【2巻11/14発売!】ずっと好きだった幼馴染にフられて始まる淫らに一途なハーレム生活 作:花染彩葉@幼馴染ハーレム2巻発売中!
料理を振る舞ってもらったのだから、せめて洗い物と片付けぐらいは俺が請け負った。エミちゃんは最初、自分がやりますと言っていたが、それでも俺が食い下がると、変に意固地になることもなく素直に任せてくれた。
お姉さんは夕食を終えたあと、すぐに浴槽へと駆けていった。
3人分の洗い物を片付けながら、ソファーでくつろぐエミちゃんに声をかける。
「それにしても驚いたよ。お母さんまでそういう仕事してたなんて」
ただ、俺はその事実に妙な納得感を覚えていた。一般的な母親という枠組みで捉えると驚愕だが、エミちゃんとお姉さんを産み落とした女性、と考えるとさもありなんである。
「別に隠してたつもりはないんですけどね」
「自分から言うようなことでもないしね、親の職業なんて」
「とはいえ、もう昔の話ですよ。今は悠々自適に専業主婦やってます」
油汚れをお湯で流し、汚れた皿に洗剤を含めたスポンジを滑らせる。バイトでの経験もあって皿洗いは慣れている。手際良く泡まみれの皿をシンクに重ねていく。
「差し支えなければ、リョウタくんのご両親のことも聞かせてもらいたいのですが」
ソファーの背もたれに両腕を乗せ、エミちゃんは頬を潰すように首を傾けた。
外堀を埋めようという腹なのかもしれない。あっちは答えたのにこっちは隠すなんて真似はできなかった。
「普通の家だよ。母親は軽くパートしながら、親父は役所勤めの公務員。……お母さんがAV女優って、じゃあお父さんはAV男優だったりするの?」
ふと湧いた疑問をそのまま口にする。ご両親の馴れ初めが気になるところだ。
「まさかまさか。お父さんは普通に会社員ですよ。テレビ業界の人間です」
「なら仕事でふたりは知り合った感じ?」
「さあ。聞いたことないので詳しくは知りません」
「まあ、そっか。冷静に俺も、親の馴れ初めとか知らないや」
親の恋愛話、性の話は、子供にとっては触れてはならない禁忌みたいなイメージがある。もっとも、元AV女優であることを明かしている神崎家にその理屈は通用しないかもしれないが。
「いつか紹介しますよ、ふたりとも」
そうまとめて、エミちゃんは微笑みながら立ち上がった。
「ちょっと部屋行ってきますね」
「おっけー」
エミちゃんがリビングを出ていくのを横目にする。
俺はその間に残りの洗い物を片付けた。あとは流すだけだったので、5分もしないうちに終わった。上に吊るしてあるタオルで濡れた手を拭いていると、エミちゃんがリビングに戻ってきた。
「はい、リョウタくん。これ」
キッチンで向かい合い、手のひらと共に錠剤を差し出される。
「言ってくれたら飲むって言いましたよね?」
完全に忘れていた。俺は自分で飲むと言ってしまったのだ。
「夜は長いですよ♡」
可愛らしいウインクを向けられては断れない。素直にそれを口に含み、テーブルの方に移動する。夕飯の際に出してもらった麦茶で胃の中に錠剤を流し込む。
「よく飲めました♡」
「そんな幼児じゃあるまいし……」
そのときだった。リビングの扉が勢い良く開いた。
「ふぅ、いい湯だった~! まっ、シャワーだけど」
自分で自分に突っ込みを入れながら、お姉さんがお風呂から帰還する。その姿を見て、俺は慌てて顔を背けた。
「なんで素っ裸なんですか!」
タオルで長い金髪をお団子のようにまとめているが、それ以外は上から下まで見事なまでのすっぽんぽん。だらしなく垂れたデカい乳房と綺麗に生え揃った陰毛を、惜しげもなく晒している。
「せめて下着ぐらいは着てくださいよ!」
「えー? デカチンポくんにそんなこと言われる筋合いなくない? ここは神崎家で、私は神崎なんだから、自分の家でどうしようと勝手じゃん」
「そういう話じゃないでしょう! 俺は常識的な話をしてるんです!」
「これが私の常識なんだけど。アレだね、家では裸族ってやつ。てか、どうせあとで脱ぐんだから変わんなくない?」
それは言外に、このあとお姉さんとの一夜が待っていることを示唆していた。
覚悟はしていたことだ。嫌とは言わない。ただ、
「目のやり場に困るんですよ! おちおち休憩もできないじゃないですか!」
午前中のバイトと、エミちゃんとのチョコレートセックス、それに満腹なのが相俟って少し休みたいというのが本音だった。さっきの薬が効くまで時間もあるだろうし、それまではみんなでテレビでも見ながらゆっくりしたい。
だが俺の細やかな願いは、性魔の前では叶いそうになかった。
「セックスこそ休憩じゃない! ご飯食べてセックスして寝る、これ以上に体が休まることはないでしょ?」
「いや……」
意外とセックスって体力的にも疲れるんだよな……。
「さっ、こっちこっち!」
反論の余地なく、ソファーの方に腕を引かれる。二の腕辺りに、柔らかいおっぱいの感触が宿った。
「姉さん! 独り占めは駄目です!」
そして逆方向からも腕を引かれて磔のような状態になる。
つい数時間前にヤリ合ったばかりなのに、もう性欲が復活したのか、エミちゃんの瞳にはハートが滲んでいた。
「ふたりともわかったから! とりあえず痛いから離してっ!」
どうにか振り解き、よろめきながら後退する。
振り仰いだ先に見えたのは、捕食者の眼差しを宿したふたりの美女――。
エロ姉妹とのバレンタインの夜は、どうやらまだまだ続きそうだった。