※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! カルボナーラがだいぶうまくできるようになってきたグレン×グレンでっす!

 カルボナーラ美味しいです! 納得できる出来で自作できるようになったのはありがたいです!

 では本編!


第四話 崇高たる駒の顕現

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 禍の団が絡んでいる可能性もある、異形が難民達がいる出島にいて、戦闘をしている。

 

 この事態に俺達が動くのはほぼ当然。というより専門分野だ。

 

 それゆえにすぐに駆け付けて戦闘態勢を取ったその時だ。

 

「ちぃっ! なんでこんなところで三大勢力まで出てくるんだよ!?」

 

 げんなりしながら出てきたのは、狼の獣人だ。

 

「くそが! 自分達の国に住めなくて突っ伏してるだけの連中なんぞの為に、よくもまぁここまでするもんだぜ!!」

 

「お優しい連中過ぎて想定外だっての!? 難民なんざ適当に扱っときゃいいだろうが!!」

 

 とりあえず、ボヤキの内容からシンプルにクソなようでよかった。

 

 こっちも遠慮なくぶちのめせるからな。

 

「さっさとのされろ!」

 

 素早く魔剣を創造すると、俺は即座に投擲。

 

 威力は控えめにしないと出島が壊れる。そうなると日本政府も大損害で難民にも無視できない被害が出るだろう。

 

 なので小技中心で仕掛けるが、想定外の事態が発生した。

 

 と、いうよりだ。

 

「多いなオイ!?」

 

 思わず絶叫するぐらい多い。

 

 何人出てきた? ぱっと見でも五十人は此処だけでいるぞ。

 

 いくら出島が基本規格として400×100/mで設計されており、プレハブ式住居や集団用シェルターを配置してかなり住んでいるとはいえ、よくもまぁこれだけの異形が入り込んでいたな!?

 

 海に面している国の難民相手では、国家情勢が代わってからメガフロートをけん引して直接母国まで輸送させることも想定した共通規格だから、出島に入るまでは比較的審査も緩い。だがこの人数の異形をよくもまぁ入り込ませたもんだ。日本もまだまだ審査が甘いな……で、済ませられる方がいい事な気がしてきたぞ。

 

 最悪、日本に異形を入れさせる為の専門組織が根を張っている可能性がある。波柴を壊滅させれて油断していた形になるだろうな、これは。

 

 数が、数が無駄に多い……っ!

 

 後使い魔を出してきた……数が更に多い……っ!

 

 いくら俺が魔剣創造による物量攻撃を振るえるとは言え、あっちはそれ以外にも攻撃してくるから手古摺るほかない。

 

 いい加減にしろ……いや、真剣に面倒なことになっているぞ!?

 

 こ、こういう時は!

 

「海砂さん任せた!」

 

「ええ、ここは私の出番ね!!」

 

 俺とは異なる物量攻撃ができる海砂さんの出番だ。

 

 人形で一気に囲み、更に結界による包囲制圧をしかける。

 

 これでこの辺りはだいぶ抑え込めるが……それだけで行けるか?

 

 そう思った時、更なる増援が来た。

 

「お待たせ! 乗り掛かった舟だし、話はついたから助っ人に回るよ!!」

 

 確か御崎海音さんだったな。

 

「大丈夫なの? ギガフロートに被害が出ないようにはしてくれないと困るけれど」

 

「そこは大丈夫。この辺りの地形ならまぁ何とかね!」

 

 海砂さんにそう応える御崎海音は、そのまま敵陣に突入する。

 

「創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌く流れ星!」

 

 彼女が星を開帳した時、背中に一対の腕が生える。

 

 白い龍の腕は、更に散弾銃を思わせる銃を本来の両手と共に握り、敵陣のど真ん中で伏せるように砲撃を開始した。

 

 放たれる弾丸は荷電粒子。そしてある程度絞りを入れた散弾は、角度もあって離れたところにあるプレハブ小屋に被害を与えることなく敵の使い魔を打ち落としていく。

 

