シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
最近少しずつ痩せているので、この調子で痩せていきたい今日この頃。目標は再来月までに65kg前後です!
それでは幕間!
《樹下誠二》
俺は今、秀華が用意したラブホテルに来ている。
もちろん準備は抜かりない。そもそも駒王町から遠く離れているし、侵入に関しても転移魔法を使っている。
ラブホテルを使ったことがないわけではないが、その辺りはしっかり気を遣わないといけない。まかり間違っても誰かに見られることは割けないといけない。この辺りがとても大変だ。
で、今俺が何でこんなところに来たのかというと、だ。
「………その、よろしくお願いします……はい」
顔が真っ赤のコガネさんが答えといえるだろう。
シンプルに言えば、コガネさんを可愛がりなさいということだ。
いやまぁ、言いたいことは分かる。
思いっきり殺し文句を言ってしまったしな。当然の結論として、コガネさんが俺に惚れてしまう可能性は分かっていたさ。実際そうなったっぽい。
これはいい。俺もコガネさんのようなタイプは好きになれる自信がある。言ってしまったことに対する責任も取る。何より、コガネさんのような来歴の人にこそ、立ち直って笑顔になってほしいと断言できる。ついでに言うと性欲溢れる青少年の男でもある。
あらゆる意味で問題ないのだが、コガネさんはこの流れでいいのだろうかと思わなくもない。というか思う。
というわけで俺はもの凄く緊張しているのだが、コガネさんも顔が真っ赤だけど小さく微笑みながら俺の隣に座った。
「そういえば、このホテルは天然温泉が引いてあるそうです。英国も温泉文化はあるのですが、たしなみ方や温度が違うのでちょっと興味がありますね」
「普通ラブホテルに天然温泉通すか……? いや、そこではなくてだな?」
ちょっとお互いに、ギクシャクしているところがあるだろう。
まぁ当然と言えば当然だ。
俺とコガネさんは、まだ数度しか会ってない。そんな状態で恋愛関係だのなんだのというわけにはいかないだろう。
まず婚約してから関係を深めるというのもあるが、それにしたって根回しが無さすぎる。困惑するのが当然だ。
それをいきなりベッドインとか、秀華の奴とんでもない命令を出してきたもんだなオイ!!
「一応確認するけど、……この流れでいいのか?」
まずそこは確認した方がいいだろう。
流花さんや海砂さんとは、もう普通にヤる仲だから今更だ。
コナユキや信子さんとはそれなりに付き合いがあってからだ。
秀華においては論外レベルだ。今更気にしてられるかバカ野郎案件だ。
まぁ青蘭の場合はそういう意味では近いが、あいつの場合はまず俺にベタぼれ忠誠状態だからな。こっちもあの惚れこみっぷり宣言を偶然聞いて、好感度も爆上がりだ。なんなら腹をくくるきっかけになってくれたこともあって、むしろ特別待遇に近いポジションになっているともいえる。
だからこそ、コガネさんの場合はかなり独特の変化球なんだ。これはかなり気にするべきところであり、もう躊躇いの一つや二つは出てきて当然だ。
まぁ秀華も、だからこそ意を決させる為に押し込んだんだろうがな。分かってしまうからここまで来てしまう。
ああもう……どうしたらいいのか!?
あと秀華達は一体何をしているのやら……後で改めて文句を言ってやろうか!
《木場祐斗》
「イッセー君としっぽりイチャloveエロエロDayを楽しみたいかー?」
『『『『もちろん!!』』』』
「も、もちろん……です」
と、秀華さんの音頭にリアス部長達が声を荒げる。
小猫ちゃんすら声は小さいけど同意を示しているこの状況に、僕はどうしたらいいんだろうか。
イッセー君を秀華さんが連れ出し、そのあとすぐ戻ってきた秀華さんが提案したのが「デート権争奪戦」だった。
そういえば、イッセー君は分かり易いデートとかに行ってはいなかったね。行きたいんだろうけれど、周囲の足の引っ張り合いが酷い的な。
そういう意味では秀華さんが手綱を握るのが必要なのは当然だ。そもそも彼女達が動かなければ、果たしてイッセー君は童貞を卒業出来ていたかどうか。
……あれ? なんか僕の仲間達が情けなく思えてきたぞ? ……目から塩水が……?
「ゆ、祐斗先輩しっかりしてくださいぃ~」
「ダメだよギャスパー君。ここはちょっとぐらい泣いた方がいいから」
ギャスパー君を止めてくれてありがとう、美子ちゃん。
ちょっと、ちょっとだけ時間をくれ。
……あれ? そういえば連れ出されたイッセー君はどこに……?
