【2巻11/14発売!】ずっと好きだった幼馴染にフられて始まる淫らに一途なハーレム生活 作:花染彩葉@幼馴染ハーレム2巻発売中!
岩陰での情事を終えた俺たちは、身なりを整えてから砂浜に戻ることにした。波打ち際を歩きながらエミちゃんを横目で見ると、風で乱れた髪の毛を手櫛で直していた。
「リョウタくん、顔が緩んだままですよ?」
「エミちゃんのおかげでね」
「責任転嫁は良くないです。あんなに激しく腰を振っていたのはどこの誰ですか?」
返す言葉もない。
「まあでも、バレなくて良かったです」
「本当にね。結構マジで寿命が縮んだよ……」
ふたり組が来たときは死ぬかと思った。ただ、その分だけ満足度も高かったらしく、エミちゃんはご満悦な様子で鼻歌を口ずさんでいる。
「ずいぶん人が増えてきましたね」
海の端っこから歩くこと数分ほどで、人の姿がちらほら目立ち始める。砂浜の客はざっと見ても倍ぐらいになっている。ごった返しというほどではないけど、シートやパラソルも増えているからやや手狭だ。
「早めにヤッて正解だったでしたね♡」
下から覗き込むように腰を屈めて、エミちゃんは俺にウインクした。毒されている自覚はあるが、その毒が甘過ぎて解毒する気も起きないのが現状だった。
俺たちのパラソルが遠目に見えてくる。レジャーシートには先客が座っていた。
「あっ。ふたりとも戻ってきた」
「どこ行ってたのー?」
水も滴るいい女。全身を海水で濡らしたサキとお姉さんが、パラソルの下でかき氷をつまんでいた。
「ちょっと海辺のお散歩に」
ふたりからの質問にエミちゃんがとぼけた回答をする。
「へぇ」
「お散歩ねぇ」
「な、なんですか」
ジト目を向けられ、エミちゃんは一歩たじろいだ。
「お散歩じゃなくてオチンポでしょ。峰くん見ればわかるよ」
「うんうん」
練乳たっぷりの宇治金時を頬張りながら、お姉さんがサキの発言に同調する。
「急にふたりともいなくなっちゃって。おかしいと思ったー」
「やっぱり青姦してたのかー」
「……悪いですか! 一度してみたかったんです! カップルなんだからいいじゃないですか!」
開き直るエミちゃんであった。
「いいなー、エミばっかり。ねぇねぇデカチンポくん」
かき氷の容器をシートの上に置くと、お姉さんは谷間を強調するように前屈みになった。誘惑的なポーズだ。
「私ともしようよ、青姦! なんならここで!」
「いやいや無理ですって。人通り半端ないですし」
「タオルとかで隠せばバレないよ。口で抜いてあげるからさっ♡」
「そういう話じゃ」
「エミにはオイル塗ってあげてたじゃん! それと似たようなものでしょ?」
全然違う!
あっちは日焼け止めという大義名分があったけど、公衆の面前でフェラチオなど露出狂の極みだ。
なにより現実的な問題があった。
「似てませんし、そもそも出したばっかりなんですぐには……」
これが一番の理由だ。
エミちゃんお得意のお薬も今日は処方されていない。さっきの一発で精巣の中は空っぽだった。
「むぅ……」
お姉さんは眉を落とした。お菓子を買ってもらえなかった子供のように。
「切ないなぁ」
「またの機会に……」
「デカチンポくんの薄情者。エミばっかり可愛がってさ」
「そりゃ彼氏ですから、一応」
「一応ってなんですか。れっきとした私の彼氏ですよ、リョウタくんは」
おっと。横から注釈を入れられてしまった。
「いいもーん。私だってナンパしてくるから! あとでヤリたいって言ってもヤラせてあげないからね!」
そっぽを向くも、構って欲しいオーラが全身から滲み出ている。普段は余裕たっぷりのお姉さんがこうして拗ねる姿は新鮮で、それが罠だとわかっていながらも構いそうになってしまう。
俺のそんな欲を見透かしたのか、隣の彼女が先手を打った。
「まあまあ、姉さんもそんな拗ねずに。旅行中のどこかでリョウタくんを貸してあげるから」
俺の腕に抱きつき、エミちゃんが所有権を主張する。まーた俺を物みたいに言って……。
「貸す、ね」
「姉さん?」
一瞬だけお姉さんの瞳から光が消えた。代わりに、どこか遠くを見るような寂しさが浮かぶ。
だが、瞬きひとつでその翳りは霧散する。
「約束だからね?」
と、妹に念を押すその声は夏の太陽みたいにカラッとしていた。
「え、えぇ……。約束するけど……」
訝しそうに頷くエミちゃんだったが、お姉さんも満足げな笑みを浮かべたことで張り詰めていた糸は解けた。
微妙な間を振り払うように、エミちゃんが明るい声を上げる。
「リョウタくん。少し泳ぎませんか?」
「おっ、いいね」
青姦で火照った体にこの暑さは少々堪える。海水に浸って体を冷やしたい気分だ。
シートに座り込んだままのふたりがひらひらと手を振った。
「私は疲れたし、ここでゆっくりしてる」
「私もー」
一緒に来る気はないらしい。ふたりともパラソルの日陰で寝そべる体勢に入った。
「じゃあ、行きましょうか」
エミちゃんに手を引かれ、波打ち際に向かう。
足首に触れた海水が体の熱を奪っていった。