【2巻11/14発売!】ずっと好きだった幼馴染にフられて始まる淫らに一途なハーレム生活 作:花染彩葉@幼馴染ハーレム2巻発売中!
このたび第2巻の発売が決定いたしました!
すでに発売は開始していて、各種電子書籍サイトにてお買い求めいただけます。
2巻にはWEB版の五章〜八章に加えて、新規書き下ろしエピソードが収録されています。
また、今回もたこねるさんがドエロい挿絵を5枚描いてくださいました!
ヒロイン全員ドチャクソに可愛いので、とりあえず表紙だけでも見に来ていただけると嬉しいです!
あとがきにリンクを掲載しています。
Kindle Unlimitedに加入している方は無料で1巻をお読みいただけますので、未読の方はぜひこの機会にご一読ください。
長らく更新をお待たせしてしまい申し訳ございませんでした。
本日より再開いたしますので、引き続き本作をよろしくお願いします!
第50話『夏の前触れ』
夏が来た。彼女がいる初めての夏が。
夏といえば、海に祭りに花火とイベントに事欠かない。女っ気のない高校時代を過ごした俺にとって、これは青春を取り戻すチャンスでもあった。
浴衣のエミちゃんと屋台巡り!
水着のエミちゃんと海水浴!
夜空に咲く花火を見上げながら、ロマンチックにキスとかしちゃったりして――。
「夏といえばセックスだよねぇ。汗だくセックス!」
「蒸した夜に木陰で青姦とかも定番ですよね!」
「さすがサっちゃん、わかってるね。冬だと外は寒いからねぇ」
「そうなんですよぉ! 大学の裏手で峰くんと何回かシたことあるんですけど、肌寒い季節だと風邪引いちゃいそうで……」
「その点、海なら青姦し放題だもんね。水着ならすぐにセックスできるし、汗掻いても海水で流せるし!」
「チンポもそこら中に転がってますし!」
「うんうん!」
「やっぱりシズクさんとは話が合うなぁ」
「…………」
俺のロマンチックな妄想は、頭のおかしい会話によって掻き消されてしまった。会話の主たちは、言うまでもなくサキとお姉さんだ。
――場所は車の中。
運転しながら話すお姉さんと、助手席でその話し相手になっているサキ。
後部座席に座るのは3人で、エミちゃんを真ん中に挟んで、俺とキョウカ先輩がその隅に腰を下ろしていた。
「たしかに、夏といえばセックスですけど」
キョウカ先輩が前のふたりの会話を継ぐ。
それを前提に話を進めるのか……。
「春と冬もセックスの季節ですよね。出会いの春に、クリスマスの冬。特に冬なんかは余計にそうで、日本って9月産まれが一番多いらしいんですけど、その理由って、クリスマスに子作りしてる人がたくさんいるからって説もありますし」
なんだその説。初めて聞いたし、知りたくなかった情報だ。
ちなみに俺の誕生日は9月。ということは、両親たちはクリスマスに俺を拵えたのか?
