スレッタとグエルによる再戦の決闘は、スレッタが勝利を飾る。
というのも私をお仕置きする時にパーメットスコア4を記録していたので、初っ端からフルパワーでグエルが駆るダリルバルデを圧倒してしまった。AIの不備を突かれて、グエルがフォローを入れる前に撃破されたというのが真相のようだ。決着が付いた後にスプリンクラーが起動したのは、なんだったのか。余りに呆気ない結末にグエルがスレッタに告白するシーンはなく、というよりもスレッタがコックピットを出てグエルと顔を合わせる事すらなかった。
翌日、グエルは決闘の約束を果たす為にスレッタとミオリネに謝罪し、今後、事情もなくスレッタとミオリネに話し掛ける事はしないと約束した。
この世界には、百合の間に挟まる男A君なんておらんかったんや!
スレッタとミオリネの仲を引き裂く者も減り、原作は問題なく進行中である。
エアリアルの整備を頑張った私は、勝利を讃えに格納庫でコックピットを降りるスレッタにホクホク顔で駆け寄る。
耐G能力に特化したパイロットスーツを脱いでインナー姿になったスレッタは汗で蒸れているのだ。スレッタがシャワーを浴びるのは何時も体を重ねた後なので、彼女の汗の匂いは癖になっている。
ヘルメットを外すスレッタは、私の姿を見るや否や満面の笑顔で冷淡な声を発した。
「この後、理事長室まで来てください」
必要最低限の言葉を交わし、彼女は、私を無視して歩き去ってしまった。あれだけ人様の尊厳を踏み躙って、まだ怒っているのだ。
「エリクトぉ~……」
機体の整備がてら、コックピットのコンソールで自己診断ソフトを起動しながら想い人に話し掛ける。
しかしコックピットで、ふわふわと浮いているパーメットの亡霊は「自業自得じゃん」と取り付く島もない。エアリアルの自己診断の結果を受けて、私は泣く泣くエリクトの指示で機体の整備に取り掛かる。本来、エアリアルは学生程度では、手の付けようもない高度なシステムを搭載した最新兵器なのだけど、エリクトのパメ焼きでエアリアルの整備に必要な情報は肉体に刻まれている。
ついでにスレッタとの性行為で費やせなかった勉学についても同様だ。パメ焼きする為の情報はフォルダで別管理、エリクトの愛である。
兎も角、エアリアルの整備を頑張った私は、シャワーで汗を流してから理事長室へと向かった。
理事長室は現在、学園理事長の娘であるミオリネが占拠している。私室兼水耕栽培のスペースとして活用しているが、思い入れの強い水耕栽培のスペースが整然と片付けられているのに対して、数日前まで生活空間の方はゴミ袋が溜められていた。インスタント食品に頼った食生活にスレッタは呆れつつも部屋を掃除し、今は見れる程度まで片付いている。
足を運んだ私を出迎えてくれたのはスレッタで、水耕栽培の奥にある生活スペースまで足を運べば、ミオリネがパックのトマトジュースを片手にタブレットを操作している。そして床に敷かれたマットの上に俯けに寝ているのは、全身をラバースーツで覆われた少女。四肢を折りたたんだ状態のまま、ベルトで拘束されている。顔は分からない。頭部には犬耳付きのラバーマスクを被されており、口に栓が出来るタイプのフェイスクラッチと呼ばれるマスクを装着する。微かに聞こえる呻き声、少女はバイブレーションの音に身を捩らせる。お尻の穴がある場所から生やされた尻尾が左右に揺れる姿に思わず言葉を失った。
足を止める私の背中から、スレッタが両肩に手を乗せる。
「彼女は教育中です」
耳元で囁かれながら部屋の中に押し込まれる。
スレッタは、私の衣服を脱がせる前に自分の方から先に衣服を脱ぎ捨てた。お腹の筋肉は割れている。一見すると細身に見える腕は薄っすらと筋肉が浮いており、体力を付ける過程で太腿も鍛えられていた。パイロットスーツを脱いだ後、シャワーを浴びていなかったようで彼女の汗の匂いが鼻先を擽る。そして幾度と私の身体を貫いて来た剛直、反り返る肉棒を見て私は下腹部の奥がキュンと疼くのを感じた。肉体の女の部分が刺激される。スレッタの口から零れる熱を帯びた荒い息、逃げる選択肢はない。頬を赤らめるミオリネがスレッタの筋肉質な裸体を横目に盗み見る。
