※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! いろいろと書き溜めを勧めずつ設定を煮詰めたいグレン×グレンでっす!!

 いっそのこと、ジュニアの方を間章に入れてみるってのはいいんじゃないかと思っております。まぁいろいろと煮詰める必要はありますが!!

 では本編!!


第二話 マッドサイエンティストに碌な奴がいるわけない

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 

「すげえ、海だ……っていうか観光地だ……っ」

 

 俺は島に着いて、正直面食らってた。

 

 実験や開発の為の島って割には、色々と……町並みは先進的!

 

「基本的にあまり島から出ずに生活を完結させれるようにしているからな。一通りの施設は揃ってるはずだ」

 

 樹下がそう言いながら地図を確認しているけど、樹下達もこっちに来るのは初めてなのか。

 

 あ、でも基本的に研究とかの為に秘匿されてるっていうしな。あんまり堂々と明かすのもあれってことか。

 

「でも警備とかはどうなってんだ? ばれたりするとまずいんだろ?」

 

「星辰奏者を一個小隊常駐させており、他にも相応の軍事施設がある……というより、あそこの島がヤバイ」

 

 俺の質問に樹下が、離れたところにある小島を指差す。

 

 見ると、何かが飛び出てるな。

 

「日米極秘取引で、防衛用にイージス・システムを設置してあるんだ。それと防空戦闘用に最新型の航空機も一個小隊配備されてる」

 

 マジか!?

 

 確かアショアとかいう奴があったな。色々大揉めしていたけど、波柴がらみの大騒ぎで防衛意識が高まって設置が決定したって聞いてはいたけど……マジかぁ。

 

「ちなみにアショアじゃないぞ? あれは弾道ミサイル迎撃に特化しているが、こっちはこの島の防衛に特化しているから対弾道ミサイルだけじゃなく対戦闘機や対潜水艦用のミサイルも配備されてる」

 

「マジですか!?」

 

 徹底的過ぎてびっくりだよ樹下。こんな嘘をつく奴じゃないとは思うけど、マジなのかと思う。

 

 ただ樹下も苦笑いをしている感じだった。

 

「戦奏教団の星で合衆国もてんてこまいだからな。だいぶ前から日本には「軍事力を上げてもっと積極的な対外活動しろ」と願っていたみたいだから、方針転換に乗じてそれを加速させようと思っているのか厚遇しているわけだ」

 

 樹下はそう言ってから、肩をすくめた。

 

「くさなぎ級もその一環だ。日本が方針変換で近隣同盟国の武力支援を選んだことで、より攻撃的な設備が存在した方がいいということになったわけだな」

 

 なるほどなぁ。色々と面倒なこともあるってことか。

 

 で、それが狙われてると。

 

「マジでやばいの?」

 

「このタイミングでテロによってコケると、内外で騒ぎになるのが目に見えている。既に相当の金も動いているから尚更だ。……しかも情報を掴んだらしいテロ組織がヤバイんだよ」

 

 樹下がげんなりしながら言うけど、そんなにやばいのかぁ。

 

「そうなんだよね。反日思想をこじらせた欧米人組織のデイブレイカーっていう連中で、欧米の差別的軍事高官から技術供与されてるってもっぱらの噂。星辰奏者も多数在籍しているとされているから、油断できない危険組織だよ」

 

 空本さんも言うけど、それはヤバイ。

 

「しかも、波柴一族も敵の敵は味方理論で情報提供してたみたいなんだよねー。で、そこから異形や異能にも繋ぎを作っちゃった可能性があるみたいでさぁ」

 

「つくづく、貴女の実家って大変なことをしているわね……」

 

 秀華さんやリアス部長も頭を抱えたくなってるみたいだ。

 

 イヤホンと、波柴一族ってろくなことしねぇ。

 

 逆になんであんな奴らから秀華さんが生まれたんだろうか。

 

 で、それはそれとして。

 

「……オイお前ら。一つ聞かせろ」

 

 あ、やっぱり言ってくると思った。

 

「なんで俺まで連れてこられてるんだ、おい!」

 

 ライザーの言い分がもっともすぎるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《空本麗夜》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 簡潔にまとめよう。今回は依頼の性質上、少数精鋭が求められた。

 

