※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! ここ一か月近く全然執筆意欲がわいてこなかったグレン×グレンでっす!

 びっくりするほどかけなくなってまして困ってました。少し前に本社の方と面談があったのですが、その時「リフレッシュの仕方」についてアドバイスをもらいまして、つまり自分はリフレッシュの必要があるなといろいろとリフレッシュを試みたらだいぶかけるようになったので、こうして久しぶりに投稿いたします!


第十四話 もうすぐ、摘発作戦です!

《木場祐斗》

 

 

 

 

 

 

 

 

 一斉摘発当日、僕達は既に動きを取っていた。

 

 冥界担当の僕達は、アガレス領にある地方都市に既に到着。おっぱいドラゴンの小さなイベントにサプライズで本人達が登場するという形で、グレモリー眷属は潜り込んでいる。

 

 僕達は内側担当で、サリアローズ・バアル達も潜り込んでいる。

 

 イベントは彼女の兄であるマグダラン・バアルが関わる植物学の発表会で、サイラオーグさんもそっちに出席しているらしい。彼等もまた内側担当だ。

 

 そして会長やシーグヴァイラ様達が外側担当で回り込んでおり、タイミングを計って戦闘を敢行する形になる。

 

 両地点では作戦開始時に避難所としても機能させる手法であり、色々と動きを取る体制になっている。

 

 その為の準備もしつつ、僕は資料を思い返す。

 

 この地方都市に在籍している上級悪魔は十数名で、その半分が関わっているという。ディオドラの裏切りに匹敵するだろう事態だ。

 

 一斉摘発は必ず成功させなければならない。特に冥界内部で逃がせば、どんな形でテロを起こされるか分かったものではない。

 

 最も、人間界側で逃してトラブルになれば人間界側から突き上げを喰らうだろうけれどね。

 

「木場くん。結界の準備は整いました。手伝いの名目で来てくれた悪魔の方々も配置完了です」

 

「助かります、ロスヴァイセさん。後は時間を待つだけですね」

 

 今、僕達以外は街の様子を見ている。

 

 土地勘がないからね。何人かは街の様子を見て、気休めでも慣れておくという事態だ。

 

 ……さて、鬼が出るか蛇が出るか。何事もなく終わってくれれば最高なんだけね。

 

 そう思っていると、足音が響く。

 

「祐斗、ロスヴァイセも。……この作戦の顔役が来たわ」

 

 リアス部長がそう言いながら、二人の男性を連れてきていた。

 

 この二人は、大王派が見つけ出した魔王血族の先祖返り。

 

 レヴィアタンの末裔であるリジェミー様と、ベルゼブブの末裔であるオルレン様だ。

 

 そしてその片方、まるで宝塚の俳優のような雰囲気のリジェミー様は何故かくるりと回転してから僕達に手を差し出す。

 

「こうして相対するのは初めてになるだろう。奇跡の産物といえる聖魔剣の担い手に、かの主神オーディンの御付きを勤め上げたヴァルキリー。会えて光栄に思っているのが……そう! この私……魔王末裔! リジェミー・レヴィアタンさ!!」

 

 ……あ、この人あれだ。イリナさんと似ている。

 

 なんというか、「理想の自分に酔いしれる」タイプの人だ。イリナさんと合わせると絶対にややこしいことになるタイプだ。

 

「あ、木場君にロスヴァイセさんもそこにいたのね? リアスさんもどうしたのかし……ら……?」

 

「おや、そこにいるのはかの天使長ミカエル殿のAたる、紫藤……イリ……ナ……」

 

 そしてもう出会っている!?

 

 なんというかお互いに沈黙して見つめ合って―

 

「「――よろしく!!」」

 

 ―意気投合しちゃった!?

 

「……リジェミーがすまない。既に知っているだろうが、オルレン・ベルゼブブだ」

 

 と、体格のいい方であるオルレン様が苦笑いを浮かべて片手を挙げて謝っていた。

 

 反射で頭を下げかけていたが、自分の立ち位置を理解してとどまっているようだ。

 

 なんだろう。この人はこの人で苦労している方な気がするぞ……?

 

 と、僕の方を見たオルレン様は何故か強い視線で見つめてきていた。

 

「君とは他人の気がしないな。時間が合えばゆっくりと話したいところだ」

 

「……光栄です。ですがまずは、作戦の為に動いた方がよろしいでしょう」

 

 きっと振り回されやすいタイプなんだろうね。

 

 これは、僕も頑張ってフォローした方がいいのだろう。

 

「これがリアス殿もよく着ている、駒王学園とやらの制服か! 中々にセンスがいいじゃないか!」

 

「いえいえ。リジェミー様の御召し物もかっこいいです! やっぱりオーダーメイドですか?」

 

「無論! 私自ら草案のイラストを描いた特注品だ! 後々ブランド発表して売り出す予定だが、よければ一着送ろうかね?」

 

 そしてイリナさんとリジェミー様が意気投合しておられる!?

