※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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はいどうもー! 給料日だぜヒャッホーなグレン×グレンでっす!

もうすぐ年末年始の休暇ですし、書き溜めを増やしていきたいでっす!!


第十三話 どんどん不穏になってます

《Other》

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりね、充二君」

 

「……誰かと思えば、アンタだったのか」

 

「ええ。で、冥界での作戦に貴方は関わるの?」

 

「いや、俺達はお前と同じで人間界側の立ち回りの予定だ、……ロザリー」

 

「ふふ。そういう真面目なところ、変わってないわね」

 

「勤勉は美徳だからな。だが、教会に属していたとは思わなかったが、いるにしてもズィール部隊かエクストラ部隊だと思うんだが」

 

「そう思うのは仕方ないけれど、()()()()よ。そうであることを望んだからこそ、そうあれるの」

 

「……そういうことか。主の御業には心から感謝しないとな」

 

「ええ。けれど、あの決定には流石にね」

 

「本来の信徒の在り方からすれば罪はこちらにあるが、それでもあまりにあまり過ぎる。主、自らのお言葉がなければ到底受け入れられないだろう。……神器の存在を公表しておられぬことといい、未熟な我が身では疑念を持ってしまうのが情けないがな」

 

「そうね。私達はきっと、審判の日まで天国に招かれることはあり得ないし、迎えたとしても行けるか分からないけれどね」

 

「であってもだ。ここで動かねばのちの者達にも疑念が残るという、その覚悟があるからこその純潔十字連盟だ」

 

「……お互い、ダメなお姉ちゃんを持つと大変よね」

 

「まったくだ。気が合う同年代をもって嬉しいよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《アザゼル》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一斉摘発開始まで間もない時期、そろそろガチな事態だ。

 

 割とガチでやばいことになってやがるからな。まぁ当然っちゃぁ当然だ。

 

「つーわけで、駒王学園組! お前らも忙しいぞ気合入れろぉ!」

 

 俺は激励しながら、作戦前の大忙しに説明を入れる。

 

 作戦についてちっとばかし面倒なことが見えているからな。その辺りを考慮すると無視できない事態が大きいってもんだ。

 

 なので、こうして時間を作っている。

 

「先生! 一斉摘発で何か変なことが起きたんですか?」

 

 イッセーがいい質問をする。

 

 ま、問題ってわけでもないんだがな。

 

「いくつかの問題点が出てきたんでな。その辺りで通達を入れるべきだと判断した……入れ!」

 

 俺が促すと、オカ研の部室に入ってくる女が一人。

 

 それを見て殆どの奴らがちょっと反応するのは当然だろう。

 

 ちっとばかし吹本と似た雰囲気の女が入ってきたからな。

 

 髪と目はエメラルドグリーン。背丈はちっと小さいか。

 

 まったくもって別人だが、世の中には探せばそっくりさんが二人はいるという。その大言だろう……関係がないわけでもないんだがな。

 

「夜分遅くに失礼しまっす~! 最近上級昇格試験受かったばかりの転生悪魔、ナミネ・ルミナスだよっろしくぅ!」

 

 元気の良い挨拶にちょっと面食らっている奴もいるが、そこに元気よく手を上げる女が二人。

 

「話はちょっと聞いてるっよろしくぅ! レヴィアタンの末裔やってる波柴秀華だよ!」

 

「吹本さんにそっくりだけど親戚かしら? 私は天使のイリナです!」

 

 秀華とイリナはこういう時頼りになるな。

 

 ま、ルミナスの方も元気よく挨拶することでフレンドリーに入り込もうってところなんだろうがな。

 

 とはいえ、そのままの勢いでナミネはスライディング土下座を敢行した。

 

「この度は今の主がご迷惑おかけしましたぁあああああっ!! マジすんません!!」

 

「え、どいうこと?」

 

 イッセーが困惑するが、そこで樹下がため息をついた。

 

「実はこの女、アガレス分家の一人であり……とんでもない不正を働いている女の眷属悪魔なんだ。少し前に俺を見かけてタレコミしてきやがった」

 

 そう。樹下が松森とちょっといい雰囲気になってる時に、タレコミに来やがった。

 

 ま、タレコミ相手になるだろう相手だったらあいつらじゃなくてもいいんだろうがな。折角見つけたのならそこでえり好みしている場合でもないってところだろう。

 

 なにせ、だ。

 

「こいつの主のトキコ・アガレスだが、……人間界に冥界の技術を流通させてたり、そのついでに麻薬まで製造販売しているんだとよ」

 

「……なんてことを……っ」

 

 俺が説明して、リアスが激高するのも当然だ。

 

 元七十二柱の貴族として、そんな狼藉にはそりゃむかつくだろうさ。

 

 ソーナも眼鏡を直しながら、割と怒気を見せているしな。

 

「トキコ・アガレス。……確か一斉摘発対象の都市に本拠を構えていますが、今回の対象と繋がっているかは不透明で監視に留める予定では?」

 

 そう。だがそうも言ってられなくなった。

 

