※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! ちょっと体調崩して投稿ペースがずれたグレン×グレンでっす!

 ちょっと地元の温泉行ってリフレッシュのつもりが、直後に体調崩した……っ 温泉で疲れが溶け出して崩れた的なアレなのだろうか……っ

 まぁ持ち直したので本編!!


第三話 一気に根こそぎやったほうがいい案件はあったりする

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんねー。予約席貸してもらっちゃってー! あ、お礼に一品ずつ奢っちゃうけど、なにがいい~?」

 

「じゃぁ、舌すっきりさせたいのでこのプチカレーライスで」

 

 フレンドリーなサリアローズ殿の部下が奢ってくれるというので、ここは舌をすっきりさせるべくカレーを頼むことにする。

 

 喫茶店とくればある意味定番ネタなのがカレーだろう。ちょっと楽しみだったりする。

 

「ここ、スイーツビュッヘじゃないんだけど」

 

 海砂さんに呆れられるけど、カレーは美味いしスイーツも美味いから別にいいじゃないか。

 

 まだまだ食べられる。というか美味しいから、今後九州に行くことになればリピートしたい。なんとか言い訳を作って駒王学園で布教できない物だろうか。

 

 そんなことを思い続けたいが、そういうわけにもいかないところはあるだろう。

 

 そう思いながらちらりと信子さんの方を見ると、もの凄い微妙な雰囲気になっていた。

 

 ……更に知り合いが来たのか。それもサリアローズ・バアル殿の部下とか、もう世界が狭すぎる。

 

 俺もフォローを入れたいが、情報が足りなすぎる。

 

「その、お姉さん」

 

「あ、名前言ってなかったっけ? 私は御崎海音っていうんだー」

 

 御崎さんか。

 

 さて、なら聞くか。

 

「連れのお姉さんはどちらさまで? 片方は信子さんの知り合いっぽいんですが、もしかしてそちらも信子さんの知り合いで?」

 

 その辺りはとっても重要だろう。

 

 そこから探らないと無理だ。失敗するとややこしくなること請け合いだ。

 

 ただ、御崎さんは首を横に振った。

 

「あの人は梅木京花っていうんだけど、私が知り合ったのは冥界に来てからだから、その辺りはよく。……確か大学院生だけど除籍処分になったってことで」

 

 後半がちょっとぼやかしているが、もはやそれで大体分かった。

 

「とりあえず、波柴矢城は糞ってことでいいか、これ!」

 

「そうね。どう考えてもその案件ね」

 

「あの大学関係、すっごい大騒ぎになってたから……被害者は多そうだよね……」

 

 俺はヤケクソ気味になり、海砂さんは遠い目になり、流花さんは視線を逸らして俯いてしまう。

 

 もはや完璧にあの糞案件だ。本当に勘弁してほしいレベルであのクソ野郎案件だ。革新レベルで断言できる、あのクソボケカスの案件だ。

 

 あの野郎。死後も俺達に余計なストレスを提供する基点になってやがる……っ!

 

「とりあえずスコーンお代わり」

 

「私もそれは同感なんですが、それでいいんですか?」

 

 コナユキはもう流す方向でよかったね。あとコガネさんはついていけてないだろうし、コナユキの方お願いします。

 

 正直、コガネさんは波柴に深入りしない方がいいだろう。ディオドラみたいなのが探せばいくらでもいる業界なんて、最低限の知識があれば十分だしな。

 

 と、いうかだ。

 

「ちなみにそちらは波柴一族についてはどれぐらいご存じですか、お二人さん」

 

 と、俺はその辺りを確認する。

 

 梅木京花の連れは二人。御崎海音ともう一人、純血悪魔に見える女性だ。

 

 そして思いっきりカステラを堪能している。いや美味しいからそれは当然だが。

 

「私はあんまり知らないよ? 確か、この国ですっごいやらかしてる犯罪者一族だっけ?」

 

「みたいだねー、リヴィーヴ。私も詳しく知らないけど、国家転覆一歩手前な上、世界各国にそれを支援する為に色々やってたんだっけ?」

 

 リヴィーヴと呼ばれた純血悪魔も、御崎海音もよく知らないようだ。

 

 まぁ、壮絶なニュースとは言え人間界基準だしな。

 

「……あ、思い出した。確か世界各国で人身売買とか臓器売買とか違法薬物売買とかでビジネスやってたってニュースでやってた!」

 

