※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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メリークリスマス!! グレン×グレンでっす!

まぁまだ仕事だけどね! なかなか疲れが取れないぜー……

でも本編!!


第十二話

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……俺は、ハーレム王を目指す身としてそろそろ真剣に一段階進んだ方がいいのかもしれない。

 

 そんなことを思いながら、俺は大工仕事を進めてる。

 

 一生懸命ハーレム目指して頑張っていたけれど、俺もだいぶハーレムができちゃってる自信がついてきた。

 

 だけど、俺はそこから明確な一歩が進めているんだろうか? そんなことをふと思った。

 

 樹下にも言われたからな。俺はその辺り、一歩一歩を考えないといけないんだろう。

 

 でもどうしたらいいのか。俺はその辺りを考えて悩んでいる。

 

 アーシア、ゼノヴィア、小猫ちゃん、朱乃さん、リアス部長。みんなと一緒に頑張っていきたいと思っているけど、どうしようかと思う時もある。

 

 具体的な方法がよく分からないってところなんだろうな。どうしよっか。

 

 リアス部長に対する向き合い方とかを言われたりはしているんだけど、その辺りかなー。

 

 そんなことを思っている時だった。

 

「あ、イッセー。仕事中?」

 

「あれ、雨宮さん?」

 

 何故雨宮さんがここに?

 

 樹下や美子ちゃん、秀華さんは学生だから駒王学園に来ているけど、学園外の所員は来てないんだけどな。

 

「何でここに?」

 

「兄さんからの提案で、今後の連携強化も兼ねて駒王学園の警備をすることになったのよ。で、その下見」

 

 そういえばそんなことあったような。

 

 というか、雨宮先生って凄い事を考えるな。

 

 でも、警護事務所の人達が来てくれるといざという時助かるかも。それにこっちに来れるっていうならほんとに連携とりやすいし。

 

 それに雨宮さん達は信頼できる。秀華さんは中等部とかに行くとなんかやらかしそうだ。

 

「……あれ? 学園に通ってる人が一番不安材料な気がしてきたぞ?」

 

「すっごい同意見ね。ま、中等部は中等部で癖強いのも多いみたいだけどね」

 

 と、雨宮さんはなんか苦笑いをしていた。

 

「そんなに凄いのいるんですか? 俺は高等部からだからよく分かんないんですけど」

 

 でもまぁ、高等部にもいろんな奴がいるしなぁ。中等部にも色々あるのかも。

 

「アースガルズから留学生がいたり、元七十二柱本家の令嬢さんが通ってたりしてるみたいでね。というか武闘派が多いうえ、生徒会長が祓魔庁と微妙に相性悪いのよ」

 

 そ、そうなのか。色々大変だな。

 

 というか、中等部にも上級悪魔通ってるんだ……マジか。

 

「そっちはそっちで大変そうですね。頑張ってください!」

 

「ま、仕事だからそこはちゃんとやるわよ」

 

 小さく笑いながらそう答える雨宮さんだけど、そしたらちょっと視線が鋭くなった。

 

「で? そっちはなんか悩んでるみたいだけど大丈夫?」

 

 ……気づかれちゃうかぁ。

 

 あ、でも雨宮さんなら相談してもいいかな。

 

「その、ちょっと相談乗ってもらってもいいですか?」

 

 こういう時は相談した方がいいだろう。

 

 雨宮さんならこういう時頼れそうだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一通りの作業を終えて、俺はリアス部長と秀華に確認を取ってもらっている。

 

 ただまぁ、リアス部長達は一仕事を終えて休憩中だったので俺も休憩しながらそれを読んでいる形だ。

 

「大体準備は終わったわね。これなら一仕事を挟んでも問題ないでしょう」

 

「お互い()()()()頑張らないとねー。ま、頑張っていこっか」

 

 そこもそうなんだよな。

 

 アガレス領と日本での同時進行で行う不正貴族の一斉摘発。

 

 これが読まれていたわけでないのだが、眷属悪魔のタレコミもあってさらに忙しくなりそうだから始末に負えない。

 

 アガレス分家のトキコ・アガレスという上級悪魔の不正内容が更に細かく分かってきたことで、忙しくなりそうだ。

 

 というか、だ。かなりやばい。

 

「冥界でアヘンを育てて人間界に安価で提供する。……またトチ狂ったことをしてたみたいだね」

 

「それも、人間の子飼いに全ての利益を回していることまで裏が取れたものね。色々な意味で正気を疑うわ」

 

 秀華もリアス部長もぼやくが、当然だろう。

 

 悪行とは利益を得る為にすることだ。だが、トキコ・アガレスの悪行はこの点に限れば自分に一銭も入っていない。

 

 まるでボランティア活動だ。こんな世の為人の為にならないボランティア活動なんてあるか?

 

 波柴でも成果を上げればご褒美ぐらいは渡しているぞ。知的生命体は片手間以上のレベルで無償奉仕を続けるのは難しい生き物のはずなんだが。それも善行ではなく悪行なのがあれだ。

 

「タイミング的には人間界にいるみたいだけど、隠されたアヘン畑もぶっ飛ばさないとまずいよね? そっちはどうにかなりそう?」

 

「本人を検挙できればどうとでもなるでしょう。とはいえ、人間を多数冥界に匿っているみたいだから気を付けないとね」

 

 そう語り合い、そしてそこは一旦終了。

 

 俺はこっそり用意していた紅茶を入れ、二人に提供する。

 

 この辺りの技術もだいぶ板についてきたものだ。できもいいのか二人とも文句もない。

 

 ただ、リアス部長はその後ため息をついたけれど。

 

