※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 日々の自炊が健康につながっているグレン×グレンでっす!

 家計簿アプリとかクックパッドアプリとか入れているので、今後もいろいろやって節約生活を送りたい。そしていずれは一人暮らしを……っ! やってみたいけど家だと無理なことが意外と多すぎる……っ!

 ちなみに投稿段階の夕食は、作り置きしているミートソースを使ったミートグラタンもどきです。ちょっと薄味になってしまったのが残念かな?

 では本編!


第二十二話 戦いの終わりは次の戦いの始まり。

《アザゼル》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……お姉様、倒されてしまったのですね……っ」

 

 その声に振り向けば、そこにはショックを受けている様子のアンルー・レヴィアタンが居やがる。

 

 つーか、ラウルレルもいるし、もう一人いるぞ。

 

「兄上も倒されたようだ。我々がついているべきだったな」

 

「こちらもだ。だからついていった方がいいかとは言ったのだがな」

 

 ため息をついているのは、おそらくシャルバの弟か。

 

 三人揃って残念がっているが、俺はその様子を見て確信していた。

 

「見え透いた演技はやめとけよ」

 

 確信できている。

 

 目の前の三人は、肉親の死を悲しんでいない。

 

 最初の時は余裕がなかったんで分かんなかったが、これでも人生経験長いんで、多少は審美眼も磨かれてる。

 

 それに対し、アンルーは明らかに不快感を見せた。

 

「失礼な。本心から悲しんでいますし、でなければ体を張ってまで守りません……っ」

 

 そうこちらに怒りすら見せてくるがな?

 

「……曲がりなりにもオーフィスの蛇まで宿したのです。相応の敵と引き換えでなければ、もったいないにもほどがあります……っ」

 

 それが、カテレアに対する肉親の情からだとは限らない。

 

 体を張るにしても、理由ってもんがある。

 

 世の中には損得勘定で多少の危険は覚悟する奴がいる。アンルーの場合はそういうことだったという、ただそれだけの話だ。

 

「まったくだ。死ぬにしても相応の成果を挙げられるだろうに、後先を考えずに無謀なことばかりするからだろう」

 

 ラウルレルもげんなりしている辺り、カテレアもクルゼレイも馬鹿にされてたみたいだな。

 

 と、そこで最後の一人が苦笑する。

 

「とはいえお初にお目にかかる、サーゼクス・ルシファー殿にアザゼル総督殿。私は今後の旧魔王派を管理する者の一人、フロスト・ベルゼブブだ」

 

「そりゃどうも。ま、シャルバよりは厄介そうだな」

 

 今の自己紹介だけで、シャルバよりは面倒だろう事がすぐわかる。

 

 旧魔王の末裔が、自ら旧魔王派を名乗る。

 

 少なくともクルゼレイはしなかったことだ。自分達が初代四大魔王の末裔であることをアイデンディティとしているからこそ、真なる魔王と強調してばっかりだった。

 

 それを、内心はともかく自己紹介で堂々と名乗ることができる。これだけで十分厄介な連中になるだろう。

 

 さて、それはともかくレヴィアタンにアスモデウスにベルゼブブか。

 

 サーゼクスもそれには気づいているだろう。ちらりと周囲を確認している。

 

「一つ聞きたい。……リゼヴィムはどうしている?」

 

 ほれ聞いた。

 

 リゼヴィム・リヴァン・ルシファー。初代ルシファーの息子であり、超越者とすら称される悪魔を超えた悪魔。

 

 奴が旧魔王派に属しているとは思えない。そもそも内乱にすら参加しなかった奴が、今更旧魔王派として復権なんて考えづらい。そして奴が禍の団にいるのなら、ヴァーリが裏切ってまであっちに行くわけがない。

 

 それに対して、フロストは小さく肩をすくめた。

 

「少なくとも我々と行動を共にはしておりません。というより、もはや私達ですらどこにいるのかが分からないのですよ」

 

