※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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はいどうもー! もうそろそろお盆ですねぇなグレン×グレンでっす!

自分はここ数か月出費が多かったのもあるので、家でゆっくり過ごすことになると思います! もともと薄給だしね!

でもその分、執筆も頑張っていくので応援してください、よろしくお願いします!!

では本編!


第十四話 黄昏時のその前に

《Other》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……さて、動かせる部隊の六割を投入できるわけか。これで敗北したらこのプランは詰みだな」

 

「簡単に言ってくれますね、サリアローズ。他のプランがないわけではありませんが、このプラン以上のプランはありませんよ? ……世界を荒廃させ続けるわけにはいかないんですからね?」

 

「分かっているさ。彼らもそれができるならその方がいいと思っているから、こうして協力してくれているんだ。他の協力者にも、ここを主体としてもらっている手前な」

 

「ならもうちょっと立ち回れなかった~? ヴァーリ・ルシファー一人が好き勝手動いてる程度、どうとでもできるんじゃない?」

 

「そうもいかん。私達が中核となる以上、冥界での権限は確保しなければ説得力がつかん。……それと、準備はどうなっている?」

 

「そっちはオッケ~。縛りプレイ必須だから大変だけど、おかげで着々と身についてるよ~」

 

「それは重畳。そして、そちらはどうだ? 越えられるか……魔王クラスを」

 

「そこは超越者クラスと言ってほしいですね」

 

「流石に時間が足りんだろう。基本スペックだけでも厳しいし、判断力含めた総合力で一対一の勝率が超えるなど、自画自賛を取りこして慢心の権化だ。違うか?」

 

「分かっております。ですが、将来的なことを考えるなら、個人戦力で真の意味での超越者級は必須です。()()()()()()が一人では話になりません」

 

「生身でできるってのが一人いるだけで、こっち側のモチベーション代わるからね~。そこは確かに頑張ってほしいかもぉ?」

 

「お互いやることが大変で何より。退屈よりはましと思うべきだろう。……ゆえに、ロキとフェンリルには敗北を与えるとしよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 ふひぃ~。

 

 そろそろ、ロキとの決戦だな。

 

 使い魔に授業を代行させたりとかで時間を作っているけど、それでもできるだけ学園生活は送りたい。

 

 とりあえず、会談の始まる日だけは学園にいるけど、それぐらいが限界ってのが厳しいぜ。

 

 ま、それで終わる気もないんだけどさ。

 

 俺は手に持った切り札を見て、ちょっと気合を入れ直す。

 

 ミョルニルのレプリカ。対ロキの切り札として、オーディンのじいさんから貸してもらった最終兵器だ。

 

 アースガルズの雷神トール。その武装であるミョルニルのレプリカ。多分だけど、神滅具にも匹敵する代物だろう。

 

 これを俺が使うのか。ちょっとドキドキするっていうか、緊張感がすげえな

 

 そう思いながら休憩を取っていると、スポーツドリンクが差し出された。

 

「お疲れ様。気負ってない?」

 

「大丈夫です。ほどほどで納めてます」

 

 差し出してくれたのはアルトリーネさんだ。

 

 俺は受け取って一口飲んでから、ちょっとアルトリーネさんに視線が向いちゃう。

 

 なんだかんだでスタイルのいいお姉さんだしな。綺麗だし尚更だよ。

 

 ただ、命の恩人でもある仲間だしな。リアス部長達のこともあるし、あんまり周りの女性に色目を使うってのもあれだよなぁ。

 

 そう盛って気合を入れていると、なんかアルトリーネさんが微妙な雰囲気になってる。

 

 あれ? 俺ってなんか失敗した?

