※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 人生初のマッサマンカレー、まあおいしかったグレン×グレンでっす!!

 ではこれよりライオンハート編! というなのオリジナル章の始まりです!!


第九章 学園祭のライオンハート
第一話 いろんなところでいろいろあるよ


《空本麗夜》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お楽しみいただけましたか、ライザー殿」

 

 俺は事務所が保有するマンションの一室で、お酒を注ぎつつライザー・フェニックス殿に革新のある質問を投げかける。

 

 それに対し、ライザー殿も満足げだった。

 

「ふっ。兵藤一誠に乗せられる形になってしまったようだが……いい胸が見れたから満足している」

 

 イッセー君がライザー殿に、エロいお姉さんを紹介する形で誘導したけど、つまり桃山警護事務所を誘うという形だったのだ。

 

 もっともエロさを開き直ることで精神安定を図っている節のあるわれらが事務所の特務社員だ。まぁいいかというノリであっさり話が進んでいる。

 

「まぁ、波柴秀華(レヴィアタン)雲川麗華(ルシファー)が真っ先に名乗りを上げたのは流石にビビったが。……後が怖いぞ、流石に」

 

「バカ二人が申し訳ありません。事務所でも筋金入りでして……今現在説教中なので流していただけると」

 

 あの二人は一度本当に懲らしめられた方がいい。心からそう思う。

 

 説教している麗奈とアルトリーネにはあとでお礼を言わなければ。心からそう思う。

 

 本当にライザー殿には心から謝りながら、麗奈がちゃっかり作っていたおつまみも出した。

 

 まぁおっぱいが見れたので納得している様子のライザー殿だけど、少し表情が鋭くなった。

 

「ちなみに、妹のレイヴェルが駒王学園の高等部に転入するが、あのバカレヴィアタンには注意しておきたいんだが」

 

「美子ちゃんともども近づけさせすぎないよう、誠二に頼んでおきます」

 

 まぁあれは事務所目線でないと酷いから、兄としては当然の懸念だろう。

 

 気にするほどの仲の良さなのは良かったとは思うけれど、さてどうしたものか。

 

 リアス嬢達にも頼んでおこう。当然警戒しているだろうけれど、それはそれとしてちゃんと伝えることが大事だしね。

 

 ただ、そこで終わりではなかった。

 

「それと、おそらくリアスにも話が通ることだろうが忙しくなるだろうから、気を付けておけ」

 

 ふむ。

 

 少し真剣なことを聞くけれど、何事だろうか?

 

 少し気になっていると、ライザー殿はため息をついた。

 

「あのサリアローズ・バアルが内密にいくつかの本家に話を通しているところだが、どうも現魔王政権下で純血の貴族……その各派閥の中から、連携して不正を行っている若手がいるらしい。サリアローズはよほど警戒しているのか、対立派閥の魔王派(俺達)だけでなくアガレスも抱き込んで討伐を目論んでいるようだ。あのサイラオーグ・バアルまで巻き込んでいる辺り本気だろう」

 

「それは……逆手にとって魔王血族の栄光にしようとも考えているんでしょうね」

 

 彼女達が思いつきそうなことだ。

 

 どうせ魔王の数で自分達に益が多くなるのだから、安全面や余計な怨恨を避ける為に所長や麗華にも参加してもらいたいんだろう。

 

 派閥の垣根を超えた悪徳集団とか醜聞だけど、派閥を超えて若手達が討伐したのなら美談に出来るという点もあるだろうね。

 

 少なからず不正をしている貴族はいるだろうけれど、派閥の垣根を超えるほど欲の皮が突っ張っている者たちがたくさんいるとはちょっと驚き。

 

 まったく。トラブルは本当に止まらないよね……頭痛がしそうだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《アザゼル》

 

 

 

 

 

 

 

 

 今俺達は、雨宮司教に要請されて教会近辺の一室に集まっている。

 

 俺はもちろん、リアスやソーナまで呼ばれている辺りがちだろう。

 

「面倒ごとになりましたので、前もって伝えておこうと思いまして」

 

 凄い頭を抱えたくなってそうな感じだな。かなりやばいんじゃねえか?

