「ちょっとこい」
「……超大事な授業があるんです。後でじゃダメですか……?」
「いいからこい。すぐ終わる」
「…………はいわかりました」
研究所にて能力開発のために廊下を歩いていた絹旗は突如、所員の男に男子トイレへと連れ込まれた。
半ば強制的な日課となっている男達の性欲処理は、時を選ばず拒否権もない。
男は個室に入ってから、絹旗の片足だけを洋式便器に乗せるように指示した。
ニットワンピを捲り上げれば、開かれた脚から刺繍のついた可愛らしい水色の下着を覗かせる。
男は感慨もなく下着を脱がすと、いきなりに肉棒を突き立てた。
「……くぅっ。まだ濡れてないです…………」
「早く終わってほしいんだろ」
このような出来事が日課になってはいても、準備もなく犯されては痛みもある。
毛も生えていない、年相応の幼い膣口がギチギチと引き伸ばされるのが痛々しい。
「お前も早く濡らせよ」
「は、はいっ…………」
男は多少のぎこちなさなど関係なく好きに突いてきた。
絹旗は抱き合うように身体を預けてバランスを取り、クリトリスを指の腹で擦るようにする。
今まで弄られて、少し大きくなった気がするそこの皮をめくり、剥き出しになった敏感な豆を指で転がした。
前戯などしてくれない男のために自ら刺激をしないといけないのだ。
「はっ、あ、んんっ……」
努力もあって、ちゅくちゅくとした湿った音が男の動きに合わせて鳴りはじめる。
ぬめりが幼さと硬さのある膣内をほぐして、乱暴なセックスにも少しずつ快感ともいえるものが芽生え始める。
(毎日毎日こいつらは飽きないんですか……)
ただ快楽が多少あるからといって、心安らぐものではない。
能力開発の合間に犯されるようになって、身体が多少慣れたとしても心までそうはならない。
我が物顔に身体を貪られるこの行為は不快でしかなかった。
「おい……なに睨んでんだよ……!」
「っぅ……ぃた……」
それが知らず知らずの内に顔に出ていたのだろう。
嫌悪と不快に彩られた表情が、薄い胸をつねるように強く揉まれて苦痛へと変わる。
ぎりぎりと淡い膨らみを揉み込む男の目は怒りに満ちていた。
あまりに勝手な行いなのに、僅かでも反抗的な絹旗が許せないのだ。
「早く終わってほしいんだろ! つまんねえ顔してんじゃねえよ!」
「……す、すみません! ちゃんと、し、しますから、やめてください痛いです……」
「ちっ、クソが……おい舐めろ」
「ぅあっ……」
掴まれ、絹旗は引きずり倒されると、背中が個室の薄い壁に当たり、床に尻もちをついた。
見上げる男は謝罪したからといって、許す気はないようだ。
絹旗の頭を掴み、怒りを表すようにモノは張り詰めている。
(……機嫌をなおしてもらわないと、終わりません。授業を受けないと……)
絹旗は衝撃と痛みをこらえて、無理矢理に笑顔を作った。
前提として能力を向上させなければ”置き去り”の子供にはろくな未来がない。
絹旗以外にも同じ境遇の子供はいるが、人気がある絹旗は一応授業なり実験なりで優先はされている。
理不尽であっても、選べるルートは多いほうだ。
(ようは私に夢中になっているクズどもを超楽しませればいいんです。
身体でもなんでも使って能力さえ獲得できれば、こいつらなんて用済み。こんなもの今のうちだけです……)
本心とは言い切れないがそう自分を納得させた。
生きるためとはいえ、身体を売る行為に誇りなど持てるはずもない。
それでも心に殻を作り、にっこりと怒れる男に微笑みかける。
