【2巻11/14発売!】ずっと好きだった幼馴染にフられて始まる淫らに一途なハーレム生活 作:花染彩葉@幼馴染ハーレム2巻発売中!
家に帰宅する頃には夜になっていた。自分の部屋でほっと一息ついて、疲弊した体をベッドに横たえる。
「はあ……疲れた……」
湯船に飛び込みたい気分だが、その前にやっておかなくちゃいけないことがある。
エミちゃんへの事後報告。サキとセックスすることは事前に報告済みだが、事の顛末はちゃんと話しておいた方がいいだろう。電話できるかどうかの確認をするためにスマホを手に取る。そこで気づいた。
「なんだこれ……」
通知欄に表示されている件数は35。すべてあの金髪――進藤からのメッセージだった。
『ネットで調べたら炭酸に浸けるとデカくなると書いてあった』
『これは本当か?』
『それと日頃なに食べてるか教えてくれないか?』
『というか毎日のスケジュールを教えてくれるとありがたい』
『筋トレはしてるのか、チントレはしてるのか』
『セックスの頻度、自慰の頻度も』
『あと――』
そこまで読んで俺はトーク欄を閉じた。
「あいつ頭大丈夫か……」
サキと似た匂いを感じる。似た者同士なんだから本当に復縁してしまえばいいのに。
進藤への返信は後回しにして、今はエミちゃんへの連絡が先決である。
『通話したいんだけど空いてるかな?』
メッセージを送ると、すぐに返信が来た。
『大丈夫ですよ』
可愛らしいスタンプと共に承諾されたので通話ボタンを押す。
『こんばんは、リョウタくん』
愛しの彼女の声が疲れた体に染み渡る。それこそ湯船に浸かっている気分になった。
『今日は一日お疲れ様でした』
『ほんと大変だったよ……サキが途中で俺のこと見捨ててさ……』
今日の出来事を愚痴のようにこぼしていく。ファミレスまではエミちゃんもその場にいたので、主に進藤ハウスで起こった出来事について説明した。
一通り話し終えると、エミちゃんは小さく笑った。
『さすがリョウタくん。女性のみならず、あんなイケメンさんまで虜にしちゃうなんて』
茶化すようにエミちゃんは言う。俺は意識的に不機嫌な声を出した。
「イケメンは余計な一言」
『あら、またジェラシーですか。可愛いですね』
明らかに俺の反応を面白がっている。
「そうやって俺のことからかって……楽しんでるでしょ、エミちゃん」
『はい、とても』
全く……。
ただ、エミちゃんに弄られるのは嫌いじゃない。
『それにしても弟子ですか。まあ、人前であんな屈辱的なことを言われたら、でかちんぽに縋りたくなる気持ちはわからなくもないですけど』
「エミちゃん笑ってたもんね」
『堪え切れなくなっちゃって……あれは傑作でした』
思い出し笑いでもしているのか、通話越しの声は震えていた。
『まっ、サキさんには私からもお灸を据えておきますね。ああ、それと』
一拍置いて、エミちゃんはこう言った。
『わざわざ確認することではないと思いますけど、キスはしてませんよね?』
「それは大丈夫。ちゃんと守ったよ」
途中ちょっと危うかったが、エミちゃんからの言いつけ通り唇は死守した。
『偉いですね。来週のご褒美、楽しみにしておいてくださいね♡』
来週のご褒美。言葉にされずとも、それがなにを指しているのかはわかる。
2月14日。バレンタインデー。その日、俺は神崎家にお邪魔して、エミちゃんからチョコレートをもらうことになっている。しかもご両親は一日家を空けるらしく、お泊りの約束も交わしていた。
「楽しみにしてるね」
『はい♡』
それから軽く雑談をして、エミちゃんとの通話を終える。ブルーだった気分は幾分か楽になっていた。
ご飯できたわよ、と一階から母さんの声が聞こえた。
「今行くよ」
進藤のメッセージを既読スルーして、充電コードに差し込んだスマホを俺はベッドに放り投げた。
作者SNSにて第六章『バレンタインセックス』を丸ごと先行公開中です!(合計20000字ほど)
ハーメルンでも順次投稿しますが、作品を一気読みしたい方、更新を待ち切れない方は、ぜひこの機会にフォローをご検討ください!
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