……嫌な想像をさせないで欲しい。
「卵が先か鶏が先か、みたいな話に通じるところがあるよね。セックスが先か子作りが先か!」
「性夜なんて言うぐらいですしね。あっ、ちなみに今の性は性行為の性で」
「常識常識!」
キョウカ先輩の注釈に、お姉さんはあっけらかんと理解を示す。一体この人たちは、どこの世界の常識で生きているのだろう。
呆れる俺を他所にして、サキはまとめるようにこう言った。
「まあ結局、みんな年がら年中セックスしてるってことだよねー。来る日も来る日もセックス三昧。よーし、今年の夏は峰くんと青姦しまくるぞー!」
腕を上げながら決意表明するサキに続いて、
「おー!」
「便乗しまーす」
明るい様子のお姉さんと、それとは真逆に間延びした声でキョウカ先輩が追随した。
つくづく頭のおかしい会話である。
――暦は7月の中旬。本日はこの5人で、夏に必要な物の買い出しに向かっていた。
海。夏祭り。今年の夏は予定が盛り沢山で、直に大学も夏季休暇に入る。夏を目一杯に楽しむべく、その準備は事前に済ませておこうという話になったのだ。
主に女性陣が水着や浴衣などを新調したいらしく、こうして週末の土曜にみんなで集まり、地元のショッピングモールへと繰り出していた。
「リョウタくんは私にどんな水着をつけて欲しいですか?」
「うーん」
隣に座るエミちゃんに問われ、俺は頭の中で彼女の水着姿をイメージする。
ビキニもいいけど、エミちゃんは清楚系だから……。
「あれとか? スカートみたいなひらひらついてるやつ」
「パレオですか。私もそれにしようとしてたんで解釈一致ですねっ♡」
こちらに肩を寄せながら、エミちゃんはにっこりと笑う。
うん、今日もウチの彼女は可愛い。俄然、海に行くのが待ち遠しくなった。
「あたしは胸元隠れるやつにしようかなぁ。このメンバーだと劣等感ヤバそうだし」
キョウカ先輩が自嘲するように肩を竦める。
まあ、特に前ふたりのそれは爆弾級だ。異性の俺でも、気後れしてしまう気持ちは想像に難くない。
「そんなことないですよ。胸は大きさより形とも言いますし!」
「そうそう。それに、キョウカちゃんぐらいのサイズが好きな男の子もいるからね。結局は需要と供給だよ!」
持つ者が持たざる者を慰める構図は外野からすると酷に映る。
ただ、当の本人はそれほど気にしていない様子で、
「まあ、単に言ってみただけなんで、そんなに深くは考えないください」
相変わらず感情の起伏が少ないキョウカ先輩だった。
「私は無難にビキニかな。峰くんが思わず勃起しちゃうようなドエロいやつ!」
「私もビキニにする! サっちゃんさえ良かったら、お揃いのやつ買っちゃう?」
「いいですね! 色々見て回って決めましょ!」
似た性質を持つだけあって仲のいいふたりだ。なにも知らない人が見たら、サキとお姉さんの方が姉妹に見えるんじゃないだろうか。
「――リョウタくん」
と、そこで本物の妹から声がかかった。
「まだ先の話ですけど、誰の水着姿を一番褒めるべきかは肝に銘じておいてくださいね」
「わかってるって」
道中、そんな会話を繰り広げながらショッピングモールの駐車場に到着。
集まったのは昼過ぎなので、時刻は14時を回っていた。
土曜の昼下がりだ。当然、ショッピングモールの中は盛況で、
「人多いね~」
自動ドアをくぐると、人混みを眺めながらサキが一言。
子供を連れて歩く家族の姿が目に入ったので、俺は忠告することにした。
「親子で来てる人もいるんだから言葉遣いには気をつけろよ。教育に悪い」
「私のことなんだと思ってるの?」
「歩く公然わいせつ」
「あははっ! 私がそれなら、峰くんはデカマラ侍かな。股間の名刀で手当たり次第に女の子をズッポズッポ斬ってるところとか、まさに侍の鏡だよ。挿し捨て御免ってね」
「そういうところが……あと、手当たり次第とかいう表現もやめろ。捨ててもいないし」
「でも私を捨てて神崎さんに乗り換えたじゃん。挙げ句、シズクさんやキョウカさんにまで手を出して」
「人聞きの悪いこと言うなよ! エミちゃんはともかく、他のふたりは不可抗力だ!」
「峰くんも今ではヤリチンかぁ……私は幼馴染として感慨深いよ。小さい頃の、純粋だった峰くんはもういないんだね。立派になっちゃって!」
バシバシと背中を叩かれ、その勢いのままに俺は項垂れる。
在りし日の、遠い過去を思い返しながら。
「俺は幼馴染として悲しいよ……あんなに純粋だったサキが、今ではこんなに不純になって」
本当に、どうしてこんなふうになってしまったのやら。
「はいはい。小競り合いはその辺にして――」
お姉さんが場を取り仕切るように手を叩いた。
「とりあえず、水着と浴衣見に行こっか♪」
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