※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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はいどうもー! 葉物野菜のランダム供給ラインを持ってしまい、最近供給過多でちょっと困っているグレン×グレンでっす!

なるべく廃棄食品は出したくないのでいろいろ探したところ、とあるイラン料理を参考にしてみたりとかやっております。気になる方はぜひ調べてみてください♪

では本編!


第二十四話 3×3

《Otner》

 

 

 

 

 

 

 

 禍の団で真っ先に我に返ったのは、巴御前だった。

 

 良くも悪くも、彼女はそういう変態的な訳の分からない展開に慣れている。揉まれていると言ってもいい。

 

 故に、判断は即断だった。

 

「龍殺し……行くわよ!!」

 

 彼女が持つ聖剣創造は亜種発現。聖剣を振るう騎士を具現化する独立具現型の亜種発現だ。

 

 鍛え上げることで二体出せるようになっているが、本質的に禁手ほどではない。だが、それでも多角攻撃を振るうことができる。

 

 兵藤一誠は意味不明ゆえに危険だ。そう、英雄派全体で判断している。

 

 時間加速に近いことができる神器保有者を使い、禁手の持続時間が短い点を突くという提案があった。だが、それを逆手にとって通常の神器で倍化を即座に溜めるという機転を利かせられるという反論があったので流れている。そういう案を警戒してしまうほどに、兵藤一誠は意外と戦闘時に頭が回る。

 

 そして意味不明なおっぱいによる現象。これは兵藤一誠にとって何かしらの大一番に繋がることが多い。

 

 既に至っている禁手を乳首をつついた感動で仕立て直す。おっぱいおっぱい言っている歌を聴きながら乳首をつついて暴走状態から回復する。更にはそのおっぱいを思う気持ちで異世界からおっぱいの神の奇跡を呼んで、おっぱいおっぱい考えながら邪な気持ち禁止なミョルニルをレプリカとはいえ使ってしまう。

 

 そんな兵藤一誠がおっぱいおっぱい言うゾンビを作り、おっぱいを呼び出してつついた。

 

 ろくなことになるわけがない。

 

 おそらく、新たに禁手を仕立て直したという所だろう。そしてこのタイミングである以上、自分達にとって脅威となりえる最適化。

 

 禁手を到達した後で仕立て直すなど、どう考えても困難だ。そもそも至ることが困難だというのに、更に至り直すのだから。

 

 それを乳首をつついただけで成し遂げた兵藤一誠。第二弾となれば何が起きてもやばいのは間違いない。

 

 故に、龍殺しをもっての三方向からの斬撃。

 

 躊躇の無い容赦のない斬撃に、兵藤一誠は反応を見せない。

 

 それを怪訝に思った、その瞬間だった。

 

昇格(プロモーション)戦車(ルーク)!!」

 

 その瞬間、赤龍帝の鎧が変化する。

 

 全身の鎧が分厚くなり、両腕に至っては肥大化といえるほどに大きくなる。

 

 そして、その鎧を龍殺しは断ち切るどころか切り傷一つ付けられない。

 

「……っ!?」

 

 至ってないとはいえ龍殺し。それも、三つ同時に斬撃。

 

 それを無防備に受け止めて、文字通りの無傷。

 

 明らかに異常。兵藤一誠の神器使いとしての才覚が歴代最弱の赤龍帝であることを考えれば、尋常ではない。

 

 そしてその一瞬の狼狽に、兵藤一誠は拳を握ることで応える。

 

「遠慮はしねえ。九重泣かせてんだ……まずは全力でぶん殴る!!」

 

 本能的に危険を察知。素早く聖騎士を間に割り込ませることと後ろに飛び退ることを同時に選択。

 

 判断は正しい。だが、能力や性能が全く足りていなかった。

 

「吹っ飛べ、糞英雄!!」

 

 その瞬間、想像を絶するほどの衝撃が全身に走る。

 

