※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! ちょっと調子に乗って出費が多くて貯金がなかなかたまらないグレン×グレンでっす!

 健康診断が痛いですねー。あとボーナスが本社の経済状況次第なんですが、いろいろとあったので「今年はもうかってるはずだしボーナスあるだろう」と思ってたら夏ボーナス無しだったりで、ちょっと計算が狂ってます。健康診断は補填されるんですが、ちょっとタイミングが食い違ってまだ補填されてなかったりしているのも痛いですね……これは別に内部情報の漏洩じゃないよね?

 まぁそれはそれとして、日々ちびちび金使ったりケチったりしながら頑張っております。


 それと、中編でジークとスラウの所属を「天恵衆」としましたがこれミスです。

 中編本文で修正しておりますのでご了承を。正しくは「魔装衆」でした……マジですいません!!


本編!


第十話 英雄派との前哨戦!(後編)

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 敵が多いうえに、禁手保有者が多くいるから面倒だな。

 

 洗脳されているだけの手合いもそこそこいるだろうし、殺さず無力化ができるに越したこともないのがあれだ。後遺症もなるべく避けた方がいいのも面倒だ。

 

 最終的に容赦できない状況もあるだろう。だが、そうでないなら一定の配慮は必須となる。……頭痛がしそうだ。

 

 だが、やれる範囲内でやるしかない。

 

「一気に仕掛けるぞ、青蘭!」

 

「無論だ、ご主人様!!」

 

 素早く青蘭との連携で、黒刃と戦斧を統合。その連携で一気に敵を戦闘不能にしていく。

 

 使う度に思うがシナジーが強すぎる。これ、禁手になる必要がないぐらい切り札になりえるぞ。

 

 ピンポイントの反粒子と合わせれば、下手な神滅具の禁手なら倒せるな。イッセー相手の模擬戦でもこれ使えばほぼ勝てるだろ。

 

 とはいえ油断は禁物と判断した時、寒気を感じた。

 

 舞い降りる黒い影の蹴りを、俺は蹴りをぶつけて受け止め弾け飛ぶようにして距離を取る。

 

 瞬時に魔剣の大量投擲で牽制するも、敵は多種多様な属性の波状攻撃でそれを相殺。

 

 間違いない。ロキとの戦いで現れた二人羽檻の使い手だ。

 

 そして、今の打ち合いで悟ってしまった。

 

 こいつ、波柴の育成機関出身だ。

 

「面倒なことになっているな。……というより、どちらさまで?」

 

「教えてあげてもいいわね。……もっとも、これを潜り抜けたらね」

 

 なんだ? 違和感を思わせるようなものを。

 

 そう思った時、視界の隅で一瞬何かが見え―っ!?

 

 まずい防御態勢ッ!?

 

「ぐ……っ!!」

 

 衝撃で三回転ぐらい回ってしまったのが分かる。

 

 ガードはぎりぎり間に合って、しかも今の俺には獅子王の戦斧分の遠距離防護加護があるんだぞ!?

 

 ソニックブームで周囲一帯に暴風が発生しているし、何だ今の一撃!?

 

「ご主人様!? 一体何が―」

 

「遠距離砲撃です!! 防御態勢を取ってください!!」

 

 反応が追いつかなかった青蘭を抑えつつコガネさんが周囲に警告するが、確かにヤバイ砲撃だ。

 

 間違いなく攻撃は超音速。更に当たった衝撃から見て相当の質量攻撃だ。

 

 放たれた方向はぎりぎり視界に入っていた。とにかくそっちに意識を向けて警戒を―

 

「―ぬぉ!?」

 

 と思ったら、別方向から来ただと!?

 

 ガード越しに意識が飛びかけたぞ……なんだこの攻撃!!

 

 弾道をかなり切り替えられるのか!? ええい、何だ今の攻撃は!!

 

 そう思っていたら、今度は黒狗が迫ってくる。

 

 むしろ遠距離攻撃に対するけん制にするべく、密接近接戦を選択。ただ微妙に殺意が重くなってないか!?

 

「待て! 顔が見えないからなんか個人的な感情が向けられている理由が分からないんだが!?」

 

 これ完璧に個人的に殺意を向けられているだろう。何故だ?

 

「私じゃなくて相方でな。一言ぐらい言ってやれ」

 

 纏っている方がそう言うと、纏われている側の感情が更に露骨に見える。

 

 ……寒気を覚えるぐらい恨まれているな、これは。

 

『君がいなければ……っ!!』

 

 寒気を感じさせるほど嫌われているんだが、一体なんでだ!?