 更にその算段をかすめた獣人達の強さが明確に下がっている。下がっている時間は短いが、その隙は致命的で次の散弾でハチの巣にされていくという始末だ。

 

 そしてつまり、あれはそういうことなのだろう。

 

 俺と海砂さんは魔剣を中核に包囲殲滅を試みながら、その事実を理解する。

 

「用はあれか。白龍皇の光翼を再現する星辰光か」

 

「それも、一対の龍の腕を背中から生やす亜種発現。……凄まじいわね」

 

 感心している俺たちだが、やることはやっているので相手はすぐさま殲滅されていく。

 

 それでも一矢報いるべく御崎海音に仕掛ける獣人がいたが、彼女はそれを具現化させたブレードのついた楯で防いで蹴り飛ばして撃ち落とした。

 

 ……あれは、別口の神器か?

 

 四挺の散弾銃は神器だろうが、それとは全く異なるタイプと思われる感じだ。

 

 怪訝に思いながらも油断せず敵を殲滅していると、海砂さんも少し首を傾げていた。

 

「……肌感覚は、あの時の神殺しの群れみたいな感じね。……まさか、永続的に持たせることも可能ってこと……?」

 

 その言葉で疑問がだいぶ氷解するが、それはちょっときつい案件だ。

 

「あ~……なるほど。それは盲点というか、あってほしくないというか……」

 

 頭痛物と言ってもいい。

 

 それが本当なら、後天的に神器を保有する物を、神器そのものを増やす形で用意できるということになる。麗華さんのお姉さん、やばすぎだろ。

 

 まぁ、神器の移植は悪影響もあるというしな。永続的な移植をうかつにリスク前提でするほどサリアローズ・バアルも馬鹿ではないだろう。何かしらの条件とかはあると思いたい。

 

「よっし! この調子でぶっ飛ばしてくよー! あっちはあっちで頑張ってるだろうし、スパッと決めようか!!」

 

 ……この様子だと、他の二人も共闘しているようだな。

 

 ここは、素直に頼りにするとしますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《木場祐斗》

 

 

 

 

 

 

 出島内部の異形が想像以上に数が多いとのことで、近くにいた異能保有者達にも協力を要請。その際、良い値で大王派が協力を表明したとは聞いていた。

 

 聞いていたが、強いね……っ!

 

「っと!」

 

 裏拳一つで、中級クラスはあるだろう獣人達が数人まとめて吹き飛ばされる。

 

 原形をとどめないレベルで砕け散る者もいる辺り、その打撃力は凄まじい。下手な上級悪魔を徒手空拳だけで打倒することができるだろうレベルだ。

 

「なんだ、この女ぁああああああっ!!」

 

「あ、それダメ」

 

 しかも飛び上がって出島ごと吹き飛ばすようなオーラを放とうとした相手に、抜き打ちでそれ以上のオーラを放ってオーラ事吹き飛ばすような真似をする。

 

 大王派にも人材が豊富なようだ。確かリヴィーヴと名乗っていたけれど、あれだけの戦力をまだ隠し持っていたとは恐れ入る。

 

 だけど―

 

「早い、当たらな……見えない!?」

 

「その程度の動きとはね。獣人の身体能力が高いとはいえ、相手が木っ端ではこの程度かい?」

 

 ―こちらだって負けてられるわけがない。

 

 攻撃をすべて躱しつつ、聖魔剣の斬撃で敵を薙ぎ払う。

 

「あらあら。この程度なら島への被害を出さずにどうにかできますわね」

 

 朱乃さんも、雷光を振るって相手を薙ぎ払いながら、掻い潜ってくる相手を星辰光で迎え撃って問答無用で吹き飛ばしていく。

 

 僕達もまた強くなっている。そして、これからもどんどん強くなる。

 

 敵もまた強大になるだろうし、ライバルもまた強敵になるだろう。

 

 だからこそ、僕達もまた強くなろう。

 

 この程度で負けるほど、僕達もまた甘くない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《空本麗夜》

 

 

 

 

 

 

 

