※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 最近barに興味のあるグレン×グレンでっす!

 まぁドレスコードとかありそうだし、パブとかそっちみたいな軽い感じの方がいいのかなぁとは思いますね。カクテルとか興味あります!

 では本編!


第三話 人造惑星

《木場祐斗》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ。とりあえず一通りの力仕事はこれで終わりか」

 

 樹下君が汗をぬぐい、一息をついた。

 

 今僕達オカルト研究部は、学園祭の出し物を決定してその準備をしている。

 

 人が多くなり旧校舎を丸ごと使えることを良いことに、色々な出し物を併用する形になったんだ。

 

 コンセプトカフェにお化け屋敷、更にお祓い体験などもすることになっている。

 

「結構疲れたな。でもまぁ、これでリアス部長達のコスプレが見れるってなると……グヘヘ……」

 

 イッセー君は煩悩丸出しで頑張っていたけれど、中々の仕事ぶりだね。

 

 樹下君もキチンと手際よく仕事をしているし、おかげでだいぶ助かったよ。

 

 ただ、樹下君はどこか微妙になっている。

 

「問題は秀華が担当しているコスプレ衣装だ。あのバカ、コスプレ衣装の手際がいいからこそ変なエロスギミックを入れそうで怖い……校則違反のギリギリを攻めすぎて個人裁量の差でギリギリアウトとかあり得るぞ……」

 

 凄い真剣に悩んでいる。それほどのことなんだろうか。

 

 あ、イッセー君もさらりと視線を逸らしていた。

 

「そういや、以前秀華さんって特務社員集めて、駒王学園(ここ)の女子制服もどき作ってのディルドオナニー大会とかやってたっけ……」

 

「だろ? あいつ制服着てエロビデオ作って男子生徒全員に配布したいとかマジで言ってたりするからな……」

 

 ……ちょっと頬が引きつりそうなこと言ってたんだ。

 

 樹下君は勿論、イッセー君ですら戦慄しているレベル。大概だ。

 

「お、そこにいたんだな」

 

 と、アザゼル先生がこちらを覗き込んでいた。

 

「ちっとマジな話があるから、夜に時間を作っとけ。シトリー眷属(生徒会)含めて真面目話がある」

 

 ……どうやら、学園祭が近づいてなお色々と大変みたいだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《空本麗夜》

 

 

 

 

 

 

 

 

 夜、駒王学園の会議室を借りる形で俺達は集められていた。

 

 レヴィアタンの末裔にグレモリーとシトリーの次期当主を、眷属ごと集めての話だ。教会側からも星斗さんとイリナちゃんまで呼んでいる以上、大ごとだ。

 

 俺達桃山警護事務所はお茶の用意をしたうえで、話を聞く態勢に入る。

 

 ……長丁場になりそうだから、お茶請けも用意している。スティック型のチーズケーキにしたけれど……美味しいなこれ。

 

「よく集まってくれた。これは他の上層部にも回すが、とりあえずお前らにも色々伝えとくぞ」

 

 アザゼル総督がそう言って、プロジェクターを起動して映像を映し出す。

 

 そこに映っていたのは、木曽義仲達を踏まえた、京都で戦った者達の一部だった。

 

「……鏡夜っ」

 

「凛、音……」

 

「………ぅ…」

 

 流花や信子さん、コナユキちゃんが顔色を変える中、アザゼル総督は俺達を見渡す。

 

「こっちも色々あって、こいつらの情報をある程度集められた。これはその情報共有が理由の一つだ」

 

「となると、ある程度の詳細情報が掴めたと?」

 

 星斗さんが聞くと、総督は頷いた。

 

「まず、ことが個人的な問題に収まらないところから行く。……コナユキ、腹は括っとけ」

 

「っ!? ……はい」

 

 コナユキちゃんに前もって釘を刺す以上、あの二人か。

 

