高校生らしい制服に身を包む少女の眼前に屹立する勇ましい男性器。見るからに精力に溢れ、肉竿の根本から垂れ下がる陰嚢はずっしりと重い。少女が全体的に毛の多い陰嚢を掬い上げるように掌に乗せ、竿に密着させた柔らかい頬で擦りつけると、その男は相好を崩した。
「気持ちいいよ、たきなちゃん」
ベッドの端に腰かけ、床に跪く少女の名前を呼びながら頭を撫でてくる男。その薬指には結婚指輪が嵌められている。年季の入った見た目通り、結婚してから長いようだ。離婚経験はなく、妻との間に三人の娘がいることをたきなは知っていた。
長女は大学生で、次女が高校生、三女が中学生。いずれも妻に似て可愛らしい。ここ日本において、国の要職に就く男の下であれば、生活に困るということもないだろう。日の当たるところで生活をし、日本の闇を知らずに生きていくのだろう。
自分と違う境遇の少女たちがいることに対して考えを巡らせてみたが、さして興味も湧かなかった。自分は自分。物心つく頃から親という存在を知らず、代わりに育ててくれた国のために依頼をこなす。たとえそれが暗殺任務であろうと、慰安任務であろうと。
それが、秘密組織『
DA、正式名称はDirect Attack。国の治安を乱すテロリストを暗殺し、日本の平和を守るために設立された組織だ。国に属しているが、政府とは協力関係にあるだけで明確な上下関係はない。DAはDAの特権を有している。
だからといって、DAが極端に横暴に振る舞うことはない。DAの存在も、『リコリス』と呼ばれるDAの実働部隊に所属する少女たちの存在も、世間に公表されてはならず、その存在隠蔽のためには各機関の協力が必要だからだ。
今、たきながこうして政府関係者の男と接触しているのも、政府との関係を維持するため。
場所は、DAが保有する普段は訓練用に使われているホテル。外部の人間との交渉などにも用いられる場所で、一般人が立ち入ることはない。ここには今、たきなと同じリコリスたち数人がそれぞれ部屋を借りて、接待相手の男と会っているはずだ。
目的は勿論、相手の男を癒すこと。そのために、リコリスは春を売っている。
「ぁむ」
たきなは普段通り表情にあまり感情を見せないまま、突き出された肉棒の先端を唇で咥えた。柔らかいのに、奥から硬さも伝わってくる大きな亀頭。五十過ぎの男の肉棒からは多少饐えた臭いがするが、気になるほどではない。
男がたきなの長い黒髪を気持ちよさそうに指で梳く一方で、たきなは気にせずに仕事を進める。ぱっちりと開いた眼で男の表情を観察しながら、じゅぷじゅぷと音を鳴らして亀頭からゆっくりと竿の中腹まで口内に収める。
「ぐ、ぢゅ、ぶぷぅっ……」
「ぉぉお……」
男は軽くたきなの黒髪を掴みながら、背を反らして天井を仰ぐ。
リコリスの中でも、セカンドという階級に位置するたきなの性技術は高い。主には暗殺技術と功績によって付けられるランクだが、評価項目の中には性接待に必要な知識や技術の項目も並んでいる。
容姿によっては性接待に向かない少女もいるが、だいたいの者はあらゆる性技術を叩き込まれ、本物の男を相手にした実技を経験し、自分たちを指名してきた男と体を重ねる。そうした評価も合わさって、上からファースト、セカンド、サードというランクが決められるのだった。
妻と三人の娘を持つ男を早速圧倒するたきなは、三桁に及ぶ男と肉体関係を築いてきた。少々感情が乏しいきらいがあるものの、黒髪ロングの日本人美少女然とした容姿に惹かれてたきなを指名する者は多く、溜まった欲望を叩きつけてきた。
それを受け止めたたきなであっても、未だに手の届かぬ存在であるファースト。噂によれば、複数人の男を同時に相手にして手玉に取り、足腰が立たなくなるまで精子を搾り尽くすとのことだ。どこまでが本当かはわからないが、ファーストともなれば、それに相応しい実力の持ち主なのだろう。
会ったことのない存在を想像しつつ、けれど手は止めない。
「ぐっぽぉっ、ぢゅぶっ、ぐぢゅぢゅっ、ぶぢゅっ、ぢゅるっ」
肉棒を口内で包み、長い竿の根元を片手でシコシコと扱く。その際、口から漏れた唾液を使って扱いたことで、にちゅり、ぐちゅりと湿った音が鳴る。耳でも楽しめるようにとの思惑で、実際に男は楽しんでいる様子だ。
「ぅ、ぐ、娘と同じ年頃の少女に咥えさせるのは、背徳感が凄まじいな……」
この男はメディアの露出も多く、愛妻家であると知られている。恰幅が良く、一見した限りでは温厚そうに見えるため、世間からの評判も良い。
だが、それは表に見せた一部の顔に過ぎない。子供を三人も作り、夜の相手をしてくれなくなった妻の代わりに、抱いても後腐れのない少女を指名して欲望を発散させる。どれほど好々爺に見えても、内には大なり小なり薄暗い欲望を秘めているものだ。