 

 そう思った時、黒狗の後ろから蹴りかかる青蘭がいた。

 

 黒狗は刃を出してそれを受け流すが、青蘭は明らかに泡を食ったような顔になっている。

 

 知り合いか!? となると……あの事件の関係者か!!

 

「お前……まさか吉子か!? なんで禍の団に!? いや、それだけの星を振るえたりなんてできなかったはずだ!!」

 

 吉子……麦吉子か!?

 

 聞き覚えがある。待てもうちょっとで思い出せる……思い出した!!

 

 確か青蘭のチームにいた、青蘭の幼馴染で親友だ。大学も同じように進学し、医学部に進学していたはずだ。

 

 チームとしても活動していたが、青蘭がこうなった結果疎遠になっていたとまでは……それか!?

 

「え、と……待て! ちょっと事情が分かってきたがどう反応していいか分からない!!」

 

 青蘭のこの超従者精神は俺も想定外だからこそ責任はあるが、それを理由に殺意を向けられてもどういえばいいのかさっぱり分からない!?

 

 まて! 今の段階でそんなことをされても本当に困る。対応に困る。

 

 そして困惑していたら距離を開けられたぞ。これは遠距離砲撃がまた来る!?

 

 そう思い、そして来たのが分かった時だった。

 

 ……急に転移してきた巨人に当たり、轟音が鳴り響いた。

 

 盛大に不意打ちだったので揺らいだが、しかし耐え切った。

 

 今度は何だ今度は!!

 

「……うわ! 大丈夫ですがごっくん?」

 

 そして、今度は場違いな女の子の声が。

 

 視線を向ければ、そこには魔女っ娘と形容するほかない少女が一人。

 

 後雰囲気が戦場のそれではないのだが。大物なのか阿保なのか世間知らずなのか……?

 

 と、ちょっときょろきょろしていた少女はイッセーの方を向くと目を輝かせた。

 

「あ、おっぱいドラゴンさん♪」

 

「え? えっと……誰?」

 

 イッセーも困惑しているんだが。

 

「初めまして。私はルフェイ・ペンドラゴンです。アーサー・ペンドラゴンは知っていますよね……彼の妹です」

 

 ……もうどこから突っ込んだらいいのか。

 

 何がどうしてこうなった?

 

「……アーサーの妹が何の用かな? こっちはちょっと取り込み中なんだけどね」

 

 曹操も困惑している辺り、これはヴァーリチームの独断か。

 

 そしてルフェイはルフェイでにっこりしている。

 

「ヴァーリ様から伝言です、「お互いに手出し無用と言ったはずだ」と。こっそり監視を送ってこられたお仕置きを頼まれました。……ごっくん!」

 

 ……ヴァーリチームはとりあえず世渡りが下手だということは分かった。

 

 ごっくんと呼ばれた巨人が、英雄派に牙を剥いた。

 

 ……話を聞く限り、小規模チームが主導権を握っている最大派閥に対して我が儘言った結果逆切れしている風にしか見えないんだが。

 

 一瞬英雄派に同情しかけた。とりあえず、このチャンスを逃さず仕切り直すべきなんだろうがな。

 

「ルフェイ・ペンドラゴンか。アーサーの妹まで禍の団とか、凄いことになってんなオイ」

 

「あ、先生」

 

 先生は先生で曹操と戦って若干ボロボロだが健在だな。

 

「どうします先生。このまま勝手に共食いしているところを見物しますか?」

 

「お前は本当に容赦ねえな。だが、あれはゴグマゴグだな……動いてるようなもんを見れるのは初めてだぞ」

 

 テンション高いな先生。

 

 相当レアものだということか。後でそれなりに聞いておいた方がいいだろうな。

 

 とはいえ、これである程度仕切り直しになっているという形だ。

 

 問題は、ここからどうやって盤面を動かすかだが……ん?

 

「……ひぃ~~っくぅ。ひぃろが気持ちよぉ~くねれるってときに、ずっどんぼっかんうるさいんですよぉ!」

 

 なんか、なんか酷い酔っ払い状態でロスヴァイセさんがこっちに来ている。

 

 というか酷い酔い方だな!? 完全に絡み酒だろあれ。やばいとは思っていたがそんなレベルじゃなかったぞ!?

 

 正直ドンビキものだが、ロスヴァイセさんは英雄派の方を見ると露骨にガンをつけている。

 

「あぁん? やるってんですかぁ? やるってんですなぁら……オーディンの糞ジジイの御付きのちからぁ、みせてやるってんですよぉおおおおおおおお!!」

 

 そして凄まじい量の魔方陣が展開されている。

 

 え、ちょっと待って? 何あの量? 多すぎだろ?

