シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
ジュニアのほうを組み込むにあたり、読み込みをしつつPIXIV百科事典の追記やらいろいろしてみました。もうちょっとこの影響でイラストとか増えるといいね!
《樹下誠二》
「……だから! エロ系勝負物で負けた方がSEXするのはおかしいっ!! そこはむしろご褒美でしょうがぁあああああっ!!!」
「分かるぞ分かるぞ所長!! というより、そこで結局一人しか見れないんだったら半分詐欺だ!! 罰ゲームではなくご褒美の方にすれば、勝者の慈悲という形でどっちにも持ち込みやすい分お得になるじゃないかい!!」
……阿保共が話を脱線させ始めているが、そろそろツッコミ入れた方がいいんだろうか。
「あ、紅茶入りました。どうぞ」
「ありがとう。だいぶ上手になったわね」
「茶葉の良さあってのものだが、まぁダメにしないだけ及第点だろうさ。褒めてやる」
麗夜さん達はちゃっかり紅茶を入れて気を逸らしているし。
というかなんだこの展開。冷静に考えて思い返そう。
まず、今回の警戒関係の話をされたのは間違いない。
まぁ大筋の情報は、事前に連絡されていた通りだ。
そしてそこから、世間話感覚でくさなぎ型についての話になった。
最も軍事機密も関わる為、主にコンセプトや内装……というか居住性の話になったが。
そもそもくさなぎ型だが、昨今の政界情勢に対する為に開発された反撃用兵器だ。
原子力潜水艦、特にミサイル運用を前提としているそれは「ステルス性」が大きな要素を持つ。
下手な基地と違って見つかりづらい為、いざという時に反撃手段として安全性が大きいからだ。日本は領海が広いから、尚更有効活用できる。
潜水艦はその性質上、食事には特に拘っているというが、くさなぎ級は一線を画しているらしい。
というか、居住性が凄まじい。巡航ミサイルの運用に特化した戦略級の潜水艦ゆえに、弾道ミサイルを運用する戦略級より余剰スペースを確保しやすかった。そこに核兵器アレルギーを持つ日本の国情もあり、乗員の生活面にはかなり気を使った結果だそうだ。
浴槽が広い。サウナがある。マッサージチェアーがある。畳敷きの休憩室がある。マッサージチェアー完備のリラクゼーションルームがある。シアタールームがある。ゲームルームがある。タブレット用の映像コンテンツも多数ある。簡易的だがトレーニングルームもある。電子タバコ限定だが喫煙所もある。
……ロシアのタイフーン級でもここまでの居住性はないだろう。
ちなみに飲食関係にもかなり気を使っているとのことだ。ドリンクサーバーにコーヒーメーカーにソフトクリームメーカーもある。
まぁそれだけの居住性を持たせておかなければ、核兵器アレルギーのある日本人が長期間の潜水任務なんてできるわけもないが。
そんなくさなぎ級はくさなぎとむらくもの二隻を同時就航させる計画となっている。そしてそれもそろそろ秒読み段階だ。
だからこそ、ここでやばいことになると色々とヤバイわけだ。
で、その辺りが終わったと思ったら……話が脱線し始めた。
具体的には「ただエロ方面の発散は大変だなぁ」となり、どんどん脱線してこれだ。
馬鹿のバーゲンセールといえばいいのか? ちゃっかり距離を取っている麗夜さん達がちょっと恨めしい。
さて、イッセーはイッセーでどう反応するのか。
「……確かに。折角のお姉さん達が片方だけ本番無しとか……見てる側からするとあれだ! ほぼ演技っつってもそれはそれとして……いや、だからこそだ!!」
乗ってくるな阿呆。
「分かってくれるかね!! いやぁ、前から噂を聞いていて話をしてみたかったが、かみ合えば話がはずめるというのはありがたいなぁ!!」
朝月博士はノリノリだし。
ま、天才とは変人と紙一重。話が合うタイプがいるのはいいことなんだろうさ。
「話には聞いているぞ? 君のおっぱい好きが原因で、ついに異世界が実証されたというではないか!!」
………。
「なぁリアス。アレって本当に本当なのか?」
「本当なのよ。あれは衝撃だったわ」
「本当に……インパクトありました……」
後ろで、参戦してないライザー殿に説明する部長と麗夜さんに同情する。
あれは本当に意味不明だった。割と真剣に意味不明だった。
しかも、その異世界がまたちょっと物騒だからな。機械生命体を率いる邪神達と戦っている精霊族の最高神が一角が、おっぱいを司るとか。
もうちょっと、もうちょっと荘厳な物を司ってほしかった。妙にシリアスになり切れない……!