それを、たきなは身を以て知っている。
「ん、ふっ、ぶぢゅっ、ぐぢゅるるっ」
男の一物をしゃぶりながら、たきなは人知れず膣内を収縮させた。
あらゆる性知識を叩き込まれ、性技術を習得した肉体。小さい頃からの習慣で快感を蓄え続けた若い体躯は、本番行為を期待しただけで発情するようになっていた。ひと際大きな肉棒で膣奥まで挿入され、子宮を叩かれるときの感触。男に抱かれ、その膂力を感じながら犯されたときの被支配欲と興奮。
決して目視することはできないが、たきなは瞳にハートを浮かべるような強い性愛を抱き、男の肉棒を根本まで咥えていった。
「ぢゅろろろっ、ぐぢゅぶぶぶっ……!」
たきなの頭から男の手が離れる。それを見て、たきなは素早く伸ばした両手で指を絡めて男の手を握る。視線は終始男の顔から逸らさぬまま、ノーハンド状態で窄めた口内に肉棒を迎え入れ、頭を上下に動かす。
「っ、おぉ……。こ、これは……」
「ぐっぽ、ぐっぽ、ぶぢゅっ、ぐぢゅっ、ぬぢゅるっ、じゅぞぉ!」
「くっ、つ、妻よりも上手い……。この若さで、これほどとは……」
男が激しく身じろぎをする。大の男を翻弄する優越感。それを感じて嬉しいと思う心もあるが、それよりもたきなの胸中に渦巻く強い感情があった。
この人をもっと興奮させて、この巨体に組み敷かれて犯されたい。
これが暗殺任務ならば、おそらくは数秒のうちに男の息の根を止められるだろう。そうした力関係のある相手に屈すると、たきなは酷く興奮する。つまりはMの気質があった。
実際にやったプレイでは、目隠しと首輪をつけられ、ペットのように鎖の手綱を引かれながらバックでレイプ。手の平の痕が薄っすらと残るほどに白い尻を叩かれ、遠慮のない中出し。ピルを飲んでいなければ孕んでいたに違いないと思えるほどに、たきなの尻に書かれた射精回数を示す『正』の字は多かった。
攻めるのも良いが、どちらかと言えば攻められたい。自分が身に着けてきた暗殺技術を捨て、雄と雌として身一つで向き合い、生物としての純粋な力関係を目の当たりにしながら子宮に子種を仕込まれたい。
そんな、人には堂々と話せぬ妄想を膨らませながら、たきなは動く。
「ぢゅっぷっ、ぐぢゅっ、ぶぢゅっ、ぢゅぼっ、ぶぢゅぢゅっ、ぐぢゅぢゅぢゅ!」
男がより興奮を催し、荒々しくたきなを求めてくれるように。
「ぉ、ぉぉおお……」
その願いを込めて手繋ぎディープフェラを繰り返すと、男が咆哮した。
熱を急上昇させ、力む肉棒の先から大量の雄汁を放つ。小さい頃から味わってきた精液。常人の舌には合わないそれも、慣れてしまうと美味に感じる。精液を飲むと、これから本番が始まるのだと知らされているようで、子宮がやけに疼いた。
早く。
「ごくっ、んぐっ、ごきゅっ、ぢゅるっ……」
たきなは焦ったように精液を嚥下する。
早く。
少しでも多くの精液を絞り出したい気持ちに駆られるが、ここは我慢だ。所詮、フェラは前座。本番はこれからだ。そのときにたっぷりと射精してもらえるようにと、たきなは奪うのではなく興奮させるように仕向けた。
「んぢゅっ、ぷっ、んぁぁああ~……」
まだ射精を続ける肉棒を解放し、目の前で口を大きく開く。びゅる、びゅるるっと放出される精液を顔と口に浴びながら、開いた口内で既に溜まった精液の塊を舌で何度も掬い上げては、落とすを繰り返す。
熟成された初老のどろっどろゼリーザーメンに、十代の少女の唾液が混ざる。薄っすらと笑みを浮かべるほどに高揚した表情で、たきなはザーメンプールとなった口内を披露し続け、舌を左右にれろれろと揺らした。
男が唾を飲む。その瞳に、どす黒い欲望が宿るのを、たきなは見過ごさなかった。
「ご、きゅっ……ん、ぁぁあ、犯してください、お父さん……」
精液を飲み干して綺麗になった口の中を見せ、娘のいる父親に響く言葉で誘う。こんな場面を家族に見られれば、男の人生は台無しだろう。だが、この場の情報はどこにも漏れない。ここでどのようなプレイをしようと、男の今後に何の影響も与えない。
だから、気にせずに犯してほしい。
「お父さんの精子で、私を孕ませてください……」
ピルによって避妊は施されている。孕むことなどないが、気持ちの問題だ。妻子がいながら十代の美少女を滅茶苦茶にして中出しを繰り返す非日常な体験。それを目前にしては、如何な男と言えど欲望を振り払うことはできないだろう。
このホテルで、一番激しいセックスをしたい。任務の範疇を超え、自分が楽しむことに重きを置いてしまっている。リコリスとして、それは正しいのかと若干疑問が過るものの、もはや状況は動いてしまった。
「後悔するなよ? たきな……」
先ほどまでとは違う低い声。肌に伝わってきそうなほど濃密な欲望。
ゾクゾクと背筋を震わせながら、たきなは伸ばされた男の大きな手を視界に収め、笑った。