※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 生きてる間に来るかもしれない南海トラフ大地震に備えるべく、いろいろ準備したいグレン×グレンでっす!

 一応職場から家に徒歩で変える羽目になる場合も考慮して、それなりの備えはしたい。特にほしいのがいわゆる浄水ストロー……水を用意するより省スペースだし軽いいんですが、通販でしか調達できそうにないんだよなぁ……。

 ではまぁ本編!


第十五話 煽り煽られ大決闘

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 なるほどな。これは難敵だ。

 

 あそこにいる全員が、個人で蛇を使ったクルゼレイ・アスモデウスを倒せるとは言わない。ただ、一人一人が下手な上級悪魔を眷属ごと屠れるような実力を持っていたとしても驚かない。

 

「……アブねぇええええええっ!? てめえ、駆け引きとかそういうの無いのかよ、ボケ!! いきなりジャブどころか渾身の必殺技出すとか頭の中なんで出来てんだ、筋肉!?」

 

「落ち着け、心寧。……肝は冷えたが」

 

「やっべ。ノリで来たけど、俺達この場に来ていいメンツじゃなくね? これ俺達、命日じゃね?」

 

 ……訂正。何人かはそこまでではないようだ。

 

 とはいえ、全員あれで無事なら脅威度はかなりまずい。サリアローズ殿達が巻き込まれたのはありがたいか。

 

「本当にいいねぇ。例の合体聖剣とは景気がいい。……で、誰が誰をやる?」

 

「……ほざいてくれるな。何故貴様らの指定に合わせて戦ってやらねばならない?」

 

 楽しそうにしている曹操に対し、サリアローズ殿がばっさり切り捨てる。

 

 まぁ当然だが。俺も同意見だ。

 

「散々好き勝手に騒ぎを起こしておいたんだ。幸い儀式中は八坂姫を殺せないということだから人質にならないし、マッチメイクはこっちの都合だ。……イッセー、順番は誰でもいいから女を一人ずつ裸に剥いて潰せ。その後、一人ずつ各個撃破だ」

 

「なるべく弱い奴から順番に倒して数を確実に減らしてほしい。その際見るも無残な姿にして敵の士気に悪影響も与えてくれるとありがたいな」

 

「怖い!? 味方が怖いんだけど? それでいいのかアンタら!」

 

 俺とサリアローズ殿の注文にイッセーがドンビキするが、こっちも綺麗ごとを言っていられる状態ではないんでな。

 

 なにせ、撤退ができるかどうかも分からないところに取り込まれているんだ。本気で打開を考えると、最悪俺達でこいつらを皆殺しにする必要すらある。

 

 つまり、確実に敵を減らす戦術が求められる。イッセーの圧倒的な対女性優位性を生かさないという発想に至ってどうする。

 

「よっし任せたイッセー君! 全員、イッセー君が女衆を全裸でぶっ飛ばすことを全力援護!!」

 

「「「「「「「「「「「はい所長!!」」」」」」」」」」

 

 大体悟ってくれる所員は、俺含めて全員が秀華の指示に号令を返す。

 

「堅実かつ確実に叩き潰す! 総員、まずは兵藤一誠を援護して敵の数を減らすぞ!!」

 

『『『『『『『『『『了解しました、サリアローズ様!!』』』』』』』』』』

 

 サリアローズ殿側も納得してくれたようだ。

 

 まぁこれは必要経費だ。この状況下ではそれぐらいのことはしないといけないからな。

 

「それでいいんですか!? いや、なら俺も頑張るけど!!」

 

 イッセーも困惑しているが、すぐに煩悩を滾らせてくれる。

 

 よし、この勢いで数を減らし―

 

「―いや、折角の機会なんだから赤龍帝は俺の相手だ」

 

 ―て行こうと思った時、イッセーと曹操が遠く離れたところにいた。

 

「え……っとぉ!?」

 

「お、この程度の奇襲は避けてくれるか。楽しめそうだ……!」

 

 イッセーは困惑しつつも相手の攻撃を回避して鎧を具現化するが、何をされた!?

