※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 冬になって眠い時も増えたグレン×グレンでっす!

 寝ても寝ても夕方には眠くなるので困ったもんです。

 でもまあ本編!!


第五話 旗本の逢瀬

 

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……やっちゃったわね、イッセー」

 

 吹本さんがもの凄い複雑な表情で声をかけてきたけど、そこまでやばかったのかぁ。

 

 今はおっぱいドラゴンの興行が終わった直後だ。結構大人気で、まぁ悪い気分じゃないかな。

 

 ……木場に女性ファンが集中しているのだけは残念だけど。俺は、本当はそっち方面を求めてるんだけどなぁ。

 

 ただ、終わってから整理券に慣れてなくて握手会に参加できない親子さんを見つけちゃったんでちょっとね。

 

 で、その辺りの一家言ある吹本さんをアドバイザーとして招いていて見られた感じだ。

 

「言い方は悪いけれど、依怙贔屓にとられる行動は割と危険よ? 人気があるからこそ炎上しかねないし……あの子がやり玉になる可能性もあるわけだし」

 

「そういうもんなの!?」

 

 吹本さんの言葉に俺はびっくりだよ。

 

 怖いな芸能界。俺、もしかしてやばい業界に入っちゃった!?

 

 いや、冥界の子供達を信じよう。大丈夫だよね!?

 

 正直ちょっと冷や汗をかいたけど、吹本さんは苦笑しながらカンコーヒーを渡してくれる。

 

 一口飲んで落ち着けていると、吹本さんも苦笑しながら紅茶の方を飲んでいた。

 

「でも、大人気ねおっぱいドラゴン。……この作品の歌を作っちゃったのかぁ……」

 

「あ、そこは大丈夫っす! 俺はもう太鼓判を押したいし、グレモリー家の人達も褒めてましたから」

 

 俺の頼みでおっぱいドラゴンの新しい歌を作ってもらったけど、やっぱり緊張しているのか。

 

 でも、全方位で評価は高かったしな。大丈夫だと思う。

 

 それに、そんなことを言っているけど吹本さんの表情は少し柔らかかった。

 

「ありがとう。……また、芸能界に関われるなんて思わなかったわ……」

 

 まだ複雑そうだけど、それでも悪く思ってはいなさそうだった。

 

 ただ―

 

「―一人でやるのも、いいのかもね」

 

 ―ちょっと、複雑そうだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、そういえば樹下は?」

 

「今日のメンタルケア対象は私じゃないのよ。……というより、私はだいぶマシな側だから」

 

 あいつも大変だな!?

 

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 ホテルの一室……というかバスルームで、俺達はちょうど一息をついた。

 

「……良いね、これ。普段と違う感じで気持ちいいかな……♪」

 

「それはどうも。悦んでくれるのは嬉しいし……っ」

 

 俺は挿入したまま、腰を回す様にして流花さんを堪能する。

 

「二人っきりってのもいいもんだよな」

 

「ぁん♪……そうだね……っ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 中に挿入したままでこういう時間を堪能する。ある種背徳的な気もするが、俺達らしい時間ともいえるだろう。

 

 最近流花さんは煮詰まっているからな。気分転換はなるべく早い方がいいとは思っていた。

 

 ……俺としても、こういう時間は気分を沈めるのに助かるからな。そういう意味だとwin-winだ。

 

「気晴らしになったかな。本当にありがと」

 

「かまわないさ。俺にとっても気晴らしだ」

 

 苦笑しながら、俺達はSEXを終えて湯船につかる。

 

 気怠さをお湯に解けさせ、息を吐いてだらけながら数分。

 

「……煮詰まりすぎは駄目だしな」

 

 俺は、リラックスができただろうタイミングで流花さんにそれを指摘する。

 

 流花さんの方がびくりと震え、そして苦笑が返ってきた。

 

「本当に、今のところそんな感じなんだよ。……鍛え直すにしても独学だし、さ?」

 