 本来桃山警護事務所は、各異形勢力格国家の合同出資によって活動する、和平締結の地である駒王町の防衛組織といえる。

 

 ただ日本政府の対異形機関である祓魔庁の隠し組織だったこともあり、状況次第でこういった依頼も来る。

 

 とはいえ、今回は仕事が仕事なのでそれなりの少数精鋭が求められる。というか少数で来るようにめっちゃ頭を下げられた。

 

 更に任務の都合上、いざという時の生存性も関わる。あと、少数精鋭だからこそ死にづらい戦力を中心にするべきだ。

 

 というわけで、たまたまイッセー君がらみで不死鳥フェニックスがいたので連れてきたという、かなりの暴挙を所長は敢行してた。

 

 うん。酷いね。

 

「そこを何とかしてよ~? 殺しても死なないフェニックスって、陽動役としてめっちゃ助かるしそれが強いなら尚更だし!」

 

「本家の子息に対して囮を求めるな! 貴様、レヴィアタンの末裔だからって調子に乗ってないだろうなぁ……」

 

「まぁいいじゃない。成功報酬は日本政府からたんまりもらえるという話でしょう?」

 

 所長含めて、貴種の方々が色々と言い合っている。

 

 ただまぁ、もう研究施設だからほどほどにした方がいい気がしないでもないけどね。

 

 となるとフォローは年長者の務めだ。

 

 というより、気合を入れた方がいいだろうからね。

 

「所長。そろそろ彼女に会うんですから……気合を入れないと駄目ですよ?」

 

「………………そうだね」

 

 沈黙が長いのも仕方がないね。

 

「なんだ、その反応は? どんな奴と会うんだ?」

 

「付き合いのある民間協力者と連携……って話だったわね」

 

 ライザー殿とリアス嬢が怪訝な顔つきになるけど、まぁそうだろうね。

 

 今回の一件はややこしいこともあり、ある民間協力者との連携が主体となる。

 

 彼女は俺達桃山警護事務所とも付き合いがあるので、そういう意味ではとても頼りになるからだ。

 

 また非常に優秀な人物でもある。民間なのが問題になるレベルだ。

 

「……少し前に、日独英で新型のS/VTOL機が開発されたニュースは知ってるだろうか?」

 

「なんだっけ? 確か予定より性能が高くなりまくったって話だっけ?」

 

 誠二に話を振られてイッセー君が思い出しているけど、あれはあれで大変だったりするね。

 

「確か、人間界の超大国が開発中の機体がいまだに開発されてないのが理由だったか? 軍事系に携わる依頼人がそんなことを言っていた気がするが」

 

「……ま、裏の本音としては「超大国におんぶにだっこはいかんから、穴埋めの名目で技術研究してやろうぜー?」みたいなノリだねー。……ただ、思った以上に高性能かつ安くできた所為で国際関係がやばくなりそうだったけど」

 

 ライザー殿と所長が話しているけど、実際そうだったらしい。

 

 合衆国主導の新型機開発*1が進んでないことと、基本スペックが上昇していることで基礎技術力にも恩恵が出ている日欧で、いわゆるハイローミックス構想にのっとった機体を開発することで、自国の航空機開発能力を高めることで米国に依存しない軍事技術を会得しようって目的で開発されたものだ。そもそもいつになったら本格配備されるんだ案件でもあったらしいけど。

 

 ただし、有能な天才達が集まって悪乗りまでした結果……カタログスペックが当初の予定を遥かに超えてしまった。さらにコスト面も優秀すぎた所為で、あわや米国の面子を潰しに潰すところだったそうだ。

 

 ……最終的にこちらで集まった技術やデータを提供することで、更なる性能向上型を開発する計画にシフトすることで話がついたらしい。このご時世に日欧と米国で世界大戦とかは誰も得しないしね。

 

「確か、ローチャっていう名前だったよな? 開発国で揉めない為に造語で作ったって話だけど」

 

「あれ表向きらしい。なんというか開発チームがもれなく悪乗りして、英語表記で某軍艦擬人化ゲームの日独系潜水艦の愛称をもじったとか」

 

 イッセー君に誠二が説明するけど、それ本当にねー。

 

 聞いた時は本気でびっくりしたというか呆れたというか。

 