 

 霧使いの転移? いや、それならコガネさんが反応してもおかしくない。

 

 なら別口の転移能力……だが、イッセークラスを俺達に察知もされずに転移させるとなれば、相当の力量や性能がいる。

 

 色々気になるが一旦おいておくしかない。イッセーが抑えられたまま倒されると、こっちが圧倒的に不利だ。

 

「誰かイッセーの援護を―」

 

「―任せなさい!!」

 

 その時、アルトリーネさんが既に動いていた。

 

 既に遠くに大回りするように走り出しており、敵を迂回する形でイッセーをカバーに向かっている。

 

 ここはアルトリーネさんに任せるしかないな。こっちはこっちで難敵が多いだろうから、余裕はないと見たほうがいい。

 

 そしてこの状況下、敵がどう動くか分かったものではない。

 

 だからこそ、これ以上は好きにさせられない。

 

「こっちも余裕がないんでな。死んでも恨むな、テロリスト!!」

 

 俺は舌打ちをしつつ、反粒子を展開。

 

 敵が密集していることを逆手に取り、無差別に全力発動で蹴りかかる。

 

 流石に全員がコカビエルクラスなわけがないだろう。もしそうなら俺達は確実に死ぬ。

 

 だからこの一撃で、一人でも多くまず減らせればいい。そういう判断だ。

 

 だが、その俺の覚悟は文字通り跳ね上げられた。

 

「……甘い……ねっ!!」

 

 放った攻撃は薙刀。

 

 真下からの切り上げは一瞬だが反粒子に食らいつき、その瞬間蹴り上げられることで俺を強引に打ち上げる。

 

 そして同時に、飛び上がってこっちに武器を構えるのは二人の青年。

 

「良い飛ばし方ですぜぇ、義仲さま!!」

 

「繋げます。……死ね……っ!」

 

 チャラそうな男は聖剣を構え、大男は右腕に籠手を具現化して振りかぶっている。

 

 俺は素早く魔剣を出してカバーするが、それが爆砕されて断ち切れらた。

 

 ……チッ! 流石に弱いわけがないか……っ!!

 

 しかもすぐに連撃で仕留める体制なんだが、しのげるか……っと?

 

「ひっかけ……たぁあああああっ!」

 

「うぉおおおおおっりゃぁああっ!」

 

 流花さんの鎖鎌*1と匙のラインが俺をひっかけ、ギリギリのところで俺を引っ張って攻撃から遠ざける。

 

 更にその瞬間、ゼノヴィアによる第二発目のデュランダル砲が二人に襲い掛かり包み込んだ。

 

「助かった、二人とも!」

 

 思わず肝が冷えたな。

 

 少し焦りすぎていたな。格が比較的低い奴を即潰せばと思ったが、それを許すほど甘くないか。

 

 気を取り直していると、御崎さんが多重荷電粒子砲撃を本隊に叩き込む。

 

 だが、それは前に出た一人の男がすべて生身で受け切った。

 

「ぬるい豆鉄砲だな! そんなもんじゃ、このヘラクレス様には傷つかねえ!」

 

「ヘラクレスか。また錚々たる名前を名乗るものね、メジャーすぎるでしょうに」

 

 麗奈さんが吠える大男に舌打ちする中、聖なるオーラを抜け出た男二人がボロボロになりながらも危なげなく着地する。

 

「おいおいマジかよ。桃山警護事務所やべえな!? と、巴御前様ぁ!!」

 

「はいはい慌てない。治すわよー」

 

 慌てる人形遣いの女をなだめつつ、巴御前が肩をすくめた途端、周囲ごとオーラで包み込む。

 

 あの傷が癒えていく様子……聖母の微笑か!

 

「アーシアと同じ神器か。なら、さっさと潰す方が良さそうだ……ぬ!?」

 

「させるわけがないだろう? ま、簡単にやられる巴じゃないけどね」

 

 すぐに撃破しようとしたゼノヴィアに、木曽義仲が牽制の矢を放つ。

 

 ただこっそり移動していた麗奈さんが銃撃を放つが、こっちは金髪の女が聖剣を具現化して切り落とした。

 

「はいはーい。悪いけどねお姉さん、そういう横槍はこのジャンヌ・ダルクが見逃さないわよ♪」

 

「信徒が切れそうな名前を名乗ってんじゃないわよ。不敬よ不敬」

 

 麗奈さんは舌打ちするが、やはり面倒だな。

 

 そして今度は、ジークフリートが苦笑しながら魔剣を構えている。

 

「まぁ、こっちとしてはより取り見取り。ただそれをさせてくれるほど甘くはないか。サリアローズ・バアルも抜け目なくこっちに仕掛ける気だし、怖い怖い」

 

「はっ! 悪魔の癖に魔力を欠片も持ってねえ野郎なんざに瀕死になるような女がそこまでやばいか? 腑抜けてんじゃねえか、ジークフリート?」

 

 ヘラクレスと名乗った男がそう言うが、とりあえず奴が一番の小物か。

 

 それなりに情報も集められるのなら、サイラオーグ・バアルを舐めることがどれだけ愚かかなんてわかり切っているだろうに。挑発のつもりかと思ったが、どうも天然で言っているようだな。

 

 まぁ、そういう小物もいてくれると助かる。つけ入る隙があるから戦術に上手く組み込んで―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほぅ……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―なんか思わぬ女がキレている!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《木場祐斗》

 

 

 

 

 

 

 

 え、ちょっと待って?