「はい……ご奉仕させてください。フェラチオ超得意ですから。超気持ちよくさせてください……」
面従腹背ながらも、向けられた肉棒を舐めようと顔を近づけようとして
「ちげえよ。舐めるのはここだろ」
男に頭を動かされ誘導された先には便器があった。
便座が上がった状態の、セラミックで作られたなんの変哲もない洋式の便器だ。
「……はっ?」
絹旗は意味がわからないと男を見上げ、演技の仮面はあっさりと剥がされる。
口と舌で奉仕を要求してるのではないのかと、疑問が幾つも頭をよぎる。
「便所の癖に生意気なんだよ絹旗……だからお前の立場を思い知らせてやるよ。ほらな・め・ろ」
「えっ、な、なぜ? わ、わ、わかりません! なぜトイレを……!?」
ぐいっと便器の縁に押し付けられるように顔を持っていかれれば、疑問の余地もない。
本当に男は絹旗に便器を舐める行為を強要しているのだ。
「いいからやれよっ! 便所同士仲良くさせてやる!」
「ぅぁっ、いや、いやですっ! くぁっ……」
ぐいっと便器に押し付けようとするのに抵抗するが、力の差は歴然で便器の縁に頬ずりするような体勢で追い詰められた。
幸い清掃は行き届いているのか、汚れや匂いは特にないが、嫌悪感が止めれるはずもない。
「おい……優しくしてやってるうちに舐めろよ……便器の中まで顔を突っ込んで舐めさせていいんだぜ」
「ひっ……!」
「そっちのほうが面白いかもなぁ……ほら、ごぉ……よん……さん……」
秒読みを始める男の目を見れば本気なのがわかる。
怒りを含んでいたはずの眼差しは冷たい光が宿っており、虫のような無機質さを感じさせた。
きっと何を言ってもやめるつもりはないだろう。
だから。
「ぺちゃっ……れろっ……んっ……え……」
跪いたまま、洋式便器の縁に舌を這わせた。
セラミックの硬く冷たい舌触りがあり、味や匂いはしなかった。
だからといって、それが救いになるはずもない。
「くっ……くくぅっ……よしよしよし……舐めてやがる……ほらケツあげろ! くっは、ははっはっ……!」
便器へ奉仕しながら猫が伸びをするように尻を持ち上げる絹旗を見て、男は声を出して笑った。
ぴちゃぴちゃと便器を舐めながら性器をさらけ出す姿勢はなんとも惨めだった。
「ひっ、んぇっ……ひっくっ……ぅええっ……れ、ろぅっ……ぅぅっ……ひぅぅうぅっ……」
もう絹旗には耐えれなかった。
舐める音には泣き声が混じり、嗚咽へと変わっていく。
人としてのプライドを持つことすら許されない。
そう思い知らされた静かで悲痛な叫び。
けれど、それが男の琴線に触れたのだろう。
「舐めるのやめるなよ!」
「ひっ、くぅっ……!」
成長しきっていない尻を掴み、泣き声を圧し殺す絹旗を犯し始めた。
さっきの愛液が多少残っているものの、濡れはあまりよくない。
けれども快感は増していた。
少女の悲しみを糧にしてのセックスが心地いいのだ。
ゴツンゴツンと上から打ち付けるように肉棒で叩けば、浅い膣内の奥まで簡単に届いた。
「いいぞ! 泣いてるほうが可愛いぞ絹旗!」
「……っええっ、んぅうっっ……ひぃぃっぅっ……んぅうぅっ…………!」
涙の粒が珠となり、男のリズムに合わせてぽたりぽたりと雫が便器の水へとこぼれて散った。
便器へ奉仕しながら男に犯され、ぽろぽろと泣いてしまっている。
犯す男の動きは激しさを増し、その度に絹旗は便器へ頬ずりしながら舌を押し付けるように舐めるのを強要された。
荒く息をつきながら、男は細い腰と尻をがっしりと掴み、腰を一気に突き入れる。
