にゃんこハウスの台所でお皿を洗っているとセラヴィーが来た気配がする。
「どろしーちゃん、これもお願いしま……」
「ああそこに置いて」
次のアクションがないので振り返ると、セラヴィーはお皿を持って立ち尽くしていた。
「セラヴィー?」
目を丸くして動きを止めている。
「なんですかそれは」
「なにが?」
辺りを見回すけど、特におかしな所はない。
「その格好ですよ」
「へ?」
自分の姿を見ても、さっきと変わりないはずだ。
「その! それ!」
指をさされて思い出す、洗い物の前に髪をまとめたのだった。
「ポニーテールが何?」
「なんですかそのいやらしいうなじは」
「は?」
セラヴィーはお皿を流しに置くと後ろから抱きつく。
「ちょっと、セラ……ひゃっ」
首筋に息を吹きかけられて、ゾクゾクっとする。
「誘っているんですか」
「何バカなこと言ってんの! ジャマだから縛っただけよ!」
ペロッと首筋をなめられる。
「ひゃあんっ」
「襟ぐりも開いてうなじが丸見えだなんて、いやらしいにも程があります」
「暑いし、こんなの普通……っ」
首筋に舌を這わせてくる。
「やっ、な、……ッ」
抵抗したいのに、ガッチリと腕の上から抱きしめられている。
「だいたい、どろしーちゃんは無防備すぎます。こんなエッチな身体なのに胸元の開いたドレスを着たり、Tシャツで運動して大きなおっぱいを揺らしたり」
「ダメ…ッ」
胸に手が伸びてくる。
「僕がマトモじゃなかったら何度も襲っているところですよ」
「今まさに襲われてるし、あんたがマトモだと思ったことはないわよ!」
舌は首から肩を愛撫し、手は休むことなく服の上から胸を揉みしだく。
「あ、あッ……」
「どろしーちゃんが僕をマトモじゃなくさせるんです」
「やっ」
「どろしーちゃんが悪いんですよ、こんないやらしいんですから」
「あ、ダメ……」
スカートをめくり上げられる。
「ダメ、ここじゃ……」
「もう止まらないです」
下着の上から大事なところをなでられる。
「あああッ」
「どろしーちゃんだって、そうでしょう?」
顔を見なくてもわかる、とびきり意地の悪い顔で笑っている声だ。
「ダメ、にゃんこハウスでなんて……」
子供たちが暮らしているココで、そんなことを、
「や、……あッ、」
セラヴィーの指が下着の横から入り込み、わざと水音を立てて掻き回す。
もう力が入らず、セラヴィーにお尻を突き出すようにして流しにもたれかかる。
「大丈夫、学校に行ったばかりですから、ゆっくり時間はあります」
「そういうことじゃ……なくて……ッ」
下着は膝まで下ろされてしまう。
「どろしーちゃんだって、こんなに欲しがってるじゃないですか」
指で押し広げられると、太ももに雫が伝うのが自分でもわかった。
「たっぷり、あげますからね」
「やあああんッ」
熱を持ったモノで後ろから突き上げられる。
「や、あ、ダメッ……!」
何度も何度も後ろから突き上げられた。
「……もう! ダメだって言ったでしょ!」
「いやあ、背徳感があってついつい燃えてしまいました」
「ああ、こんなに汚してちゃって」
二人の体液が床にシンクに飛び散っていた。
「ちゃんと掃除しますから」
「匂いだって……犬が勘づいたらどうすんのよ」
むっとした匂いが台所に籠もっている。換気したところで犬には気づかれるに違いない。
いつもと違う匂いがするだけで反応するのに、こんなコトをしたと知られるわけにいかない。
「そうですね……何とかしましょう」
***
「げー、何だよこのニオイ!」
部屋に入ってくるなり犬が叫ぶ。
「えっ何が?」
「美味しそうな香りじゃないか」
「おかえりなさい、今日のおやつはチーズケーキですよ」
「チーズケーキのニオイかコレ!?」
鼻を押さえて顔をしかめる。
「ラベンダーを入れてみたんですが」
レアチーズケーキの上に青紫の花が散らしてある。
私にはふわりと香る程度だけど、嗅覚が何倍もある犬にとってはキツイらしい。
「そう言えば香水系の香りはダメでしたっけ」
セラヴィーはしれっと言う。
「じゃあ僕がリーヤの分も食べてやるよ」
「ダメだ! しいねちゃんにやるぐらいならオレが食べる!!」
「あっ」
一切れをバクッとひと口で食べてしまった。
「~~~~~~!!」
口を押さえてジタバタとのたうちまわっている。
「リーヤ!」
「大丈夫か!?」
「……匂いが強くて、味が全然わかんなかったのだ」
「ばかね、泣くぐらいなら食べなきゃいいのに」
「だってオレのケーキ~~」
犬に取っては強烈な匂いだったらしく、夕食もあまり味がわからないと泣きながら食べていた。
「ね、大丈夫だったでしょう」
「……だからって、ここでシていいってことじゃないわよ」
にゃんこハウスのリビングで組み伏せられていた。
「あんなの何度も出来ることじゃない……ちょっと!やめてってば!」
セラヴィーはかまわずスカートをめくり上げながら太ももをなでる。
「っ……やッ……」
「強力な消臭剤を開発してみたんです」
内ももに手を滑らせる。
「……っ!」
「テストしてみないといけませんよね」
底意地の悪い顔でニヤリと笑った。