※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 やはり年末は忙しいのか、感想常連さんが少なくてちょっと寂しいグレン×グレンです……。

 こういう時に限って書き進められるってのが酷いというかなんというか。体調もだいぶ回復したのでなおさら書き進められてしまう。






 気を取り直して本編!!


第八話 転入生のその裏で

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 レイヴェル・フェニックスが転校してきた。

 

 ライザー・フェニックスの妹である、フェニックス本家長女。イッセーに対して好感度が高い部類だ。

 

 まぁ、ライザーとの一戦では後半とっても格好良かったからな、イッセーの奴。惚れる人が来てもおかしくあるまい。

 

 とはいえ慣れない学園生活。俺も年長者としてフォローをした方がいいだろうと思ってきてみれば、だ。

 

「き、樹下ぁ……助けてくれ!!」

 

 何故イッセーが、小猫とレイヴェルに睨まれている。

 

 あ、いや違うなこれは。三角関係的な奴のそれに近いだろう。

 

 とりあえず、だ。

 

「レイヴェル嬢。慣れないことは多いしこの学園は妙なところで民度が低いが、気の良い連中が多いから多少のミスは気にせず行動した方がいい。いざという時は言い出しっぺとしてフォローは約束する」

 

 まずレイヴェル嬢には伝えた方がいいことを言っておく。

 

「小猫も。不慣れな環境に送られた相手に対してあまり厳しいことを言うなよ? イッセーの気遣いが独占されてむかつくんだろうが、そういう時はイッセーに甘えていけ」

 

「にゃ!?」

 

 カマかけ半分で釘を刺したが、やっぱりか。

 

 それで喧嘩になりかけ、イッセーが両者をとりなそうとして「どっちの味方ですか!?」とか言われたんだな。

 

 ギャスパーがちらちらとこっちを見ながら感謝の感情を向けているから確定だ。

 

 まったく。仲良くしろとは言わんが余計なトラブルは避けてくれ。

 

 というか、だ。

 

「あまりイッセーを困らせるなよ? イッセーがそこを甘やかすのをいいことにつけあがるようなら……俺が動くぞ?」

 

 そこは釘を刺しておこう。

 

 イッセーはどうもこういう時弱いからな。俺が鞭を振るうぐらいでちょうどいい。イッセーの無自覚飴が効果覿面になるだろうしな。

 

 あとで秀華やリアス部長共相談をしておこう。

 

 っていうか、こういう時美子はどうした?

 

 そう思った時、教室の扉が開いた。

 

「レイヴェルちゃーん! 放課後みんなで「レイヴェルちゃん歓迎パーティ教室編」やるからねー! バイト先の上司*1が協力してくれたから、晩御飯はジャンクフードでカラオケパーティ! オカ研での歓迎会で食べ過ぎないでね♪」

 

 ……前言撤回。やっぱりこういう時に頼りになるな、うん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《木場祐斗》

 

 

 

 

 

 

 

 

「助かった、樹下……ああいう時、どうしたらいいのかさっぱりだよ」

 

「仮にもハーレム王目指しているなら、ある程度は女性間のトラブルシュータースキルを習得しとけ。お前は甘やかしすぎるところがあるからなぁ……はぁ」

 

 拝み倒す勢いのイッセー君に対し、樹下君がため息をついた。

 

 転校してきたレイヴェルさん周りでトラブルが起きたらしい。小猫ちゃんが終始喧嘩腰だとか。

 

 ふふ。同年代が相手だと、小猫ちゃんもそういうところを見せる時が多いからね。まぁ、いざという時は大丈夫だろうさ。

 

「ちょっとぐらいは大目に見てあげなよ? 小猫ちゃんだってまだ高1なんだから」

 

 一応僕もフォローを入れるけど、樹下君はため息をついていた。

 

「相手が元七十二柱本家の令嬢だって忘れすぎだろうに。甘えるのが悪いとは言わないが、相手は選んどかないと、うるさい手合いに知られたらどう動かれるか……」

 

 樹下君はその辺り、立ち回りに苦労しているだろうからね。厳しめにもなるか。

 

 ただ、彼も少しピリピリしている雰囲気はあるね。

 

「何かあったのかい? どうも他に考え事があるみたいだけど」

 

「……愚痴になるが、それでいいなら」

 

 どうやら、彼にも思うところがあるようだ。

 

「信子さん周りで色々とな。大きく分けて二つ何だが、両方ともややこしいことになりそうだ」

 

 ふむ。

 

 彼がそういうのなら、大事になる可能性はあるだろう。

 

 僕達が少し居住まいを正すと、樹下君はため息をついた。

 

「まず信子さんの実家方面。彼女の母方の祖母が、大戦敗戦後のどさくさで逃げ出した櫛橋家の関係者かもしれない」

 

 その言葉に、僕もイッセー君も確かにピりついた。

 

「櫛橋っていうと、五大宗家だよな?」

 

