※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 自炊が結構楽しくて、いいリフレッシュになっているグレン×グレンでっす!

 とりあえず、体重68kg代に到達しました。この調子でこれをキープしていきたい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 では本編!


第八話 お偉いさんも大変です!

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 背景、天国にいるだろうお爺様。

 

 俺、兵藤一誠は今めっちゃ困惑してます。

 

 何故って? そりゃもちろん―

 

「はっはっは。まさか会合前にお茶を共にすることになるとは思いませんでしたなぁ」

 

「まったくじゃて。ほれお姉さんや、お茶をお代わりじゃ」

 

 ―ローマ教皇と主神様が俺の家に同時にぃいいいいいい!?

 

 え、ちょっと待って!? 色々と待って!?

 

 めっちゃ落ち着かない。落ち着かないよ!?

 

「大丈夫かイッセー? しっかりしろ」

 

「そうよイッセー。深呼吸をして落ち着きなさい」

 

 ゼノヴィアとアルトリーネさんがなだめてくれるけど、無理だって。

 

 だってローマ教皇とか雲の上の人だもん。普通はもっと困惑するべきだよ。

 

 俺は日本人の馬鹿な学生だから分かってないことの方が多いけど、もし教皇猊下を怒らせたら、最悪の場合世界中の信徒が敵に回るかもしれないし。

 

 正直ちょっとびくびくものだったけど、アルトリーネさんはため息すらついていた。

 

「和平が結ばれる前の堕天使と天使の長相手に、下級悪魔の立場で和平会談で物申しておきながら慌てないでよ。どう高く見積もっても、教皇猊下はミカエル様と同格がいい所よ?」

 

 ……あ、そっか。

 

 言われてみたらその通りだよ。っていうか、俺はアザゼル先生を完全に先生が悪いとはいえぶん殴った男だった。

 

 そう考えると落ち着いた方がいいな。むしろ慌ててる方が失礼かもしれない。

 

「と、とりあえず初めまして!! 兵藤一誠です!!」

 

「初めまして、おっぱいドラゴンさん。私は今代の教皇を務めております、フォースロウと申します」

 

 穏やかな人で良かった。

 

 よし、挨拶もしたしちょっと落ち着こう。

 

「初めまして、教皇猊下。ですが何故このようなところにおられるのですか?」

 

 リアス部長がそれを聞くけど本当になんでだろう。

 

 そう思っていると、教皇猊下はポリポリと頬をかいた。

 

「実はそちらのオーディン様と日本神話の会合に、我々教会も一枚かませてもらう予定でして。それで会場となる建物の方を下見する予定が、道に迷ってしまいまして」

 

「……会談会場、都心なんだが?」

 

 アザゼル先生が唖然として言うけど、え、マジっすか!?

 

「ちなみに移動手段は?」

 

「徒歩ですねぇ。まぁ、五日ぐらい道に迷ったこともあるのでこれぐらいは大丈夫です」

 

 リアス部長が聞くと、更に信じられないことが返ってきた。

 

 ……え?

 

 唖然として、俺はゼノヴィアやイリナの方を向く。

 

 二人だけじゃなく、雨宮さん達も目を閉じて何かを我慢していた。

 

「こういう、お方なの……」

 

 そうなんだ、イリナ。

 

 あ、なんかもの凄く恐れ多そうな表情と混ぜ込んだ感じで、コガネさんが唖然としている。

 

 多分そこまで知らなかったんだな。で、悪魔になっちゃったこともあって大変みたいだ。

 

 それとなく樹下とコナユキさんが支えられるところに回り込んでいる辺り、気が利いてるよなぁ。

 

 と、更に今度はドアがノックされた。

 

『イッセー、リアスさん? さっきのフォースロウさんだけど、迎えの方が来たわよ? シスターさんで上がってもらってるけど~』

 

「………あ、こっち来てもらってくんない?」

 

 もう任せよう。迎えが来たなら任せよう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……この度は、教皇猊下が誠に申し訳ありません!!」

 

 きれいなお辞儀だった。これは、完璧になれてるな。

 

 黒髪のシスターさんはそういうと、教皇猊下に向き直る。

 

「猊下? 猊下が一人で出歩いていいのはオフの時ぐらいだと申し上げたはずですよね? それにGPSは常に持ち歩いてくださいという諫言はお忘れですか?」

 

