※この作品はR-18です。

悪魔に魅せられた乙女   作:翔田美琴

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第8話 傲慢と色欲の罠

 宵闇が包む人間の世界のとある部屋。あの銀髪の男性は他の女性とベッドを共にして、今は二人で色欲の夜を過ごしている。

 抱かれている女性は綺麗な喘ぎ声をあげてこの銀髪の男性に身体を抱かれて、快楽を貪っていた。 

 後ろから四つん這いにされて彼の逞しい分身を受け入れて、汗に塗れた女性は彼の、エリオットの名前を連呼して激しい快楽をもっと求めてきた。

 

「エリオット、エリオット! もっと深くきてぇ、お願い」

「そんなに求めると悪魔に連れていかれるよ?」

「気持ちいいのぉ。エリオットのが気持ちいいの。抱いて、お願い」

 

 やがて対面座位にすると、相手の女性がエリオットの身体にしがみつき、激しく彼の唇を貪る。彼も激しく舌を絡ませて切なげな吐息を吐いた。

 下半身は彼自身が深々と入っており、もう何回かは相手に精を吐き出している。それでも、相手の女性にはまだ足りない。

 

「エリオットの腰も、身体も、最高……! こんな男性がまだこの世にいたなんて」

「信じられないって感じだね……でも目の前をご覧? 誰が君をこうしている?」

「エリオット……」

「……だろう? ふふっ、強がらなくていいんだ。欲しい時に欲しいと言えるのは悪い事じゃないんだよ」

「だ、だめえ。もうイッちゃう。またイッちゃう!」

 

 実はこの部屋には色欲のアシュタロスも隠れて、このまぐわいを見つめていた。色欲のアシュタロスは時にルシファーの色欲に惑わされた人間を地獄へ連れて行く為にルシファーに同意を得て同行している時があるのだ。

 この夜もそうだった。 

 ルシファーが銀髪の男性に化けて異性を誘惑する時はアシュタロスが側にいる事が多い。そうして今宵も色欲の罪に塗れた女を地獄へ連れて行く算段が佳境に入る。

 

「エリオット、下から突いて。貴方のこれをもっと味合わせてぇ!」

「ほら、どうだい?」

「いいッ! 大きくて、硬くて」

 

 エリオットが両手でふくらみを揉みし抱く。ピンク色の乳首を弄ると彼女の愛液が欲望となってベッドのシーツを濡らしていく。

 彼らの激しいセックスが、異様な興奮の夜がエリオットの絶頂と共に終わりを迎える。

 行為が落ち着くとエリオットは気だるげにしながらも服を纏い、さよならを言って去ろうとすると、相手の女性が思わず懇願した。

 

「いかないで、私と一緒にいて!」

「悪いが遠慮するよ」

「何処が気に入らないの? あなたの女になるから言ってよ」

「……。その言葉、地獄でも言えたら凄いな」

「……え?」

 

 女性が何のことを言っているのかわからないとばかりにしどろもどろになると、その瞬間。色欲のアシュタロスが姿を現す。

 アシュタロスの姿は、今は深紅色のロングドレスに脚には黒のシースルーのタイツが履かれており、見事な脚線美を演出している。一個一個の要素がどれも百戦錬磨の色気で溢れている。

 突然現れた闖入者であるアシュタロスはこの女性に地獄行きを告げたのだ。

 

「色欲の罪に溺れた可愛い子ちゃんには私の治める地獄へご案内するわ〜」

「あ、あんた! 誰よ!」

「あんたとは品が無いわぁ〜。そーんな品の無い女性がエリオットの女になるなんて無理問題〜」

「色欲に囚われし人間にはとっておきの地獄を御用意してあげちゃうわ」

「じ、地獄……地獄に落ちるの……私……?」

「真っ逆さまに地獄へ落ちるのよ。そしてあなたに相応しい快楽の地獄へ落としてあげる」

「エリオットさん、助けて……! 助けてください……!」

「……」

 

 彼はだんまりを決めて、先程までの魅惑的で優しい紳士を捨てて、アシュタロスがしようとしている事に黙っている。何処か無責任そうな素っ気ない空気を纏っている。 

 女性は言った。

 

「騙したのね! そうでしょ! あの女に売る為に騙したのでしょう!?」

「騙した? 私が……?」

 

 エリオットは見当違いな文句を言う女性に対して返答を返す。

 

「違うな……君があのセックスの時に色欲にさえ囚われなければ、まだ助かったんだよ」

「だが、結果はご覧の通り。君は色欲に囚われ俺にずっと付きまとう気でいた……。そういう女は俺は呆れたよ」

「アシュタロスの永遠の色欲の中こそ、相応しいんじゃないかな……」

「そ、そんな……」

 

 次の瞬間には女性の悲痛な叫びが地獄へと落ちる声となって響いた。

 エリオットの、いやルシファーの傲慢な微笑みがその上から見える。

 

「傲慢こそが人間の本質的な罪……」

 

 また信者を地獄へ落とした後に彼らは喜びながら少し戯れ始める。

 

「やったわね。ルシファー」

「君の信者がまた一人増えたね。このまま地上で信者集めをするのか? アシュタ」

「まあね。でも、このベッドも良いわね。今夜くらいはあなたと一緒に寝たいわ」

「さっきの一戦を観たのに?」

「ふふ……さあ来て? ルシファー様……あなたの傲慢な夜を見せて?」

「……どうなっても知らないよ?」

 

 エリオットは黒いシャツとズボンを脱ぎ捨てると魅惑的にアシュタロスに迫る。

 彼女の繊細な両手がエリオットの頬を撫でると自らに抱き寄せおもむろにキスをする二人。

 ベッドに横たわるとエリオットが覆いかぶさり、アシュタと熱い夜を始める……。

 彼らの激しい快楽の夜はこうして更けていく━━。

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