シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
給金は安いけど頑張ってます! では本編!
《空本麗夜》
……意味不明なことが起こっている。
意味不明なことが起こっている。
意味不明なことが起こっているよこれっ!?
思わず三回ぐらい脳内で困惑を繰り返したけど、どこから突っ込んだらいいんだよコレ。
「うわぁ~ぉ。なんか意味不明なことになってんな、おい」
隣で綺羅がもの凄く困惑している。当然だと思う。
比較的経験値がある俺達すら訳が分からなくて困惑しているんだ。そりゃ混乱もするだろうさ。
「……いや、マジで不明なのが出てきたなぁ。まさかと思うけど、これ俺達もさっぱり分からない未知の勢力さんってことか……?」
なんか急に考え込んでいるけど、とりあえず警戒はしつつ置いておこう。
でも、これ、えっと……?
俺は思わず、近くにいたリーナちゃんと顔を見合わせる。
「ちなみに、心当たりある?」
「ないですないです!」
だよねー。
あ、アーシアちゃんが回復のオーラをイッセーに放った。
「違うんだ! 朱乃さんのおっぱいに乳語翻訳を掛けたら、朱乃さんのおっぱいから乳神の使いのおっぱいの精霊っていうのが出てきたんだ!!」
どこから突っ込んだらいいんだろうか……?
と、とりあえず話を勧めよう。多分脳に変な影響は出てないと思う。思いたい。
「イッセー君! 朱乃ちゃんの無きお母さんは神道系……つまり神下ろしとかの対象になったりするかもな巫女さん要素があるよ! 朱乃ちゃんも神社の巫女さんみたいなことしてるし!」
「朱乃さんが美子ちゃん!? え、どういうこと!?」
しまった。こういう時字面が似ている美子ちゃんの存在が思わぬ展開に。
と、とりあえず話を建設的に進めないと。
「八百万の神様とかややこしいことになりそうだし、具体的にどんな神様なのかを聞いてみて―!!」
これで少し話が進むだろう。
というか、意味不明すぎて大半の地域で戦闘が停止している。凄いなおっぱいドラゴン。
で、そろそろ少しは話が進んだかな?
「大変だ、麗夜さん!!」
なんかイッセー君が慌てている。
一体どんな答えを返されたのか不安になるなぁ。
「この世界のどの神話体系にも属さない、邪神達が率いる機械生命体と精霊達を率いて戦っている
「どこから突っ込んだらいいのか分からないなぁ!?」
想定外の方向から凄いのがぶっこみすぎている。
え、異世界? 異世界ってマジで?
星辰体が異世界案件とかそういう話もあったけれど、マジで異世界なの?
えっと、確かこの業界でも宇宙人とかそういう「いてもおかしくないけど実例はないなぁ」案件だったはずだ。
つまりこれは……ト〇ロが本当にいたレベルの事態!
なんかもう、どこから突っ込んだらいいのかさっぱり分からない事態になってる。本当にどこから突っ込んだらいいんだろうか。というかツッコミ切れる案件でもない気がする。
「おいイッセー。この状況下でとんでもない方向の新事実を引き当てるなよ……」
あ、誠二が頭を抱えながらイッセー君に並び立ったね。
もの凄く困った顔になっているけど、誠二は気を取り直したらしい。
「取り合えず、取り込み中だから手短に何をする気なのか聞け。もしくは後にするよう頼め」
こういう時、誠二みたいなタイプは助かるって言えばいいんだろうかなぁ。
いやもう、空気が……完全に困った状態だからねこれ。
さて、そろそろ答えも聞けていることだろう。そこを考えて覚悟を作らないとあれだよなぁ。
「な、悩めるおっぱいを俺の乳語翻訳で解き放つことで、乳神様からの加護がもたらされるって!!」
乳語翻訳かぁ。おっぱいの神様が異世界から使いを送ってまで加護を齎すような案件だったのかぁ。
お っ ぱ い っ て す ご い ね 。
俺の思考、軽く止まりそうだよ、本当。
ただ、誠二は比較的慣れで乗り切ったらしい。
「……よし、やれ。もう面倒だからさっさと終わらせてくれ」
「わ、わかった! えっと……広がれ俺の夢空間!! 乳語翻訳ぅううううううううっ!!」
誠二もイッセー君もやけくそになっている気がする。
そして気づいた時、凄い光が辺りを包み込んだ。
そして気づくと、何かの霊体が見える。
よく見ると、それは朱乃ちゃんとバラキエル殿に寄り添うようにしており、朱乃ちゃんそっくりだった。
彼女が、例の姫島朱璃さんだろうか?