 

 サリアローズ・バアルが、明らかに怒気を見せている。

 

「貴様、今なんといった……?」

 

 キレている。凄い怒気と殺気をヘラクレスに向けている。

 

 え、この程度の挑発に乗るんですか? 貴方そんな沸点低かったんですか!?

 

「消滅どころか魔力すらねえ奴に消滅の魔力使って瀕死でギリギリ作戦勝ちとか情けねえのかってこった。そんな奴を脅威に思えって……なぁ?」

 

「言いたいことは分かるけどねー。ただ、お姉さんはちょっとケンカ売りすぎじゃないって思うけど」

 

 ジャンヌ・ダルクも軽い様子で流しているけれど、ヘラクレスは本当にバカにしているようだ。

 

 安い挑発だと思うんだけど、それであのサリアローズ・バアルがキレるとは思わなかった。

 

 配下の者達もちょっと動揺しているレベルで怒っている。正直、見ているこっちが怖い。

 

 まさか、彼女がこんな沸点の低い人物だったなんて―

 

「我が兄たるサイラオーグを愚弄するとは、死にたいのか貴様……っ!!」

 

 ―ってそっちですか!?

 

 正直僕達も怒りを覚えたけれど、貴女がそれを言うとは思ってなかったですよ!?

 

 自分が馬鹿にされたことじゃなくてサイラオーグさんを馬鹿にされたことを怒っていたよ、彼女。

 

「……意外なようでいて、冷静に考えると納得はできるな」

 

 と、ゼノヴィアが納得していた。

 

「そうなのゼノヴィア? あの人、サイラオーグさんの魔力無しを生かして裏で手を回してたりしていたけど?」

 

 イリナさんも困惑しているけど、秀華さんはあまり驚いてない様子だった。

 

「裏を返すと、魔力がない悪魔としての欠陥児を相手にそこまでして倒した相手だもんね。それに話したことは少しだけど、サイラオーグ君個人の強さはちゃんと認めてるもん、あの子」

 

「その通りだ、レヴィアタン。悪魔としての兄上は欠陥品で違いないが、それは()()()()()でしかない」

 

 秀華さんに応えながら、サリアローズさんはハルバートを具現化する。

 

 驚くべきことに、そのハルバートは聖なるオーラを纏っている上、出力も高い。

 

 至っているとしか思えないそのハルバートを軽く回しながら、サリアローズさんは此処から見ても分かるぐらい青筋を浮かべて怒っていた。

 

「戦士としての兄上は、年齢を差し引かずとも断言できるまごうことなき傑物。あの男ほどの戦士を、戦いぶりを映像で見たことがあるだろうに罵倒するとは……まさか悪魔以外にいるとは思ってもみなかったぞ」

 

 そして地面に突き立てた時、轟音と共にクレーターとひび割れが発生して破片が飛び散る。

 

 そして彼女は手袋を取り出すと、思いっきり振りかぶった。

 

「そして、そのようなバカに対して私は必ず決闘を挑んで黙らせると決めている。……貴様の相手は……私だ!!」

 

 そのまま、勢いよく投げつける。

 

「上等だ! 手ごろな獲物で周りに自慢でもっぶ!?」

 

 そしてそれをよけることなく受け止めたヘラクレスが、突如魔力の奔流に吹き飛ばされる。

 

 三回転ぐらいして地面に落ちるヘラクレスに対して、サリアローズさんは鼻で笑った。

 

「その程度でそんなに吹っ飛ぶ雑魚がよく吠える。兄上なら欠伸をしながら受け止められるぞ雑魚が。そんな雑魚が兄上を愚弄できるとは身の程知らずさだけでさらし首になるのではないか……雑ぁ魚雑ぁ魚ぉ♪」

 

 最後がもの凄い高い声なのが、シュールだ。

 

「どこの……オタク文化真似してんだこのアマぁああああああっ!!」

 

 そして跳ね起きたヘラクレスは、真正面からサリアローズさんに突っ込んでいく。

 