《兵藤一誠》
「……誠二君が前向きになってくれたのはいいけれど、どこかマッチポンプ感が否めないのはどうしたものかしらね。コナユキはどう思う?」
「いやいや、信子さん。部外者の私が言うことでもないけど、どうせ後から直面する問題だしいいんじゃない?」
「そうか、も。でも、麗奈さんも色々大変だよね」
世間話をしている三人に、俺は言いたい。
いや、一緒に参加している松田や元浜も言いたいだろう。目が言っている。
俺達は悪友同志分かり合い、声を合わせてツッコミを入れる。
「「「パイズリしながらされてると困るんですけど!?」」」
なんで秀華さんに呼び出されて、執事服+メイド服のお姉さん達に横並びでパイズリされながらやらんといかんの!? 素直に楽しめないよぉ!?
いや、本当になんで世間話しながら!? ツッコミが先に来て興奮はしてもしきれない!
「っていうか誰!? 知り合いなのかイッセー!?」
「秀華先輩から「ワンチャン童貞卒業チャンス♪」とか言われてきたけど、何がどうなってるのだイッセー!」
松田も元浜も困惑するし、俺も半分流されてるからどこから突っ込んだらいいのやら!
「あ、いつも誠二君がお世話になってます。私は松森信子、誠二君とは昔近くに住んでて……今は同居人の一人といった感じよ……んむ♥」
「コナユキ・フロージアです。誠二君にはいろい、ろお世話になってま……ふぅ♪」
「あ、私は雨宮麗奈であいつの同僚みたいなもんね。……安心しなさい、二人と違って私は誠二に
三人揃って挨拶するけど、この流れでされてもなぁ。
「……つっても松森さんとフロージアさんは樹下のこと大好きじゃん」
「「え、なにそれNTR系列!?」」
めっちゃ困惑する松田と元浜だけど、元浜の方を相手にしている信子さんが肩を震わせて固まった。
……あ、やっぱりそういう方向っすか……?
「……もしかしますけど、松森さんって―」
俺がそれとなく言葉を選んで聞いてみるけど、松森さんはそっと視線を逸らしていた。
「……ええ。流花や海砂案件」
「二人の詳細知ってるのは俺ぐらいしかいないのですが!?」
松田と元浜になんて説明すりゃいいんだよ!?
と思ったら、なんかドアが開いた。
で、旗本さんと吹本さんがドリンクとか持ってきて入ってきた。
「毛色は色々違うかな。……ほら、私の場合は輪姦経験豊富なわけで……経験人数が所員になる前から二桁行ってるし」
「私は見世物にされた経験は豊富だけど、相手は一人だったからまた特殊ね。信子は少数だったっけ?」
さらりと明かさないでください説明が大変です。
というか、雨宮さんが結構首を傾げてるし。
「……そういや、私の場合は言い訳の名目で数人止まりだったけれど、あいつそういうことで利益得るグループも作ってたはずよね? 人数多い方じゃないの?」
「……あいつは私のことお気に入りだったから、そういうのは少なかったわね。連れの数人ぐらいで」
「そういえ、ば。私も相手は厳選され、てたかも」
……地雷原だぁああああああっ!? そういえば同じ男の相手をしていた経験が豊富な三人にされてたよぉおおおおおおお!?
松田と元浜も顔真っ青なんだけど。これ何の拷問!?
「えっと……その……俺達、去年まで覗きの常習犯だったんだ、けど?」
松田がかなりびくびくしているけど、フロージアさんはきょとんとしてから言いたいことに気づいたのか首を横に振った。
ちなみに頬でぐりぐりと可愛がられて、ちょっとぶるぶる震えている松田だったりする。
「気にし、てないよ? や、問題だけど……治してるでしょ? な、らヨシで」
「まぁ問題だけれど、私達も大概色々やらかしているもの。むしろあいつらみたいになっちゃ駄目だから、頑張りにご褒美があるべきだと思ってこんなことをした方がいいと思ったのよ」
あ、そういうことなのか。
松森さんの説明にちょっと納得。
で、雨宮さんは苦笑いしているし。
「安心しなさい。私は一度、強姦事件を意図的に誘発させたことで少年院入ってるから。可愛いもんよあんたら程度」
「「何があったらそんなこと企むんですか!?」」
まぁそうなるよなぁ。
「……というか問題は、被害者がまったく恨んでないどころかことあるごとに仲直りの為に全力暴走してくることよね。……あれ、まだ吹っ切れてないっぽい……まずい今度はまな板ショーとかさせられる!……?」
「「「「「……頑張れ……っ」」」」」
松田と元浜以外が、俺と一緒に天を仰いで応援しちまったよ。
やべ、大変そう過ぎて涙出てきた……っ!!
あと松田と元浜にどう説明したらいいんだこの流れ!?
ちなみに、この日はこの後麗奈さんのお悩み相談に付き合わされました。
後日松田と元浜には埋め合わせするらしいけど、だいぶ染まってますね!?
