※この作品はR-18です。

ディアボロモンの虐襲 ―電牢の竜戦士―   作:キバガミ

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やっとパソコンを復旧させた太一達。
だが、その画面に写っていたのはウォーグレイモンの見るも無惨な姿だった――。


絡まる糸、解けぬ感情

 光が漏れている箇所には長方形のモニターが表示されており、

その中には画面に向かって叫ぶ太一と、心配そうに

後ろからモニターを覗く光子郎の姿があった。

 

 彼らはようやくパソコンを復旧させたようだったが、

目に映すのも憚られるような、凄惨なウォーグレイモンの様子に息を呑んでいた。

 

「太一ッ! お前たち、何やってたんだよッ!!」

 

 ヤマトが激昂しながら太一達にモニター越しに叫ぶ。

 

 怒りをぶつけているというよりは、慟哭――悲痛の叫びのようで、

ウォーグレイモンやメタルガルルモンがディアボロモンに痛めつけられている様を

まざまざと見せつけられていたのだろう。

 

 様々な感情が渦巻いているのか、ヤマトの身体は僅かに震えており、

横に居る彼の弟、高石タケルは感情を抑えきれずに泣き喚いていた。

 

「ウ……ァ……」

 

 目の光の消えたウォーグレイモンの口から声が漏れる。

 

 ようやく回線が戻り、行動制限が解除されたウォーグレイモンだったが、もう後の祭りだった。

 

 ディアボロモンに痛めつけられてドラゴンキラーや鎧甲は殆ど破壊され、

その下半身には無数のクラモンが吸い付いて性器を嬲り尽くし、

搾り出されたザーメンが尚もクラモンの内部で揺らめいている。

 

 太一は状況が理解出来ず、必死に呼びかけていたが

光子郎は薄々と状況を察しているらしく、唇を噛み締めながら俯いていた。

 

「おい、光子郎……! どうなってんだよこれは!!」

 

「恐らく、パソコンが復旧する間――通信が遮断されてウォーグレイモンは

 動けなかったんだと思います。その間、ディアボロモンに……」

 

「そんな……! ウォーグレイモンっ!!

 頼むから目を覚ましてくれよぉ!」

 

 太一はウォーグレイモンの見るも無惨な状況に、

モニター内の彼に向かって必死に呼びかけている。

 

 光子郎はその様子に唇を噛み締めながらキーボードを叩き続けるが

絶望的な状況は一向に好転しなかった。

 

「タ、イ……チ……」

 

 ウォーグレイモンの絶望に呑まれそうな瞳に紅き炎のような闘志が灯る。

 

「タイチサエイレバ、マダ……タタカエ、ル……!」

 

 一方的に蹂躙され、鎧やドラゴンキラーを破壊されても尚、黄金の竜戦士はまだ諦めていない。

 こうした絶望的な状況は今まで何度もデジタルワールドで体験してきた。

 その度に選ばれし子供達とそのパートナーデジモンは乗り越えてきたのだ。

 

「そうだ! そんな糸、引き千切っちまえっ!!」

 

 太一の声に呼応して、ウォーグレイモンは四肢にありったけの力を込める。

 

 ウォーグレイモンの両腕には力強く青筋が浮き立ち、

黒糸は繊維が千切れていくような音が響き始める。

 

 左足は殆ど糸がほどけかかっており、大きく体勢が変わったおかげで

肉棒に吸い付いたクラモンは反動で抜け落ちていく。

 

 元々、自身の質量より多い量のザーメンを溜め込んでいたせいで

吸い付き続けているのにも限界が来ていたのだろう。

 

 後はその忌々しい黒糸から逃れるだけ――。

 

「グ、ォ……!? ガァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛~~~~~~!!!」

 

 その間、ディアボロモンが何もしないはずもなく、

拘束から脱出しようとしているウォーグレイモンに向かって更に黒糸が殺到し、

それに加えてクラモンも逃がすまいと金色の肢体へと飛びかかっていく。

 

 エネルギーを搾り取ったクラモン達の中にはツメモンへと進化している個体もちらほら存在し、

人の掌になっているような身体を生かしてウォーグレイモンの腕や首を鷲掴みにして締め付け、体力を奪っていく。

 

 更には肉棒やキンタマを掴んでいる個体もおり、

クラモンの時と違ってその力は段違いだ。

 

「もう少しで拘束を解けたのに、究極体も大した事無いんだな。ディアボロモンのおやつ。

 ウォーグレイモンは気持ちよくなりたくてわざと負けたんですか?

 かっこいいと思ってたのにマゾヒストだったなんてがっかりです。低評価押しておきます。

 ドスケベ型デジモン、ウォーグレイモン爆誕!

 だっさ、赤ちゃんデジモンに射精させられて恥ずかしくないの?

 オスケモウォーグレイモンのメスイキ潮吹きアクメ希望でござりゅ!!」

 

「なんだとぉッッ!!」

 

「ぼ、ボクの言葉じゃありません! メールを読んでいただけです!!」

 

 ディアボロモンとウォーグレイモン達の戦いは全国でライブ配信されており、

当然、ディアボロモンの凌辱もしっかりと垂れ流しにされていた。

 

 それを見た人々の言葉は太一のパソコンや光子郎のノートパソコンに

メールを媒体として送信され続けており、光子郎はそれを口にしてしまう。

 

 その歯に衣着せぬ文章の数々に太一は激昂し、

思わず光子郎の胸ぐらを掴んで拳を振り上げていた。

 

「や、止めて下さいっ! それに太一さんだって

 怒る権利無いですよっ……!」

 

「んだとぉ!? もういっぺん言ってみろ!!」

 

「なら、どうして勃起、してるんですか……」

 

「…………っ!?」

 

 光子郎は首元を圧迫され、苦しそうに眉を歪ませながらも太一の股間部を指さした。

 

 そこは、誰がどう見ても言い訳出来ない程にギンギンに勃起して

テントの様にそそり立ち、膨張しているズボンの膨らみがあった。

 

 太一はその事に気がつくと、顔から火を吹いているように真っ赤にしながら

光子郎の胸ぐらを離すと股間部を手で覆い隠した。

 

 ウォーグレイモンが嬲られる姿を眺め、あろうことか

太一は無意識に興奮し、勃起してしまっていたのだ。

 

「オレにもよくわかんねぇよ……!!

 そ、それより……この状況をどうにか出来ねぇのかよ!!」

 

 太一は自らの痴態を誤魔化すように言葉を被せる。

 

 自身より年下である光子郎に勃起を指摘されるのは生きてきた中でも最大限の屈辱であり、

その場に刀があれば今すぐにでも切腹してしまいたいほどの心境だっただろう。

 

 だが、心なしか光子郎の頬も紅潮しているように太一には見えた。

 その事を指摘する気にもならない。

 これ以上、恥の上塗りをするような事は避けたかったのだ。

 

 互いに視線を合わせる事はなく、気まずい空気が流れ続ける。

 

「……テントモンとパタモンはやられてしまいましたが、

 メタルガルルモンは意識さえ取り戻せばまだ戦えるはずです……!

 究極体であるディアボロモンと戦えるのは彼とウォーグレイモンだけ……

 こちらから深層領域までアクセスして、なんとか覚醒させられないか試してみます……!」

 

 その空気を裂いたのは光子郎だった。

 彼はすぐさま気持ち切り替えてこの状況を打破する為にパソコンに齧りつく。

 

「あ、あぁ……! 頼む……ウォーグレイモン……! 耐えてくれ……!」

 

 光子郎と違って何も出来ない自分の不甲斐なさに、太一のデジヴァイスを握りしめる力は強まっていた――。




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