 そこが大きな問題と言えば、問題なのかもな。

 

「一族からの離縁状、撤回されてないからな。法的に対処しようとしたら切腹をこのご時世でやりかねない勢いらしいし」

 

 ため息をつきたくなる事態だ。

 

 旗本流……というより、旗本一族は波柴一斉摘発時に流花さんの事態を知り、彼女に絶縁と破門を突き付けている。

 

 波柴のやり口を知る身としては、もう少し温情があってほしいとすら思っており、秀華や小笠原長官など交渉を取る者は何人もいる。だがその点においては徹底的に拒絶しており、冗談抜きにその場で切腹を試みた奴がいる始末なのでうかつにつつけないのが実情だ。

 

 本家の嫡男だった旗本鏡夜が失踪し、その要因によりにもよって当代女性で最強格の才能を示している流花さんの堕落が関わっている。これは旗本流にとってあまりに大きな醜態だったようだ。そもそも男子校に男装してまで入ったのが流花さんの直談判によるものなのもあるだろう

 

 当主は遺書まがいの文書を残して富士の樹海に消えたという話で、実力者がショックのあまり野に下ったり、酷いのに至っては自殺したなんて話も多い。失望して門下生が離れていくことも多く、割と本気で旗本流は流花さんを疫病神のように扱っている節がある。

 

 実際問題、旗本流で責任があるとするなら流花さんにもあるというのは考えとしては理解できる。とはいえそんなやばい事態が発生するような場所に成り下がった男子校に、息子はおろか無理強いして女子を送る込んだ前当主の過失も重いとは思う。何より悪いのは波柴一族やそれに与した連中なわけだが。

 

「自信あったんだけどね。免許皆伝だって確実視されていたし、当代女性最強なんて謳われていたし」

 

 そう告げる流花さんは、上を向いて苦笑いを浮かべていた。

 

「……()()ばっかりで他が見えてなかったのかもな。流花さんや旗本鏡夜だけでなく、旗本一族全体が」

 

 フォローにならないどころか、ある意味でのこき下ろしだが間違いない感想が口を突いて出てくる。

 

 知的生命体というのはなまじ知識と知恵があるから、その範疇外のことに対して隙が生まれやすい。

 

 旗本一族は武芸者としては一流だったのだろうが、だからこそそうでない連中の悪意には警戒心が緩かったのかもしれない。

 

 こと流花さんは大の大人すら倒せるほどの武芸者。物理でどうにかできることをどうにかできるからこそ、どうにかできなかったり立ち回りに苦労することに不得手な面があったのは事実だろう。

 

 これらは流花さんが背負う業で、誰かに託したりはしないだろう。本人なりのケジメともいえる。

 

 だからこそ、だ。

 

「なら、求めるべきは旗本流の外だな。一度真剣に、他の戦い方を学ぶべきかもしれないぞ? ……波柴のやり方はなるべく避けてほしいけどな」

 

 新しい刺激は時として有効打になることもある。

 

 波柴のやり方は悪辣すぎて参考資料に留めてほしいが、今のままに詰まっているなら別の道を探るのは手ではあるだろう。

 

 となると、だ。

 

「……ただ、その為にもまずは息抜きだ。あがったら第二ラウンドといくか?」

 

「いいね、それ。今日は思いっきり羽目を外そうかな?」

 

 ああ、そっちの方がきっといいさ。

 

 悪いことばかり考えていると、生きている意義がないからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《Other》

 

 

 

 

 

 

 

 

 英雄派が保有する拠点の一つ。

 

 日本の辺鄙な山奥に設営された、日本風の簡素な城を思わせる拠点。地下にある程度広大な設備を有しており、上層部の施設はどちらかと言えば趣味の産物といえるだろう。

 

 その拠点の片隅で、木曽義仲は日本刀を構えていた。

 

 呼吸を練り上げ、目を閉じ……数秒後。

 

「……はぁあああっ!!」

 

