高評価がたくさん貰えて嬉しかったので、本日二度目の投稿。
裸体で尿塗れになった少女と横並びで、笑顔でのピースを強要される写真を撮られたフェルシーは無事に解放されて、放心状態のふらつく足でジュターク寮の自室に戻る。
フェルシーの恋心は先輩のグエルに向けられている。
既に事を済ませている同年代の友達のエグめの話を想起し、グエル先輩に押し倒される自身を想像しながら胸を揉んで、少し大きくなることを期待しながら昂ぶる情欲に身を委ねる。股間に沿わせた中指の腹でクリトリスを擦るのが就寝前の彼女のルーチンワークになっている。
彼女は他人のチンコを見たことがない。
少なくとも勃起したチンコを見たのは親を含めて一度もなく、スレッタの人並み以上のチンコが初めてだった。弱味の写真を撮る時、半勃ちしたスレッタのチンコを片手で握り、笑顔で目隠しのピースを強制された。その時、スレッタのチンコは、ムクムクと勃起し、両手でも収まり切らないサイズにフェルシーは「ヒュッ」と声にならない悲鳴を上げる。
そして、その時のサイズが目に焼き付いてしまった彼女はベッドの上で股間からの距離を手で測る。どう考えても収まり切らないサイズ、スレッタに強姦された時の事を想像し、フェルシーは生唾を飲み込んだ。
彼女の恋心の矢印はグエルに向けられている。
しかし肉欲は、スレッタとマリアンヌの二人に向けられていた。
脅しの為の写真は、彼女のプライベート用の端末に送られている。
同時に幾つかの写真が彼女の端末に送り込まれていた。内容は、スレッタとマリアンヌが水星で過ごした思い出の数々だ。虚ろな瞳で白濁液に塗れたマリアンヌの姿に、フェルシーは自分の子宮が疼くのを感じる。
部屋の隅には、紙袋が置いてある。
温室から解放される時、スレッタがマリアンヌの楽しむ為によういした玩具。所謂、ジョークグッズとも呼ばれるそれを彼女は手に取る。犬の耳と尻尾、そして首輪。こんなことはいけないことだと分かっている。
しかし尿に塗れたマリアンヌの悦楽に染まった幸福の顔を見たフェルシーは、好奇心に抗えなかった。服を脱ぎ捨てながら彼女が想像するのは、グエルの犬になる事だった。ベッドの上で喘ぐ自分の姿は容易に想像できた。ペットシートの上で排泄する自分の姿を想像する。裸のまま外へ散歩に出掛ける自分、引っ張られる首輪の紐を先に居るのは水星の彼女だった。
頭に付ける犬耳はカチューシャのようなもので、お尻に付ける尻尾は少し大きめのアナルプラグ。綺麗に磨き上げられた銀色の光沢に、厭らしさを感じるなんて昨日までは思いもしなかった。フェルシーは、高鳴る心臓の鼓動と疼く胸のざわめきに従って、真っ赤な舌をアナルプラグに這わせる。
紙袋の中には手紙が入っていた。
手帳の切れ端を四つ折りにした紙には、興味があるなら写真を送ってください。と走り書きされていた。
お尻に何かを入れるのは初めてだった。
初めてにしては少し大きめのサイズ、フェルシーは前屈みになっても入れることが出来なかったので仕方なく和式便所を使う姿勢に座り込んだ。何度目かの挑戦、少し苦味の感じる中指を咥えて、唾液を塗す。解しに解したお尻の穴に中指を添わせる。過呼吸気味に息を吐き出し、懸命に力を抜きながら指の先端を押し込んだ。第一関節まで、中に入った感覚がした。身を震わせる。目尻から涙が零れる。気持ち良くなんてない。異物感と不快感、そして惨めな自分に涙が溢れ出す。
だけど、止まることもまた出来なかった。
フェルシーは「フーッ、フーッ!」と獣のように息を吐き出し、そして意を決して尻尾プラグを手に取った。お尻の穴に入れるには、兎に角、唾液で滑りを良くする必要がある。そうしないと途中でつっかえてしまうのだ。人差し指と中指に唾液を眩して、そしてお尻の穴の奥まで唾液で湿らせた。何度も何度も繰り返し、一時間以上も時が刻まれていることも気付かず、彼女は何度目かの挑戦を図る。
お尻の穴が押し広げられる感覚、全身から吹き出す冷や汗。少しでも苦痛を抑えようと荒い息を零す。
好奇心のまま、恥辱の先に与えられる快楽の為に、彼女は覚悟を決める。
幾つもの心理的な壁を乗り越えたその先へ、入ってしまえば一瞬だった。
ズルンと入ってしまったアナルプラグ、その衝撃にフェルシーは目を見開いた。視界がチカチカする。快感はない。あるのは苦痛を伴う圧迫感、人として超えてはならないラインを一つ超えてしまった罪悪感。事実、フェルシーは人間を捨てる為に努力を積み重ねている。人間性という名の衣服を一つずつ削がれるように、フェルシーは人ではない何かへと成り果てようとしているのだ。
