そうだ、ステータスで改造しよう! 作:あっぶい
一部修正いたしました。
感想並びにご指摘、感謝いたします。
夏だ!海だ!ちんちんだ!つるぺたおねだりだー!
という事で、今日は学校のプール開き初日だ。年齢が幼い小学生という事で男女共同で行われるプール。え?Skillはどうしたって?……それは未来の俺が考える。
鼻を僅かなプール特有の臭いにやられる、更にはまだ夏は本格化していないせいでバッチリ冷えている。
「きゃ〜!」
「冷た~い!」
男女共に学校指定の水着を着込みシャワーへと列を作っている。男子は半ズボンタイプのを、女子のはスクール水着のを。ちなみにラッシュガードは許可されている。
「せいじ!」
「クッ、離せ!」
「つめて〜!」
トトト〜と、足早に走り抜けようとした時、腕を玲奈に掴まれ本格的にシャワーを浴びてしまった。クソッ、ゴミガキがぁ……!
「さみ〜、せいじ温めて!」
…地味に温かい。玲奈はシャワーによって冷えた身体を俺にピタッと引っ付かせ、暖を取っている。
丁度シャワーを浴び終えた恵も手招きでこちらへ寄せ、3人で暖を取る。右腕に玲奈、左腕に恵だ。
「あったかい…」
玲奈は体の前面を全て押し付け、まるで抱き着くような感じで引っ付いてきているが、恵の方は俺の腕を抱き枕のように抱え込んでいる。
性格の違いゆえか、玲奈の方が密着度が高く全体的に温かいが、耳を真っ赤に染めて腕に抱きついている恵の方が温度は高く温かい。うんうん、みんな違ってみんな良い。
「浴び終わった人達はみんな列に並んでねー!」
教師による号令に従い俺達は最後尾に並び、前から玲奈、俺、恵の順になった。最後尾なのは特に理由はない。
プールの縁に腰掛け、水に足を浸し、声に従い足を駆動させる。
水は飛沫を上げ、己の身体を打ちつけてくる。左を見れば他よりも一際元気に、一際高く飛沫を上げているヤツがいた。玲奈だ。
当然そんなでかい飛沫を上げられたら、横っちょに居る俺にもまだ気温も上がっていないため冷たい水が降り注ぐだろう。冷たい。
「心臓がびっくりしないようにゆっくり入ってね」
全身の筋肉を使い、足先から太ももをゆっっっくりと水に潜らせていく。最後尾を見れば俺と同じ様におっかなびっくり、時折「ひゃぁ!」だとか「ひっ…!」だとか口から漏らしながらも着実に入水していく恵の姿があった。
玲奈はもう全身を浸からせ俺達事をニヤニヤ笑いながら見ているが、先程シャワーでやってきた悪戯は仕掛けてこない。したらこのプールが赤く染まることを察しているのだろう。
「それじゃあ、今から宝探しをしましょう!」
そう言いながら先生は右腕に持っているプラスチック製の籠から1つプールに向かって投げ入れた。その後も1つ、また1つとどんどん投げ入れている。
投げ込まれたものは色とりどりのソフトボールくらいの大きさをした物だった。それはプールの底に沈み浮上する様子はない。
「お宝はこの籠に入れてね!それじゃあ……よーいスタート!」
唐突に始まった宝探しゲーム。普通はエビ・カニ体操からだろ!?この教師舐めてんのか?
しかし内心困惑気味の俺とは違い、見た目も頭脳も子供な小学生達は我先にとプールの底にある物を獲得していく。
もちろんそれは玲奈も例外ではなく…。
「よし!3個目!」
「玲奈ちゃんすご!」
「はえ〜!」
別に俺は泳げないわけではない。むしろクロールも背泳ぎも大抵の泳ぎはできるつもりだ。だがどうやら、そんな俺とは違い、そもそも水を顔に付ける事さえビビり散らかしてる奴がいる。
「よっしゃ!取った!」
「ヒャッ!」
そう、恵だ。
プールに入る時もゆっくりだったが、まさかまさか水が冷たいからではなく、水が怖いからだとは思いもしなかったぜい。
今も水底にある物を取ったガキンチョの雄叫びに怯える始末。これもうわっかんねぇな。
「恵だいじょび?」
「ダイジョブ…ダイジョブ……わぶッ!」
さっき雄叫びをあげたガキンチョが、硬直し立ち止まっていた恵にダイレクトアタック!