「よーし出してやる!」
「ひ……あっ……!」
絹旗の一番深い所への射精は驚くほどの勢い。
生意気な少女を屈服させている事がよほどよかったのだろう。
薬も何も使っていないのに、どくどくどくっと濃くて量のある精液を子宮内へと叩き込んでいく。
「ぅ、やぁっ……ひっく、ひんぅ……ぅぅぅ……!」
泣き声を堪能する、いつもより気持ちいい射精に男の顔がだらしなく歪んだ。
腰を震わせて、最後の一滴まで濃い精液を注ぎ込んだ。
「よしよしよし、よかったぞ絹旗、偉いぞ……ほら掃除しろ……」
絹旗を貶めてよほど満足したのか、先程よりは優しく地べたに座らせてから絹旗の顔へと肉棒を突き出した。
泣き顔で真っ赤に腫らした瞳のまま、絹旗は無言でそれを咥えた。
「れろりっ……ちゅぷっ……ん、うぅ、れおっれろっ…………」
体液で塗れた肉を唇に収めたまま、舌を使う。
ねっとりとした従順な奉仕は言うとおり普通にフェラチオさせても上手いだろう。
一通り綺麗にさせた男は、勃起したままの肉棒を唇へと添えた。
「……それじゃ最後の仕事だ。便所らしく小便飲ませてやる……」
一瞬、ビクッと絹旗は痙攣するように動くが逃げたりはしない。
諦めたように咥えたまま、唇でしっかりと亀頭を包むようにして備えている。
その従順な様子に男はニンマリと笑みを浮かべて、暖かな少女の口内で栓を緩めた。
「……んっ、ぅぇっ……こく……こく……」
しょわわっ、じょろろろっ……
調節した量の小便が静かに少しずつ注がれて、濁った呻きに嚥下する篭もり音が混じる。
絹旗は涙を流しながら生暖かな尿を飲み込んでいく。
ぱちゃぱちゃと舌上で尿の飛沫が飛び散り、口内に溜まりきる前に苦味と塩みが混じる排泄液を流し込んでいく。
「っ……! ごくっ! こくっ、んんっ……!」
じょぼぼっと勢いが突然増し、飲むよりも多い量がどんどんと口内を満たしていき、瞳を見開いた。
黄色い尿が唇の端から溢れていって、身体や服を汚していく。
必死に飲み込んでいくが、増していく勢いと苦しさに押されていって
「んべぅっ! げぅっ……! んげぇっ……」
口を離してしまい、勢いある小便が顔へとかけられていく。
「おい飲めっつったろうが……! ちっ、口だけ開けてろ!」
男は頭を片手でがっしりと掴み、反対の手で開いた的へと照準を向け排泄する。
泣き顔のまま開いた口へと、放物線を描いて尿が注がれていく。
的を外した液が鼻梁や柔らかそうな頬、ワンピースを汚していくが男は気にしない。
ぎゅっと目を瞑ったまま、唇だけを必死に開く絹旗への口内へと放尿を続けた
「……ふぅ、これぐらいにしといてやる。汚れたとこは掃除しとけよ」
満足げな男とは裏腹に、絹旗の姿は惨状としかいいようがないだろう。
顔も髪も汚らしい汚液にまみれて、ふわふわだったニットワンピースも見る影はない。
悪臭も放っており、これでは授業どころか出歩くのも無理だろう。
絹旗は放心したように、口を開けたまま動かなかった。
「おっと忘れてた。これ飲んどけ。まだできるか怪しいが……お前も妊娠したくないだろ」
避妊薬、ピルの錠剤を口内へと差し込んで立ち去る。
残された絹旗はのろのろと立ち上がり、薬ごと小便をまたごくりと飲み込んだ。
もし今吐いてしまったら薬も効果をなくしてしまうことだろう。
「ぅっ……ぅうぅぅぅっっ……! ぅぅああぁぁぁっ…………!」
そうして。
廊下まで響き渡るほどの慟哭は当分消える事はなかった。