シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
適度な睡眠は大事ですよねー。しっかりお風呂入ってゆっくりぐっすり寝たいと思います!!
では本編!
第一話 ダブルブッキングで行けません!
《樹下誠二》
英気を養っている時に、かかった電話に対応したらこんなことを言われた。
『樹下! なんかグレモリー家に伝わる試練を俺が受けることになったけど……もしかして花婿試験とかか!?』
「十中八九それだなぁ~」
なんかマッサージ器でゆったりしている時に、イッセーからそんな相談をされた。
俺は今、スーパー銭湯でゆったりとしている。
日々の癒しは大事だからな。特に今回のスーパー銭湯は、スイーツフェアで甘味が豊富なんだ。このチャンスは逃せない。
だがイッセーはイッセーで、色々とイベントが豊富なようで退屈しない日常の様だ。
しかしまぁ、婿入り試練としか思えない試練か。
……リアス部長とイッセーが親交を結んで、まだ半年そこらなんだが。
「まぁ、裏を返せばできないわけではないと踏んでいるからこその試練だろう。無理難題が叩きつけられることはないだろうから、油断しない程度にして頑張っておけばいいさ」
それぐらいで大丈夫だろう。
リアス部長の里帰りに便乗したこともあるので、グレモリー本家がイッセーに歓迎的になっているのはもう分かっている。その上でこんな早くに婿入り試験みたいなことをするのなら、十分合格できる可能性があると踏んでいるからだろう。
なら問題はないか。まぁ冥界で大人気のおっぱいドラゴン様だ。変な嫌がらせをされる可能性は低いだろう。
とはいえ、ちょっと困ったことになったな。
「しっかしイッセーに用事か。ちょっと頼みたいこともあったんだがなぁ~」
『どうした? なんかあるのか……っていうか、なんかあるのにのんびりしていいのか?』
まぁそう考えることもあるんだろうが、そこはまぁあれだ。
「ちょっとした名義貸しというか、ネームバリューのある戦力が欲しいって頼まれてな。どうせなら観光半分でオカ研にも依頼をまわしたらどうかって話だったんだ」
まぁ、色々と荒事になる可能性もあるにはあるが。
それでも、まず俺達より先に動く奴がいるからな。そういう意味ではちょっと気楽だ。
『ふ~ん。ま、俺以外の仲間達にも頼んでくれればいいと思うぜ? ちなみにどこに行くんだ?』
イッセーが興味本位で聞いてくるが、まぁ簡単に言うとだ。
「出島に行くんだ。仕事でな」
《空本麗夜》
暇を持て余してテレビを見ているけど、ちょっとした特集が始まっているね。
『四年前から順次建設されている難民用の出島ですが、この度六つ目が完成し、難民の入居が明後日から始まる予定となりました―』
「ついに六つ目らしいな。日本もいろいろと立ち回っているということか。母国が頑張っていると誇らしいな!」
麗華がテンションを上げているけど、まぁ確かに。
今から四年と少し前。俺達が一度決定的に間違え、そして秀華所長に俺が拾われる間といえる時期。
波柴一族の一斉摘発に伴う、日本の政治体制の刷新が結果的に起きた。そしてそれ以前からの問題でもあった戦奏教団の活動に伴い、世界的に難民は上昇傾向にある。
当然のこととして、日本も難民の受け入れを積極的に行うべきだという意見はあった。だが同時に、日本国内に文化も価値観も違う民族を選別もせずに大量入国させることで、治安が一気に悪化することは懸念されている。
だが同時に、理想に燃える若手が主流となり骨のあるベテランが上手く手綱を握る今の日本政府は、国内の認識も大きく変わったことを生かして奇策を取った。
それは、新世代の出島を設立するという者だ。
出島。徳川幕府が行った鎖国政策における、数少ない海外との交流拠点として作られた人工島。その政策の是非はともかく、これを着想とした難民政策や国内の経済政策が決行された。