歯を食い縛る、奥歯がガタガタと震える。
便意を感じ取る。
早くお尻の尻尾を取ってしまいたい衝動に駆られる。
だけど、此処で終わりではなかった。
彼女が最後に手に取るのは首輪、人でなしの象徴。此処までならまだ引き返せる。変態染みた性癖を持った女の子でまだ居られる。首輪の裏には「SLAVE RING」と文字列、反対側には「Master.S」と刻まれていた。この首輪を付けることは、自分が人間ではないと認めるようなもの。人間を捨てる為の一歩、儀礼的な意味合いが込められている。
故にフェルシーは躊躇する。
彼女が人として最後に想起するのは、グエルと過ごした毎日。楽しかった事、嬉しかった事、彼の傍で様々な顔を見た。首輪を持つ手が震える。此処までにしよう、と思う心とは裏腹に、誰にも見られる事はないと悪魔が囁いた。
人を辞める感覚、それを彼女は知りたかった。
そして、それはきっと、グエル先輩では与えてくれない事をフェルシーは確信していた。涙を流し、震える呼吸で首輪を付ける。カチリ、と鍵の掛かる音。あっ、と思った時には手遅れで、強く引っ張るだけでは外れない。青褪める。だけど、首輪は革製で、頑張れば切れないことはない。
フェルシーは、まだ引き返せると自分に言い聞かせる。
だけど自らの意思で付けた首輪を指先で触れて、自分は確かにグエル以外の何者かの所有物になった感覚に身を震わせた。
初めて、膣が疼いた。
お尻に入れたアナルプラグでは、感じる事が出来なかった快感。昂ぶる情緒に胸の先端を摘んだ。信じられない程、敏感になった乳首に「んッ♡」とくぐもった声が零れる。
まだ、先がある。
紙袋に入っていた手紙、まだ先に行く事が出来る。本来、純情な彼女が見せる情欲に濁った虚ろな瞳。ゆっくりと立ち上がれば、お尻に入れたアナルプラグが内側から圧迫してくる。キュッとお尻を締めれば、刺激はより強くなった。
内股の震える足で、身の丈以上の大きな鏡の前まで歩み寄る。
写真を撮らねばならない。お尻に入れた尻尾を見せつけるように、御主人様に自分は頑張ったとお披露目するように、鏡にお尻を向けて背中を捩る。片手で端末を構えて、もう片方の手でピースをした。何時か好奇心て見たグラビアアイドルよりも淫靡な姿、幼い体躯とは思えない程に色欲に落ちた自分の姿。軽くお尻を振れば、尻尾が揺れて、より変態的になるように工夫を凝らす。鏡は、全身の身嗜みを整える為に購入したものだ。全てはグエル先輩の為、彼の隣に居ても恥ずかしくないように、そして、彼の気を少しでも惹けるように。シャッターを切る。何度も、何度も、何処に出しても恥ずかしい姿を、淫靡な姿を、自分で自分を辱める為に何度も撮り直す。
満足の行くまで、ポーズを変えて、人生を終わらせる為に人としての最後の撮影会を愉しんだ。
添付した写真は、厳選した四枚。もし仮に、これが流出してしまっては、もう人として、まともな人生を歩む事は出来なくなる。
この写真の存在を親に知られれば、勘当される。それだけの弱味だ。
躊躇する。此処までに育ててくれた両親に対する罪悪感、本当に終わらせても良いのかという想いが、僅かに残された良心がフェルシーの正気を呼び戻し、あと送信ボタンを押すだけの状況で踏み止まらせる。
此処までにするべきだ。
フェルシーは後ろ髪引かれる思いを振り切り、メッセージの削除ボタンに人差し指を伸ばそうとした。
「フェルシー! 温室から解放されたって聞いたけど大丈夫だった!?」
ドンドンと叩かれる部屋の扉、フェルシーはビクリと身を強張らせた。
背筋が伸びると同時にアナルプラグが膣の裏を刺激して「ひいん♡」と情けなく喘いだ。自分にもこんな声を出せたんだと驚くほどの艶っぽい声。取り巻き仲間の心配する声にフェルシーは足を子鹿のように震わせて扉の前まで歩み寄る。
なんとかどうにかこうにか誤魔化した後、抜けなくなったアナルの刺激に四つん這いになりながら、なんとか端末を落とした場所まで身を引き摺る。
「ひッ」
そして端末の画面を見た時、彼女は全身の血の気が引くのを感じた。
送信済みの写真が四枚。
もう既に返された返信。三日後の放課後、理事長室でお待ちしています。のメッセージが書き込まれていた。