 両手を聖剣まで使って防御に回し、それでなお砕ける。

 

 後ろに飛び退る勢いを遥かに超え、巴御前は殴り飛ばされた。

 

「……巴御前!!」

 

「巴さま!?」

 

 それに対し、一瞬の判断で木曽義仲と山吹御前が動く。

 

 追撃の構えを取る兵藤一誠の足元に、義仲は矢を討って牽制。

 

 更に消えるように巴御前に回り込んだ山吹御前が、素早くかっさらうようにして転移して義仲の隣に立つ。

 

「……悪い回復……両手と肋骨、ほとんどやられた……っ」

 

「冗談がきついね。ここで打撃力特化か……っ!?」

 

 息も絶え絶えになり書けている巴御前を再生させながら、木曽義仲は歯噛みする。

 

 打撃力と防御力。明らかに異常なレベルにずば抜けているその在り方は、神滅具の禁手と考えてもなお凄まじい。

 

 少なくとも、歴代最弱が到達していい力量ではない。

 

 それに対し、コハヤ・リバーは肩をすくめる。

 

「要はノーガードデスマッチ特化しように仕立て直したって感じ? なら、面でまず味方ごと押し潰そっか」

 

 そう言うなり、大量のミサイルを創造。更にそれは、トップアタック狙いで飛び上がり更に拡散する。

 

 一対一の足を止めての殴り合いに特化しているのなら、まず周囲を削ってから囲んで叩く。

 

 単純に分かりやすい対策に対し、グレモリー眷属も桃山警護事務所の迎撃の態勢を取り―

 

「必要ないです。……昇格、僧侶(ビショップ)!!」

 

 ―それを押しとどめた兵藤一誠の鎧が変化する。

 

 つい先ほどの鎧に戻ると同時、その背中に巨大な二門の砲身が出現。

 

 そこからオーラの光が漏れ出すと共に、兵藤一誠はそれを上に向ける。

 

「まとめて吹き飛ばす、ドラゴンブラスタァアアアアアアッ!!」

 

 次の瞬間、その砲撃が疑似京都の空を埋め尽くさんばかりに放たれてミサイルを消し飛ばす。

 

「……冗談。あれだけの強化、いくら何でも特化過ぎ……まさか……っ!?」

 

 狼狽しかけたコハヤが何かに気づき、そして振り返る。

 

「全員臨戦態勢! 多分アイツはもう一つ―」

 

「―昇格、騎士(ナイト)!!」

 

 それを伝えるより早く、兵藤一誠の対応は早かった。

 

 今度は鎧が弾け飛び、皮のように薄くなる。

 

 同時に具現化されたブースターが火を噴き、コハヤの隣に姿を現した。

 

「反撃開始だぜ、英雄派!!」

 

「うわっと……!」

 

 瞬時に飛び退ることでコハヤは攻撃を回避するが、珍しく表情が険しくなっている。

 

「好き放題やってくれやがって……ぶっ飛ばす!」

 

 その瞬間、英雄派の幹部は思い出した。

 

 史上最強の白龍皇、ヴァーリ・ルシファー。

 

 対を成す完全上位互換を、兵藤一誠は一時的にとはいえ圧倒しているという、その警戒するべき圧倒的な戦果を。

 

 

 

 

 

 

 

 

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自分でもびっくりするぐらい、凄い事ができるようになったもんだぜ。

 

 ……そこに至るまでがちょっと酷いけど。

 

 俺が痴漢にした人達の残留思念っぽいのが魔方陣みたいになって、お風呂入るところみたいだったリアスを呼び出して、乳首をつついたらそのまま帰らせたとか……酷い。

 

 そして歴代赤龍帝の男女最強も酷い。男の方に至っては「ぽちっとぽちっと、ずむずむいやーん」しか聞いてない。それでいいのか。女性の方もなんかそれ聞いて満足げに帰ってったし。

 

 マジで勘弁してくれ。俺、もうちょっとありがたい言葉とか雰囲気でお別れしたかったのに成仏されたよ。

 

 そのフラストレーション込みでやってやる。実際、やばい事になってるしな!

