※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! ジュニアハイスクールD×D関連について、脳内プランを代替縦終ったグレン×グレンでっす!

 脳内プロットでの極晃聖奏者及びロザリオ案件の決戦を大幅に変更する形で納めることにしました。具体的には()極晃聖奏者に関してはかなり早い段階……デイウォーカー編前後で片付ける方向にしようかと。

 本当はデュランダル編辺りでめちゃくちゃ大規模にした決戦を純潔十字連盟にしてもらう予定で、その大ボスポジションにする予定でした。……が、極晃の性質及び聖奏の特殊性を考えれば、別に今のアイツらにこだわる必要がないということに気が付きました。英傑塾との連携もそのあたりでのみ関わらせ、禍の団の横槍防止程度にとどまらせればやりようはあると思っております。

 それはそれとして間章です! 今回は蘇らない不死鳥の後日譚ともいえる内容となっております!


第一話 決戦兵器とは大概ピーキー

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 事務所で俺達はもれなく頭痛を覚えていた。

 

 ……訂正しよう。初期メンバーが漏れなく頭痛を覚えていた。

 

「やっばいことになったね。ちょっと真面目にリアスちゃん達にサポート突っ込んでもらおっかな?」

 

 頭を抱えている秀華の気持ちがよく分かる。

 

 この案件、間違いなく頭痛物だ。

 

 まさかまたしても、俺達の前に立ち塞がるとは……本当に覚えてろあの女……っ!

 

「……むしろ、縁のある悪魔全員に頼むっていうのは? 確かイッセー君、今忙しいって話でしたし」

 

「いえ、そろそろ終わるみたいだし、まぁ別にいいんじゃないかしら?」

 

 麗夜さんと海砂さんがそれぞれ言うけれど、正直俺達だけで動くのもあれだ。

 

「流花さんはどう思います? 確か誠二先輩と一緒にオフェンスしてましたよね?」

 

「小猫は真剣に欲しいかな。あと、対応力の祐斗君と破壊力のイッセー君……停止が使えるギャスパー君もいれば完璧に近い布陣にできると思う……でも、内容が内容だしね……っ」

 

 美子と流花さんも懸念を覚えているからこそ、その辺りは真剣に考えている。

 

 ……ああ、頭が痛い事態になってきたもんだよ此畜生が……っ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんか、雪山から帰ってきたら真剣な顔で秀華さんに呼び出された。

 

 意味不明だって? まぁ色々あったというか。

 

 以前、リアス部長の婚約をかけて戦ったライザー・フェニックス。そいつのリハビリに付き合ってたんだ。

 

 いわゆるガラスのエリートっていうのか、敗北のショックが大きかったみたいでさ。妹のレイヴェルが色々動いて相談を受けてたら「リアス・グレモリー眷属の根性などがいいのでは?」って話になったらしい。

 

 あとレイヴェルとはたまに会うけど、最近妙に熱っぽい視線で見られている気がする。……俺はどんだけ罪作りなんだ? ハーレム目指してるけど流石にちょっとびっくりだぞ?

 

「……で、どうしたんですか?」

 

 なんかマジな顔になっている秀華さんと樹下にそう聞くと、二人ともかなりガチな様子だった。

 

「これは後でリアスちゃんにも話し通すんだけど、ちょっと依頼受けてほしいんだよね……真面目に」

 

 秀華さんがそんなことを言うけど、そんなレベルなのか?

 

 俺がちょっと気になっていると、樹下が一枚の写真を見せた。

 

 航空写真だな。なんか海の上の島が五つほどある感じだ。

 

「ここは日本の領海に存在する、異能によって生成されている人間界側が知らない島だ。一種の研究施設でもあり、今現在は海上自衛隊用の()()()潜水艦が研究されているな」

 

 樹下が凄いこと言っているな。

 

 っていうか凄いの作ってるんだなぁ。

 

 で、俺はなんでそんなところを教えられてるの?