 アルティ・ブロウニング及びビルカ・シュバルツァー。その二人に酷似しているという謎の星辰奏者。

 

「最初に言っておくが、この二人は星辰奏者(エスペラント)じゃねえ。……禍の団に言っていた奴がいる人造惑星(プラネテス)、もしくは魔星と呼称されている上位互換の星辰体運用兵器だ」

 

 先生がそれを言うけど、緊張感が走るね。

 

 ある意味で納得ではある。あの反則じみた力は、誠二や所長のもう一つの星に匹敵する隔絶した性能だ。通常の星辰奏者として見た場合、段違いの星だったからね。

 

 例えるならイッセー君の星が近いだろうかと思っていると、アザゼル総督は画像を追加する。

 

 そこに映し出されるのは、二種類の合金と思われる金属のデータだ。

 

「最大の違いは発動体だ。星辰体感応合金(アダマンタイト)を外付けの臓器とすることで運用するよう()()()()()()()である星辰奏者とは全く違う。魔星は更なる性能と完成度を持つ合金、神星鉄(オリハルコン)と名付けられた完全上位互換を運用するべく()()()()()()だ」

 

 その金属データを見るけれど、確かに発動体として使用した場合のポテンシャルが段違いなようだ。

 

 ただ、総督は表情が険しかった。

 

「俺も知識があるから言えるが、神星鉄(これ)をまともな奴が使うのは不可能だ。事実、本領を発揮するなら大型のスーパーコンピューターを利用した工業触媒とするのが妥当らしい。それをある種の裏技で戦力として運用するのが、人造惑星だ」

 

 それほどなのか。

 

 工業用としてスーパーコンピューターの制御が必須だとするなら、まともな生物で扱うのは無理だろう。そもそも戦闘兵器として運用できる代物ではないと。

 

 ただそうなると、裏技というのはとても気になる。

 

 星斗さんも技術家なだけあり、そこには強い関心を持っているようだ。

 

「見ての通り神星鉄を発動体とした場合、星辰体の感応量が規模からして桁が違う。また星辰体の運用と言っても兵士と兵器ではコンセプトの時点で格上だろうさ」

 

「そして、それを成すのが裏技だと?」

 

 アザゼル総督の説明に、星斗さんがそう指摘する。

 

 それに対して頷いたアザゼル総督は、若干ゲンナリした顔になった。

 

「その裏技ってのが衝動による制御だ。常人を超える精神的方向性で強引に星辰体に色を付けることで、個々の星辰光として発動させるってのが肝だが……ここからが更にヤバイ」

 

 そう言い切ったアザゼル総督は、心底不機嫌な顔つきになって首を横に振る。

 

「現時点において、正しい意味で人造惑星といえる躯体は、()()()()()として利用している」

 

 その言葉に、俺達全員が寒気を覚えただろう。

 

 倫理観をあまりにぶん投げた兵器だ。まともな組織ではよくて暗部でしか創り出すことはできない、そういう領域だ。

 

「素体となる死体からデータを採取して、最適化された神星鉄で骨格を形成。そこから培養された肉や皮膚を付け加えて再形成し、星辰体と超感応させることで完成させる。……さっき言った裏技を効果的に運用する為、躯体は基本的に素体の衝動に強く引きずられた「外れている」か「壊れている」精神性を持っている生体兵器となるようだ。それが絡むのか、戦力としては基本がパワータイプでテクニックタイプにはなり難いのが欠点だとよ」

 

「……教会暗部でもそうは出ないような発想ですな。ヴィクター・フランケンシュタインでも真似たいのか……っ」

 

 星斗さんが苦々しい顔になるもの当然だろう。言ってる総督も嫌な気分になっているからか、お茶をあおって無理やり呑み込んでいるし。

 

「そして問題が、禍の団でその研究がどこから来たのか、だ」

 

「十中八九、波柴一族ってことですよね、先生」

 