 

「どうしましたか、雨宮先生? 何か教会で問題でも?」

 

「その通り。とんでもない不発弾が発掘された」

 

 ソーナに頷きながら、雨宮司教は資料を配ってくれる。

 

 俺達はそれをぺらぺらをめくって確認するが……あ、こりゃ不発弾だ。

 

 教会暗部を中心とした有志による、タカ派が極秘裏に進めている冥界攻撃用の橋頭保擁立計画……本当にやばいな、オイ。

 

 名目上は「悪魔と堕天使が人間界に対して強い介入をさせない為、冥界に攻撃拠点及び情報収集と望まぬ転生悪魔の保護を行う必要がある」となっているが、核兵器を調達して人口密集地区を攻撃するプランまで出てやがる。

 

 そりゃ頭抱えるわ。和平後にこんなことが発覚したら大問題になりかねねえ。

 

 ま、不幸中の幸いはそいつら全員がロザリオ聖教国に亡命してるってことみたいだがな。

 

「逆に、これでよく見つけられましたね先生」

 

 リアスも感心するが、関係者がもれなくロザリオ行っている状態で発掘できたってのもすごいな。

 

 普通は持ち逃げするだろこんな資料。

 

「教会暗部組織にははぐれ悪魔を保護している部署があってな。そこからの協力者も多数いた関係上、すべてを隠すことは不可能だったということだろう。もっとも、具体的な拠点の位置や数は把握しきれていないのが現状だが」

 

 ため息をつくのも当然だろ。これ、頭痛案件だぞ。

 

 今現在、ロザリオ聖教国に集まった和平反対派が結成した純潔十字連盟は、脅威ではあるが優先順位はさほど高くなかった。

 

 精々が中堅国家レベルの勢力であり、また性質上冥界などに対する危害を加えることが困難だと思われたことが大きな理由の一つだ。人間側の国家を巻き込んでいる手前、向こうは向こうで人間国家間のしがらみの影響も受けるからな。祓魔省といった人間国家の異能部門側が主体の交渉で対応していた。

 

 だが、とっくの昔にやろうと思えば冥界を攻撃できるのなら脅威度は跳ね上がる。人間国家が中核となっている都合上、逆に拠点攻撃が難しいという難点まで増えているしな。

 

 こりゃ各勢力にとっても頭痛案件だ。だが、俺達に言うってのもなんだな。

 

 ……なんか読めたが、これ絶対にややこしい案件になるぞ?

 

「簡潔に言おう。リアス・グレモリーとソーナ・シトリーには、場所の検討がある程度ついている拠点攻撃の為……その地を共同管理している分家の者にとりなしを頼みたい」

 

 やっぱりかぁ。

 

「つーか、そんなところがあったのか? 領地が隣接しているとか?」

 

 俺はちょっと気になるが、リアスは小さく笑いながら首を横に振った。

 

「少し違うわね。……交通の便が悪い田舎の領主達が、本拠を置く形で十数年前から発展した地方都市のことよ」

 

 あ~そういう。

 

 辺鄙な田舎に豪勢な設備立てるより、支配者でなければならないこと以外を代官に任せて自分はそこそこいい場所に住んでおこうッて感じか。

 

「同様の町もいくつかできていますが、まだ少ないことから大王派やアガレスの分家なども住んでいる……ある種の混沌とした街でもあります」

 

 ソーナも補足するがなるほどな。

 

 そりゃとりなしを頼みたいだろうさ。絶対ややこしい。

 

 つーか、そういうある種の緩衝地帯ってパワーバランスもあって犯罪の温床になりそうだ。

 

 ……禍の団とかが動いてないといいんだけどな、いや……本当にな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 振るわれる攻撃を回避し、反撃を試みる。

 

 これは組手だが、油断できるわけもない。

 

 相手は超一流の武芸者。そしてうちの事務所の前衛担当にして武術指南者だ。基本スペックや異能においてはともかく、それ以外は格上と言ってもいい。

 

 だが、攻撃が若干粗い。おかげで反撃はともかく対応なら難しくはないだろう。

 

 本人も自覚はしているようで、やがてため息を共に拳を収めた。

 