《空本麗夜》
「順調に染まってるよなぁ、麗奈も」
「そう思ってるなら止めたら? というか、リーナはいいの?」
「え? エッチなお姉様も素敵です! というか、何度か……ポッ」
そう駄弁りながら、俺はアルトリーネやリーナちゃんと一緒に一仕事を終え、帰りに喫茶店で寄り道をしている。
色々あって、今は日本政府―それも内閣からの直接の指名―を受け、駒王町周辺のガラの悪い連中や半グレと思われる者達を探り、かなりグレーな手段で壊滅させることもいとわないといった形だ。
つまるところ、ボコボコにしたうえで弱みを握って悪事ができないようにするといったことも許可されている。若干暗部よりの任務だけれど、裏に悪魔や堕天使がいるからこそできる反則一歩手前の手段だ。
どうも日本政府はこの手の半グレ組織が、禍の団にそそのかされて質の悪いテロ行為をしないかを警戒しているらしい。暗黙の了解で後始末もしてくれているようだ。
まぁ、これには異形の特に悪魔側の事情もあるからごり押しといったところも大きい。日本政府としても今後を考えてこれは有効だと判断しており、日本神話側からも許可を得たうえでこういったことが決行されている。
実際、日本人は神代晃星が出来て以来、優秀な素質を発揮する者が多く増えた。
平均学力や身体能力は発生して以来右肩上がり。特に発生後に生まれた世代に至っては、更に一段上の平均値を出している。
これは欧州も似たようなことになっており、日本に比べると一手劣るけど無視できるものでは断じてない。
そういったこともあり、米中露印がやれ戦奏教団やら独立運動やらで苦労していることもあり、日欧は成長を明確に続けている。独創的な部分においてはそう簡単にはいかないが、基礎スペックがものをいう方面では優秀な人材が輩出され、経済的に確実に成長。出生率も上昇傾向。むしろこの流れを逃すなと出産奨励が薦められているほどだ。
反面、急に才能にあふれる者たちがどんどん増えているせいで、調子に乗っている馬鹿が出てくる傾向にもある。他国に対する差別的感情を持ったり、逆に日欧で互いを敵視する者たちだ。
犯罪者にも優秀なものが出てくれば、当然問題にもなる。特に高位神器保有者と高位星辰奏者の合わせ技による覚醒は、思わぬテロを引き起こす可能性を持っているわけだ。
更に神代晃星発生後の新生児が成人し始める頃合いなのも大きいだろう。調子に乗っている未熟な若者を、悪の道に引きずり込もうとする奴は枚挙にいとまがない。
それは警戒必須であり、だからこそのこういった動きだろう。
多少問題のある行動をごり押ししてでも、今のうちに摘発できる者を増やしておきたい。そういうことを、和平や三大勢力との繋がりを生かして成し遂げようってことなんだろうね。
ま、とりあえず一休みをしたうえでお仕事しますか。
《樹下誠二》
とりあえず、「そもそもすぐにセックスまで行かなくてもいいだろう」という結論が出た。なのでとりあえず、一緒の風呂に入ることから始めている。
これはこれでなんというか興奮するが、呼吸を整えて穏やかな部分を出して耐えている。具体的には股を何とかしないといけない。
生理反応だからさすがに限度はあるが、とりあえず俺はそこを何とか耐える。
……すいません。美少女の裸を見て一切興奮しないでいられるほど枯れてないのです。
「ふふ。なんというか純情少年みたいですね」
「一応、まだ十七なんだけどな」
だいぶ会話もぎこちなさが消えているけど、ちょっとこれも飛びすぎな気がしてきた。
お互いにちょっとパニくっていたようだ。まずは此処から、少しずつでいいだろう。
呼吸を整えて落ち着きながらそう結論付けると、コガネさんが唐突に俺の肩にしなだれかかってきた。
……え? 少しずつじゃない方がいいと?
若干混乱しそうになるが、コガネさんは小さく笑っている。
「今日は別にいいです。というか、まだそこまで覚悟も決まらないです。……ただ、次の機会には決めておきます」
そ、そう来るかぁ。
俺のあの発言はそこまでの殺し文句だというのか。まだまだ認識が甘い気がしてきたな。
ただまぁ、そこまで言われたのなら俺も言うべきことがあるだろうな。
「……ああ。俺もその時は、
その辺りの責任はしっかりとこなすさ。それが俺って存在の在り方だからな。
ただまぁ、それは次の機会というわけでだ。
ちょっと肩を抱き寄せると、コガネさんもそのまま受け入れてくれる。
……この信頼に応えられる男でいたい。俺は素直にそう思えた。
そういうわけで幕間終了です! コガネの初イラスト、いかがだったでしょうか?
次回からはラグナロク編……ではなく、ちょっとした断章を挟みます。本編の流れのままだと出しづらいところなどを出していこうと思っております!