 

「単刀直入に言う。どうも異能系の犯罪組織が潜入しているらしくてな。……それも禍の団と絡んでいる可能性があってな。少数精鋭で助っ人を連れてきてくれと日本政府から依頼があったんだ」

 

「イッセー君がいると、乳語翻訳(パイリンガル)がめっちゃ役立つ! どうも潜入しているの女っぽいんだよね」

 

 樹下も秀華さんも真面目な顔だ。

 

 まぁ、禍の団関係に日本国の最新技術が取られるとか……やばくね?

 

「それはいいですけど、なんか微妙な顔なのはどうしてなんです?」

 

 真面目なのはいいけど、なんか苦いというか頭痛を堪えてるというか、そんな感じだ。

 

 そこがさっぱり分からないから聞いてみたけど、二人は顔を見合わせると何とも言えない顔になってた。

 

「「ちょっと関係者案件で苦労したことが……」」

 

 どゆこと?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《空本麗夜》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、イッセーを借りる可能性が高いって話?」

 

「そうなんですよリアス嬢。まぁ所長も話は通すでしょうけれど、もののついでに話しておこうかと思いまして」

 

 たまたま外出してたら喫茶店で紅茶を飲んでいるリアス嬢がいたので、世間話のついでに話を通しておいた。

 

 ちなみにさらりと遮音系の結界は張っている。

 

 それで、リアス嬢も大体の事情は察したらしい。

 

「その関係者案件、相当の事件だったようね」

 

「……はい。初期の事務所メンバーが結成されたタイミングでの初仕事でしたが……その……」

 

 思い出すと頭痛がしそうになるけど、まぁ説明しないもあれだ。

 

 詳細な内容は守秘義務だけど、リアス嬢相手なら話してもいいと言われてるから言っておこう。

 

 ただ、あえて言うのもあれな内容だけどね。

 

「簡単に言うと、同系統の島にいた生物学者が魔法を学んで違法研究してたのが暴走してバイオハザードが起きたんです。それが本当に酷くて」

 

 あれは本当に酷かった。

 

 何が酷いって、もうさっきの言い分だけで酷い。そしてきっかけが酷い。

 

「実は波柴案件で秀華が探れてなかった奴らが一部関与する形で、日本政府の一部機関にとんでもないのが流れてきてたんですよ。……脳死状態のハーフヴァンパイアで、生体調律が可能な神器まで宿していたみたいで」

 

「……それは本当に酷い内容になりそうね」

 

 ヴァンパイア案件のやばいネタは本当に酷いからね。

 

 リアス嬢がため息をついたのも当然だ。ギャスパー君のこともあるから、吸血鬼関連には比較的造詣が深いし。

 

 ヴァンパイアは悪魔を遥かに上回る貴族主義だ。こと異形の貴族という者は、祖の段階から生まれついて優秀な能力を持っていることからくる場合が多いのでさらに厄介だ。

 

 いうなれば、異形にとって「貴族でない」とは「血統が正しく劣っている」になる。例えば悪魔の場合、上級から下級に至る大半が基本として悪魔の母リリスによって生み出された為、貴族の悪魔にとって下級中級とは「同じ母から生まれた血筋のくせして、大した力を生まれ持ってない劣等種」となるわけだ。魔力すら受け継がなかったサイラオーグ殿がバアル現当主から欠陥品扱いされたのもこの点が大きいだろう。

 

 そしてヴァンパイアの場合、この貴族主義がヤバイ。というより、性質上後天的に吸血鬼を作れることから源流側の貴族からすると下に見る要素が強いといえるだろう。

 

 その為、人間界側に出てきた吸血鬼はとにかく他種族を下に見る。吸血鬼の基本思想は「素晴らしい純血の吸血鬼から近いかどうか」を価値基準にしていると講義を受けたことがある。

 

 まぁ、今回はそこまで大きなところではなかったのだが。

 

 むしろ問題は全く別のところにある。

 