それはいわゆるギガフロートをメインとする人工島を作り、難民をそこに収容し、人工島内で試験を行って合格した難民に国内立ち入りを許可する中継点を作る計画だ。
構造そのものは比較的簡単なギガフロートを生かし、かなりごり押しに近いが一時的な国内産業として就職面での問題などの解決に立ち回ることにもある程度成功。難民に対しても、「彼らの母国の農作物などを作り、それを国内で料理店に優先供給。同時に日本国内での農業技術を教えることで双方向の活性化を図る」という策を取り、ある程度の経済活動を確立させているらしい。
現在においては相応の成果を上げており、この中継点によって多くの難民を預かりつつ、そこで認められた信用できる者達のみを本土で活動させることで治安の悪化もかなり防げている状態だ。いわゆる就職難民にも食い扶持を稼ぐ手段を提供しつつ、簡単ではあるが造船業関連の技術を与えさせることに成功しており、早急に刷新や増産が薦められている海上自衛隊の護衛艦事業に人をまわすこともできているらしい。
だが、同時にこれは「無差別に近い形で国土の近くに海外の者達を住まわせる」という点で、リスクがないわけではない。
もちろん相応に本土との距離は開けているが、それでも遠泳に長ける諜報員などが入り込んだ場合、それを基点に国土に侵入される可能性がないわけでもない。
まぁそれは、日本国政府の対応する事なんだけどね。
問題は、だ。
「明日からその辺りの警戒に協力するんだよなぁ。……ちなみに第一弾の長崎に行くけど、お土産いる?」
「ではカステラで頼む!! ……そういえば、第一弾はアイアンローズの影響圏ギリギリだったな……頑張るがよい!」
そういうことだ。
アイアンローズと三大勢力の敵対関係が明確化しており、アイアンローズが出島にこっそり手の者を入れるという手段が可能ということから、一斉捜査を行うことになった。
そしてアイアンローズは対魔王まで考慮しているから、場合によっては自衛隊でも足りないかもしれない。
なので、日本政府とも繋がりが深い、元内閣関連組織の桃山警護事務所に白羽の矢が立ったわけだ。
あとでイッセー君を誘えないか聞いてくるという話だったけど、どうなったんだろうか気になるね。
ちなみに誠二は英気を養うため、スーパー銭湯で甘味パラダイスに行ってくるとか。
俺は俺で麗華とこうして二人きりの時間で英気を養っている。ちなみに麗奈は人員が減ることから、専務補佐として内勤にリソース集中の予定だったり。
「ふっふっふ。麗夜が仕事をしている間に、私は麗奈と可愛がったり可愛がられたりしてくるからな? ビデオに録るのでおかずにするがよい!!」
「麗奈は仕事の為に残るんだからね? あまり邪魔しちゃ駄目だからね?」
そっちのフォローもリアス嬢に頼んだ方がいいかなぁとか、思ったりしてくるね……。
《Other》
「どうする? 日本政府がどうやら動いているようだが」
「致し方あるまい。我々としても、難民となっている者達に迷惑をかけるのは不本意だ。……撤退の準備をしないとな」
「異形の目を掻い潜るのに好都合と踏んで動いたが、どうやらこの国は三大勢力の為腐心するようだ」
「とはいえ、何も知らぬ者達を積極的に巻き込むわけにはいかん。それは感情的にもだが、現代ではリスクが大きすぎる」
「そうだな。……となれば、撤退の準備を進めるべきだろう」
「不本意だが、そうするしかないな」
「異能を使わず異能の目を掻い潜る。それを実行できた結果があるだけで良しとしよう。このデータを基に、更なる一手を試みねばな」
今回はイッセーの出番はほぼなしです。ご了承ください。
基本的に間章の類は「本作の独自設定上設定はしているけれど、本編の流れで出しづらい所」に手を伸ばそうと思っております。いろいろ構想がはかどっているけど原作の流れのままだと出しづらいので、こういったのを入れてガス抜きです。
パンデモニウム編が終わったら「蘇らない不死鳥」と若干絡めた第三間章を出す予定です! お楽しみに!!