 

「……オルレン様。本作戦の魔王血族はお二人のみで、リンカ様とマリヤ様は人間界側と伺っていますが……サリアローズはこちら側なのですか?」

 

 そしてリアス部長は流して、オルレン様に話を振った。

 

 今回、冥界側の現場責任者はサリアローズ・バアルだ。

 

 人間界側は人間側に対する配慮もあり、日本政府の祓魔省が担当する形となっているが、サリアローズ・バアルの名代という実態で冥界側からの代表がリンカ・ルシファー様とマリヤ・アスモデウス様になっている。

 

 直属の眷属としているサリアローズ・バアルの側近に近い位置にいるお二人を同時に派遣する当たり、彼女も本気だろう。

 

 そして、そのサリアローズ・バアルは兄であるマグダラン・バアルの発表会に参加している。

 

「ああ。兄君のことを気に掛けておられるようなのでな。作戦開始もあの方の発表が終わってからになる時間を見繕ってから行われている。……最も、滞りなく進んでおり少し前に終わったようだが」

 

 オルレン様はそう告げてから、ふと外の方を見た。

 

「とはいえ、こういったものが予定通りになることこそ少ない。……警戒心はしっかりと持っていた方がいいだろうな」

 

 警戒心を失っていない、真面目なお方のようだ。

 

 さて、僕達もそこは警戒しないと……ね

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし中々立派なイベント設備だ!! 私も、私もサプライズゲストで一曲歌って踊りたい……!」

 

「まぁ! 魔王の末裔がイッセー君と共演するなら、私も出た方がいいのかしら!? あ、でも堕天使側のお方が……」

 

 とりあえず二人はそろそろ宥めた方がいいかな……?

 

 

 

 

 

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 まずいことになったのかもしれない。

 

 一斉摘発に伴う人間界側の担当である俺達だが、人間界側でトラブルが起きた。

 

 既に話を通していたはずの、現地に本社がある星辰奏者を保有する警備会社。そこから何人かを呼び出してほしいとの報告が入ったのだ。

 

「困った話ですねぇ。不意打ちでそんなことを言われても困りますが、無視できない事情がありますからねぇ」

 

 と、引率の小笠原長官が苦笑いをしている。

 

 小笠原長官が態々ついて来てくれているのはとてもありがたい。ありがたいが無視できないだろコレ。

 

 要は長官が抑え役になる前提で動いているわけだし。

 

 ……まぁ、それは気になって当然なんだろうがな。

 

 それを思いつつ、俺は隣の女性を見る。

 

「………っ」

 

 とても顔色の悪い信子さんの姿が痛々しい。

 

 仕方ないだろう。名指しで呼ばれているのは信子さんだからな。そして面倒なことに、呼び出された企業が問題だ。

 

 スターディフェンス株式会社。この街に本社を置き、不正している連中を含めた別荘などを置いている上級悪魔を顧客としている警備会社。

 

 もちろん話は通しているが、突如として信子さんを呼んで欲しがっている人がいると通達してきた。断ることも考えたが、長官が色々調べて悟ったこともあり、信子さんも承諾してこうしてきている。

 

 そして問題は、呼び出した側。

 

 広報部映像課。活動の映像編集やCMなどの作成を行っている部署だ。

 

 まぁ実際のところ、異形よりの星辰光持ちは目立つ実働にはおけないので、そういう部署に名義を置いて異形よりの任務に回すことが多いそうだが。それもあって星辰奏者も何人かいるとか。

 

 そして、問題は……だ。

 

「覚悟してください? まず間違いなく、()が相手でしょうから」

 

「……はい……っ」

 

 もう吐きそうな顔になっている信子さんは、それでも長官に頷いた。

 

 そう。スターディフェンス株式会社の広報部映像課には、ある人物が働いている。

 

 川野永礼(かわの ながれ)。信子さんのかつての彼氏。

 

 ……俺は寝取った奴の後とは言え、寝取った側としてぶん殴られた方がいいんだろうか……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《空本麗夜》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 誠二は大丈夫だろうか?

 

「どうします、所長? やっぱり所長も顔を見せた方がよろしいのでは?」

 

「それなら被害者(寝取られた男性)仲間の麗夜の方が向いてるんじゃない? 加害者寄りの麗奈や……麗華は勿論あれだし」

 

 それはそうなんだけどね。そうなると話が脱線しそうで。

 

 でもまぁ、一応俺達もこうして会社の近くまで待機しているんだけどね。

 

 ……既にある程度は動いているし、準備は殆ど整っているからまぁ大丈夫だろう。

 

 しかしどうしたものかな。

 

 川野永礼さんだっけ? 信子さんのことを考えると、色々あれそうなんだよね。

 

 まぁ結論として、誰がどう考えても波柴矢城のクソが悪いんだけど。

 

 でももう死んでるしなぁ、二回も。流石にあれをまだ再復活させることはないだろうし。つまりもう殴りようがない。

 