 食い気味に所長が総督に言うけれど、まず間違いないだろう。

 

 というより、そうでなければおかしい。

 

 総督もそこは頷いていた。

 

「間違いなくな。ただどうやら、禍の団での研究ルートはそこに至るまでに二つに分かれていたらしい」

 

 そこに妙な引っ掛かりを覚えさせながら、アザゼル総督はプロジェクターを操作する。

 

「どうも波柴一族でも極秘裏に進められていたプロジェクトらしい。で、一斉摘発の時に「これはヤバイ」と判断して成果物を連れ去った奴がいて、その後モンタギューが証拠隠滅をしながらとっておいたデータや成果物の残りを回収した流れだ。モンタギューは最初っから、一斉摘発のタイミングで回収して隠滅しようとしてたんだろうな」

 

 となると、前者は彼にとっても想定外か。

 

「前者が独自に禍の団に流れ着き結成された小規模グループが、秀華の言っていた石田美奈がリーダーになっている「三成星」だ。豊臣秀吉の忠臣に石田三成ってのがいたが、その関係か?」

 

「あやかりで、一族に仕えている武士でも公家でもなかった者達に名乗らせている姓ですけどね。というか美奈、そっちに流れてたのか……光にぃ……っ」

 

 これは相当に因縁がありそうだ。

 

 ただそこはあえて置いておく気なのか、アザゼル総督は英雄派の方に移るようだ。

 

「そしてもう一つ。英雄派の独立チームである「木曽分隊」だ」

 

 さて、こっちはこっちでやばい話になりそうだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 

 木曽分隊、かぁ……。

 

 旗本さんや松森さん、吹本さんと因縁があるっていう連中。木曽義仲、山吹御前、そして巴御前の三人を中核としているっぽい英雄派の独立部隊。

 

 三人が表情を険しくしてるのも分かる。俺で分かるんだから、樹下や秀華さんは表情を変えてないけど内心色々あるだろう。

 

 て、敵を知ればなんとやらっていうしな。しっかり聞くか。

 

「まず木曽分隊だが、英雄派の中にある三種類の精鋭部隊、そこに属している三人が元々英雄派に来る前からつるんでたことに端を発するらしい」

 

 そう言いながら先生が映し出したのはその三人だ。そしてそれぞれ、その顔写真の上にヘラクレス、ジークフリート、ジャンヌ・ダルクが映っている。

 

「ずば抜けた星辰光を保有する者達で構成される、ヘラクレスが率いる流星衆。そこに属しているのが、神滅具である幽世の聖杯を再現する木曽義仲こと旗本鏡夜」

 

 あいつマジで凄かったな。俺とアルトリーネさんが苦労して吹っ飛ばした曹操の腕、治しちゃったし。

 

「どうも英雄派の連中、あいつの意見と星を基に犠牲者を減らすプランを取ったらしくてな。結果的に人材が当初より増えたおかげで、独立部隊を作る許可が下りたらしい……で」

 

 先生がそこまで説明してから、山吹御前の方に移る。

 

 というか、聖杯って何でもありだな。おかげで俺達大変なんですけど!?

 

「伝説の魔剣に代表される、使い手を選ぶ代わりに強大な武装に適合した者達、ジークフリートが率いる魔装衆には、山吹御前こと竹林凛音」

 

 あっちはあっちで強いらしいな。しかも転移してたし。

 

「日本神話系統からの情報提供だが、かなり大昔に日本の神々が作って千年以上で流出した道具の類と適合している。……というか、だ」

 

 なんか先生が、凄いことを説明したら視線を逸らした。

 

 え、なに? 何事?

 

「ご両親と接触して細胞サンプルを調べた結果、鎌倉幕府執権の北条家やら、当時は天皇家と対を成す現人神ともいえる諏訪神道やら、道長と同時期の藤原家やらといった反応がわんさか出てきた。あの女、秀華張りにミラクル血縁入ってるぞ……そりゃ神具とも相性良いわ」

 

「何それ初耳ですけど!?」

 

 思わず松森さんが飛び上がるけど、マジですか!?