 思い出すだけでちょっと乾いた笑い出てくるよ。一周回ってギャグだよね、ギャグ。

 

「詳しいのね。……もしかして、例の民間協力者が?」

 

「開発に必須な技術をいくつか発明していまして。米国最新型戦闘機にも回されるので、特許料で一生遊んで暮らせるとか」

 

 リアス嬢に説明しつつ、そこから本題にも入っていく。

 

 その民間協力者は天才発明家だ。

 

 既存技術を再設計する形で、調達コストを下げながら高性能化を果たす。その為の基本技術力こそハードルが高いが、技術力の高い国家が高性能な機械を開発するにおいて凄まじい恩恵を果たすレベルだ。

 

 正直、ローチャの高性能化において彼女のもたらした恩恵は大きい。

 

 そしてそんな彼女は、この島でくさなぎ級開発にも協力している。

 

 そんな彼女と俺たちは縁があり、こうして今回の仕事のサポート役になってくれているわけだ。

 

 そして、彼女がかなりの曲者である。

 

 ……部屋の前についてしまったね。

 

「よっし! 三回深呼吸してから入ろう!!」

 

「「了解!」」

 

 所長の言葉に、俺も誠二もすぐに頷いて深呼吸を繰り返す。

 

 その光景にリアス嬢達が引いているが我慢してほしい。

 

「事前に警告しておこう。あいつはマッドだ……アザゼル先生と会わせたくないタイプだ……!」

 

「「ああ、なるほど……っ」」

 

 誠二の説明にリアス嬢とイッセー君が納得してくれている。

 

 正直彼女はマッド気質だ。具体的にどうマッドかも説明した方がいいだろうね。

 

「ちなみに試験飛行に無理を言って同乗して、Gで失神した経験を笑って語れる科学者だよ。なんでも「技術の産物は体で体験しなければなっ!」って感じで」

 

「言っていることはあっている気もするが、巻き込まれる側は堪ったものではないな」

 

 俺の説明にライザー殿が軽く呆れている。

 

 まぁ、言ってることは立派だと思うんだけどね。立派だと思うんだけどほどほどにしないと巻き込まれる側が苦労するって話になる。

 

 まぁ、その時は問題点は他にあったんだけど。

 

「ちなみに耐G技術の方に問題があった部分もあったんだけどね。その人、トライアスロン完走できるぐらいにはフィジカルあるから……じゃ、ノックするよー」

 

 所長が補足とフォローをしてから、ノックをする。

 

 回数は三回。ただ、少しするけど返事がない。

 

 ……なんか嫌な予感がする。

 

「所長、俺が開けます。リアス嬢達は少し離れていてください」

 

 念の為に警戒をしたうえで、俺は呼吸を整えてから一気に開ける。

 

 そして目の前に広がった光景は―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……く……ひぃ~~っ!! あと、あと少しで、イケる!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―なんかサイクルを漕ぎながら股から愛液を垂れ流す素っ裸の女性だった。

 

 

「何やってんだぁあああああっ!!」

 

「はぶぁっ!?」

 

 あ、誠二が全力で飛び蹴りをかました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何やってんですか、博士……?」

 

 次は全力で蹴ろうと思いつつ、しっかりと馬鹿を正座させて釈明を要求する。

 

 嫌な予感はしていた。していたが斜め上を飛んでいきやがった。

 

 内容次第では更なる追撃を辞さない。始末書を書く覚悟はしっかりとしたうえで、俺は怒気をあえてさらけ出している。

 

 そして元凶の博士は正座の状態で素直に白状するようだ。

 

「す、すまない誠二君。ちょうど研究で苦労してストレスが溜っていたので、休憩ついでに運動とオナニーを五分だけしようとしてたら……夢中になってニ十分経ってしまっていたのだ。うっかりミスで済まない!」

 

「タイミング考えてもらえません?」

 

 麗夜さんもツッコミを入れるけど、もう本当に……もう……っ!

 

 嫌な予感はしていた。していたがこれは……っ!!

 

「えっと、その……この人、が……?」

 

 イッセーが軽く引き気味になっているが、そうなんだ。

 

 まさかこの方向でボケ倒すとは想定外だが、そうなんだ。

 

 俺はつい、天を仰いでしまう。

 

 ああ、前途多難……っ!!