「それはそれとして、ちょっとそっちが羨ましくなる時があるわね」

 

「イッセー君がどうかした?」

 

「やはりアイツ、そろそろ自分を見つめ直した方がいいな」

 

 ため息をつく理由はなんとなく分かる。

 

 イッセーの奴、常にリアス部長に対して部長の敬称をつけっぱなしだからな。

 

 まぁ会ってからまだ一年も経ってないし、気後れする時も多いだろうが。かといって乙女なリアス部長としても気になることは多いだろう。

 

「レイヴェルちゃんは呼び捨てだってのにねぇ? 同じ元七十二柱本家相手にそれされたら……ねぇ?」

 

 秀華が降るが、俺も頷くほかない。

 

 あいつの敬語とか敬称の判断基準、個人的な価値観が結構大きいからな。ライザー殿との一件もあり、その辺りが曖昧だ。相手貴族だぞ貴族。

 

 ま、だからこその美徳もあるんだろうが。フォローができればまぁ問題ない部分も大きいだろう。

 

 大きいだろうが、リアス部長相手にはやきもき案件だろう。

 

「それとなく指摘はしてるんですが、あいつそういうところが微妙ですからね……具体的にもっとびしっと言ってやるべきだったかもしれない」

 

 もう少し具体的な言い方をした方がいいかと思い直し始めるが、それを見たリアス部長は苦笑していた。

 

「愚痴ってなんだけれど、気苦労をかけるわね。……でも、そろそろイッセーも一歩踏み出してくれたっていいじゃない」

 

 ちょっとブスっとするが、まぁ色々と大変だろう。

 

「どーどー。それにリアスちゃんから踏み出すのも一手だよ? ……下手に動かないでいて、やばい奴が介入してこないとも限らないし」

 

「……耳が痛いわね」

 

 そういうケースをいくつも知っている秀華の言い分だと、確かに無視はできないだろう。

 

 というか、だ。

 

「九重嬢の件もあるし、あいつそろそろ中等部女子にも好感度を稼ぐかもしれないですね。異形側なら気にならない奴は多いでしょうし」

 

 実際、その辺りはどうなんだろうか。

 

「そうね。中等部は武闘派というか武芸者とかが多いし、異形の子もおっぱいドラゴンを見ている子が多いらしいから……あり得るわね」

 

 リアス部長が真顔になっておられる。

 

 まぁ俺も大概マジな意見を言ったんだが。

 

 あいつ、意外と年下に好かれやすいからな。むしろおっぱいドラゴンが子供向けなので当然の結末だったのかもしれない。

 

 そういえば中等部も含めた警備体制を、桃山警護事務所の関わる方向で言っているしな。

 

 今度一回顔を出した方がいいかもしれない。バイト先が契約した的な感じで誤魔化せるだろう。

 

 さて、イッセーはイッセーでそろそろ向き合ってほしいがどうするか、だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イッセー、とりあえず一つ言っておくわ」

 

 俺の話を聞いてくれた雨宮さんは、俺の両肩に手を置いた。

 

 そして俺の顔を覗き込んで一言。

 

「相手も一人の女だってこと、キチンと考えた方がいいわよ?」

 

「そんなレベルですか!?」

 

 ちょっと酷いことを言われたような気がする。

 

 いや、そりゃ一人の存在だって分かってる気がするんだけど。それができてないってのか?

 

 あ、でもドライグに「一人の存在として扱っている奴」って言われたことがあったな。その時「え? 違ったの?」って思ったけど笑われたし。

 

 もしかしてそういう案件なんだろうかって思っていると、雨宮さんは更に続けてくれた。

 

「相手もいろんなことを考えるし、良いところもあればダメなところもあるってことよ。リアス嬢だって一人の若い少女だってところを考えて立ち回りなさい」

 

 あ、そういうことか。

 

「そこは大丈夫です! 一人の綺麗で素敵なお姉さんだと思ってますから!」

 

 リアス部長はそういうところが気になってたりしているからな。

 

 どうしても冥界だと「リアス・()()()()()」と見られてしまう。悪いことではないけど「ただのリアス」として見られたい。そんなことをかつて言っていた。

 

 その辺りは分かってないなりに頑張っているつもりだぜ?

 

 ただ、雨宮さんはどこか苦笑いをしながら首を横に振る。

 

「その割には、プライベートでも上司扱いしてるところがないかしら?」

 

 ……へ?

 

 ちょっときょとんとしていると、雨宮さんは俺に指を突き付ける。

 

「公私の区別が曖昧過ぎると、分けてほしいタイプは苛立ってくるわよ? オカルト研究部にとっては「部長」で、眷属悪魔として見れば「主」であってもね。リアス嬢にとってあなたはまず「愛し合っている男」なんだから」

 

 ……な、なるほど。

 

 そういえばミリキャス様にもヴェネラナ様にも似たようなことを言われた気がする。

 

 あの時はよく分かってなかったけど、そういうことなんだろうか。

 

 で、でも部長なのも事実だしなぁ。その、いきなりリアス呼びってのもあれじゃないかな? 嫌われないかな?

 

 その不安に気づいたのか、雨宮さんは軽く肩を叩いてくれる。

 

「ま、こういうのって踏ん切りをつけないとできないってあるものね。なんか適当なイベントをきっかけにしてみたらどう?」

 

「そっか、そういうのいいですね!」

 

 それならちょっと勢い任せって感じで誤魔化せるかもしれないしな!

 

「うっす! なら今度の作戦が解決したら……試してみます!!」

 

「それは死亡フラグよ考え直しなさい」

 

 あれぇえええええええ!?

 

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