 

 一瞬でそんな雰囲気が消えた気はするけど、なんだろう……女心ってのが難しいってことなんだろうか。

 

「イッセー。一応、腹は括った方がいいわ」

 

 と、アルトリーネさんは鋭い雰囲気でそう言ってきた。

 

「神、それも高位の存在が天龍にも通用するだろう魔獣を引き連れる。どう考えても死戦になるは。死にたくないと思うことも死なない為に頑張ることも大事だけれど、自分や仲間が死ぬかもしれないことを意識しないと駄目。それがないと、そういう時に致命的な隙になるわ」

 

 そう語るアルトリーネさんのその言葉は、実感があふれていた。

 

 きっと、そういう経験を何度もしてきたんだろう。PMCだったわけだしな。

 

「矛盾しているけれど、生き残って仲間を守るというのはそういう気持ちが大事なの。それを持てない者は、そうなった時一気に崩れる。……そして、絶対そうならないなんて考えることは殺し合いの場では自他を含めて危険なのよ」

 

 そう言ったアルトリーネさんは、苦笑しながら立ち上がる。

 

「ま、完璧にこなせるものもほとんどいないけれどね。経験者がフォローするから、完璧にこなそうとはしなくていいわよ?」

 

「……分かりました。ただ、一つだけいいっすか?」

 

 ありがたいお言葉なんだろうけど、それでも俺は一つぐらい言っていいだろうとは思う。

 

「俺はまず、そうさせない為に頑張ります。覚悟する必要はあるかもしれないけど……そんな覚悟、俺もアルトリーネさんも無駄にしちまったって笑い話にできるぐらいがいいっすからね!」

 

 そのぐらいで勘弁してほしいってな。

 

 出ないと、なんか悲しいだろ

 

 ……あれ? なんかアルトリーネさんの顔が赤いぞ?

 

「……こういうところが大変ね………///」

 

 あれぇ?

 

 俺、なんかやっちゃったぁ?

 

 

 

 

 

 

 

《Other》

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヴァーリ君蹴られちゃったんだぁ。ま、王族の傀儡化に成功しているのに、独立闊歩するようなテロリストは邪魔だよねぇ? その辺り、立ち回りが下手というかなんというか」

 

「……それで? 私達を呼んだ理由は何ですか、光吉様」

 

「うん。君達に依頼。報酬はこっちの研究している人造惑星のデータで、依頼内容はロキの方が独自に研鑽したデータを実戦で探ってほしいってだけだよ」

 

「それは構いません。ですが、何故依頼という形に?」

 

「こういうのはきちんとした方がいいしね。それに旧魔王派や英雄派から血気盛んなのが恩を売りつけているみたいだし、こっちも一枚かんだ方がいいかなってね。……それに、君は人造惑星の技術がたっぷりほしいでしょ?」

 

「こっちは足元を見られていると」

 

「報酬には色を付けるさ。俺もそれなりに支援はするからさ? ……何とかdataぐらい取って来てくれると助かるね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《空本麗夜》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 作戦開始前の準備は、年長者がするべきだ。

 

 折角学生生活を送れるんだし、美子ちゃん達にはそういった機会をぜひ楽しんでほしいと思う。

 

 だからまぁ、年長者である事務所残留組は大忙しだ。

 

「日本神話側との警備関連の情報交換は済んだわ。簡潔にまとめたから目を通しといて!」

 

「祓魔庁から万が一の突破に備え、警護班を一人回してくるよう通達が来た。候補はこちらで選出するべきだろう」

 

 事務方面のツートップである麗奈と青蘭専務が一通りまとめてくれていたので、素早く確認していく。

 

 祓魔庁中心で会談箇所の防衛準備はでき、また五大宗家も最終手段として外側で待機する形になっている。

 

 と言っても内部の会談そのものの警護担当もいるだろう。この場合、アザゼル総督だけというのもあれだ。教会側も何人か来るだろうけれど、それを踏まえても形を整えて実力者を残すべきか。

 

 作戦そのものはロキが来たタイミングで転移に巻き込み、祓魔庁が保有する人工島に転移させる手はずだ。

 