「もう我慢できません」と囁かれた私は、今日まで彼女がオナ禁を続けていた事を察した。
明日は休日で、明後日も同様。スレッタは片手で私の制服の裾を握り、中に着ていたシャツと一緒に捲り上げる。
露出したお腹に陰茎の先端を押し付けられた。丁度、私の子宮がある位置に我慢汁を塗りたくられて、彼女は今日、私を孕ませるつもりなんだって嫌でも理解させられる。私は、制服を汚される前に自らの意思で衣服を脱ぎ捨てた。太腿から垂れる愛液は、既にもう準備が出来ている事を意味する。ミオリネの方をチラリと見て、見せつけるようにスレッタに囁きかける。
「壊したら、責任取ってね」と、スレッタはすぐ傍にあるベッドも使わず、その場で私の小柄な身体を軽々と持ち上げた。
陰険の先端を私の恥裂に押し付ける。そしてスレッタもまた一度、ミオリネを一瞥し、私を支える手に力を抜く。重力に引かれるように落ちる身体。スレッタの陰茎が膣壁を抉る感覚、嫌な予感。彼女の肉棒は、通常だと私の膣に収まり切らないサイズ。落下の衝撃、全体重が子宮口を抉り、押し広げて。ずりゅんと奥の、更に奥にある子宮の壁まで貫く。快感よりも先に苦痛が来る。苦痛を感じて、脳が快感を発する。
目を見開いてパクパクと口を開閉する私に彼女は腕を添えて、まだ根本まで収まり切っていない陰茎を押し込む為に上半身の体重を掛けるように子宮まで貫かれる私の肉体を陰茎に押し込んだ。ぐりぐりと抉られる。入ってはいけない領域に全身がビクビクと痙攣し、快感とか苦痛とか以前に脳が理解を拒絶する。
膣と子宮を押し広げられて、漸く根本まで収めることが出来て、私の肉体は全身を弛緩させた。
力が入らなかった。全ての体力を根こそぎ奪われてしまったかのようだった。
たったの一突き、数分の出来事。身体は既に満身創痍、金曜日、今日はまだ日も落ちていなかった。涎を垂らし、涙も流す私にスレッタは正気を失った瞳で私を見つめる。心、取り戻せるかなあ。心神喪失の状態まで追い詰められることを確信し、既にもう諦観に染める心から無意識の内に思った事が口から零れる。
「へへっ……本当に、戻れなくなったらどうしよう……ふへへ……」
乾いた笑い声を伴った呟きに何故かスレッタはビキビキと陰茎を滾らせる。
限界を超えて硬く、大きくなる陰茎に流石の私も死を予感した。だけど流石は赤ちゃんが収まる袋、通る道。スレッタが、陰茎を大きくしてもなお破ける気配はない。ただ内蔵を体の内側から突き上げられる未知の感覚に、何か理性の糸のようなものがプツリと切れた気がした。フヒヒ、フヘッ、フヒヒヒヒ。スレッタの形に、ポッコリと膨らんだお腹を愛しく擦る。ウヘヘヘへ、何が可笑しいって訳でもないのだけど、なんだか可笑しくって笑いが止まらなかった。スレッタが少し心配するように私を見つめていたので「飲み込んじゃった♡」と見開いた目で告げる。スレッタが、身を震わせる。情欲に濁った瞳、理性が性欲に染まる。スレッタは、私の背中に手を回し、ギュッて抱き締めた。ギューって力を入り、骨がミシミシと悲鳴を上げる。まるで肺から、空気を絞り出されるようで酸欠に、私は正気を取り戻し、手足をバタバタと動かし藻掻いた。スレッタは私を抱き締める力を緩めず、むしろ上に持ち上げた。
ズリュッと下腹部の中が、引き抜かれる感覚。彼女の亀頭に、私の子宮が吸い付いていた。膣口付近まで引き抜かれた陰茎は、スレッタの「ヒウッ!」という悲鳴に似た戸惑い混じりの嬌声と共に腕の拘束が解かれる。「あっ」という間の抜けた声は、果たして、どちらのものだったのか。重力に従って落ちる身体、逆にスレッタの剛直が私の膣を抉り、ズンと胃と心臓をも押し潰す勢いで子宮の奥を突き上げた。
意識が飛んだ。飛んでまた覚醒し、全身がビクビクと痙攣する。
僅かに収まり切らなかった数センチ分の陰茎が、ズルズルと私の身体に収まってスレッタの欲望の化身を受け入れる。呼吸すらも儘ならず、酸欠が続く頭の中、私は死を覚悟する。
故に私は、決死の覚悟で、伝えるべきを伝える為に最後の力を振り絞って、赤毛で褐色肌の彼女を抱き締め、耳元で囁いた。