「いやいや、女の乳房は男の大半を魅了する物だろう。私も例の触手ハザード事件で色々されたものだが、やはり生物学的な本能の刺激というモノがあるんだろうなぁ」
「あれは酷かったですねぇ、博士。誠二がぎりぎりで間に合わなかったら博士もやばかったでしょう?」
さらりとヘビーな展開になってしまったが、あれは本当に大変だったなぁ……。
「触手ハザード……ああ、馬鹿が脳死状態の吸血鬼を触手や人間と掛け合わせて暴走させた事件か。禍の団が似たようなことをしていた報告例があったな」
「そうなの? 向こうは向こうで倫理観がないようね」
「ま、倫理観って他種族に対しては結構緩くなるよねぇ。テロリストなら変なことも当たり前のようにするだろうし」
と、ライザー殿がドンビキしているとリアス部長や秀華がうんうんと頷いている。
そういう意味では意味不明だな。まぁ戦力強化と倫理観無視の研究がかみ合うとはいえ、何かしらの理由があってもおかしくないだろうが。
朝月博士は朝月博士で、複雑な表情でうんうんと頷いている。
「いやはや。興味深い体験が多かったんだが、データを取りたくても触手が邪魔で取れないし、休ませてくれないから頭がトぶしで……あの経験、まだまだ生かせることもあった気がするのに……っ!!」
「リアルエロゲ体験ってそうはないっすもんね。そういう意味だともったいないのかな……?」
駄目だ。エロ方面でぶっ飛んでるからイッセーも染められかけている。
というか話が逸れているな。明らかに逸れているな。
「とりあえず、くさなぎ型の完成まであと数日。そのあとは運用も行われるからそれまでカバーし切れていれば問題ないわけだ。……異形方面で荒れているこのご時世で、更なる追加の国際問題はゴメン被るわけで―」
と、言いかけた時だ。
……今なんか盛大に揺れたような……?
そう思った時、警報が鳴り響く。
『緊急事態発生、緊急事態発生。星辰奏者と思われる武装集団が本島に攻撃を開始している故、非戦闘員はシェルターに退避せよ。これは訓練ではない。繰り返す、これは訓練ではない―』
……………。
「お前ら、呪われてないか?」
真剣に心配してくれるライザー殿の視線が痛い。
勘弁してくれ、マジで。
《兵藤一誠》
慌てて外の飛び出してみたら、離れたところで煙が立っているし爆発音も聞こえてくる。
「……敵の内情は!」
『歩兵部隊60人強に、機甲兵器も十数両確認!! 突如として沿岸部の倉庫から出現しました!!』
秀華さんが防衛本部に通信を繋げているけれど、なんかやばいことになってんなオイ!!
「で、どうしろと? 俺達はあくまで異形、人間側に収まっている争いには原則不介入だぞ?」
「異形が絡んでる案件かどうかというのが問題ですね。その辺りの情報が分からないと自衛以上は難しいです」
ライザーに空本さんが話し合っていると、すぐに新しい通信が繋がった。
『こちら警備本部! 敵に魔法使いを数人確認! デイブレイカーズの可能性が大!!』
「よっしさっさと馬脚現してくれてありがとー!! 全員突貫!」
秀華さん判断はやいな!?
いや、そんなことよりさっさとこいつらを何とかして―
「いたぞー! あれが朝月博士だ!!」
「噂の変態ドラゴンがいやがるぞ、気合入れろー!!」
―なんかこっち来ているぅ!?
しかも俺のことまで知られているぅ~!?
え、どういうことぉおおおおおっ!?
《空本麗夜》
イッセー君を直接確認している?
やはり情報提供者がいたということか。それも、兵藤一誠について教えられるようなレベルの異形側からと。
このレベルで異形が介入できるだけの馬脚を現すような連中だ。情報提供者抜きに日本国の虎の子について探れるわけがないとは思ってたけどね。
となると尚更厄介だね。これは間違いなく面倒なことになる。
「麗夜は警備本部に向かって防衛! 残りは各個撃破でよろしく!!」
所長が俺に指示を飛ばすなり、準神滅具を用いて砲撃を敢行する。
さて、これはややこしいことになるだろうけど……頑張るか!!