 

 先生も理解ができているのかうんうんと頷いているし。

 

「間違いなく自覚無かったと思うぞ? なにぶんあの時代、愛人とか現地妻とかの子供の情報なんて残ってないなんてザラだしな」

 

 マジやべー。

 

 で、先生は気を取り直すのか咳払いをした。

 

「ちょっと情報が追いついてねえのは巴御前だな。所属しているのは、放浪型神器を保有する実力者で構成される天恵衆で、メンバーの中では神滅具持ちであるリーダーのジャンヌや、副長である準神滅具祭りのジェームズ・ブラックの次ぐらいにやばい扱いらしい」

 

「そりゃ四つも神器持ってましたからね。中々ないでしょうそれは」

 

 雨宮さんがげんなりしながらそう言うけど、反則に近いよなぁ。

 

 しかも俺達グレモリー眷属と似通った神器らしいし。籠手の下位互換な龍の手とか偶発的に手に入った聖剣創造はともかく、聖母の微笑や停止世界の邪眼はドンピシャじゃん。

 

 あいつの回復範囲でこっちはやばくなったしな。こっちもビビるぜ。

 

 そして先生も気になっているのか、結構マジな顔だし。

 

「実質的にはこの巴御前が木曽分隊のリーダー格らしい。少なくとも中核の三人においてリーダーなのはこのガキンチョだな」

 

 そうだったのか。

 

 俺がちょっと驚いていると、更に数枚の写真を載せている。

 

「木曽分隊は巴御前達が意気投合した者達を部下にしている独立チームだそうだ。あの後更に人員増強の許可が下りたとかなんだとかいうし、こっちも気にしとけ」

 

「うっす! 次戦う時は即洋服崩壊で黙らせます!!」

 

 巴御前や山吹御前は勿論、部下だった心寧とかいうのもヤバイ星を持ってたみたいだしな。

 

 こういう時こそ俺の出番だろ。洋服崩壊と乳語翻訳のコンボで吹っ飛ばす!!

 

「他にも英雄派には色々あるらしい。分派ってのがあって、そこの連中は旧約聖書に絡む神器持ちが多いそうだ。……心当たりの中には、ある意味で神滅具級にやばいのがあるから警戒必須だな」

 

 先生が気になることを言っているけど、何だろうな。

 

 ただ雨宮先生もかなり険しい顔になっているところから見て、かなりやばいのかもしれない。

 

 と、そこで先生が咳払いをした。

 

「そしてここからが第二弾。今後の情勢についての話になる」

 

 今後の情勢。

 

 英雄派が禍の団の主力になっているってところだろうか。

 

 曹操はよく分からんところもあるけど凄い奴だ。コンラとかいうのが命がけで尽くそうとしているしな。

 

 その英雄派に何か新たな動きがあったのか。

 

 そう思ったけど、先生はため息をついた。

 

「まずはサリアローズの要望から伝えておこう。……冥界のでかい膿出しを考えているみたいで、お前達にもぜひ協力してほしいそうだ」

 

 ……そっちですか!?

 

 




 シルヴァリオをあまり知らない方向けの、人造惑星の説明会ともいえます。
 実際、人造惑星は続編では死体を使用しない次世代型も出ていますが、方針の大幅変換もあって基本的に第一世代といえる死体利用型のほうが高性能なの多かったですからね。そういう意味では死体主体だからこその強みがあるのでしょう。

 そして後半では木曽分隊の三人についてある程度の情報開示。特に凛音当たりの設定は苦労しました。
 ある意味もっとも英雄派に合致しているともいえますね。本当は護良親王とか入れようかと思ったけど「さすがに皇族はまずい」と自制しました……下手に入れるとマジでやばいからなマジで。
 
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