 

「とりあえず紹介するよー。こちら、フリーランスの天才科学者であるドイツクォーターの朝月(あさつき)・フォン・ツェッペリンさん。飛び級で大学卒業している19歳の超天才科学者だったりするよ」

 

 秀華すらちょっと引き気味だからな。

 

 いや、これはもうほんと……っ。

 

「別に空いた時間でエッチなことするのは俺もよくあるけどさ。……それ、集中できなくない?」

 

 あとイッセー。困惑しているんだろうがそれでいいのか内容は。

 

「いい質問だ。簡潔に説明しよう!」

 

 そして乗ってきたぞ朝月博士。

 

「結論から言えばだからこそだ。快楽に耽溺するのは単純かつ簡潔に気持ちよいが、文明人として退廃的である以上、ブレーキを設置する必要はある。だからこそ……己が全力で運動する形にして快楽をむさぼることで、疲労という名のブレーキを与えるのだ」

 

 止めれてなかったがな。

 

 まぁ、それだけの経験をしているわけだが。

 

 あのバイオハザード案件は酷かった。

 

「水分や栄養を補給させることなく強制的に母体を利用し、胎盤としての運用が無理とみなせばすぐにグールにする始末。当時あの島にいた者の内、生存者は一割を切ったというまさにあのゲームのバイオハザード案件に迫る事態だ。……私的研究の一環で個人シェルターを用意してなかったら私も危なかった。……あの経験を基にした研究が、できなくなるところだった……っ」

 

「微妙にずれてないかしら?」

 

 恐れを思い出して身震いする朝月博士に、しかし内容が内容なのでリアス部長が困惑するのも無理はない。

 

 なにせ触手バイオハザードエロゲーの現実化とでもいうべき展開だからな。

 

 吸血鬼が素体になった触手と人間の合成獣の暴走という悪夢案件だからな。

 

 あれは本当に酷かった。思い出すとその時点で嫌な気分になる。

 

 判断をミスしたら俺もグールの仲間入りをしかねなかったからな。正直作戦を終らせた後は肉を食べる気にはならなかった。

 

 それで感想がこれだからな。触手凌辱と触手出産とか経験しての発言とは思えないだろうそうだろう。

 

 その辺りがこの博士のねじが飛んでいるゆえんなわけだが。

 

「いやまぁ、得るものはとても多かった。あの頃の私は性に対して無頓着だったが、ストレス発散や娯楽としては手っ取り早く効果的だな! まぁのめりこみ過ぎるとあれなので、適度が大事なわけだが」

 

 うんうんと感慨深げに頷いている博士の頭のねじは何本か飛んでいる。そこはもう確定的に明らかといえるだろう。

 

 ま、それは置いておこう。

 

 とりあえず、気分転換の為にプリンを一口。

 

 ……これは、まさか!?

 

「樹下、どうしたんだ!?」

 

「おいどうした樹下誠二! 何があった?」

 

「誠二? 一体どうしたというの?」

 

 イッセー達が慌てているけど、これは確かに慌てるレベルだ。

 

 ただ、秀華だけもの凄く呆れている。

 

「な、なんだ!? 口に合わなかったのか……どの辺がダメだ、改善の為に教えてほしい!?」

 

 俺は泡を食っている博士を安心させるように、そして心からの賞賛を込めてしっかりと頷いた。

 

「非専門家の手作りとしては非常に優秀です、博士……ごちそうさまです!」

 

 これ本当に美味いな!! 手作りでこれは本当に凄いぞ!!

 

 ……あれ? なんか盛大に脱力している人達がいるぞ……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうだった。樹下は時々、具体的には甘味とスーパー銭湯でバグるんだった。

 

 っていうか、手作りだったのか。……それにしては美味しいなオイ。

*1
F-35のこと。書き忘れていたが本作は西暦2016年を前提としつつ、神代晃聖及び戦奏教団の存在で多少のバタフライエフェクトは発生している




 天才と馬鹿は紙一重を体現している、変人科学者を登場させました。

 常識人の雨宮先生に苦労させるのもあれなので、別ルートの天才科学者をブッコんでみました! そこそこ出番を用意したい!!
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