 

「おそらく兵士の駒の昇格……それと同調して特化形態に変化する能力だね。……初手女王じゃないのはまだなれないってことだろうから……」

 

「その前に潰さないとマズいと……分かってるさ!!」

 

 コハヤ・リバーがもう仕組みを理解しているし、それに対して木曽義仲も呼応してるし。

 

 でもまぁ、これが俺の新しい力だ。

 

 兵士の駒が持つ昇格の特性と絡み合って進化した俺の鎧は、俺自身の意志でそれに合わせた形態に変化する。

 

 僧侶ならデカい大砲で砲撃。騎士なら装甲すら削って高速移動。戦車なら重くなりすぎる鎧でぶん殴る。

 

 曹操も理解が追いついているのか、ちょっと頬が引くついている。

 

「……イリーガル・ムーブを思わせるね。勘弁してほしいよ」

 

『個人的には、ポセイドンが持っているトリアイナを思い出すがな。どうだ小僧、俺の相棒は意外性の塊だろう?』

 

 曹操とドライグが面白いことを言うな。なら、名前は―

 

赤龍帝の三叉成駒(イリーガルムーブ・トリアイナ)って呼ぶか。じゃ、覚悟しやがれ!!」

 

 ―決まったんで暴れるぜ!!

 

「ふふふ、実に滾らせてくれる……が、つけ入る隙は多い」

 

「わっかりやすく長短はっきりしてるしね……囲んで叩けばいくらでも」

 

 曹操と波柴藤花はそんなことを言うけど、いいのか?

 

「申し訳ありませんが、彼だけではないです」

 

「待たせたなクソ野郎。囲んで叩くのは俺達の方だ」

 

「流石にちょっと舐め過ぎよ。おかげで仕掛ける余裕が満々だわ」

 

 三人ぐらい、既に来てくれてるぜ!!

 

「とりあえずこいつら30分ほど抑えとくわ。その間に何とかして」

 

 そういうなり、雨宮さんが不意打ちでヘラクレスを掴むと、片手で投げ飛ばした!?

 

「んぎゃぁああああああっ!? むさい、むさい筋肉だるまをこっちぶん投げんな白髪……あれ?」

 

「てめえ俺は幹部だぞ……なんだ!?」

 

 そのまま投げつけられた心寧とかいうのと一緒にヘラクレスは反撃しようとするけど、その調子がちょっとおかしい……っていうか、何だありゃ!?

 

 大量の、大量の黒い砂っぽいのが集まって、一気に二人に襲いかかる。

 

 っていうか、心寧が操ってる人形の動きが明らかにおかしいぞ!?

 

「星辰体感応合金を使って骨組みを仕込んで、重量物も扱えるようにしててありがとう……おかげでいくらでも干渉できるわ!!」

 

 そのまま聖剣を振りかぶって、雨宮さんは二人を抑え込みにかかってる。

 

「なになになになに!? なんで人形達の動きが!? どんなチートだよ、ざけんな!!」

 

「こっちも星の調子が狂う……何しやがった!!」

 

「答える阿保がいるわけないでしょ。ま、仕掛け方が楽で助かったわ!!」

 

 その途端、雨宮さんは超高速で翻弄しながら四方八方から嫌がらせを仕掛けるように攻撃をしていく。

 

 夢幻や透明を駆使して、黒い砂っぽいのを上手く使いながら二人を抑え込んだ。

 

「……磁力干渉かぁ……星辰体感応合金(アダマンタイト)の骨組みにこんなトラップがあったなんてやっばぁ……っと!?」

 

「お前の相手は俺だ、波柴藤花!!」

 

 感心しながら妙なことを言っている波柴藤花に、樹下が魔剣で切りかかる。

 

 そしてそれをフェイントに反粒子まで振るいながら、樹下は更に黒刃まで使って抑え込んだ。

 

「ちっ!」

 

「舐めるな……!?」

 

 それを左右から抑え込もうとしたジェームズ・ブラックとジークフリートが、咄嗟に伏せて攻撃を回避する。

 

「させませんよ。というより、この流れは生かします」

 

 そう言いながら霧の中に消えるのは、コガネさんだ。

 

 絶霧再現型の星辰光保有者、すげえ!?

