だめっ……」

 

 ディナタンが声を上げるたびに愛撫は強くなっていく。コリコリとした感触を味わうようにノワールは何度も甘噛みを繰り返した。そしてその度にディナタンは体をびくつかせ、小さな声で幾度となく喘ぐ。

 

 ディナタンの反応が激しくなるにつれてノワールも愛撫を強くする。そして左手で焦らしていたもう片方の胸に焦点を合わせると同様に口元に寄せ吸い付いた。まるで左胸ばかりいじってすまなかったと言っているように。

 

「はぁっ、はぁっ、兄さん、もっと強くしていいよ……!」

 

 ディナタンのおねだりにノワールは応え、吸い上げる力と甘噛みを少しだけ強める。赤子のように一心不乱にしゃぶりあげながらも、その快感に身悶えするディナタンを愛おしそうに見上げた。

 

 その視線と愛撫はディナタンにさらなる快感をもたらす。しかし本当にしてほしいことは乳首責めではない。いまや溢れかえってしまっている秘所はノワールの張り裂けんばかりのそれを渇望していた。

 

 物欲しさと寂しさゆえにディナタンの手が秘所に手が伸びるとそこには硬い感触。ずっとあてがわれ続け、焦らし続けている諸悪の根源。溶けに溶けきっていたディナタンの理性はそれを感じ取った瞬間から形を保つことさえ忘れてしまった。

 

 初めて触る感触だというのに何をどうすればよいのか直感的に分かった。

 

「兄さん……もう、良いでしょ? 早く、入れて……」

 

 ディナタンはノワールの耳元でそう囁く。

 

 その囁きはノワールにとって最後の一押しだった。ディナタンを気遣おうという感情は意識の彼方へと吹き飛び、己の欲望を最優先させる行動へと切り替わる。吸い上げていた乳首を口から離すとそのまま顔を上げディナタンを見つめ、そしてゆっくりとディナタンの両膝に手をやり、外側へと開いた。

 

 じっとりと濡れきっており、淫靡さを漂わせる秘所にゆっくりと伸ばされた手が縦筋に沿っていく。

 

「んっ……」

 

 ノワールが軽く触れると同時にディナタンが恥ずかしそうに声を漏らした。それが合図となりついに閉じていた部分が広げられる。

 

「入れるぞ……」

 

 その問いかけにディナタンはゆっくりと頷く。

 

 痛々しいほどに真上を向くそれは入り口にあてがわれ、ついに押し込まれた。

 

「……っ!」

 

 お互いに声にならないうめき声が漏れる。初めての感覚にわずかな戸惑いを見せながらもゆっくりとそれは押し込められ、飲み込まれる。

 

「くっ……全部、入ったぞ……」

 

「兄さん……兄さんっ……!」

 

 中をえぐられるような感覚にディナタンは蕩けきっている。それほどまでに強い快感が押し寄せ、脳内ではノワールのこと以外考えられなくなっていた。

 

 もっと深く、もっと強く。ただその意思だけが彼女を支配する。

 

 ノワールもそんなディナタンの意思を感じ取ったのか動き始めた。ゆっくりと突き上げられる衝撃にディナタンからは小さな喘ぎ声が漏れ出し、とろんとした目がより一層に淫靡さを放つ。もうそこには五月女王を飾った艶やかさはない。好きな相手に感情と理性を溶かされきった女の姿だった。

 

 そんな姿を目の当たりにすればノワールとて正気を保っていられない。カンフル剤のように増幅されたその興奮はノワールを次の行動へと移らせる。

 

 ノワールはディナタンへと覆い被さり両手の平をがんじがらめに握りこんだ。

 

「ディナタン……ディナタン……!」

 

 うわごとのように名前を呼び続け一心不乱に腰を振り続ける。そのたびに肉が打ち付けられる音と水音が響き渡った。

 

「あっ、あうぅ! んんぅ~~! 兄……さんっ……もっと、もっと!」

 

 一突き一突きがディナタンの最奥を何度も殴打し、ねじりあげ、こじ開けようとしている。本気で孕ませようとしているノワールの動きをディナタンは本能的に感じ取っていた。それゆえか足が勝手にノワールの背中に回る。絶対に逃がさない、受け止めるという確固たる意志がそこにはあった。

