シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
ネームド未満モブ以上の立ち位置ですが、何度か出番があるレベルのキャラなのである程度は煮詰めておく必要がありますので、もしかすると今後時間が空くかもしれないけどご容赦を!
それでは幕間!!
《木下誠二》
朝のゆっくりした時間帯に、一人でヌキたいと思ったことはあるだろうか。俺はまれにある。
なまじセックスの相手に困らないを通り越して過剰供給される生活を送った経験があるからだろう。自分でヤることに意義を感じることはある。
あるわけだが、だ。
「でさぁ……っん♪ リアスちゃんた……ちはぁ……いい加減にしてほしいよ……ねぇっん♡」
「愚痴るかオナるかどっちかにしとけ~」
お互いをずりネタにしながら朝から素っ裸になる相棒はどうなのだろうかと、賢者タイムでもないのにふと思ってしまう。
そんでもって、だ。
「そろそろだな……青蘭、よし!」
「わぁっんぅ……~っ」
もの凄い物欲しそうな顔で誘い受けだったので、飲ませること前提のお預けプレイに喜ぶペットがいるのも大概だろう。
秀華も青蘭も、俺が言うことではないが中々に業が深いよなぁ、本当に。
俺は全力で静飲をじっくり堪能しながら悦んでいる青蘭の頭をなでつつ、こっちもだいぶすっきしている秀華に肩をすくめる。
「もういっそのこと、拘束して目の前で秀華が相手してやった方がいいんじゃないか? そうでもしないと懲りない……しても懲りなそうだな」
「確かに。こうなったらそれぐらいしてすっきりしたいよね! 毎度毎度こっちが軌道修正しないとすぐグダるんだし! 私達もイッセー君でヌキたい!!」
特務社員全員参加するノリだなこれ。俺はその間に青蘭やコガネさんと仲を深めるのが合理的だろう。アルトリーネさんには木場達と食べに行ってもらえばいいだろう。
「SEXもデートも順番作って横やり入れなければ上手くいくってのにもう! レイヤ達を見習った方がいいよね~」
「確かにな。……そうか、麗夜さんは朝からデートか」
早い時からデートとは、ある意味で大変だな麗夜さんも。
というより、だ。
「……レイナさん達が外堀埋めてるからなぁ。あの人も大変だな」
後で帰ってきたら、ねぎらってやるとするか。
《空本麗夜》
……もの凄い意外な展開というか、覚悟しておかなかったのが問題な展開というか。
でもまぁ、俺の困惑はそれとして頑張らないとね。
「さて、今日はシンプルにいい景色が見える公園まで行きましょうか、お嬢様?」
「おぉ~。執事服着なれてる人に言われるとグッときます!」
リーナちゃんが喜んでくれているようで何よりだ。
でもまぁ、まさか麗奈からも頼まれる形で、リーナちゃんにデートのお誘いを受けるとはね。
可愛い女の子にそんなことを言われて喜ばないほど欲望がないわけじゃないけれど、麗奈の妹分にそんなことを言われるとは。
……まぁ、結構素直に好意を向けられているところはある。その辺りはきちんと分かって立ち回るべきだろう。
これが高校生ぐらいの時だったら、たぶん舞い上がって自分のことばっかり考えていたんだろうなぁ。
で、カッコつけなことをすることばっかり考えて冷められると。
……恋愛は双方向性だということを、後々になって痛感したしそこは気を付けよう。
度の超えた奉仕はダメだろうけれど、自分のことばかり考えるのも問題だ。デートというのは双方向で楽しめてこそだからね。
そういう意味では今回は、すり合わせを考えるのが最適だろう。
ただその前に、ちょっと確認した方がいいかもね。
そっと手を繋いでバスに乗りながら、俺は並んで座れたのもいいことにリーナちゃんに聞いた方がいいだろう。
「リーナちゃんみたいな子にデートに誘われるのは光栄だけど、誠二やイッセー君、木場君じゃなくて俺なのは……どの辺りできたのかな?」
年齢が近いうえに、モテる男達を考えると、わざわざ俺を選んでくれたのは、嬉しいけれど気にもなる。
実際合切、少年院に叩き込まれた男だからね。その辺りは麗奈の相方で事情を知っているなら分かっているし、そもそも聞いたことあるはずだし。
ただリーナちゃんは、ちょっと視線をそらしながら顔を真っ赤にしている。
「その、お姉さまが大切に思っている人だからその……よく見ることが多かったりしますっ」
ちょっと声を上ずらせながら、リーナちゃんはまんざらでもなさそうだった。
「お姉さまは私と会う前に道を踏み間違えて、でもしっかりやり直して立派な人になって頑張ってます。同じように私から見て立派な頑張っている人なのを見てると……その、いつの間にか……ぁ……///」
「……そっか……」
麗奈と同じように、立派に頑張っている……か。
まだ、自分に自信がなくなる時は多い。
それほどまでに、決定的に間違えた。たぶん、何年も何年も引きずるだろう。それこそ、悪魔になって長く永く生きる生で、引きずり続けて終わるかもしれないぐらいに。
でも、麗奈が誰かを助けられる格好いい大人の女性になったように。俺も、慣れていると言ってくれる子がいる。麗奈をずっと見てきた子が、そんなことを言ってくれる。
やばい。凄い顔が真っ赤になってる気がする。
「正直に言うよ。……今の凄い俺にキた」
ちょっと心臓が激しくなっているし頬の辺りが熱い。
あ、これかなりキてる。イッセー君のことを悪く言えないぐらいにはキてる。
まだ結構大概だな、俺も。
特にあれだ。そっとリーナちゃんの手を握ったままなのがあれだ。
「……が、頑張って出世してください! そして麗奈お姉さまごと面倒見てください!!」
「落ち着こうね? ここ日本だからね? 一夫一妻の国だからね!?」
やばいちょっとグダグダしてきたぁっ!?