 なるほどな。

 

 ま、奴がいないってのはありがたいことさ。

 

 だが、それにしても厄介だな。

 

 目の前の三人、間違いなく魔王クラスの性能がある。

 

 蛇も含めてだと思いたいが、十分厄介な連中だ。

 

 こっちにいきなり突っかかる気もないだろうしな。さてどうしたもんか。

 

 そう思った時、通信が繋がった。

 

『アザゼル先生、大変です! イッセー君が覇龍で倒してそのままで!』

 

 ……あっちはあっちで大変なことになってんなぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は周囲を確認し、そして秀華と信子さんを見つけた。

 

「二人とも、大丈夫か!!」

 

 周囲の戦闘はほぼほぼ落ち着いて大半の勢力が撤退体制に入っているが、かといって油断をできる状態ではない。

 

 警戒しつつ二人に駆け寄ると、秀華が滅多に見ない落ち込んだ顔で目を伏せていた。

 

 この調子だと、覚醒しまくって事態を切り抜けたといったところか。

 

「誠二君、何とかなかった?」

 

「とりあえずひと段落だ。信子さんも無事でよかった」

 

 お互いに無事を確認して、俺もだいぶほっとした。

 

 とはいえ、楽に勝てたわけもないだろうがな。

 

「……お疲れ様、秀華。無事でよかったよ」

 

「……うん。ただ、やりすぎた……」

 

 本当に珍しく凹んでいるな。

 

 まぁそうだろうさ。

 

 気合と根性で、物理的な限界を覚醒して乗り越える。

 

 少年漫画でしかないようなことを当たり前のようにできるのが秀華だ。だが、一度それを始めると決着がつくまで止まれないのもまた秀華。

 

 周囲にどれだけ被害が出ようと、そこまで行くと進み続けてしまう。結論として、大きな成果を上げるが大きな被害も上げてしまう。

 

 普段は分かっているから自制もしているんだがな。戒めているからこそ、あえてそれを解き放つ必要があることも分かっている。

 

 ま、事後処理ぐらいは手伝うべきだ。それが相棒の務めってものさ。

 

「改めて言うけど、本当に二人とも無事でよかった。でないと俺も笑えないしな」

 

「……ねえ、なんかジゴロっぷりが酷くなってない?」

 

 お、冗談一割ぐらいの発言に秀華がツッコんだ。

 

 そっちの方がらしくていいな。

 

 ま、それに俺も酷くはなってる。だからこそいうことも言っておこう。

 

「そうだ信子さん。他のメンバーと順番は折り合い付けるけど今度デートしよう」

 

「「……え?」」

 

 めっちゃきょとんとされるが、まぁそれはそれとしてだ。

 

「多分大丈夫。俺はきっと信子さんのことを好きになれる。ま、少しずつってことにしてほしいけどな」

 

 にっこりと微笑むと、二人とも歯車が嵌ったようだ。

 

「……え? えぇ……えぇえええっ!?」

 

「ちょ、待って信子落ちる!? っていうか誠二、なんか急におかしくなってない!?」

 

 顔を真っ赤にした信子さんに、ずり落ちかけた秀華が慌てて抱き着いた。

 

 そこまで慌てなくてもいいだろうに。流石にちょっと凹むぞ。

 

 ま、その辺りのすり合わせは相互理解も必要だな。色々と頑張っていくとするか。

 

「ご主人さま! イッセーの方がやはりまずそうだ。覇龍が解けていない!」

 

 青蘭が声を飛ばしてくるが、あちらはあちらでやっぱり面倒ごとだな。

 

「覇龍使っちゃったの!? いや、あっちもあっちで旧魔王血族が出てきたとか?」

 

「シャルバ・ベルゼブブとかいった奴だったな。一応こっちも、クルゼレイ・アスモデウスを残り全員で叩き潰した形になるが」

 