「違法実験を行っていたのは魔法研究機関なんですが、いわゆる掛け合わせによる合成獣の開発を進めていました。で、繁殖力の強い触手及び人間の遺伝子を、種族を変えられる性質を持つその吸血鬼に混ぜ込んで「出生率低下を大量製造でどうにかできないか」というやり方を研究してたのですが……それが暴走しました」

 

「どこかのホラーゲームにそんなのなかったかしら……」

 

 俺の説明にリアス嬢は額に手を当てて天を仰ぐ。

 

 うん。どっかのウイルス案件系ゲームみたいな展開。本当にやばいんだよあれ。

 

「というかエロゲー案件ですね。暴走した触手吸血鬼はあらゆるものを捕食して急激に成長。男はさっさと殺して女は繁殖用に子宮と卵子を使い、乱暴な急成長による肉体的損壊・栄養失調・脱水症状等でやばい頃になったらこちらも殺す。で、そのままグール化させて使えそうな連中を集めるわけです。……微妙に自我と知性が残る場合もある所為で、早い段階で通信妨害までされて本当に大変なことになって、極秘裏に偵察機で大雑把に情報を把握し「現場の人命に拘るとマジでやばい」と判断した結果、合衆国に恩を売る代わりに巡航ミサイルの波状攻撃でとりあえず安全スペースを作ってもらってから大部隊を送り込んだわけです。……で、異形案件と判断されて海上の孤島でもあることから、レヴィアタン軍団(我々)が派遣されたわけで」

 

「……本当に大惨事ね。生存者、多分少ないでしょう?」

 

 頭痛がする内容だけど、理解が早いのでまだマシだ。

 

 もう愚痴をしておこう。そっちの方がいいだろう。

 

「あの事件に感謝するなら、色々とえげつないおかげで「いざという時に心を鬼にする大切さ」が身に染みたことでしょうか? レヴィアタン化してなかったら五回はグールにされてましたし、あの頃は五大宗家以外の対異形方面が練度低かったので、似たようなことになる人が数十人は出たことから痛感できまして」

 

「吸血鬼がらみの事件は、街一つをなかったことにする必要になることもあるものね。ゼノヴィアやイリナさんも結構苦労していたそうよ?」

 

 それは、愚痴で盛り上がりそうだね……うん。

 

 本当にあれは大変だった。所員でPTSDを誰一人として発症しなかったことが奇跡な気がする。

 

 目の前で急に化け物になっていく人とか見せられるこっちの身にもなってほしい。最初から想定していた所長がその辺りの汚れ役を徹底してくれたおかげで、こっちも腹をくくる余地が残って、最終的にフォローもできるようになったけどね。

 

 とはいえ、問題はそこではない。

 

「ただその時、最重要救護対象としていた研究者を救助したのが俺達でして。……凄い奇人変人なんですが、気に入られてしまっておりまして……っ」

 

「あ、そういうこと? でも、変人ならだいぶ慣れてないかしら?」

 

 言いたいことはとてもよく分かるけれど、リアス嬢もどちらかというとそっち側なのですが。

 

 まぁ直接言うのは不敬だからやめとこう。それは所長の役目……いや所長も大概だからなぁ……?

 

 で、今回の最重要問題は、だ。

 

「……今回、日本政府が製造中のある代物を武装テロ組織が狙っている可能性があるんですよ。現状の日本でも慎重に取り扱わないといけない代物です」

 

「具体的には、どういったものなの?」

 

 ここからが本題だ。そして、慎重に増援を選ばないといけない。

 

 だからこそ、安全牌のリアス・グレモリー眷属、それもイッセー君クラスが欲しい。

 

 下手をすると、日本国内で暴動が起きていくつかの国家から国交断絶もあり得るピーキーな代物だ。

 

「日本政府が開発中の巡航ミサイル()()()潜水艦。くさなぎ型の建造施設があるのです。既に九割がた完成しているからこそ、ここでテロで壊されると国内外でやばいことになりかねない代物でして」

 

 現状の日本でも、扱いに困るピーキーな代物だからね……っ!!

 




 多分、本作でもトップクラスに頭の痛くなるお話となる予定です!!
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