「えりくと……しゅき♡」
何かを、致命的に、誤った気がした。
限界を超えて、全身から力が抜け落ちる。ビクビクと痙攣するだけの満身創痍な肉体、伝えるべきを成し遂げた私は満足感と多幸感に包まれながら意識を手放した。
ズンッと身体の内側を貫かれる感覚に「カヒュッ」と、まだ僅かに残されていた空気が漏れる。
気絶したはずだった、もう力尽きたはずだった。実際問題、満足に呼吸するのも難しかった。ふとすれば遠のく意識、ズンッと身体の内側を貫かれる衝撃に意識を取り戻す。何が起きているのか理解できなかった。ズリュリュと引き抜かれる感覚に僅かに呼吸が楽になり、大きな口を開いて酸素を取り込もうとした時、ズンッとまた貫かれる。スレッタが私を抱き締めていた。身体を持ち上げて、腰を引き、そして杭打ち機のように陰茎で私の身体を穿った。ビクビクと全身が痙攣し、ギュウッと膣がスレッタの陰茎を締め付ける。
自分が今、痙攣しているのは、快感なのか、本能的な危険信号なのか、分からなかった。なんとかスレッタに自分が限界なのを伝えようと口を開くけど「あっ……! あっ……♡」と、それ以上の声を発することができない。
スレッタは腰を引いて、両腕で、しっかりと私の身体を固定する。
「前戯は、もう十分ですよね?」
死を、感じた。三途の川を見た。
救いを出すように差し出された死神の手を握り締めた次の瞬間、スレッタに貫かれる衝撃に意識は現世へと引き戻される。だらんとぶら下がる四肢に全身は痙攣を続けている。もういっそ殺して欲しい。そんな願いも儚く、死にゆく身体はスレッタの一撃で蘇生される。
生と死の狭間を行き来する度、理性と正気の削れる音がした。
◆
パァンと一発、一発が深く腰を打ち付ける音。
スレッタとマリアンヌのセックスを目の当たりにしたミオリネは、身の危険を感じ取る。ミオリネは、結婚に理想を求めるタイプである。故に不倫なんて許さないし、愛人なんて以ての外だと考えていた。スレッタの手前、一夫多妻を認めるような発言をしたけども、だけど、結婚するならば、やっぱり自分だけを愛して欲しいとは考えていた。
その固定観念が今、崩れ落ちる。
青褪めた顔で全身を痙攣させるマリアンヌの膣をスレッタの剛直が容赦なく貫いた。死んでいるのか、生きているのか、半ば強制的に生きながらせているかのようなスレッタの一撃にミオリネは怯えに近い感覚を覚える。
彼女の野生染みた性欲を、自分は受け入れられる気がしない。
ミオリネの聡明な頭脳は、一夫多妻を良しとする。
スレッタを相手にマリアンヌは必要不可欠だ。まだ射精もしていないスレッタの腰使いに恐怖を覚えつつも、しかし、ミオリネは、二人の行為から目を背けることが出来なかった。この光景を見せ付けられて、なおもミオリネは、グエルに鞍替えしようとは思わなかった。
シャディクは眼中にない。
瀕死の状態のマリアンヌを攻め続ける光景に、ミオリネは、少なからず憧憬を覚える。限界以上に追い詰めたい。ただ虐めたい訳ではない。子宮口の奥を押し広げるように、常識を超えた一歩先の禁断の領域まで、足を踏み入れてみたいと思った。正気と狂気の境界線。何かを壊した果てに得られる何か。スレッタとマリアンヌの関係を目の当たりにしたミオリネは、性癖を歪な形に歪める。
相手を虐めたい訳ではない。
スレッタは、マリアンヌを愛している。マリアンヌは、赤毛の彼女を愛している。何もかもが分からないくらいグチャグチャにした上で、それでも相思相愛の二人が羨ましく思った。
「ふふっ……」
ミオリネの視界の端に映るヒトイヌの少女。グエルの取り巻きの一人であるフェルシーの惨めな姿を見て、ミオリネは、舌舐めずりをする。
「くッ……ああッ!!」
最早、痙攣にするだけになったマリアンヌに漸くスレッタは一発目の射精を果たす。
剛直は衰えることなく、精液を出し切る前にスレッタは再度、腰を打ち付ける。一度、欲望を吐き出した彼女の陰茎は先程よりも更に長い時間、マリアンヌを攻め続けた。心拍を停止しても、子宮の内側から心臓を貫いて強制的に蘇生する。
マリアンヌは生と死の全てをスレッタとのセックスを通じて感じ取っていた。