 一番あれなのは、波柴一族全体でみると探せばいくらでもいるような連中だということだよね。態々魔星にするような奴でもないと思う。

 

 なので、所長は所長で色々と悩みどころだろう。

 

「……波柴(わたし)が出張ると絶対ややこしいことになるだろうしなぁ。どうしたもんか」

 

 ため息をついた所長は、そのままちょっとイラっと来たのか天を仰いでちょっと大きめの声になる。

 

「おのれ川野永礼……タイミングが悪いよ~っ!」

 

「はいはい名指しで文句を言わないでくださいね~」

 

 ま、適度な声のトーンだし半分おふざけだろうけど。

 

 ちょっとした鬱憤を晴らすのに冗談交じりで言っているだけだろうさ。

 

 それに本社の前とは言え、今まさに信子さん達に会っている人だしね。聞こえるわけもなしで―

 

「……え……その、御免なさ、い?」

 

 ―その声に、俺と所長は慌てて振り返った。

 

 そこにいるのは、資料で確認した川野永礼さんがいた。

 

 後今更だけど、くせっけなのが誠二と似ているね。雰囲気は全然違うけど。

 

 そしてこっちが唖然となっていると、川野永礼氏は俺達を見てから首を傾げていた。

 

「その、すいません。何かしたのかもしれませんけど思い出せなくて……。銀髪なんて日本じゃ珍しいから、覚えてていいと思うけどなぁ」

 

 あ、この人本当にいい人だ。

 

 怒っていいような気もするけど、まずこっちに謝るんだから。

 

 でも、それはそれとして。

 

「……あれ? 今の、ぶ……ゴホンゴホン!! うちの社員と会いに行っているのはおたくじゃないと!?」

 

 所長が驚愕するけれど、それはそうだろう。

 

 相手も相手で困惑しているけれど、今信子さんの名前を出すのはまずいので咳払いで誤魔化したのは確実だ。

 

 そして色々優秀なので、復帰は所長が早かった。

 

「……っと失礼しました! 私は駒王町という地方都市で起業している波柴秀華と申します! 本日は貴社の広報部映像課の社員と部下が会うことになっております」

 

「え!? 波柴って、矢城と同じ……?」

 

 まぁすぐに思い出すんだろうけれど、このレベル?

 

 これはちょっと何か勘違いがあるかもしれないな。

 

 そう思い、俺も少し踏み込むことにする。

 

「先ほどは所長の波柴が失礼しました。私は所員の空本といいます。波柴矢城とは……友人の家庭教師という形で縁があります」

 

「そんな!? それは、大変だったのでは……?」

 

 ふむ。やっぱりある程度の情報は分かっている。

 

 同時にある程度止まりなところもあるね。所長の方に意識が向いていないし。

 

 これは、どういうことだ……?

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 ドアを開けた俺達は、目が点になった。

 

 何故なら、目の前にいたのは既にその状態で待機していたのだろうレベルで見事な土下座を敢行している、二十代半ばぐらいの女性だったからだ。

 

「この度は! うちの忌々しい兄と私めがご迷惑をおかけしました!! 本当に申し訳ありません、松森信子さん!?」

 

「どちら様!?」

 

 驚愕する信子さんが正論だ。

 

 まぁ、女性の後ろには管理職の方が苦笑いを浮かべているけれど。

 

 あれ? 川野永礼はどこに!?

 

 こっちがちょっと困惑している中、土下座を敢行している人は顔を上げる。

 

「……私はスターディフェンス株式会社の広報部映像課に配属されている、落野花美(おちの はなみ)と申します。……旧姓は、柴本と言います」

 

「……柴本。ってあの柴本!? 矢城の友達の!?」

 

 信子さんと落野さんとの間でどんどん話が進んでいっている!?

 

 あともう流れで何となく分かったけど、つまりこの人の兄貴が信子さん調教犯の一人と!?

 

「ちなみに摘発時のトラブルで亡くなられてますねぇ」

 

 長官が補足してくれているけどもう何が何だか?

 

 そして困惑している俺たちを前に、落野さんは更に土下座をし直すと告げる。

 

「そして永礼とは同じ中学に通っていました。……今、付き合わせていただいてます」

 

 本当に何が何だかぁああああああああっ!?




 ようやくかけるようになってきたので、これからは少しずつほかの作品も含めて書いていきたいと思っております。

 そしてそれはそれとして、信子に覚悟完了とは別ベクトルのサプライズ土下座が敢行されました。

 永礼関係のイベントは信子の今後のためにも必要とは思っており、とりあえず事件関係の波紋を経由して結婚を視野に入れる恋人ができている点までは確定事項。
 縁が切れているとはいえ加害者家族にするのはアリかどうかは考えましたが、特に関係のない別の被害者の関係者とくっつけるのもストーリー的な盛り上がりに書けると思ったのと、永礼自身のある種のポテンシャルを裏付けることもできると思ってこうした次第です。
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