 

「舐めてもらっては困る。霧同士ならば本家本元のこちらが有利と知れ!」

 

 その瞬間、ゲオルグが自分の持つオリジナルの絶霧でそれを無効化した!?

 

 ヤバイ、こっちはいまだに残ってる奴らからタコ殴りされてて、カバーしきれない。

 

「やってくれるね、だが終わりだ」

 

「まずは一人。手柄を立てさせてもらう!」

 

 ジークフリートが氷の魔剣、ジェームズ・ブラックが炎を放ってコガネさんを狙って―

 

「―そちらも大概舐めているようで」

 

 その瞬間、コガネさんがその猛攻を別々の剣で捌き切った。

 

 というか、高熱と極寒を纏った剣なんだけど。

 

「……嘘でしょ? 霊武創造(アタック・プリンタ)は武装の形状は色々できるし強度も高いけど、属性の追加はできなかったはず……っと!?」

 

「考察タイムをくれると思うな! それに、あまりなめてもらっても困るんだがな?」

 

 樹下が藤花を抑え込んでいるけど、俺は俺で残りで抑え込まれてる。

 

 いや、さっきからコガネさんが引っ掻き回してくれるおかげでだいぶ楽になってるけど……曹操に攻撃が当たらねえ!?

 

「まだだぁっ!! とりあえず外野抑えとくから、何とか趨勢傾けて!!」

 

「任せるぞ、イッセー! お前のその力に賭ける!!」

 

 秀華さんやゼノヴィアが外側の連中を抑えてくれるけど、曹操に攻撃が一発も当たらねえ!

 

「戦車は重すぎて動きが遅い。騎士は軽すぎて攻防に欠ける。そして僧侶は最大火力に特化しすぎてチャージ時間が長い。良くも悪くも特化しすぎだ、見た瞬間に攻略法を切り替えれば余裕だね」

 

 曹操はそんなことを言いながら、俺の攻撃を捌いていく。

 

 ああ、だろうな。

 

 しかも、正直消耗が結構でかい。慣れればだいぶもたせられるだろうけど、なり立てだと無理がある。

 

 ただな?

 

「バカかお前、大事なこと忘れてるぜ?」

 

 曹操。お前って実はバカだろ?

 

 俺は攻撃を躱されながら、にやりと笑って曹操の後ろを指刺す。

 

 それに対し、曹操は警戒しているから俺から視線を逸らしておらず―

 

「母上を……!」

 

 ―だから、この戦いはお前の負け。でも()()勝ちじゃない。

 

「返せぇええええええええっ!!!」

 

 九重の、勝ちだ!!

 

 

 




 今回においては三叉成駒は三叉成駒のままですが、後々専用のテコ入れを行う予定です。

 あとジュニアハイスクールD×Dの三巻を読了しましたが、なんというか……旧約聖書祭り?……な印象を覚えました。

 あとあちらでのメインヴィランになるだろう英傑塾という組織ですが……ヤバイこの作品との兼ね合いがまずい、特にロザリオ聖教国側。

 極晃聖奏者達と絡ませるとやばいことになりそうというか利害が一致しそうだし、極晃聖奏者側があいつらの目的知ったら絶対に接触を試みる。万が一にでも欠片でも成果出たら本編の方向性が大変化しまくるんだけどどうしようというレベルですね。アザゼル杯に突入させない以上は真D×Dがどうなろうと体裁を整えられる自信があったのですが、思わぬ伏兵が出てきたもんだぜぃ。
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