「……完全に、スランプというか迷走か? 動きは悪くなってないように見えるんだが」

 

「ううん。前からずっと、あの時より悪くなってるんだよきっと」

 

 俺の意見に、流花さんはそう返す。

 

 流花さんは間違いなく卓越した武術家だ。異能抜きの戦いに持ち込まれた場合、俺でも負けるだろう。

 

 旗本流でも相当褒め称えられていたらしい。当代女性最強とまで称され、体格で勝る男相手でも武器戦闘なら上澄みレベルだとか。

 

 その戦闘能力は頼りにしているし、海砂さんや麗夜さんの戦闘技量も彼女の指導でかなり底上げされている。

 

 振るってよし教えてよしの、欠点の無い武芸者ともいえる。

 

 だが、それが見る影もないと旗本鏡夜は言ったという。

 

 ブラフの可能性もありそうだが、流花さんは納得しているようだった。

 

「……対戦型のゲームってあるよね? それで、まったく同じユニットとかキャラクターを使った場合、どっちが勝つかにユニット側の差は生まれないでしょ?」

 

 そう、ちょっと考え込みながら流花さんは言う。

 

 まぁそうだな。まったく同じってことは、ステータスも同じだろうし持っているスキルとかアビリティとかも同じなんだろう。

 

 そんな条件下だと、ユニット側の差で勝敗が決まることはまずないだろう。まったく同じなんだから、そういう意味ではフェアともいえる。

 

 となると、それで勝敗を左右する点はどうなるか。

 

「プレイヤー側がどれだけ慣れているか、プレイヤー側の戦術や向き不向きとの相性。あとは―」

 

「プレイヤー側のそもそもの実力、だよ」

 

 俺の言葉を遮るように、流花さんは答えを告げる。

 

 なるほど。言いたいことがだいぶ分かってきた。

 

 流花さんは間違いなく卓越した武芸者だ。旗本流という武芸十八般を高い水準で納めており、その実力は間違いなく高い。

 

 だが、それは旗本流そのものの力もあってのことだということだろう。旗本流という外装を抜きにした力量の話になっている。

 

 故に、旗本流同志と戦った場合はその点の差がもろに出る。旗本鏡夜に押され、彼に失望されたのはその点だということか。

 

 ……マジかぁ。

 

「旗本流ってどんだけ強いんだよ」

 

「鏡夜は間違いなく師範代クラス、免許皆伝に到達しているよ」

 

 俺にそう返す流花さんだが、だからこその迷走か。

 

 彼女は間違いなく強い。確信をもって断言できる。

 

 だがそれが、武芸者としての根幹が大きく錆付いている状態での力だということになる。

 

 もし、今の錆が取れた本来の力量ならどうなるというのか。

 

 そう思い、背筋が凍り付くかのような冷たさを感じた。

 

 この人、凄いな……っ!

 

「なら、まずは少し休んだ方がいいだろうさ」

 

 俺はそう言ってタオルを渡す。

 

「心の問題なんて、無理やり強引に突破は普通無理だ。秀華みたいな特例でもないと駄目だし、できたとしても不健全だ」

 

 あれははっきり言って、特例通り越した禁じ手に近い。

 

 できる奴がまず少なすぎるし、できたとしても使いどころはきちんと選ぶべき案件だ。それを使えば解決するかもしれないが、すぐにする必要はない。

 

「最終手段は最後まで取っておこう。まずは、ゆっくり自分を見つめ直したりとか色々試してみるべきさ」

 

「……そうだね。ちょっと焦りすぎてたかもね」

 

 どうやら、少しは落ち着いたようだ。

 

 俺はそっと流花さんを抱き寄せ、宣言する。

 

()()()()は忘れてないし、しないで済むよう頑張ってる。だから、無理をしない程度に流花さんも頑張ってくれ」

 

「うん。約束、ちゃんと守ってね?」

 

 そこは安心してくれ。

 

 考え、覚悟して、責任をもって告げた言葉だ。それをするべき時は、絶対に成し遂げて見せる。

 

 だから頑張れ、旗本流花。本当にどうしようもない時は俺が終わらせるんだから、どうしようもなくならない程度に頑張ってくれ。

 

 まぁ、その為にも適度は休憩は必須なわけで。

 

 俺は微笑みながら、気が緩んだ流花さんを御姫様抱っこする。

 

「……え?」

 

「悪い、なんかムラっときた。……今日は独り占めされてくれないか?」

 

 お互いに気をしっかり抜いて楽しみたいと思ったんだが、どうだろうか?