「すいません。教皇就任して初めての日本だったので、半分観光がしたかったもので」

 

「お気持ちは分かりますが、いつまでも就任前の気分では信徒達に顔を見せれません。()()()猊下が襲撃で不覚を取れば、世界恐慌が発生しかねないことをきちんと考慮してくださいませ」

 

 …‥凄いこと言っているな。

 

 いやまぁ、フォースロウ教皇猊下ならさもありなん。

 

「……確か、自然発生した星辰奏者ってことで主の御導きだとかいう感じで宣伝されてたっけ?」

 

「そういう演出だがな。実際のところは放浪型の準神滅具が要因だが、当時は教会も忙しかったからな」

 

 イッセーの言葉に修正を入れつつ、俺はそれを思い返す。

 

 神代晃星発生以降、色々な問題により本当に大変だった。バチカンも大変だった。

 

 当時のローマ教皇は心労で倒れ、宗教系テロリスト星辰奏者のテロも数多く発生。そんな中ローマ教皇に求められたのは、個人の生存力や星辰奏者としての恩恵だ。

 

 それもあって、当時四十代という異例の若さで選ばれた存在こそが、フォースロウ教皇だ。

 

 異形社会でも教会指折りレベルの使い手だとされている。噂では教会最高峰の実力者と模擬戦してなお、負け越し気味止まりで勝ち星ありとか。

 

 そんな間違いなく歴代最強のローマ教皇。それこそが目の前のフォースロウ教皇猊下だ。

 

 とはいえ、だ。

 

「では教皇猊下、今度は日本茶でもどうですか?」

 

「それはありがたい。日本の緑茶は紅茶とは一味違いますからねぇ?」

 

 好々爺にしか見えないというか、秀華も滑り込むようにお茶を用意しているし。

 

 シスターの人に怒られないかとも思ったが、なんかむしろ食いついている。

 

「では、お詫びとして買ってきた羊羹をお茶菓子にしましょう。日本の精進料理なだけあり、世界各国の宗教的食制限にもほぼほぼ引っかからない素晴らしいお菓子です。個人用にも三箱買っておりますので」

 

 何時の間にか、羊羹の箱が十個ぐらい出ているんだが。

 

 え、この人もしかして……教皇猊下を探して保護した人にお詫びする名目で、甘味買いあさってないか?

 

「はっはっは。美味しいものを食べる君の姿は、見ていて微笑ましいですからねぇ。たんと食べてください、ガラシア」

 

「はい猊下、いただきまふ……」

 

 もう食べてるし。猊下も止めなくてよろしいのでしょうか……?

 

 

 

 

 

 

 ちなみに羊羹は本当に美味しかったので、ネットで三箱注文した。

 

 いや、本当に美味いんだがこれ値段もお手頃だし売れないと駄目だろう今後も週単位で買いたいが流石に血糖値とか糖尿病が心配だし、こうなれば布教用に大量購入して各地に配るぐらいでちょうどいいのでは(以下略

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《空本麗夜》

 

 

 

 

 

 

 

 

 中々に大変な一日だった。

 

 ちなみに、オーディン様が観光でおっぱいとか言い出していたけど一旦流れた。話の流れで教皇猊下も参加することになった為、流石にあかんだろうという感じだ。

 

 ちなみに代案として教皇猊下の提案で、「過去の聖女が呼び出され、人類を導く最強の聖女を選ぶバトルロイヤル形式の戦いを繰り広げる(R15指定)バトルアクション」とかいうアニメのイベントに参加することになった。……開発スタッフ、教皇猊下が来てると知ったら泡を吹いて倒れるんじゃないだろうか?

 

 とはいえこちらも、それで終わりとはいかないわけで。

 

「……とりあえず今日は呑もうではないか、バラキエル殿! 悪魔の貴族が送ってきた酒を開けよう……焼酎があったな」

 

 日本通が多くない? そんなこと思うけれど、そこは問題じゃない。

 

 麗華がなだめているのは、明らかに落ち込んでいるバラキエル殿だ。

 

 朱乃ちゃんのお父さんでもあるけれど、二人の関係はあまりよくない。

 

 朱乃ちゃんが幼い頃に、バラキエル殿が堕天使であったことから端を発する反対している者達絡みの揉め事で母親を失ったことが原因だ。

 