 サリアローズさんは消滅の魔力を放ちながらハルバートを構え、ヘラクレスは消滅の魔力を拳で弾き飛ばしながら殴り掛かる。

 

 そして互いの攻撃がぶつかり合った次の瞬間、二人は同時に跳ね飛んだ。

 

 サリアローズさんは打撃が爆発し弾かれ、ヘラクレスはそれでもなお殺しきれないハルバートの衝撃で弾かれる。

 

 そしてすぐに体勢を立て直して、二人は再びぶつかり合った。

 

 今度は互いに跳ね飛ばされないようにいなしながら、爆発する拳とハルバートの連撃がぶつかり合い、そして二人はそのまま走り出す。

 

「この女は俺がぶっ殺す! 邪魔すんなよてめえら!」

 

「この下郎は私一人で十分だ、手出し無用だ、残りを潰せ!!」

 

「「さ、サリアローズ様ぁああああああ!?」」

 

 リンカ・ルシファー様とマリヤ・アスモデウス様が絶叫する中、サリアローズさんはヘラクレスと撃ち合いながら遠くに離れていく。

 

 これは、手出しは無理か。

 

 それに僕達だって楽に戦えるわけがない。ここは、敵を一人引き付けてくれるだけ良しとしよう。

 

 そしてこれをきっかけに、英雄派達はそれぞれに狙いをつけていくようだ。

 

「なら僕は君だ、聖魔剣!」

 

 ジークフリートがグラムを振るい、僕に切りかかる。

 

 僕はそれを回避して聖魔剣をカウンターで振るうが、ジークフリートは二本の魔剣で迎撃。

 

 だがそれを囮に、足から生やした聖魔剣で奇襲をかけるが、ジークフリートは更に別の魔剣二つでそれを受け止めた。

 

「中々やるね。だけど僕も至っているんだよ」

 

 そう答えながら僕を振り払うジークフリートは、背中から四本の腕を伸ばして合計五つの魔剣を構えていた。

 

「さて、それじゃぁ楽しむとしようか―」

 

「―いや、退屈なぐらいで終わらせたいね」

 

 その瞬間、後ろに回り込んでいた空本さんが魔剣を振るう。

 

 ジークフリートは合計五本の魔剣で迎撃するが、すり抜けるような軌道で飛んで躱した空本さんは、隙を付くように死角から魔剣を振るい―

 

「いや、甘いよ?」

 

 ―それを、ジークフリートは()()で捌いた。

 

 素早くこちらに近づいて警戒態勢に入る空本さんは、そのジークフリートを見て舌打ちする。

 

「……どう思う祐斗君。魔剣使いが天然で聖剣使いって……確率低すぎるよね?」

 

「バルパーの技術が流れていたとみるべきでしょう。純潔十字同盟か現教会にまだスパイがいるとみるべきですかね」

 

 互いに警戒しながら疑問を交わし合うけれど、それを答えに導く余裕もないだろう。

 

 ジークフリートはそれだけの強敵。このままだとこっちが押し切られそうなほどだからね。

 

「じゃあ、君達二人の相手はこの僕だ。英雄派魔装衆隊長、ジークフリートがね」

 

「あらそう? なら私も混ぜなさいよ阿修羅もどき」

 

 その瞬間、ジークフリートの後ろから雨宮さんが姿を現す。

 

 ジークフリートは聖剣を捌きながら左腕を警戒して動くけど、その瞬間雨宮さんの左腕が爆発してジークフリートを爆圧で跳ね飛ばす。

 

「麗奈、勝ち筋ある?」

 

「試したい札はいくつかあるわね。じっくり行きましょうか」

 

 空本さんに頷きながら、雨宮さんはこちらを見る。

 

「そっちも、兄さんがから貰った手札があるでしょ? 出し惜しみ無しで行くわよ」

 

「そうですね。度肝を抜かせることはできそうですし……」

 

 さて、ここからが本番ということを見せてあげるとしようか……!

 

*1
しっかり刃は潰している




 邪気眼系メイドカフェ風衣装で羞恥心からメンタルを鍛えるだけあり、オタク文化にも造詣があるサリアローズ、ヘラクレスを相手にメスガキムーブで決闘開始。

 サリアローズは悪魔としてはともかく戦士としてのサイラオーグは評価しまくっており、悪魔としてはともかく肉親としては情もあるので、サイラオーグを戦士として不当に罵倒する輩には容赦する気がない性分です。設計段階ですが何人か再起不能にした実績持ちだったりします。

 ですが英雄派も負けてはいない。いつも通り敵も魔改造するグレン×グレンクオリティ!
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