 なにせさっき言った通り、冥界を利用して人間界に色々やっているしな。麻薬を回すのはマジで人間界から突き上げを喰らいかねねえ。

 

 更に、だ。

 

「流通させてるのもヤバイ。裏取りで初めて判明したが……悪魔の駒を人間界に流しているって話だ」

 

 俺の言葉に、全員が警戒レベルを上げてきやがった。

 

 ま、当然だ。

 

 悪魔の駒はある意味で、今の悪魔社会にとって最重要物資だ。それをちょろまかして金儲けに使っているって時点でアウトだし、使われていることがまずヤバイ。

 

 転生悪魔になるだけでも、人間と比べると性能が大きく上がる。そこに何千年も生きられる寿命が組みあえば、そりゃ高い金を払ってでも手に入れたがるだろう奴はいるさ。

 

 だが同時に、表の社会でそんなのが出ればすぐにばれる。必然的に使うような奴は裏社会側だ。

 

 犯罪組織、それも能力のあるトップにでも流れようものならマジでやばいことになる。既に相当数流通している可能性がある以上、この段階で片付けるに越したことはねえ。

 

 だが、それ以外にもかなり問題がある……というか、想像を絶する問題がある。

 

「……申し訳ありませんが先生。悪魔の駒を勝手に売って私服を肥やすような手合い、冥界の捜査網で引っかからなかったのですか?」

 

 ソーナがそういうのも仕方ないだろう。

 

 悪魔の駒は冥界にとってある意味で最重要だ。そんな真似をする奴を見つけ出せなかったってのは、かなり違和感もあるだろう。

 

 だが、それも仕方ねえだろう。

 

「捜査線上に上がらなかった可能性はデカい。なんたって……トキコ・アガレスはその儲けを一切手元に入れてねえからな」

 

「はぁっ!? ろくでもない犯罪かましておきながら、自分達の手元に一切入れてないってマジですか!?」

 

 秀華がドンビキしているがまぁ当然だ。

 

 悪党ってのは基本的に、自分の利益の為に動くもんだ。リスクが大きい真似をするなら尚更な。

 

 だから犯罪とかの捜査において、犯人を探る時は「それで得するのは誰か」になる。

 

 だが、これだけのリスクのある行為をしておきながらトキコ・アガレスは手元に一切金を入れていない。もうこの時点でやばいだろう。

 

 で、更にヤバイのが、だ。

 

「調べたところ、トキコ・アガレスは人間の集団を囲っている。……というより、そいつらの犯罪行為を無償でサポートしているみたいだ。信じられねえだろ?」

 

「こっちもそれっぽいところを見た時はビビりましたよ。ばれないようにそっとそっと誰にも言わずにちょっとだけ調べて、隙見て伝えるにしてももみ消されないだろうお偉いさんに一気に叩き込まないとまずいっすからねぇ。……普通誰も信じないでしょうし?」

 

 俺もナミネがうんうんと頷いて苦労を共感するが、マジでだ。

 

 たまたま気づいたナミネが、あえて主に問い質さず少しずつ少しずつ探った結果、俺達が動いた方がいいレベルの情報を集められた。下手な連中なら下手に動いて闇に葬られていただろうさ。

 

「ま、そういうわけだから一斉摘発においてはそっちも動け。摘発の日にはトキコは人間界側に行ってるが、麻薬精製の為の畑も潰す必要があるから冥界組も気合入れろ」

 

 俺がそう言うと、全員気合を入れてくれる。

 

 まったく。意味不明な事態になって大変だが、いい機会だ。

 

 サリアローズとも連携を取っているし、ついでにまとめて叩き潰してやるぜ……っ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《Other》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ファファファ。傷は癒えたか、ロキよ?』

 

「ハーデスか。思った以上に危険な目に遭ったのは認めよう」

 

『忌々しい二天龍よ。奴らが龍神と三大勢力にそれぞれ就くとはな』

 

「それでどうするのだ? 賭けに負けた以上、我は当面歩調を合わせるほかないが」

 

『うむ。ニュクスとエレボスめが退屈に根を上げたようなのでな。アイアンローズの救助活動に顔を出すようじゃ』

 

「あの二柱か。遊び半分で世界の命運に関わるのはよしてもらいたいのだがな」

 

『オリュンポスの神はそういうモノが多いのでな。だが、アイアンローズの奴らからすれば無視できない事態ではある』

 

「繋ぎをつけている悪魔達の支援か。こと冥界側においては、隠れさせているはぐれ悪魔達の保護の為にも急務だったか」

 

『ろくでもない輩がアジトにしておるからこそ、隠れ家には相応しかったようじゃな。だがどうも奴らも気取られておるようじゃて』

 

「だからこそ、どさくさに紛れて自分達側の者達を助け出す……か。まぁいい、我はその間に傷を癒し、反撃の牙を研ぐとしよう……例の奴は?」

 

『そうするがよい。今は三大勢力共に対抗するべく、手を組むほかないのだからな……』

 

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