「わあああああん」
なるとちゃんは泣きさけびながら僕の居間のものをサイコキネシスで飛ばす。こういうことがあるから家具は固定しているけど、さすがに普段使うものはそうもいかなくて飛び回っているティーカップやらを魔法で隣の部屋に避難させる。
「ミルクも飲んだしオムツもキレイだから眠いだけだと思うんですけど」
お気に入りのオモチャをあげても投げ捨てられた。
「ほら、貸して」
抱いていたなるとちゃんをどろしーちゃんに預ける。
「なるとちゃん、おねんねしましょうねー」
「うぎゃあああ」
「よーしよしよし」
なるとちゃんを抱きしめて身体をゆするが泣き叫ぶのは変わらない。どろしーちゃんのおっぱいに顔をうずめても機嫌は直らないようだ。
赤ちゃんの特権とはいえ、うらやましすぎる。
「うわああああん」
「ねーんねんころーり……きゃあ!」
なるとちゃんは袖なしのワンピースの肩ヒモを下着と一緒にずりさげる。
なるとちゃんグッジョブ!
形のいいどろしーちゃんのおっぱいが光の元にさらされた。
「ちょっ、なるとちゃん……やんっ」
どろしーちゃんの乳首をくわえる。
「やっ、待って……ッ」
ちゅぱちゅぱと吸い付きながらおっぱいを揉む。
「ずるい! それは僕のおっぱいですよ!」
「だれがあんたのよ!」
なるとちゃんはうとうとし始め、おっぱいをくわえたまま眠りについた。
「…………本当なら、お母さんのおっぱいを飲んでいるはずなのよね」
どろしーちゃんは聖母のようになるとちゃんを見つめる。
なるとちゃんは両親に見放され、兄であるポピィ君に連れられてここにやってきた。本当ならまだお母さんのおっぱいを飲んでいる時期なのに。
「……しかたがないですね、ちょっとの間だけ貸してあげます」
「だからあんたのじゃな……きゃあっ」
もう一方の肩ヒモをずり下げて両方のおっぱいを出す。
「ちょっとセラ……やっ」
空いている方のおっぱいにかぶりつく。
「何して……ああっ」
「他の男におっぱいを吸われてガマンできるはずがないでしょう」
「男って……赤ちゃんに嫉妬しても……んんっ」
「赤ちゃんじゃなかったらこの世から消してましたよ。どろしーちゃんのおっぱいを吸うなんて許せません」
乳房に手を添え柔らな感触を愉しみながら乳首を舌で転がす。
「なるとちゃんが寝てるのに、やめ……ッ!」
「あんまりあばれると起きちゃいますよ」
「んんっ、やっ、……ッ……」
必死で声をガマンしているのがたまらなく嗜虐心を煽られる。
軽く歯を立てるとビクンッと身体が跳ねた。
「……んあッ、……ゃ……セラ……ヴィー、やめ……ッ!」
ちゅぷ、ちゅぱ、と音を立てて乳首を吸う。
「なるとちゃんの横で……こんな、コト……ッ……!」
「僕も母親の記憶なんてないんです。なるとちゃんと一緒です」
「あんたとは、全然違ッ……あ……んあっ……だ、めぇぇ……」
「僕だって、おっぱいを吸ってるだけですよ」
「ウソ……ばっかり……んんっ、んッッ!!」
びくんっ、と大きく身体をそらせた。
真っ赤になって涙を溜め、口を結んで声を飲み込む。そんなソソる表情を見せられては、これだけで止まらなくなってしまう。
「ん…、あ……」
「!?」
なるとちゃんが身じろぎする。
やばい、起きた!?
「……………」
「……………………」
二人とも動きを止めてなるとちゃんを見守っていると、チュパチュパとどろしーちゃんのおっぱいを何度か吸った後、またゆっくりと寝息を立て始めた。
「はああー」
おっぱいから口を離して大きく息を吐く。
(あんたがヘンなことするからでしょう!)
(どろしーちゃんがおっぱい吸わせたからでしょう)
(私が吸わせたわけじゃないわよ!)
なるとちゃんの様子を伺いながら小声でやり取りする。
すやすやと眠る姿は本当に幸せそうだ。どろしーちゃんのおっぱいをくわえたまま、というのが本来なら殺意を感じるはずなのに僕まで幸せを感じる光景だった。これが父性愛というものだろうか。
「そうだ、僕がなるとちゃんのために出来ることがありました」
「?」
「どろしーちゃんのおっぱいから母乳が出るようにすればいいんです」
「……は?」
「ごめんね、なるとちゃん」
どろしーちゃんのおっぱいから引き剥がしてベビーベッドに寝かせる。起きる様子もなく、すやすやと眠っている。
「ちょっ……!」
どろしーちゃんを抱き上げ、ベッドルームに向かう。
「なるとちゃんだって同世代の友達がいた方がいいですし」
「何バカなこと言ってんのよ!」
「どろしーちゃんに似た子だといいなあ。もちろん僕とどろしーちゃんの子供ならかわいいに決まってますけどね」