「そうなんだ。まぁ、それを逆手にとって奇襲を掛けれたわけだが」

 

 波柴一族は本当に、国家転覆を現実にやってのけるべく動いていた。

 

 日本国内の政治・財政・芸能といった大手分野に繋ぎを作るのみならず、転覆させた後の賛同意見を得たり妨害をさせない為に、色々な国にもそれを利用したパイプを作っていた。

 

 本来、それを利用すれば半端な犯罪は隠し通せる。大物を利用すれば国内の意見を封殺することは十分とりえるし、暗殺者などを派遣するといった手段も使える。半端に伸びた捜査の手なら、それこそ警察内部の手の物を使って黙らせることができるからだ。

 

 だからこそ、秀華は世界各国に手が伸びていることを逆手に取った。

 

 それぞれの国に犯罪者引き渡し条約が取れ、かつすぐに影響を与えることができるような多国関係の波柴一族、それも組織に巣食っている膿の情報を流してある種の共食いに近い状態を作る。外部からの干渉で内部の連中で干渉ができない多重コンボを仕掛ける形で、妨害の手が伸びる確率を削りに削る。その後、国内の大物について密告することで、内部を浄化させるという手法だ。要は国外からの追求も併せて速攻で波柴一斉摘発が行われるコンボを瞬時に仕掛けたと言っていい。

 

 このコンボによって一気に仕掛け、混乱の最中を利用して一族を潰せたわけだ。同時進行でそれを囮にする形で光吉も動いていたからこそ、思った以上に壊滅させることができたわけだが、まぁおかげで予想以上に壊滅させれたのも事実。その点に限ってはいやっほぅなんだがな。

 

 まぁそのおかげで色々と、連鎖反応でいろんな国が正常化したようで何よりだ。……裏を返すとあの連中、手を伸ばして巣食いすぎなんだが。

 

 ま、それはともかくだ。

 

「とりあえず信子さんはその被害者でな。多分そちらの人込みで……あのクソボケ矢城野郎の被害者繋がりでいい気がするんだがどうなんだろうか?」

 

 ほぼほぼ確実にそうなんだが、このタイミングで確認していいんだろうか。

 

 ただ、相手の方が聴力高い部類だったらしい。

 

「あ、それで合ってるわよ。なんならあいつの前の前でディープキスとかWフェラとかさせられたり、お尻舐め合ったりさせられてるから」

 

 あっさり答えられたよ。正解なのはいいんだが正解だからこそきついなこれ。

 

 信子さんに至っては、想定外のストレート返答に脱力して顔面をテーブルに打ち付けたし。

 

「そうなんですけど!? そうなんですけどそれ店内で言わないでください先輩!! 店員さんいますよ!?」

 

 極めて常識的なツッコミだ……。

 

 ただまぁ、それなりの対策は取ってるから安心してほしい。音声遮断や認識阻害系の結界はしっかり張っている。

 

 と、いうかだ。

 

「とりあえずあのクソはろくでもない。それで終わらせた方がいいんでしょうねぇ……」

 

 俺はもう、そこで結論付けた方がいいと思っておこう。

 

「まぁそうね。サリアローズ様から「糞に金を貢ぐぐらいならきちんと法律とマナーを守って商売をしている者に注文した方がいい」とのことで娼館に通っているけれど、一流の技術持ちでお釣りが来るもの……もう少し冷静に色々調べるべきだったわ……」

 

「そこは本当にそれですよね……」

 

 二人揃って壮絶に俯いている。正論だからもう何も言えない。

 

 俺はその辺り、どこから突っ込んだらいいんだろうか。

 

「「……確かに……っ」」

 

 海砂さんと流花さんがもの凄く同意している……っ

 

「あはは……。そういうのって、うっかり嵌るとこじらせるからね……。リヴィーヴも、開き直って娼館で初めて捨てるっていうの手段だよ? サリアローズ様がいるから信頼できるお店に行けるし」

 

「う~ん。観光地の歓楽街でしてみたいけど駄目?」

 

 そして御崎海音とリヴィーヴ嬢は此処でそれを言わないでくれないだろうか?

 

「すいませーん。年頃の男がいるんですけどー? ほどほどにしてほしいんですけどー?」

 

「誠二さんこっちでスコーンを食べましょう。その方がいいような気がします」

 

 コガネさんが気を使ってくれているし。いや、妥当な提案な気はするけどな?

