シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
最近は執筆速度も回復気味でがんばってるぜぃ!!
では本編!!
《兵藤一誠》
少し街を探って位置を把握した方がいいってことで、作戦開始前に色々と街を散策している。
ま、おっぱいドラゴンだってバレると大騒ぎになりそうだし、帽子を被ってるけどさ。
「でも、作戦が始まったらイベントはどうなるんだ? やっぱり中止?」
「いえ、時間をずらすだけで行いはするそうです。突然の戦闘で怯えただろう子供達の慰問としてのようですわ」
レイヴェルが案内を兼ねて俺の今後の予定も伝えてくれるけど、しっかし冥界の地方都市なんてめったにいけないからちょっと観光気分が抜けないぜ。
リアス部長の眷属として、グレモリーの有名な場所にはよく行けるだろうし、観光名所にも行けるだろう。ただ、だからこそ他の貴族の領地、それも地方都市とかいう規模は出会いにくいよなぁ。
でもそういうところだからこそってのもあるかもしんないしな。そういう意味だとこの街に来れたのはいい経験になるかもしれない。
そう思いながら、俺はちょっとのどが渇いたんで近くの屋台に足を運ぶ。
「奢るよ。どれがいい?」
「え? いえいえ、私はこれでもフェニックス家の長女ですし、むしろ奢るのは―」
レイヴェルはそういうけど、そういうのってあんまり関係ないって。
「後輩に奢らせるほど金に困ってないよ。一応おっぱいドラゴンで興行収入はあるし……っと」
いけね。よそ見してたら人にぶつかったよ。
「すいません! よそ見してしまって……あれ?」
「い、いえ。私はこれで」
慌てているその人だけど、懐かしい人にあったな。
「真那月さんじゃないですか。お久しぶりです!」
以前あった教会出身の、真那月さんだ。
久しぶりだな。無事だったんだ。
「元気そうでよかったです。ロザリオにいるんじゃ挨拶とか無理だ……し……」
そこまで言いかけて、俺は思い至った。
あれ? 和平に反対しているロザリオに行った真那月さんが、なんで冥界の地方都市に?
「真那月、自動販売機が向こうにあったから飲み物はそっち……で……」
「伊緒さんまで!?」
あれぇえええええええ!?
なんでロザリオにいるはずの二人がここにぃいいいいい!?
ここ冥界だよ? 二人にとっては敵地だよ?
え、ちょっと待ってちょっと待って……マジで待って!?
これはいったいどういうこと!?
「イッセー様? これはすぐに報告をしなければ―」
レイヴェルが我に返ったその時だ。
「―どうやら穏便には無理そうだ。……敵に察知された、戦闘開始!!」
そんな声が響いたと同時、聖剣のオーラを俺は感じる。
咄嗟にレイヴェルを右腕で抱き寄せながら、その気配に向かって左腕を振るう。
籠手が間に合い、ドラゴン化しているから悪魔化してない腕でその聖剣を受け止めつつ、鎧を装着。
「判断が早く的確だな。面倒だが、派手に暴れるほかにないか……っ」
勘弁してくれ、この忙しくなるって時に!?
《木場祐斗》
何やら外が騒がしい。そう思って少し様子を見ようとした時だ。
「……あ」
思わず、彼女を見つけて僕は唖然とする。
視界に移ったのは、凛とした雰囲気の女性。
だが問題は、彼女が見知った顔であり敵であるという点だ。
「……なんだと? 何故ここに聖魔剣の木場祐斗が!?」
相手も気づいて警戒するが、仕方ないだろう。
僕は彼女と何度も戦っている。
日本刀型の発動体を振るい、遠距離攻撃を得意とする星辰奏者。かつてライザー氏の助っ人として参加し、敵対してからは何度か戦っている手練れ。
アイアンローズの星辰奏者が、僕の目の前にいた。
「オフェーラ殿!? ど、どうしますか!?」
近くにいた悪魔が困惑しているけれど、そういうことか。
悪魔と手を取り合って聖書の神に敵対しようとしていた彼らは、その為悪魔相手にある程度のつながりを持つ。
駒王会談後は繋がりを断つことを魔王様が厳命しているとはいえ、それをしない者も少なからずいるだろうとは思っていた。
それはそうだよ。不正を働いている悪魔なら繋がりをこっそり保つ程度のことはしていて当然だ……!