 

 あ、もの凄く顔を真っ赤にしてるけど嬉しそうだ。

 

「ふふ。お姫様扱いなんて初めてかもね」

 

「たまにはこういうのもいいだろ?」

 

 最近張り詰め気味だったから、気が抜けてくれて嬉しいな。

 

 そっとキスをしてから、俺はちょっと楽しく息抜きをすることになりました、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺達の家の地下室で、俺は涙を流して拍手を鳴らした。

 

 ああ、これだ。これが欲しかった。

 

「ありがとう。ありがとう! ありがどぉうっ!!」

 

「そ、そこまで嬉し泣きされるとちょっとビビるわね……」

 

 若干、吹本さんが気圧されてるけどこれが本音だ。

 

 海砂さんが歌って見せてくれたのは、俺が依頼した「乳龍帝おっぱいドラゴン」用の歌。

 

 そうだよ、これだよ、欲しかったのは!!

 

 こういう感じの歌が欲しかったんだ。俺は、特撮ヒーローとして涙を流して喜んでいる!!

 

 おっぱいドラゴンの歌はまぁ、人気だけど。人気だけどその方向性以外にも欲しかった。あと歌詞が色々あれだった。

 

 だから前からそういう歌が欲しかった。元アイドルの吹本さんに相談もしてたんだ。

 

 そしてできた、できた歌を聞いた。

 

 俺は、感動している……っ!

 

「ありがとうございます! 今すぐグレイフィアさんに頼んで、おっぱいドラゴンの興行収入から報酬を入れてもらいます!!」

 

「そ、そう……? ここまで喜ばれるとは思ってなかったけど、そこまでよかったかしら?」

 

 ちょっと照れくさそうにしているけど、もう嬉しい以外に何者でもないです!

 

 ちょっとコメディチックだけど、それが子供向け番組らしいってのがいい。

 

 流石元本職! もう手放しで誉めます!!

 

「マジで助かりました! もう速攻で、速攻で発表準備を!!」

 

「落ち着いてねイッセー。ここからいろんな事業所案件が待ってるから。手間とか段取りとか多いから」

 

 そうでした!

 

 でも、でも……涙出てきそうなぐらい嬉しい……!

 

「あらあら。イッセー君ったら嬉し泣きですわね」

 

「いいお歌だと思いますけど、喜びすぎて引いてますよ?」

 

 通りがかった朱乃さんは小猫ちゃんにも言われるけど、でも最高だ。

 

「あ~今度のイベントでサプライズ発表とかしたい! でもおっぱいドラゴン制作会社に一言言った方がいいんだろうなぁ~!」

 

「サプライズはちょっと博打要素もあるものね。まぁ、最低限の根回しはしておいた方がいいでしょう。というか、今度イベントがあるなら……見ておくべきかしらね」

 

 吹本さんには言ってなかったけど、もうちょっとすると冥界でおっぱいドラゴンのイベントに参加してくれるように頼まれてる。

 

 子供たちの笑顔が見れるのはいいもんだ。ま、大人のお姉さんたちから黄色い悲鳴を浴びたいけどね。

 

 ……木場や小猫ちゃんをモデルにしたキャラクターも出てきているんだけど、大人のファンはそっちに集まっているところがある。木場に大人のお姉さんが集まるのは嫉妬が燃えるけど納得ではある。問題は小猫ちゃんに大人の男達がファンになっている点だ。

 

 俺が言うことでもないけど、大丈夫か……ぐほぉっ!?

 

「どの頭で失礼なことを考えましたか、おっぱい大好きド変態の先輩……?」

 

 小猫様、心を読まないでください。いや御免なさい……がくっ

 




 この「格ゲーでおないキャラを使うと上級者が勝つ」というのは実に分かりやすくていい理屈だと思っております
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