 まったく。初代四大魔王クラスの性能を持つ敵とか勘弁してほしい。普通にボーナスとか勲章とかを求めるぞ。

 

 とはいえ、問題はイッセーだな。

 

 覇龍を使うということのリスクは分かっていたが、このまま放っておくと本当に死ぬぞ。

 

「どうやら第二ラウンドのようだな。反粒子を叩き込めば止められるか?」

 

「いや、動いてはいないんだ。だが覇龍だけは解けていないようだ」

 

 青蘭が補足してくるが、だとするとどうしたものか。

 

 とその時だ。なんか立体映像が映し出された。

 

『おっぱいドラゴン、はっじっまっるっよ~♪』

 

『『『『『『『『『『おっぱぁ~っい♪』』』』』』』』』』

 

 ………はい?

 

「え、ナニアレ? イッセー君?」

 

 唖然としている秀華だけど、まぁそうだろう。

 

 初見でこれはきつい。まだ知っていた俺でもきつい。

 

「せ、誠二!? なんで乳龍帝おっぱいドラゴンがこんなところでオンエアーされてるの!?」

 

 と、海砂さん達も合流してきたけどものすごく困惑している。

 

 そもそも、だ。

 

『とある国の隅っこに、おっぱいドラゴン住んでいた♪』

 

 頭のおかしい歌と共に、お遊戯タイムが始まっている。

 

 これは全方位大困惑だろう。俺と海砂さんで困惑しているのだから間違いない。

 

「……え、もしかして二人は知ってるの?」

 

 流花さんが気づいて尋ねるけど、まぁそうなんだ。

 

「実はイッセーから相談を受けてな。本人も大困惑だったので誰かに聞きたかったらしいんだが、口止めをされてたから相手を厳選せざるを得なかったんだ。で、アドバイザーとして俺が海砂さんを連れてきた形で」

 

「……ダンス振り付けはセラフォルー様がしっかりとやられておられたけれど、イッセーはこういったことがまず未経験だったから。経験者として多少アドバイスをしたわ」

 

 俺も海砂さんも、苦笑いしかできない。

 

 乳龍帝おっぱいドラゴン。イッセーがおっぱいおっぱいで毎度毎度色々やってくることがきっかけとなり、作られることになった特撮番組。

 

 イッセーをモデルにした少年悪魔が、「アンパン●ン、新しい顔よ~」のノリで「おっぱい〇ラゴン、新しいおっぱいよ~」でピンチを乗り越える作品らしい。

 

 で、なんで今ここで……?

 

「ドラゴンを宥めるにはそのドラゴンを司る歌が効果的だと聞いたことはあります。もしかするとそれかもしれませんね」

 

 と、コガネさんもこちらに来ていた。

 

 とはいえまだ後ろめたい雰囲気だな。まぁ仕方ないことだが。

 

 ただ、ここにいるということはそういうことだ。俺もちょっと胸を張ってしまう。

 

 それに気づいて、秀華は気を取り直したのかにっこりした。

 

「よく頑張ったね誠二! そしてコガネ、ようこそ桃山警護事務所へ!」

 

 ビシっと親指まで立てて、秀華はにっこり宣言した。

 

 ただ、コガネさんはまだまだ戸惑っているが。

 

「そ、その……よろしいのですかレヴィアタン様―」

 

「私のことは秀華所長と呼ぶように! そしてそっちは無問題(もーまんたい)!」

 

 そう釘を刺した秀華は、何時の間にやら包まれていた物を開く。

 

 そこには一つずつ横並びで、悪魔の駒が1セット。

 

 これが中々面白いことになってるな。

 

「上層部と交渉の結果! 星で作った眷属を特別枠としつつ悪魔の駒分の眷属悪魔も魔王血族特権でゲッツ! 今後は社員の呼称を変えつつ、色々とやっていくつもりだから……喜べ、君が第一号だよ♪」

 

 ウインク込みで断言した秀華は、その上で優し気な笑みを浮かべながらコガネの手を取る。

 