そのまま恵は顔面から水に着水。
「ぶぇ!…ぷぁッ!…せいじぐぅぶ!」
ジタバタと水に浮かべた虫の様に忙しなく四肢を動かしている。これじゃあ不用意に近づけないな、仕方ないから大人しくなるまで待つか。
それから5sか10s かたった時、ようやく気づいたのかプールサイドに居た先生が声を張り上げた。
「ッ!…誠司君!恵ちゃんを助けてあげて!」
こいつ水難救助の2次災害だとか知らんのか?まぁ、優等生な俺は先生の指示に従い恵に近づき、背後から持ち上げるようにしてプールの壁近くへ移動した。
「恵ちゃん!大丈夫?!」
「ケホッ…ゴホッ…」
「先にプールから出しませんか?」
「そっ、そうね!」
ワタワタと心配そうにこちらをプールサイドから見ている先生。安心して欲しい、しっかりとプールの壁を伝いながら恵の手を引いているので、また溺れる事は無いのだ。タブンネ。
プールの隅に配置されている梯子を使用し、未だに嘔吐く恵を介抱しながらプールサイドの椅子に座らせた。
「恵ちゃん大丈夫?」
大事には至らなかったからなのか、人心地ついた恵に向かって、先ほどとは違い落ち着いた様子で問いかける先生。恵も俺の腕に縋りながらコクコクと無言ながらも肯定の意を示している。
「えっと…。ごめんなさい誠司君、恵ちゃんと一緒に居てくれない?」
「良いですよ」
「ありがとう、誠司君」
先生はそう言い残すと、プールの監督作業に戻った。残された俺達は、自分のタオルを持ってきて包まり、いまだ寒いプールサイドで時間をのんびりと過ごしていた。
時折玲奈がプールから顔を出して心配そうに見てくるが、俺はグッ!とハンドサインを出して懸念を払拭させた。多分。
ザバァっとプールから一斉に生徒が上がり、思い思いの言葉を発しながらも先生の指示に従いシャワーへと列を成していく。
俺達プールサイド組はもう既に浴びていた為、あんな苦行はしなくてよいのだ。おい!あいつ不正だろ!しっかり浴びてないぞ!
「恵大丈夫?」
「玲奈ちゃん…うん、もう大丈夫だよ」
「じゃあ、せいじから離れなよ」
「え?あっ!わっ!」
ぽんっと顔が赤くなり、縋り付いていた腕から身体を包まっていたタオルごと離した。
「いや寒い」
「ひゃっ…」
より温かくなった熱源とタオルを身体に密着し直し、蟻の行列を見るような心情でぼ〜っと生徒達を見る。
「せいじ着替えたら?そしたらあったまるよ」
確かに。玲奈は珍しく頭の良いことを言ったので、俺はすぐにそれに従いタオルを肩に抱きかかえ、てるてる坊主のようにして更衣室へと向かった。
「あっ…」
「………」
いち早く教室に戻った俺は、先程の恵の事について考えを巡らせた。流石にビビり過ぎでは?前世では周りにあそこまで水を怖がる奴は周りにいなかったから心情は良くわからないが、あそこまで怖がるのはちょっと今後がヤバいのではないかと考える。
恵の今後について考えていると、張本人が玲奈と一緒に戻ってきた。
「保健室行かなくて良いのか?」
「うん。せいじ君が看てくれたから」
「ほーん」
ここでひとつ、俺に電流が走った。俺が見ていたから大丈夫なら、俺が見ながら教えれば克服できるくね?と。
「ならさ、俺の家で練習しない?」
「え?!せいじ君の家で?!」
「なあなあ!俺も行っていい?」
「良かろう、したらば今日の授業で着た水着持ってこいよ」
カッー!俺ってあったま良い!!
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「おじゃましまーす!」
「お、おじゃまします…!」
急遽決まった、というか決めた第一回恵克服大会。参加者は俺、恵、玲奈の3人だ。今日は親の帰りが遅いから今この家にいるのは俺達だけ。今日…家に親居ないんだよね…。
「あの…これ」
「あらまぁご丁寧に」
恵から受け取ったのは高そうなお菓子の詰め合わせだ。急遽決まったってのにこんな物用意してくれるなんて涙が止まらないね(真顔)
「じゃあ早速だけど、やってこー」
「おー!」
「お、おー…?」
はい、終わりです。罵ってくれて構いません。
制約と契約で1話3000字しか書けないので。
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