 実験用であり既に放棄する予定なので遠慮をする必要はなし。地脈が繋がっている為、美子ちゃんも神滅具をフルに使う余地がある。

 

 だが禍の団のこともある以上、無視することは不可能に近いだろう。タイミング次第では大惨事になりかねない。

 

 だからこそ、こちらから直衛を用意する必要があるというわけだ。

 

「となると、個人的にはコガネを推すよ」

 

 と、流花がそう進言した。

 

「……そうですね。一度は禍の団に与した身として、最前線に向かうのは―」

 

「いやそうじゃなくて、どっちかというと加点方式だから」

 

 若干卑下しているコガネに、流花はそう訂正する。

 

「御免。私そういうの慣れてないから説明して」

 

 荒事に慣れてない信子さんが質問すると、流花はすぐに頷いてくれた。

 

「私達が真っ向から警戒するべきはロキとフェンリルだけど、その二つが強大すぎるからこそ陽動に使える可能性を警戒しちゃ駄目。ことオーディン様達も強者だからこそ、強者によるごり押しじゃなくて何かしらの奇襲による暗殺は別の意味で警戒しないと」

 

「……なるほど。となると、私は適任ですね」

 

 流花の説明に、すぐにコガネは納得したようだ。

 

 ただ、ちょっと俺も理解が追いついてないけど。

 

 と、麗奈が納得したのか苦笑している。

 

「なるほどね。つまりやる側の視点でつけ入られるようなところを警戒してほしいと」

 

 あ、なるほど。

 

 確かに加点方式だけど、根幹の部分はコガネが気にしそうなところだしね。

 

 これは苦笑物か。ただ、本当にその観点からすると最善手かもしれない。

 

「ちょっといやらしい言い方だけど、お願いしていい? 私も旗本流で忍術は習得してるから多少はできるけれど、緊急時の対応を考えると防御系の星辰光を持ってるコガネの方が優位性はありそうだから」

 

「……確かに。フェニックスの涙は用意されているようだし、回復に関しての優位性は低い。なら防御面を底上げするのは理にかなっているわね」

 

 苦笑いする流花に、海砂は納得したようだ。

 

 まぁ、現場で回復の当てがあるのなら回復能力持ちよりその分防御に長けている方を回した方がいいか。

 

 こっちはこっちで激戦だしね。アーシアちゃんだけでは回復役は心もとない。フェニックスの涙も高騰気味で現場に回す余裕も多くないし。

 

 そして、だ。

 

「とにもかくにも、脅威の度合いがどんどん跳ね上がっている。こっちも死人がいつ出てもおかしくない……だからこそ」

 

 俺は周りのみんなを見渡して告げる。

 

「あの子達は守らないとね。絶対なんて言えないけれど、あの子達はもっと生きるべきだ」

 

 大なり小なり、俺達は業を背負っている。

 

 そしてリアス嬢達は、明るい未来が待っているべきだと思う。

 

 それをあえて宣言したうえで、もう一つ。

 

「その上で、所長の命令もなるべく果たさないといけないのは大変だけどね」

 

 思わず、俺も含めて皆が苦笑する。

 

 秀華所長はそういうところ含めて、鋭いというか慧眼というか。

 

 幸せになることから逃げることを許さない。罪を償ったうえで、幸せになることを言明している。俺達のような手合いには、しっかり言うべき鋭い発言だ。

 

 だからこそ。

 

「……ならば気合を入れるべきだろう。上司の命令に可能な限り応えるのも社員の務め。ましてそれが、道理の伴ったものならば尚更だ」

 

 青蘭さんの結論に、俺達はしっかりを頷いた。

 

 さて、なるべく頑張りながら気合を入れるかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《Other》

 

 

 

 

 

 

「さて、そろそろ時間か」

 

「ロキ様。アイアンローズからの協力者達は本当に断ってよろしいので?」

 

「かまわん。これは我がアースガルズの神として行うこと。手出しは無用……そして、試しでもある」

 

「と、おっしゃりますと?」

 