 

 俺が呆気にとられていると、そのままロスヴァイセさんは魔法攻撃をぶっ飛ばす!!

 

 ああもうなんか無茶苦茶になっているな。オーディン様の御付き名だけあって強いけれど、強いせいで周辺が酷いことに……!

 

「これはもう挨拶とか言ってる場合じゃないね! そろそろ撤収の準備だ、ゲオルグ!」

 

「まったくやってくれる! だが、こうでなければな!」

 

 曹操にゲオルグと呼ばれたローブを纏った男が魔法攻撃を霧で受け止めている。つまり、奴が絶霧使いか。

 

 そして気づけば霧が周囲まで包んでいく。

 

「お前ら空間が戻るぞ! 武器は戻せ!!」

 

 先生がこちらに指示を飛ばす中、曹操は楽しそうに俺達を見回していた。

 

「グレモリー眷属の諸君! 俺達は今夜、二条城で実験を本格的に開始する! ゲストとして招待するから、是非参加してみてくれ!!」

 

 調子に乗ってるなあの野郎。

 

「あ、おっぱいドラゴンさん握手だけしてください。ファンなんです!」

 

 そしてルフェイ・ペンドラゴンは抜け目ないな。あとイッセーのファンなのか……でいいのか?

 

 とはいえ、二条城で大実験とはな。……頭が痛くなる。

 

 異能を消して霧が消えるのを待てば、そこは本来の京都の端だった。

 

 ……やってくれるなまったく。ノリノリでろくでもないテロ行為をポンポンと。

 

 覚えていろ英雄派。後でしっかりぶちのめす……っ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《木場祐斗》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一旦京都のホテルに戻って来て、何も知らない人達との団らんもしているけど、色々と大変なことになっている。

 

 禍の団の新たなる主導組織である、英雄派。彼らがこの地の妖怪を統べる八坂様を誘拐して、二条城で実験を試みる。

 

 間違いなく危険な目的があるのだろう。油断できるわけがない以上、警戒は必須だ。

 

 既にアザゼル先生は各勢力と連絡を取り合って対策に忙しい。僕達も、間違いなく動くことになるだろう。

 

 そう思いながら、のどを潤す為に自販機に向かっていると大浴場の暖簾を潜って樹下君が出てきていた。

 

「……木場か。お互い本当に大変なことになったな」

 

「樹下君、気分転換かい?」

 

 温泉やお風呂が大好きだね、樹下君は。

 

「入り修めになることも考えないといけないからな。相手が最強含めた上位神滅具四種の内三種盛りとなれば警戒は必須だろう。……他にも色々と仕込みがある可能性はあるだろうしな」

 

 そう答える樹下君は、ため息を吐いたうえで二条城のある方向に視線を向ける。

 

「二条城は京都の観光名所だ。事前に仕込みができる可能性はほぼない以上、あいつらがろくでもないことをやらかしている可能性は十分ある。相当大事になってもおかしくないぞ」

 

「確かにそうだね。となると、相当の術者の協力を得ているか……日本政府などに内通者が?」

 

 そうでもないと、大規模な実験を用意する余地はあまり見えないね。

 

 そして問題は、どんな実験をするのかもだ。

 

「京都は霊地として最高峰で、地脈とリンクしている九尾の狐である八坂姫を中核にするのなら……大概の無茶は通せるでしょうね」

 

「そうなるのなら、多少不向きな儀式もごり押しで可能だろうというのが識者の見立てだ。……詰むぞ」

 

 雨宮さんと楽さんが、渋い顔でこちらに来てくれたけど、これは本当に厄介だね。

 

 つまり、相手がどんな実験をしてくるかさっぱり分からないと。それでいて大規模な儀式を敢行する可能性だけは高い。

 

 寒気すら覚えるね。そんな規模の儀式を行った場合、どんな弊害が発生するかもよく分からない。

 

 一歩間違えれば京都中で大規模な被害が発生しかねない。これは、本当に厄介なことになるだろうね。

 

 敵は間違いなく強大だ。そして、得体のしれないところがある。

 

 不気味だね。ここからが本番ということか……!




 ちょっとキャラ作成のリミッターが解放されすぎたな。ちょい役ならともかく何話も引っ張るようなキャラクターが多すぎるのはこの作品の欠点だ……。

 それはそれとして、書き溜めのほどほどの量になってきているのでそろそろ連投は抑えようかと思っております。まぁ当面は二日に一回ぐらいが狙えるし、設定資料集の方も追加に取り掛かる予定なのでご安心ください!
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