 

 と、とりあえずこのお店に迷惑料を払った方がいいような気がする。小笠原長官に後で説教されるかもしれない。

 

 ええい、なんだこの運命のつるべ打ちは! 流石にちょっと頻度が多すぎるだろう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

《空本麗夜》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美味しいです……流石は、本場トルコライスですね」

 

 美味しく食べてる小猫ちゃんを見ると、少しほっこりするね。

 

 とはいえ、今のところ捜査も進んでいるようだ。

 

 情報端末で随時送られてくる情報を確認している限り、俺達は今回出番なしで終わるかもしれない。

 

「現状だけど、アイアンローズ側も人員配置が行われたみたいだね。出島の警備を難民側から依頼されて今派遣されているのは、異形についての知識がないグループだけみたいだ」

 

「察知して避難した……ということですか?」

 

 朱乃ちゃんが想定しているけど、その可能性が高いだろうね。

 

 向こうにだって諜報組織はいるだろう。当然だけど、こっちの動きを察知することもあるはずで、そうなれば対策を取るはずだ。

 

 つまり、今回は相手が逃げきれたという形になるだろう。そういう意味では残念だね。

 

「まぁ、これも悪いことばかりじゃないってことだと思うよ?」

 

「そうなんですか? でも、逃げられちゃってますけどぉ」

 

 ギャスパー君には首を傾げられるけど、俺としてはこれは悪いことばかりではない。

 

 まぁ、俺達だけのことを考えれば取り逃がしているんだけどね? 大局的に考えると色々あるわけだし。

 

「アイアンローズ側も、むやみやたらと民間人を巻き込む気はないってことだよ。少なくとも、難民の人達に危害が加わる形のごり押しは好まないってことだしね」

 

「どちらが勝つにしても……という話ですか。確かに、視点がだいぶ遠く位置している形ですが一理ありますね」

 

 祐斗君が納得早くて助かるね。

 

 まぁ、どうせなら勝ちたいけど。それはそれとして、なにも伝えられていない人間社会に異形の争いで致命的な事態は避けたいだろう。戦争の煽りを喰らっている難民の人達のことを考えるとそれは苦労するだろうさ。

 

 まぁ、今回はあくまで日本政府側の対応でもあるし、アイアンローズ側がここで派手に動けば本当に世界大戦になるともふんだんだろう。向こうはあくまで人類の味方として活動している意識なのだから、人類側との二正面作戦は避けたいだろうさ。

 

 さて、これでこのまま落ち着いて終ってくれるのが一番だけど、油断は禁物。

 

 俺達もいざという時の戦力として活動するのだから、そこはしっかり気合を入れないと駄目だろう―

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―ドォオオオ……ン……ッ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―爆発音が聞こえてきたんだけど。

 

 え、ちょっと待って。本当に待って。

 

 タイミングが良すぎるんだけど、俺変な能力でも会得しているとか!?

 

 いやそこはどうでもいい!!

 

『何があったか報告しろ、送れ!!』

 

 すぐに我に返るのと同じタイミングで、対応している指揮所の方もすぐに対応している。

 

 その報告要請に、すぐに返答が返ってくる辺り日本政府も対応が早い。

 

 問題は、だ。

 

『こちら第三班! 難民の中に星辰奏者が紛れ込んでおり奇襲を受けた!! 十数人規模でかつ、何者かがそれに乗じて逃亡を図っている……増援を求む!!』

 

 どうやら別件らしい。

 

 嫌なものを引き当てた形になったようだね。

 

「……ゴメン皆。手を貸してくれない?」

 

 いざという時動けるようにしとかないとなぁ、これ。

 

 そう思った時、更に通信が届く。

 

『こちら裏三班! 敵星辰奏者の中に、獣人系列の異形を確認! 禍の団の可能性もある!!』

 

 いや、これすぐにでも動く案件だ。

 

「すいません店員さんお会計!! あ、皆はとりあえずかっ込んどいて!!」

 

 軽めにしてコーヒー主体で時間潰してよかったよ!!

 

 ああもう! 色々と大変なことになってるなぁもぅっ!!




 波柴壊滅案件で肉付けをしたりした話。

 因縁バーゲンセールはほとんど偶然というかそこまで考えてないのが本音ですが。もう一斉に鬱要素晴らそうとしてしまって暴発一歩手前であり、大量に出たというのが真相でしょうか……。

 ちなみに継で巻いて終ります!!
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