※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! のどの調子が悪いままのグレン×グレンです!

 発作的に悪い時が出てくるのがあれです。薬も調達して飲んではいるのですがね……。

 それはそれとして本編!


第三話 京都ですらも、トラブルです!

《木場祐斗》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よろしいですか皆さん。学生ならばきちんとお金を節制してください。偉大なる日本の文化である百円均一は先ほど渡したマップに記してますので、追加で欲しい物があったらまずそこを確認するように」

 

 ロスヴァイセさんが愉快な忠告をしているけど、まぁとりあえずはホテルに向かうことになった。

 

 ただ、まさかの名前が「京都サーゼクスホテル」で、向かいに「京都セラフォルーホテル」まである。

 

 魔王様の日本好きは恐ろしいというか、恐ろしいレベルで経済界に根を張っているというべきか。

 

 とはいえ、かなり豪華なホテルでクラスメイトは皆喜んでいる。

 

 とはいえ、僕達はリアス部長のお城で慣れているからさほど驚くほどでもない。ホテルとしては豪華だなぁといった感じだ。

 

 大改装されて豪邸となっている家に共同生活をしている、イッセー君達はもっと流している。この辺り、感覚がちょっとマヒしているかな?

 

 とはいえ、ホテルの割り当てられた部屋に荷物を置いてから、一旦合流とアザゼル先生からLINEで連絡が来た。

 

 そして僕達がこっそり集まったのは、最上階のロイヤルスイートルーム。

 

 流石にこの部屋レベルとなると、内装の高品質かつ高級品っぷりはお城にも通用する。

 

「先に来ておるぞ諸君! さぁ、八つ橋はどうだ?」

 

 そしてそこには、ソファーに座ってふんぞり返っている雲川さんがいた。

 

 そして空本さんと雨宮さんがハリセンで後頭部をパシンと叩いていた。

 

「「悪ノリしない」」

 

「くっくっく……。いい感じに容赦が無くなってきて気分がいいな!」

 

 ツッコミも入れられているけど懲りてないね。

 

 とりあえず和室コーナーに集まって、日本茶と八つ橋を堪能しながら簡単な話をまとめる形となっている。

 

「こいつは今回、セラフォルーが用意したゲストって形で京都で行われる会談に参加する。で、いい機会だからデカい部屋を選んでいざという時の集合場所にしたってわけだ」

 

 アザゼル先生がそう言うと、雨宮さんがため息をついた。

 

「もっとも、マジでそういったことが起こりそうなのよ。……やばい連中が潜伏している可能性があるみたいで、しかも会談のホスト側である京都の妖怪側がごたついててドタキャンしてるみたいでね」

 

「樹下君から聞いています。五大宗家から冷遇された者達の、摘発から逃れた者達らしき人物が確認されたと」

 

「虚蝉機関って奴だ。色々な理由で冷遇されていた組織で、五年近く前に修学旅行中の高校生を狙って豪華客船を沈め、ターゲットが全員病欠していたので、他の高校生を実験体として誘拐して更に家族まで追加で拉致とかしてる連中でな」

 

 僕が雨宮さんに応えると、樹下君が補足情報を送ってくれた。

 

 そして雨宮さんが僕達の携帯やスマホに文書データを送付していた。

 

「概要はまとめて送って置いたわ。ちなみにコカビエルとは別の意味であれな堕天使が協力していたみたいだから、本格的な詳細情報が必要な時は総督お願いします」

 

「おう! ……あの件は本当に日本にも世界各国にも迷惑がかかったうえ、そいつが本来抹殺するべき神器保有者を保護してたんだが全員連れて行った所為で、嫌味交じりで非難されたもんだぜ」

 

 アザゼル先生がげんなりしているけれど、中々に大事になったようだ。

 

 そして、豪華客船を沈めるような連中が潜伏しているのなら警戒は必須だろう。

 

 単純な強い弱いより、当たり前のように表の人間社会すら大騒ぎするようなことを選択できる精神性が怖い。そういう奴らは何をするか分からないから、警戒は必須だろう。

 

「ま、五大宗家側が威信をかけて動いているみたいだし警戒に留めていいと思うよ。自衛や反撃以上のことをすると、絶対老人達がうるさいし」

 

「現当主は全員若手で折り合いもつけてくれる。繋ぎは何人かにあるからいざって時は俺が折衝するがな」

 

 既に通達を受けていたであろう空本さんや、当時苦労したらしいアザゼル先生がうんざり気味に伝えてくれる。

 

 どうやら僕ら側で言うなら大王派とかそういった方向性のようだ。

 

 確か五大宗家はそれぞれ霊獣を祭る一族で、それぞれの家がそれに連なる異能を尊んでいると聞く。

 

 虚蝉機関は僕らで言うはぐれ悪魔だけでなく、サイラオーグさんのような人達も冷遇していたのだろう。そして、それがサイラオーグさんほどではないが彼のような大当たりを引いた可能性もある。

 

 星辰奏者、それも上澄みクラスが出てきてもおかしくない。人口比から考えれば、日本人はあまりにも優秀な星辰奏者が発見される人種だ。中には上級悪魔すら一蹴しかねない使い手も出てきかねないしね。

 

 ……僕達が修学旅行を終えるまでぐらいは、何とか収まってほしいものだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

《空本麗夜》

 

 

 

 

 

 

 

 正直タイミングが悪く、俺達は宙ぶらりんなところがある。

 

