※団長とガンライコウは夫婦として設定されています。
※しかしガンライコウと団長以外の男性との性描写があります。
苦手な方はご注意ください。
あたしはケンザンの、七賢人スイバチの末裔として跡継ぎを残すことは必須だった。
この血筋は絶やしてはならない。それは自分でも十分に理解していた。
そして団長さんと結ばれた。
でも団長さんも七賢人ウォダンの末裔だったのだ。
どうやら七賢人同士の盟約により相互不干渉ではないけれど、深い結束を結ぶことは禁忌とされたらしい。
つまり末裔同士では子を成せなかったのだ。
おそらく1000年の間に末裔同士が結ばれたことなどなかったのだろうが、その1000年という時間と外の世界へも進出できるほどの奇跡の条件が揃った現代では今までの常識が通用しなかったらしい。
それ故の悲しい運命だったのだ。
今夜、あたしは団長さんではない男性に抱かれる。永遠を誓った男性以外に。
もちろん団長さんも合意の上だ。浮気などではない。子を、次代のケンザンを成すために。
団長さんとの子供じゃないことにはもちろん抵抗はあったが、あたしの代でケンザンを絶やすわけにはいかない。
これもきっとあたしに課せられた運命なのだろう。思えば両親の死といい、歴代でも一番の不幸なケンザンなのかも知れない。
そう思うことで自分を納得させるしかなかった。
相手の男性は団長さんに比べると更に体格も良く、小柄なあたしとの差は更に明確だった。
それは体力的な面を重視して選ばれた人だった。
目的が妊娠であることからも、複数回の性行為をこなせることが必要だったからだ。
(こんな人に抱かれるだなんて・・・団長さんとですら体格差で苦しいこともあったぐらいなのに・・・)
そんなことを思いながらあたしは今日初めて会う男性に押し倒され、組み敷かれた。
(これは仕方ないことなのよ・・・)
天井のシミを見ていれば終わってる、などという言葉は聞いたことはあるけれど。
虚ろな目であたしは天井を見つめるしかなかった。
「あ”ぁ”・・・ッ もう・・・む”り”ぃ”!」
まるで大人が子供を振り回すかのような激しい行為の数々。
既に体力の限界だったあたしは後背位で布団に押しつぶされるような体勢で喘いでいた。
今のあたしにできるのは、ただただ呼吸をすることだけ。
団長さんに何度も抱かれたけれど、こんなに激しいセックスは知らない。
体格に比例するように彼の男性器は団長さんのモノより大きく、太く、熱かった。
(あたしには団長さんがいる。そしてこれはケンザンとしての義務なんだ)
そんな考えは早々に消し飛んでしまった。自分の膣が。オンナの欲が。意識とは裏腹にこの行為を受け入れてしまっている。
こんな団長さんより逞しい大きさを知ってしまっては。
こんな獣のような激しさを味わってしまっては。
こんな大量の射精を覚えさせられてしまっては。
団長さんとのセックスが上書きされてしまう。女はイッた時に挿入されている男性器のカタチを覚えてしまうらしい。
それは困る。あたしの夫は団長さんなのに。愛しているのはあの人なのに。
彼は挿入したまま突っ伏しているあたしを抱き起こし、後ろから抱きかかえるような形で固定した。
「あはっ そらをとんでるみたいだわ こんなの あのひとじゃむりぃ・・・」
その言葉に気を良くしたのか、彼はあたしを抱きかかえたまま上下に動かし始めた。
「あ”あ”っ! またっうごくの!?」
身体全体を上下に揺すられるとグポグポとまるで口淫をしている時のような卑猥な音がする。
あたしの愛液と既に数回の射精による精液がその音を際立たせる。
それがあたしがこの行為に、この肉棒に悦んでいることを思い知らされる。
太股まで滴り落ちる
すると再び腟内の肉棒が震え始める。また出される。あのすごい量を。あたしの子宮に。
「くりゅ! また せーしくるの! だしてっ いっぱいだしてぇ! はらませて! おねがいだから!!!」
(ちがう。これは本心じゃない。あたしは団長さんのことが)
「あああああああっ! また・・・イッ・・・くぅぅぅぅぅぅ!!!」
潰されるのではないかというぐらいに抱きしめられ、もう何度目かわからない膣内射精を受けてあたしは何度目かわからない絶頂を迎える。
これで最後だと言わんばかりに彼はあたしの身体をがっしりと掴み、逃さないように最奥で何度も何度も射精した。
逃げるもなにも、この体格差であたしにできることなんてたったひとつだけ。
その射精を子宮にひたすらに受け止めることしかできないのに。
「ぁ・・・・・ かはッ・・・・・」
長い長い射精が終わった。
自らの乱れた前髪でもはや視界はまともに見えなかったが、状況をはっきり把握できない方が現実味がなくて救われるところがあった。
あたしは呼吸をするために大きく口を開け、だらしなく舌を出しながらこの行為であたたまった空気を体内に取り入れる。
そしてそれ以上に熱い息を吐き出す。まるで自分に注ぎ込まれた彼の熱を放出するかのように。
彼があたしを解放すると指一本すら動かす体力も残っていなかったあたしは布団に全身を投げ出すようにして倒れ込んだ。
同時に彼との結合も解かれたが、あたしの膣は彼のカタチを覚えたかのようにぽっかりと空いたまま、自分の愛液と入り切らなかった精液を垂れ流していた。
気を失っていたあたしが目を覚ますと目の前に団長さんが居た。
どうやら彼はもう帰ったらしい。
「お疲れ様・・・ごめんね・・・」
どうして団長さんがあやまるの?
子供が作れないのは団長さんのせいじゃないのに。
子供が作れないのはあたしのせいじゃないのに。
そう言えば彼とのセックスの間、団長さんはどこに居たのだろう?
団長さんは悲しいのか、涙を流していた。
あたしも精液と愛液でドロドロの顔と身体で泣いていた。
気がつくとあたしは団長さんとキスをしていた。
お互いがお互いを慰めるように。
そのまま抱き合い、キスは愛撫に変わり、愛撫は挿入に変わり二人は繋がっていた。
子供ができないけれど、今すぐこの人と繋がりたかった。
愛する人とのセックスは違うと実感したかった。
だって団長さんとだとこんなにもやさしく、こんなにもあまいのだから。
あたしはまた涙を流していた。