 幼くて素直な子供にとって、母親を目の前で殺されるのはショックにもほどがあるだろう。そしてそんな状況も重なって、朱乃ちゃんは相手の言い分をうのみにしてしまった。

 

 一概に悪いとは言わないだろう。幼子、それも母親を目の前で失った少女の精神状態など考えるだけである程度は想定もでき、そしてそれを超えるほどに不安定だ。

 

 そんな状況下で言われた言い分を、素直に受け取ってしまうのは無理もないところもあるだろう。

 

 よほど重篤なレベルで心に刻み込まれているのか、堕天使の力を振るうことすら不本意極まりないほどだ。

 

「……『まだ話す気にはなれない』と言われてしまった。……やはり、朱璃を守れなかったことを恨んでいるのだろうな……」

 

「はいはい。とりあえず今日は呑んで食べて忘れてください。里芋の煮っころがしと筑前煮がありますので温めてきましたから」

 

 と、落ち込んでいるバラキエル殿の前に作り置きの総菜を麗奈が置いた。

 

 ……焼酎を出すという話になって一分も経ってないんだけど。というか、温めている余裕ってあったっけ?

 

 俺がもの凄く疑問に思っていると、麗奈は呆れた顔になってこっちを見てきた。

 

「私の星辰光舐めないで。電子レンジの真似事ぐらいはできるわ」

 

「……魔剣でマイクロ波発生を試みるべきかな……?」

 

 便利すぎるよ麗奈の星辰光。手札があまりに多すぎる。

 

 俺は魔剣と併用しないと、シンプルな雷撃発生に留まるからね。そういうところは羨ましい。

 

「とにもかくにも、最大の要因は朱乃が素直すぎる点にありますから、深く考えすぎないでください。幸い指摘したことを受け止めているのか、話をすることそのものは考えている分だいぶマシですよ」

 

 麗奈がそう励ますと、バラキエル殿も少し落ち着いたらしい。

 

「……そうだな。もしそうだとするなら、礼を言わせてくれ」

 

「お構いなく。では茶色ばっかりなので、適当に葉物野菜で炒め物でも作ってきますので」

 

 さらりと受け取りつつ、麗奈は更につまみを用意しに行ってくる。

 

 手際がいいなぁ。

 

 感心していると、バラキエル殿は筑前煮を口にしてから焼酎を飲んでいた。

 

「……美味いな。店で出しても金をとれるのではないか?」

 

「そうであろう、バラキエル殿。私の親友はこういう時に頼りになるものでな」

 

「女子力が次元違いですから」

 

 麗華と一緒に麗奈を誉めてから、俺もご相伴に預かることにした。

 

 あ、この焼酎も上物だ。

 

 それから多少時間をつぶしていると、麗奈が美子ちゃんやリーナちゃんを連れてつまみを……大量に作って来ていた。

 

「暇つぶしに作ってたぬか漬けと芋餅、あと卵焼きも持ってきました。卵焼きは美子の作です」

 

「ダーリンも一緒に呑んでると聞いてきましたー!」

 

「お姉様のお手伝いできましたー!」

 

 な、なんか豪勢になってきたな。

 

 これはちょっと、楽しみだね

 

 ……いや、ぬか漬けと芋餅とか古風なものを暇つぶしで作れる麗奈の料理スキルに戦慄するべきな気がしてきたぞ……?

 

「もうこうなったら飲んで飲んで忘れましょう。適度にこういうことしておかないと、人生疲れるって自分達も分かってますから」

 

「それは確かに、いいこと言うわね麗夜! よし、私達から見た朱乃について話しながらにしましょうか!」

 

 俺と麗奈が目配せをしつつ話を動かし、その日の酒宴はそこそこ楽しめたと思う。

 

「………」

 

 ただ、チラチラと麗奈だけでなく俺にも視線を向けてくるリーナちゃんがちょっと気になったかな?

 




 最近、スーパー銭湯と甘味で暴走させれてないので、ねじ込むように羊羹で誠二を暴走させました。後悔はしていない。




 麗奈の指摘もあり、ちょっとだけ態度が緩和している朱乃。まぁ幼少期のトラウマと刷り込みなので、簡単に解除されるのもあれでしょう。

 そして地味に明かされる麗奈の多機能性。ぶっちゃけ電磁力の精密操作なので、手札だけなら某錬金術師を凌ぐ余地があります。感応量や制御性能などもあるので真っ向勝負だと勝ち目は薄いですが。
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