《兵藤一誠》
「ねぇイッセー。私はふと思ったのよ」
と、たまたまあった吹本さんに連れられて、俺は喫茶店で愚痴を聞いている。
コーヒーとケーキを奢ってもらっているからいいんだけど、微妙に嫌な予感をする。
「あなたがこっち側に来た一件で、私は死にかけたわけ。知ってる? あの部屋ちょっとした核シェルタークラスの防御力があるのに、全面修復することになったのよ? あ、ここは異形ご用達だからそこは安心して」
「その節はすいません!」
俺が悪魔に転生する直前のあれだろう。
Wパイズリの感動がフェラで追いつき、俺が禁手になった反動で死んだ時だ。
あの部屋、そんな代物だったのか。
流石は神滅具。そして「使いこなせず暴走して被害が出るから、その前に殺す」なんて判定が下される俺の才能の無さ。やばかったんだなぁ。
で、それがどういう流れになるんだろうか。
「私は思うのよ。死にかけたのにフェラだけで済むのはおかしいわ。そろそろ本格的にチンポをマンコに入れるぐらいしてくれてもいいじゃないって」
どういう方向ですか!?
全力で突っ込みたいけど、下手に突っ込むとややこしいことになる。どっちの意味でも!?
「お、俺としてはすっごい楽しみだけどそんなこと言っちゃっていいんですか!?」
「こっちも色々あって色々溜まってるのよ。適度に発散しないと精神的にこじれるわね」
う~ん、深い。いや、深いのか?
あ、でも大変なことってのは色々あるだろうしな。そのあたりを考えると、やっぱり必要なことはあるのかもしれない。
でもうかつにそんなことすると、リアス部長達にすっごい怒られるだろうしなぁ。
「……樹下には頼まないんですか?」
「あっちはあっちで忙しいからすぐには無理でしょうね。それにほら、たまには一人の時間も大事にしないと駄目でしょ?」
……あ、そうか。
俺はちょくちょく取り合いで浮くから、その分の余裕があるってことか。
……そうかぁ。
やばい。なんか
「……なんかゴメンなさい。店員さん。彼にケーキ一つ!」
ごちになります!!
《空本麗夜》
デートの後半、リーナちゃんが気合を見せてきた。
より具体的には、ラブホテルの優待券を片手にラブホテルに引きずり込んできた。
とりあえず所長にはあとで一言言っておいた方がいいだろう。いや、麗奈辺りが言ってくれるかな?
そう思いながら、俺はあれよあれよと、本番一歩手前の状況下に。
「……ちょっと速攻過ぎないかな!? 本当にいいのかな!?」
「日本には、据え膳食わねば男の恥って言葉があるって聞いてます!」
誰だ教えたのは!!
色々と頭の回転が追いついたというか歯車がかみ合ったというか。
あぁもうどこから突っ込んだらいいのか!
というか、その格言は俺には通用しない。
「据え膳用意されて食っちゃって後悔しているのが俺なんだけどね!?」
とりあえず麗奈は今回関わってないね。
麗奈も大概後悔しているんだから、この手法は取らないはずだ。
つまり……所長か麗華がツートップの元凶! 三番手は大きく離されてアザゼル総督辺りか。後で説教しないと!!
ただ、リーナちゃんもここで引く気はないらしい!
「……ならここは、成功体験で帳消しってことで!!」
そう来たか!?
え……あ……ん……~。
とりあえず、まずは深呼吸。
そしてその上で、そっと押し倒し直して確認する。
「本当に、俺でいいのかい?」
確認の為に聞くと、リーナちゃんは真っ直ぐに俺を見つめて返してくる。
「先のことは分かりません。でも、私の初めてを貴方に捧げてもいいと、捧げる相手が麗夜さんでいいと、今私は心から思ってます」
そして、小さく微笑んだ。
「だから、これからも後悔しないような人でいてください」
「……なるほど、これは参った」
苦笑いをするしかないね。
ま、自分で言うのもあれけど俺もちょっとこらえるの大変なわけだし。
「ダメになりそうだったら容赦なく伝えてほしい。そこのところ、俺は前科が本当にあるから自信なくてね」
「お姉様共々、言うべきところはしっかり言います! ……だから、その……私も溜まらないんですよ……?」
上目でそこまで言われ、俺も腹をくくる。
リーナ・スターレイン。雨宮麗奈を支えてくれた少女。
麗奈が救い、そして麗奈も同じぐらい救われたんだろう。
そんな少女が、麗奈を見て、麗奈が見る俺を見て、俺を慕ってくれている。
心に留めるべきことが一つ増えた。
だから、俺も腹をくくろう。
「じゃ、お言葉に甘えて……いただきます」
「……ぁ……はい……///」
この経験が、未来で苦いものにならないように頑張らないといけない。
そしてこの経験が、俺にとっていい思い出であり続けられるように生きていきたい。
そっとリーナちゃんを慈しみながら、俺は改めて決意する。
所長の告げた命令。業を背負い、罪を清算し、そして幸せになることを諦めない。
その命令を必ず果たす。それがきっと、皆との幸せに繋がるのだから。
順当にハーレム作って行く主人公s&名脇役のお話でした!