「それとこれは絶対条件だけど、……幸せになろうと頑張りなさい、命令」

 

 それを、秀華ははっきりと釘を刺した。

 

「幸せになることから逃げないで。しっかり償って、しっかり貢献して、しっかりその分幸せになろうとすること。……魔王レヴィアタンの血を継ぐ者として厳命するよ」

 

「……厳しいお方ですね、貴女は」

 

 コガネさんが苦笑する通り、秀華はその点では厳しいだろう。

 

 本当に優しいし、だからこそ厳しいのだ。

 

 そして、そんな秀華だからこそ俺達は此処にいる。

 

 何時の間にか集まっていた麗夜さん達も小さく笑っているし、これに関しては問題皆無だろう。

 

 というわけで、だ。

 

 俺はコナユキと顔を見合わせて笑い合うと、一歩前に出て手を差し出す。

 

「「これからもよろしく、コガネさん」」

 

「ええ。これから……よろしくお願いしますね?」

 

 まだぎこちないけど、笑顔で応えられるなら十分だ。

 

 さて、イッセー達のところに行って帰るとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

《木場祐斗》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕は、何を言えばいいんだろうね。

 

 今までの流れを箇条書きすると、だ。

 

1:イッセー君が敵を倒しても覇龍が解けない

 

 

2:そのまま寿命切れは困ることから、ヴァーリ・ルシファーが手を貸してくれることになった

 

3:アザゼル先生発案で、「乳龍帝おっぱいドラゴンの歌」スタート。

 

4:イッセー君に効果が出たので、ヴァーリが取り押さえてリアス部長が乳首をつつかせて解除。

 

5:イッセー君、回復したけどまた気絶

 

 ……意味不明すぎる。

 

「これが兵藤一誠ということか。色々と不思議なことだらけだが、それだけでも様子を見に来たかいがあったな」

 

 と、ヴァーリ・ルシファーは少し満足げだ。

 

「旧魔王派の計画は大失敗で大打撃だが、お前どうすんだ?」

 

 と、駆けつけてくれたアザゼル先生がヴァーリに聞くけど、ヴァーリは軽く肩をすくめていた。

 

「俺はあいつらのことはどうでもよくてね。今回は色々と見たいものが多かったから来ただけさ。オーフィスとしてはどうだ?」

 

「我、特にない。これも流れ」

 

 ヴァーリが話を振ったオーフィスだが、まさか幼い少女の姿だったとはね。

 

 そして彼女こそが世界最強の存在。同等の存在は対を成す龍神ただ一つ。そんな存在がいる。

 

「ま、フロスト達の方が優秀そうだしな。奴もいないみたいだし、お前としちゃ関わる理由もねえか」

 

「前から打診してくる奴はいたが、断っているさ。余計な重荷を背負う気はないんだ」

 

 そう先生に返すと、ヴァーリ達はオーフィスを連れだって行く。

 

「とはいえ、今後主導権を握るだろう英雄派には気を付けた方がいい。あいつらは中々腕の立つ連中を集めているからね。……油断していると大変な目に遭うだろうさ」

 

 ……彼らがそこまで言うほどの者達か。

 

 アザゼル先生の予測を外れ、禍の団は既に本格的に動き出した。

 

 彼等との戦いは、おそらく思った以上に早く決着がつくのだろう。

 

 それが、どちらの敗北かは断言できそうにないけれどね……。

 




 馬鹿だけど年長者がいたせいで動きを少なくせざるを得なかった連中、トップになりました。

 新世代旧魔王血族がエントリー! ちなみにルシファーまでは作っています。





 それはそれとして、今現在はちょっとした幕間を作成中。

 本編をなぞるだけだと書ききれないことも多いので、それを書くための合間の物語ですね。今回は完全オリジナルですが、今後はイッセーたちの物語の間……といった感じのもやっていきたいです!
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