 騒がしいことになっているけれど、どうやら思ったよりは大変なことにならずに終わりそうだ。

 

 すでに日本政府側の人員によって、難民の安全確保は完了。秀華所長が異能を振るう形で、逃亡も妨害している。

 

 獣人や星辰奏者が入り乱れる乱戦ではあるけれど、現状の時点で出島に根本的な被害が発生する要素もない。

 

 というより、どうやらシンプルにやばい敵はいないようだ。油断しすぎてこっちがやられないように立ち回った方がいいだろうというレベルだね。

 

「こいつ、動きが捉えられない!?」

 

「俺達が、狼が人間如きに!?」

 

 狼狽する獣人達をぶった切って無力化しつつ、そのまま駆け出して星辰奏者の犯罪組織の方を狙う。

 

 乱戦中だから上手くに勢力をかき回した方がいい。このチャンスを逃す道理はない。

 

 と思ったら、遠く離れたところになんかデカいエネルギーが具現化した。

 

「こうなったら道連れだぁあああああっ!!」

 

 うわ、まさかの犯罪組織の星辰奏者にヤバ目の星辰光持ちがいたとは。

 

 やばい出力で圧縮されている大火力攻撃の類だろう。あれはちょっと、ヤバイ。

 

 低レベルの戦術核に通用するレベル案件ではないだろうかという領域だ。あれは当たると流石にまずいぞ……!

 

「麗夜! って、これ一体どういうこと!?」

 

「信子さん、あれちょっとまずい! ここで一気に片付けないと!!」

 

 信子さんが来てくれたので何とかなるかもしれないけど、流石に出島に被害がでかいんじゃ―

 

「任せて! とりあえずあれをどうにかすればいいんでしょ!」

 

 ―そう言いながら、駆け抜ける女性がいた。

 

「ちょ、梅木先輩!?」

 

 お知り合い!? いや、そういう問題じゃないし!

 

 あ、向こうは向こうで攻撃をぶっ放して―

 

「創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌く流れ星」

 

 ―そのまま、体当たりをするように突っ込んだ梅木さんとやらが、完璧に受け止めた。

 

 うわ、あの威力を完全に止めるとかかなり凄い。

 

 そう思いながら、俺は突っ込んで敵星辰奏者達を雷撃で無力化していく。

 

「こ、の……ならもう―ぱひぇっ!?」

 

「いや、させないから」

 

 本命だったさっきの星辰奏者も、駆けつけた流花の遠距離狙撃で無力化される。

 

「……あの子、やっぱり旗本流の関係者だったのね。確か射撃もできるんだっけ?」

 

「一応、武芸十八般の中に火縄銃の取り扱いもあったみたいなんですけど……凄いですね」

 

 信子さんや梅木さんの方に駆け寄っている中、俺は残存勢力の確認を行う。

 

 ……とりあえず、周囲の敵は片付けたか。

 

 まったく。大変なことになったもんだよ……疲れるなぁ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お互いお疲れさまでしたぁああああああっ!! 飲んで食べて騒ぐぞぉおおおおおおっ!!」

 

「本当に大変だったわね。とりあえず、お金は今回こっちで全部持つから楽しんで頂戴」

 

 ヤケクソテンションになっている秀華さんに、リアス部長も流石に同情気味だったりする。

 

 アイアンローズ案件で捜査してたら、アイアンローズはさっさと手を引いてくれたけど別件の犯罪組織が入っていたうえ異形まで入っていてさぁ大変って感じらしい。お疲れ様です!