 なので、気分転換に外でお昼を食べに行くことにした。

 

 そして問題は、だ。

 

「……なんで京都に来て態々カレーライス食べるの?」

 

「あえてこういう所だからこそ、こういう場違いなところで名店が見つかることもあるものだぞ? ほら、現地の人は海で頻繁に泳がない的なことがあるだろう」

 

 麗奈のツッコミに麗華がさらりと返すけど、まぁ確かに。

 

 現地に住んでいるからって頻繁に観光名所に行く人ばかりではないだろう。京都出身だからってカレーライスやラーメンを外食にしないわけでもないし。

 

 そういう観点では、確かに意外な名店に出会えるかもしれない。

 

「京都の妖怪はドタバタしており待たされているが、一応詫びの精神はあったようなのでな。あえてこういう「現地の人が好んで集まるような店」に行ってみるのも手だろう?」

 

 そう言いながら、教えてもらったメモを確認して麗華はカレーライスのお店を発見。

 

 ……あ、スパイスに拘ってるのが分かる本格的なお店だ。たまに秀華所長に連れられていいお店に行くこともあるから、少しは舌も鼻も肥えている。

 

 そう思った時、お店から出てきた人達がいた。

 

 あれ、なんかこっちを見てぎょっとしてきたけどなんだ?

 

「っとすいません。あ、俺達の分席空いてるんで、すぐ座れますぜ?」

 

「それは運が良い。ちなみに味はどうだろうか?」

 

「マジ美味かったんで、楽しんでいって下せえ」

 

 麗華と人達が和やかに会話するけど、なんだろう?

 

 こっちを見て、ちょっとビビっていたような……?

 

「麗奈、どう思う?」

 

「こっちもこっちで多少は有名人だしね。今の情勢に不満があるってんならビビってもおかしくないでしょうけど」

 

 麗奈はそう言うけど、こっそりスマホでカメラ撮影をしていた。

 

「ま、明確な根拠も証拠もないから、後で報告する程度にしときましょうか」

 

 まぁ、実際そういうほかないか。

 

「おい麗夜に麗奈! 本日キャンペーンで三名様限定でドリンクサービスだぞ!! 店主33歳誕生日記念らしい!!」

 

 あ、麗華が凄いはしゃいでるけど、ドリンクサービスで喜びすぎじゃないだろうか。

 

 いや、こういう無邪気さは俺や麗奈にはないし……良いことではあるのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

《Other》

 

 

 

 

 

 

 

 

「……アブねぇアブねぇ」

 

「ちょ、マジでなんであの三人!? こっち来るかもっての、修学旅行中の二年生だけじゃねーじゃん!?」

 

「とりあえずお嬢に報告だな。腹くくるぞ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 ……まったく。なんなんだ一体。

 

「……ぱ……ぱ、お……ぱい……ぐふっ」

 

「な、なんか知らねえけど倒れたぞ! 拘束しろ!!」

 

 俺が遠距離から投擲した石が的確に肋骨の隙間にあたり、肺の空気が抜けて倒れた痴漢……もとい痴女が取り押さえられる。

 

 なんで40代後半ぐらいの女性が、おっぱいおっぱい言いながら女性に迫りくるんだ。ホラーだろもはや。

 

 まったく。急におっぱいが欲しくなるわ、おっぱいを求める痴漢が立て続けに二人も出てくるわ、どうなっているんだこれは。

 

 もはや京都を狙う謎の変態異能者による謎の犯罪とかあり得そうで怖い。しかも俺すらやられる当たり、それなり以上の手練れだろこれ絶対。

 

 妙な騒ぎが星辰奏者の聴覚に聞こえたので、それとなく別行動したがそろそろ戻るか。

 

 京都八幡宮の観光なんて、今の立場だと狙ってできることでもないしな。母国の伝統ある歴史を体感するのは、いい経験になるのは間違いない。

 

 しっかり観光できるうちにしておこう。

 

 さて、じゃぁ合流を考慮して立ち回るか。

 

 とりあえず、今先頭を走っているのはイッセーだったな。

 

 俺はスマートフォンで電話を掛けつつ、イッセーと合流を目指す。

 

『……樹下か、助かった……助けてくれ!』

 

 なんだ?

 

「今度は変態が群れてきたっていうのか?」

 

 本当にあり得そうで怖い。

 

 ただ、イッセーの声色が真剣だしもっとやばい可能性があるのではないかとすら思えてきた。

 

 いや、電話越しでも分かるぐらいイッセーが警戒している。

 

『なんか殺気立った異形が俺を包囲しているみたいなんだ! 訳分かんないことになりそうなんだけどどうする!?』

 

「一分防戦でしのげ。すぐ合流する」

 

 俺は素早く星辰体と感応して速攻で駆け出す。

 

 どうやら本当に仕掛けられているな。

 

 イッセーは籠手だけ出して対応しているが、どうやら相手の力量はそこまで高いわけではないようだ。

 

 いや、問題はそこではない。

 

 ……いくら何でも、赤龍帝だと分かってきてもおかしくないだろうにこの行動。

 

 現地の反対勢力というのも、伏見八幡宮でこの数で警備が動いてないことから考えづらい。

 

 現場の末端が暴走している? 会談前の京都の妖怪が、事前通達や統率を怠っているとでもいうのか?

 

 絶対にろくでもないことが起きているだろ。これ。

 

 どうやら、平和な修学旅行にはなりそうにないな……っ!!




 次回、大事になります。
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