つまり解き放つおっぱいは朱乃ちゃんだったのか。ただ朱離さんと思われる女性もおっぱい大きいし、彼女を解き放つことがおっぱいを解き放つことなのかもしれない。
……とりあえず頭がどうにかなりそうだった。
そして気づくと朱乃ちゃんは泣きはらしており、イッセー君には凄まじいオーラが放たれていた。
「こ、これならミョルニルレプリカを一発使えるらしい!! あと帰って行った!」
「……俺はさっさと終わらせて帰って寝たい……」
イッセー君の困惑しまくりな言葉に、誠二が天を仰いでいる。
「このオーラ……なるほど、異世界の神と言われても納得できるほど異質な神の気配だ。ましてレプリカとは言えミョルニルを、そんな煩悩にまみれた想いで動かすとは……凄まじいな」
ロキが感心しながらオーラを解析している。
凄いな悪神。この状況下で冷静に解析なんてしてるんだ。
これが、本当の神。なんて凄い胆力なんだ。軽くビビってるよ、俺……っ!
《Other》
「……え、えっと……新西暦から? いやいや流石に違うよねぇ……?」
「いや、これ……なんだ? まさか、新西暦から……まさか、なぁ……?」
《樹下誠二》
なんかもう、どこから反応したらいいのか分からないことになってきている。
とりあえず頭痛がする。終わったら帰ってすぐに寝たい。
今までもイッセーのおっぱいイレギュラーには面食らってはいた。
面食らっていたが、ついに異世界か。行きつくところまで行ったと思ったら、突き抜けていったよ。想像の斜め上を壁をぶち抜いて飛んで行った感があるな。
もの凄く帰りたい。こんなメンタルで命がけの殺し合いとか、バッドコンディションとかいうレベルじゃない。でも戦わないといけないから精神的に死にそう。
そしてロキはロキで真面目に向き合っているし。経験豊富な俺でも正直きついのに、真面目によく考察できるな。これが神の上澄みということか。
とりあえず、気合を入れて前線に集中しよう。
「とりあえずイッセー。ミョルニルはもうちょっと取っておけ」
真面目に考えて、そこ入っておかないとな。
「え、でも切り札だろ?」
「非常に残念なんだが、只の火力で突破できるような不死じゃない可能性がある。……それを今試す」
俺はイッセーに釘を刺しながら、刃狗を発動する。
それに対し、ロキが僅かに警戒心を見せたその瞬間だ。
「……いただき」
それに気を取られたロキに対し、コナユキが回り込んで攻撃を敢行。そしてタイミングを僅かにずらして俺が攻撃を敢行する。
ロキが俺に気を取られていたからこそ、それを囮にしてコナユキが接近。僅かに反応した瞬間に俺が一気に仕掛けることで更に注意を分散させる。
結果としてロキは俺の攻撃は捌けたが、コナユキの星辰光を回避し切れずにかすり傷を浴びる。
そして発生したローブを一部破っての傷を、翠の結晶体が覆う。
次の瞬間に結晶が砕け散り、そこにはローブすら修復された無傷の肌があった。
「やはり
予感的中だよ、最悪だ。
神祖の使徒を殺すのに、俺が一体どれだけ苦労したと思っている。反粒子ならクリーンヒット一発だが、刃狗だと何度も何度も切り付けて漸く不死の恩恵を断ち切れたんだぞ。
反粒子は一発勝負だし、基本性能が高すぎる神相手だと一撃必殺にできるかどうかが怪しい。刃狗はコツは掴めたからだいぶ切る回数は減るだろうが、劣化再現の神滅具で神を倒せるかというと全然そんなことはない。
そしてロキは、こちらに種が割れたことには舌打ちしているがまだ余裕があった。
「奴らに従ったわけではない。アイアンローズに巣食う神祖数人を拿捕し封印にまで至っていてな。それを利用した増強魔法……といったところだ」
ご丁寧に種を言ってくれて助かったよ。
つまりまぁ、使徒レベルの不死でいいんだろう。
つまり最悪、もの凄い勢いで殺し続ければ不死はゴリ押せる。
問題は、あのミョルニルでもそれを一発でできるわけがないということだ。
「樹下、俺はどうすればいいんだ!?」
「ミョルニルの準備だけはしておいてくれ! 何とか不死を断絶させてみるが、それができないとこっちが負ける!!」
神が使徒級の不死特性。やりようはあるがそれが非常にヤバイ難易度だ。
「コナユキ! 悪いが吐くの前提で頼む! 出し惜しみして何とかできるやつじゃない!」
「大丈、夫。酔い止めを飲んで気休、めは十分」
だといいがな。
まったく、多方面で苦労させてくれるよ……!
ある意味でここからが本番だ。むしろ俺にとっては大一番レベルだろう。
何が何でも不死を殺す。話はそれからとしか言いようが……ない!
まさかこんなトンチキイベントで、原作あんな展開になるんだもんなぁ……!