「簡単なことだ。この程度のことを我が用意した戦力で成せぬというのなら、我は考えを改めなばならぬ。……奴らを打倒するのに、手段を選んではいられんとな」

 

「……つまり、それは……っ!」

 

「そう。我の権限が及ぶ範囲内で、本格的に人造惑星(プラネテス)の本格開発を開始する。新世代の英霊(エインヘリヤル)はアースガルズが正しき道を歩んでからと思っていたが……そうもいかなくなるということなのだからな」

 

「しょ、承知しました! 全部隊に通達します!!」

 

「……覚悟してもらおう、オーディン。こうなればここで黄昏を起こすのみだ……っ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっぱい喫茶もおっぱいお化け屋敷もダメなら……どうすればいいんだ!?」

 

「お前は欲望の手綱をもうちょっと握れ」

 

 崩れ落ちるイッセーに、俺は釘を刺しておく。

 

 今俺達は、学園祭でオカルト研究部が出す出し物を会議で決めようとしている。

 

 アホ極まりない煩悩フルスロットルのイッセーは置いておくとして、二年生の修学旅行も近づいている為だ。今のうちに決めておいて、修学旅行中の二年生がいない時間帯をスマートにこなしたいということになる。

 

 ただまぁ、お化け屋敷は昨年度にやっており、本物のお化けをバイトとして雇ったので会長にこっぴどく叱られたらしい。まぁかなり横紙破りだったので評判も良かったわけだが。

 

 で、イッセーはおっぱいメイド喫茶を提案して却下されたわけだ。

 

「というか、もっとこうオカルト研究部らしいものができないか考えろ。運動部じゃないんだから……そうだ、オカルト系コンセプトカフェは行けるのでは?」

 

 俺はイッセーにツッコミを入れつつ、思いついた展開を指摘する。

 

 コンセプトカフェのオカルト版なら割とイケるのではないだろうか。

 

「なら、メニューは退治する側ってどうです? 白木の杭ならホワイトチョコレート掛けのビスケットとか!」

 

「……ちょっと麗奈に調理師免許持ってないか聞いてこよっか?」

 

 美子と秀華も乗ってくれるけど、それもそれで行けるな。

 

「確かに、オカ研は料理ができる人が多いからこれはいけるかもしれませんね」

 

「そうね。調理師免許持ち程度なら、契約相手から探して次の依頼の対価……という形にもできるわね」

 

 木場とリアス部長も中々に好感触の反応だ。これはいけるかもな。

 

「……となると、メニューについても色々考えた方がいいかもしれませんわね。後衣装はどういたしますか?」

 

 朱乃さんも、最近はちょっと荒れ気味だったが落ち着いているようで何よりだ。

 

 ちらりとイッセーを見るが、あっちも安心しているようだ。色々あったようだが、まぁ聞くのも野暮だろう。

 

 

 と、アザゼル先生がちらりと窓の外を見ていた。

 

「夕暮れ……いや、黄昏時か」

 

 そうぼやくように言うと、俺達も警戒心を上げてしまう。

 

 ロキはそろそろ動くだろう。こっちも相応の準備をしないとな。

 

「アースガルズの神との戦いに夕暮れ。終焉の予言である神々の黄昏《ラグナロク》を思い浮かべるわね」

 

 リアス部長も警戒心を見せるが、アザゼル先生はそれに対して首を横に振る。

 

「だが、黄昏にはあまりに早い。一発かましてやれ、お前ら!!」

 

 もちろんですとも先生。

 

「うっす! 神様だろうが狼だろうが、ぶっ飛ばしてやります!!」

 

「その意気だイッセー。俺もいい加減、神殺しで箔をつけてやるとするさ」

 

 覚悟してもらおう、悪神ロキ。

 

 あんたの目的は叶わせない。容赦なく蹴り倒す!

 




 さて、執筆速度も少しずつ復活しております……この調子で頑張っていきたいです!!
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