※この作品はR-18です。

【2巻11/14発売!】ずっと好きだった幼馴染にフられて始まる淫らに一途なハーレム生活   作:花染彩葉@幼馴染ハーレム2巻発売中!

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第32話『事後報告』

 家に帰宅する頃には夜になっていた。自分の部屋でほっと一息ついて、疲弊した体をベッドに横たえる。

 

「はあ……疲れた……」

 

 湯船に飛び込みたい気分だが、その前にやっておかなくちゃいけないことがある。

 

 エミちゃんへの事後報告。サキとセックスすることは事前に報告済みだが、事の顛末はちゃんと話しておいた方がいいだろう。電話できるかどうかの確認をするためにスマホを手に取る。そこで気づいた。

 

「なんだこれ……」

 

 通知欄に表示されている件数は35。すべてあの金髪――進藤からのメッセージだった。

 

『ネットで調べたら炭酸に浸けるとデカくなると書いてあった』

『これは本当か?』

『それと日頃なに食べてるか教えてくれないか?』

『というか毎日のスケジュールを教えてくれるとありがたい』

『筋トレはしてるのか、チントレはしてるのか』

『セックスの頻度、自慰の頻度も』

『あと――』

 

 そこまで読んで俺はトーク欄を閉じた。

 

「あいつ頭大丈夫か……」

 

 サキと似た匂いを感じる。似た者同士なんだから本当に復縁してしまえばいいのに。

 

 進藤への返信は後回しにして、今はエミちゃんへの連絡が先決である。

 

『通話したいんだけど空いてるかな?』

 

 メッセージを送ると、すぐに返信が来た。

 

『大丈夫ですよ』

 

 可愛らしいスタンプと共に承諾されたので通話ボタンを押す。

 

『こんばんは、リョウタくん』

 

 愛しの彼女の声が疲れた体に染み渡る。それこそ湯船に浸かっている気分になった。

 

『今日は一日お疲れ様でした』

 

『ほんと大変だったよ……サキが途中で俺のこと見捨ててさ……』

 

 今日の出来事を愚痴のようにこぼしていく。ファミレスまではエミちゃんもその場にいたので、主に進藤ハウスで起こった出来事について説明した。

 

 一通り話し終えると、エミちゃんは小さく笑った。

 

『さすがリョウタくん。女性のみならず、あんなイケメンさんまで虜にしちゃうなんて』

 

 茶化すようにエミちゃんは言う。俺は意識的に不機嫌な声を出した。

 

「イケメンは余計な一言」

 

『あら、またジェラシーですか。可愛いですね』

 

 明らかに俺の反応を面白がっている。

 

「そうやって俺のことからかって……楽しんでるでしょ、エミちゃん」

 

『はい、とても』

 

 全く……。

 

 ただ、エミちゃんに弄られるのは嫌いじゃない。

 

『それにしても弟子ですか。まあ、人前であんな屈辱的なことを言われたら、でかちんぽに縋りたくなる気持ちはわからなくもないですけど』

 

「エミちゃん笑ってたもんね」

 

『堪え切れなくなっちゃって……あれは傑作でした』

 

 思い出し笑いでもしているのか、通話越しの声は震えていた。

 

『まっ、サキさんには私からもお灸を据えておきますね。ああ、それと』

 

 一拍置いて、エミちゃんはこう言った。

 

『わざわざ確認することではないと思いますけど、キスはしてませんよね?』

 

「それは大丈夫。ちゃんと守ったよ」

 

 途中ちょっと危うかったが、エミちゃんからの言いつけ通り唇は死守した。

 

『偉いですね。来週のご褒美、楽しみにしておいてくださいね♡』

 

 来週のご褒美。言葉にされずとも、それがなにを指しているのかはわかる。

 

  2月14日。バレンタインデー。その日、俺は神崎家にお邪魔して、エミちゃんからチョコレートをもらうことになっている。しかもご両親は一日家を空けるらしく、お泊りの約束も交わしていた。

 

「楽しみにしてるね」

 

『はい♡』

 

 それから軽く雑談をして、エミちゃんとの通話を終える。ブルーだった気分は幾分か楽になっていた。

 

 ご飯できたわよ、と一階から母さんの声が聞こえた。

 

「今行くよ」

 

 進藤のメッセージを既読スルーして、充電コードに差し込んだスマホを俺はベッドに放り投げた。

 




作者SNSにて第六章『バレンタインセックス』を丸ごと先行公開中です!(合計20000字ほど)

ハーメルンでも順次投稿しますが、作品を一気読みしたい方、更新を待ち切れない方は、ぜひこの機会にフォローをご検討ください!

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