「忌々しいが、これはもう動くほかないようだ……攻撃開始!!」
くっ! この状況下でこれは想定外すぎる……っ!!
《アザゼル》
暇つぶし感覚で植物学の発表を見に来たが、中々いい着眼点の連中もいるみたいだな。
流石に俺は素人って程じゃねえが門外漢だが、それでも興味を惹かれる物も理にかなっている物もある。その一人がマグダランってのが中々に興味深いな。
「どうでしょうか、アザゼル総督。マグダラン兄上の発表はそろそろですが」
「マグダランも今回の発表には自信があるようでしてね。ぜひとも見ていただきたい」
そして妹と兄貴から好かれてるな、マグダランの奴。
さらりと左右に座られ、さらりと進められている俺の身になれ。
一応植物学は門外漢なんだがな。これで下手に意見すると専門家に悪いだろ。
「ちなみにマグダラン兄上の研究発表は、こちらの論文を事前に読んでおくと理解が進みます」
そしてサリアローズの手回しが怖いぞ。絶妙に堕天使側からの論文を選択してるってのがもう、怖い。
とりあえず、一応読んどくか。関心出来たらまぁ、ちょっとぐらい声掛けしてもいいかもな。
そう思った時、なんか思いっきり揺れた。
……なんだ? 凄い嫌な予感がするぞ。
そう思った時、俺の耳元に通信が響いた。
『作戦担当の全員に、レイヴェル・フェニックスが報告を! 都市内部に純潔十字連盟の者が潜んでいましたわ! 今イッセー様が一人……いえ二人に気づいてしまい、ついてきていた戦士の襲撃を受けました!!』
『同じくロスヴァイセより各員へ!! アイアンローズのエージェントが都市内部に侵入しています! 気づいた木場君が攻撃を受けています!』
…………。
え、マジで?
不正貴族じゃなくて、アイアンローズと純潔十字連盟?
「……さて、サイラオーグ兄上」
と、サリアローズが凄い怖い雰囲気で立ち上がった。
「どちらを滅ぼす?」
「どちらもだが、兵藤一誠のことは気に入っているし近いのでな。そちらに向かうとしよう」
「では私は、聖魔剣に恩も売るとしよう。以前からあれに興味はあったのでね」
サイラオーグも拳を鳴らしながら立ち上がっている。
おい。俺に向けられているわけでもねえのに、寒気を感じるほど殺気が向けられてるんだがよ。
純潔十字連盟もアイアンローズも、これ終っただろ。
樹下達が羨ましくなってきたな。あっちはあっちで大変だが、まぁこんな乱戦にはならねえだろうし―
『サリアローズ様、緊急事態です!』
―と思ったら、ここからでも聞こえるぐらいの大音量で、リンカ・ルシファーからの通信がサリアローズに届いた。
……凄い嫌な予感がするんだが。サイラオーグやサリアローズも思わず止まってるし。
『人間界側での作戦前に、トキコ・アガレス関係者に感づかれました!! 現在襲撃を受けており、それに反応して不正貴族側も事態に勘づいたらしく乱戦に……え˝!? マリヤがロザリオ聖教国のエージェントと一緒にアイアンローズと戦闘中!?』
………。
「頭痛ぇ………‥っ」
天を仰いだよ本当に。
オイちょっと待てマジで待て。
なんだこの大乱戦は!? 禍の団来るなよ!? マジで来るなよ!?
《Other》
「え? 悪魔領と日本で大乱戦? それ本当かい、コハヤちゃん」
「そうなんだよね光吉さん。実はあっちで不正している貴族と繋がって希少な人探してたんだけど、奇跡の子を掴んだから取引する予定だったんだよ。で、今大絶賛ロザリオと戦闘中でなんか勝手に一斉摘発してたり襲撃受けたりしてるってさ」
「マジかぁ。っていうかそこ何処……あ」
「なにしたの?」
「いや、ちょっとそっちにいってる奴がいたんだけど……馬鹿なことしそうだな迎え送ろうかな……」
ここから本格的に……バトルだ!!