 

 なんかこっちのギャグみたいな展開に比べて大真面目に大変だったろうから、すっごい気まずい。

 

「なんか、ゴメンな? 魔王戦隊サタンレンジャーの試練とか、サプライズの対サタンレッドとかやってて」

 

「……気にするな。というか、とりあえずグレイフィア様用にお土産の長崎カステラを回した方がいいな。自分用の五つの内二つ……三つ包むか」

 

 樹下は流してくれた。というか大体理解してくれたらしい。

 

 グレイフィアさんに対する気遣いができる男っぽいけど、自分用に何個カステラ用意してたんだよ。

 

 ちょっと呆れるけど、樹下はあんまり疲れてないみたいだった。

 

「ま、幸か不幸かアイアンローズがいる中でそこまで無理はできなかったのか小物で済んでよかったよかった。出島の被害も少ないし、あとは日本政府に任せて問題ないだろうさ。……で、そっちは試練を潜り抜けたのか?」

 

 と、樹下がカステラを渡しながら聞いてくる。

 

 ま、そこは何とか。

 

「一般教養問題とか、テーブルマナーとか、あとは社交ダンスの出来とかだったからまぁ何とか。サプライズでサーゼクス様とやりあう羽目になったのはビビったけど、手加減はしてくれたしな」

 

「……グレモリー家のサプライズ癖は何とかならないだろうか」

 

 真面目に樹下が俯いちゃったよ。

 

 これはちょっと話を逸らした方がいいかな? あ、ちょうどいいのがあった。

 

「そういやサタンブルー……ベルゼブブ様が、俺の悪魔の駒を調べたらさ? 乳神様の加護のおかげか興味深い影響が出てたんだってさ」

 

「未知の神様だからな。何があっても納得できる土壌はあるが、いい方向に作用してほしいもんだ」

 

 樹下の言いたいことはよく分かる。

 

 変なことになって弱くなりましたってのは困るからなぁ。

 

「だよなぁ。で、ベルゼブブ様が興味を持ったのか、ゲームの時は封印できるようにちゃんと備えてくれたうえで、ブラックボックス部分をいじってくれたんだよ」

 

「まぁ、公式規格に配慮した範囲内なら、ご褒美貰ってもおかしくない活躍はしてるしな。というか、実際どれぐらいあるんだ?」

 

「そこは教えてくれなかった。ユーザーが見つけてこその隠し要素だってさ?」

 

「……うっかり起動させて変なトラブルとかあり得るから、俺としてはちゃんと仕様書に盛り込んだ内容に限定してほしいな。俺個人は使ってないからいいけど、眷属に変なドッキリさせたくないぞ……」

 

 世間話をしながらカステラを食べていると、周りもだいぶ落ち着いて和やかになっていく。

 

 ただ、松森さんの酒の量がちょっと多い気がするんだけど……?

 

「松森さん、やっぱりまだ引きずってるのか?」

 

「まぁな。しかも大学時代のゼミの先輩とも会ったらしいが……直接聞いてないが、絶対矢城案件だ」

 

 それは、きっついな。

 

 あんまり深入りすると松森さんもダメージ入りそうだけど、樹下の立場だと何も知らないって選択肢もないしなぁ。

 

 いっそのことこっそり俺が乳語翻訳っていうのもありかもだけど、樹下に許可取らないとやばいことになりそうだ。ただ樹下に許可を取ってからだと、樹下と松森さんの関係が悪くなりそうかも。

 

 う~ん。人間関係は難しい。俺も仲間として力になりたいけど、デリケートすぎる問題だからなぁ。

 

 そんな風に悩んでると、樹下はため息をついてから俺の背中を軽く叩いた。

 

「こういう業界込みでの馬鹿話ができる友達はそれだけで貴重だ。……十分助かってるし、本気で必要な時はちゃんと頼むからよろしくな?」

 

 こ、こっちが気を使われちまったぜ。

 

「分かった分かった。その時は本当に頼ってくれよな? お前なら変なことで頼ったりしないだろうしさ?」

 

「当然だ。……むしろ変なことで頼りそうな奴が多いのが問題だよなぁ……」

 

 樹下が遠い目になっちゃったよ!?

 

 頑張れ樹下! 俺も頑張る!!

 




今回は特に長めの短編といった感じになりましたね。まぁ間章なのでこのレベルなのがいいとも思いますが。

次からはパンデモニウム編となります! 英雄派も出てくる章ですね!!

派手なバトル回にしたいと思っております! 英雄派は結構持っているので、なおさらですね!!
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