「そうだ。五行における木、四聖における青龍を司るあの櫛橋。状況証拠と徹底的な遺伝子検査でほぼほぼ確定。老害共の全盛期なだけあって、どさくさ紛れに逃げ出したい奴はごまんといたようでな……で、それとは別にもう一つ」

 

 ある意味そっちが本題なのか、樹下君は思わず天を仰いだ。

 

「信子さんの大学時代の彼氏なんだが、寄りにもよって一斉摘発の人間界側、例の地方都市にある警備会社に勤めてるんだよ。……奴らも表の建築物、人間側の警備として契約しているみたいで」

 

「「う わ あ」」

 

 僕もイッセー君もため息をつきたくなるね。

 

 ある意味そっちの方が重要だ。

 

 今回の一斉摘発、人間界側は桃山警護事務所が担当する予定になっている。

 

 餅は餅屋。冥界側は戦力を集める言い訳としておっぱいドラゴンのサプライズイベントをでっちあげることから、オカ研と生徒会が担当。人間界は、日本の地方都市である以上日本の政府機関であったともいえる桃山警護事務所を主体に、雨宮先生や雲川さんが補佐に回る形だ。

 

 規模から言っても冥界の方が大きくなるし、人間界側は祓魔省も動くからこそこの形なんだろう。色々と頭が痛くなりそうだね。

 

 ……万が一ではなく、高い確率で出会っちゃいそうだ。大変すぎるねこれ。

 

「最近因縁バーゲンセール過ぎるだろ、うちの事務所。何かの呪いか……?」

 

 何も言えない。それぐらい、シャレにならないことを樹下君は言っている。

 

 いや、本当に何も言えないよね……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《アザゼル》

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は学園内にこっそり設置した研究施設に、雨宮星斗を連れていた。

 

「……色々と説教したいことはありますが、問題はそこではありませんね。……ヴァーリ・ルシファーと再接触など、場合によっては査問会ですよ?」

 

『ふふ。その価値のある提案や対価を用意しているから流してくれ』

 

 通信越しのヴァーリがさらりと流すが、まぁそれだけの価値は本当にある。

 

 木曽分隊や人造惑星についての情報は大きいからな。いざということを考えると、この辺りを担当する後任を用意したかったので巻き込んだ形だ。

 

「悪いところは全部俺に押し付けとけ。で、問題が一つあったんで……っと」

 

 そう言いながら俺は、警戒必須の情報の画像データを……あ、間違えた。

 

「……なんですか? この遺伝子的に系譜と思われる老若男女の画像は」

 

 めっちゃ困惑されたなマジですまん!

 

『ああ、それはジョークで送った、禍の団で巻き散らかされているオーフィスの姿を変えた写真集だ。忘れてくれ』

 

「あいつ、姿を自由に変えれるんだよ。ま、それでもちっと意味が分からんがな」

 

 俺も最初に見た時は目が点になったぜ。

 

『コハヤ・リバーが提案した、禍の団の連携強化の一環として打ち出された広報誌の見出しだ。奴も色々と動いているようだね』

 

「で、抱き合わせのそれと一緒に送ってきたこっちが問題だ」

 

 俺が操作ミスを修正して、ヴァーリの送ってきた画像を映す。

 

 そこにいるのは青年と思われる男性。

 

 だが問題は、だ。

 

「……こいつ、誰かに似ている気がするんだ」

 

『ちなみに俺も詳しくは知らない。ただフリード・セルゼンと談笑しており、ジャーク団についている奴でね。念の為に確認を取りたい』

 

 俺とヴァーリの言いたいことを理解したのだろう。星斗はため息をついた。

 

 もうその反応で、ほぼ当たりだな。

 

「数十年前の研究成果に付随する、研究チームの集合写真で見たことがあります。すべて聖剣関係の研究であり、バルパーの名前も記入されていました」

 

 やはりそうなるか。

 

 死体がどさくさ紛れで消えていたのは、波柴矢城だけじゃなかった。

 

 フリード・セルゼン。どさくさに紛れて死体を回収してやがったな?

 

 そして奴らの技術を考えると、だ。

 

「十中八九、バルパーを素体にした人造惑星だな。色々な意味で納得だぜ」

 

 元から特化した性質を持つ星辰光を持ち、人間の時点で聖剣に対する強い執念を持っていた。

 

 もし奴に人造惑星の適性があったら、絶対に高性能になってるだろうぜ。

 

「ヴァーリ。お前の頼みについては手を回しとく。だからその辺りと三成星についての追加調査を頼むぜ。……マジで引責辞任レベルのことさせんだから、マジで頼むぞ?」

 

「ちょっと待ってください総督殿。私を何に巻き込むおつもりですか!?」

 

 残念だがもうここまで来たら手遅れだ。

 

 精々盛大に巻き込まれやがれ!!

 

*1
秀華のこと。いろいろとややこしいことになるので色々とぼかしている




 年末は寒いし忙しいしで大変だと思いますが、皆さんも頑張ってください。

 この作品が気晴らしになってくれると幸いです。
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