 武芸者がいるのならば見ほれるほどの剣技を振るう。

 

 音速すら超過する斬撃に、周囲を舞う枯れ葉が刃そのものに触れることなく断ち切られる。

 

 それを成し、呼吸を整えながら義仲は息を吐いた。

 

「ふぅ~……今日はこの辺にしておこう」

 

 刀を鞘に納め、そして汗を流しに向かう。

 

 外観こそ日本の小規模な城を思わせるが、設備そのものは決して古くなく、シャワールームは完備し、娯楽設備としての小規模なサウナも保有している。

 

 そこに向かおうとした時、僅かな嬌声が聞こえてきた。

 

「……巴に山吹かい?」

 

 覗き込むように位置を確認すれば、夜空の下で巴御前が四つん這いになっている山吹御前を可愛がっていた。

 

 いわゆる双頭型のペニスバンドで山吹御前を喘がせている巴御前は、義仲に気づいて顔を上げる。

 

「あ、鍛錬終った? なら混ざって愉しまない?」

 

「ぁ……義仲様……義仲様、も……♥」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「……仲が良いのはいいんだけど、もうちょっと人目を気にしよう?」

 

 一応たしなめるが、この二人も大概倒錯している。

 

 それだけの経験があるのはこちらも同じだが、巴御前の場合はこれをあえて取引に使う覚悟が決まっている為、わざとやって交渉のネタにしようと考えている節がある。

 

 とはいえ、その上で愛していることにも変わりはない。

 

「こっちは順調だけど、そっちは?」

 

「そろそろ煮詰められてるから、こっちも至ろうかと思ってるわ」

 

 その返答に、義仲は満足げに頷く。

 

 英雄派によって確立された禁手(バランス・ブレイカー)のメソッド。

 

 この最大の利点は到達者の増大にあるが、他にも大きなメリットが存在する。

 

 世界の均衡すら壊す意思に応じて到達するとされる禁手。それを意図的かつ理論的な手法で到達したとして、まだまだデータも足りてない状況で完全上位互換になるとは限らない。人工物が天然物を超えるには、その下地となる技術力やノウハウが必要になることも多い。

 

 だがそれを踏まえてもなお、「意図的な形で禁手に到達できる」というのは大きな利点だ。

 

 天然の到達とは裏を返せば、「突発的な衝動に従って任意ではない形で至る要素が大きい」ともいえる。これではその時の願いに最も適した形にはなるかもしれないが、己の本来の好みや向き不向きに対して最適化されるとは限らない。どうあがいても突発的ゆえに、煮詰めるという点に向いていないのだ。

 

 だからこそ、意図的に練ったうえで至るという形ならそれを補える。そして、それは巴御前にとっては何より大事な点だろう。

 

 天然による到達ゆえに一種の癖の強さを持つ禁手を持つがゆえに、木曽義仲はそれに対して賛成だった。

 

 少なくとも、彼女が目指す強さと彼女の神器に対する適性がずれているところは否めないのだから。

 

 だからこそ、巴御前の本領は此処からだ。

 

 自分の望む未来と目指す強さの為、巴御前はあえて至ることを封じていた。自分が持つ神器使いとしての性質から、望まない方向性に特化する可能性を危惧していたから。

 

 その上で、彼女は英雄派の高位戦力足りえる猛者。その彼女が禁手という進化を遂げればどうなるか。

 

「勝利を掴もう、木曽分隊(俺達)自身で。その為に、俺も巴御前()についていくことを選んだんだからね」

 

「ええ、もちろんっ」

 

「私もで、すぅ……♥」

 

 故に、ここからが木曽分隊の真骨頂。

 

 何故ならば、木曽分隊の長は木曽義仲にあらず。

 

 あらゆる要は巴御前。彼女こそが木曽分隊の始まりにして、その中核なのだから。

 




 旗本家にとって、流花と鏡夜の一見はマジで屋台骨が揺らぐほどの事態となっている感じです
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