 

「はぁっ、はぁっ、兄さんっ……。中に……出して……。んんっ! 全部……欲しいっ!」

 

 ノワールの耳元でディナタンはそう言葉を放った。そして、それに応えるかのようにノワールの動きは激しさを増す。ラストスパートをかけ始めた彼は何度も腰を振り下ろした。

 

 そして一際大きな溜めを作ると最後の一撃とばかりにディナタンの奥へと突き込んだ。

 

「んんっ~~~!」

 

 ディナタンの一際大きな嬌声が響いた。それと同時にどくっどくっという音が聞こえるかのようにノワールのそれは脈打ち、子種はディナタンの中へと収められていく。ディナタンもその子種を一滴も漏らすまいと強く締めあげ痙攣する。

 

 最後の脈動が収まるとノワールは顔を上げディナタンを見つめる。そこには目を瞑り、激しい呼吸と痙攣を繰り返しながら快感に身を委ねきっている妹がいた。いつもの姿からは考えられないものだ。

 

 絡められていた手を解くとディナタンは目を開けノワールに視線を向けた。

 

「えへへ、兄さん、大好き……」

 

 ディナタンはそう言いながらお腹に手を当てゆっくりと円を描くように撫でる。ノワールの出したものをお腹の奥で感じ取るかのような手つきだ。

 

 そのまっすぐすぎる一言と誘っているかのような手つきにノワールは愛おしさを抑えられなかった。今の一瞬で出し尽くしたはずなのにどういうわけか再装填されていく感覚になる。入れっぱなしになっていたディナタンの中でそれが次第に元気と固さを取り戻していた。

 

「あ……。兄さん、もしかして、まだ出したりない?」

 

「だって、ディナタンが可愛すぎるから……」

 

「いいよ。私も、もっと兄さんと繋がってたい。もう一回しよ?」

 

 蠱惑的な笑みを浮かべ、ディナタンはそう告げる。

 

 ノワールにはこの誘いに抗うという発想そのものが選択肢としてなかった。

 

 

 

 

******

 

 

 

 

 

 ディナタンはお昼近くに目を覚ました。横に視線を向けるとノワールが寝息を立てている。それと同時に昨晩の出来事が即座に思い出された。

 

 ノワールとの逢瀬に激しい行為。明け方近くまで何度も繰り返されたそれは思い出すだけで顔を赤らめさせる。だがそれは嬉しいことでもあった。多少強引な手段だったとはいえノワールをその気にさせ、男女の関係にまで持ち込めたことは大きな大きな成果だった。

 

「ずっと一緒に居られないけど、せめてここにいる間だけは」

 

 継承者とGSした者の最期は聖遺物化。だからこそ、その時まで愛するノワールと共に居続けたい。率直な願いがそこにはあった。

 

「ぅん? ディナタン、起きてるのか」

 

 ディナタンが回想にふけっている間にノワールが目を覚ます。そして、ディナタンを見ると同時に顔を赤らめ目線を逸らした。

 

「その……昨晩は……。苦しくなかったか?」

 

「ううん、全然。むしろ兄さんからあんなに求められて嬉しかった」

 

 ディナタンはそう言うとノワールに肩を寄せる。

 

「私、今すっごく幸せ」

 

 そう告げた。

 

 その言葉はノワールが抱えていた悩みを払拭させる。愛するディナタンが幸せならそれで良いじゃないかという安堵がようやく感じられたのだ。

 

「ありがとう、ディナタン」

 

 お礼とばかりにノワールはディナタンを抱き締めた。それに応えるようにディナタンは満面の笑みを浮かべて抱き締め返す。

 

 しばらく抱き合っていると二人はあることを思い出す。服を着ていないことに。疲れてそのまま眠ってしまったので今は一糸まとわない状態。それと同時に十代の性欲が頭角を現し始めた。一晩過ごした程度ではまだまだ収まりがつかないことに。

 

「……ねぇ兄さん。水浴びした後にエッチしたら二度手間だよね……」

 

「そ、そうだな……」

 

「じ、じゃあさ、一回エッチした後に水浴びした方がお得だよね……」

 

 ディナタンがそう言うとノワールは無言で彼女を押し倒した。そして昼間の森で甲高い喘ぎ声がこだました。

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