シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
AIイラストでエロ挿絵を作成してもらっていますが、原作キャラのイラストも用意したほうがいいだろうかと考えている真っ最中。
ただ試しに作ろうとしたけど、うまくいかなかったので困ったものです。なかなかに大変だ。
《木場 祐斗》
さて、ライザー・フェニックスは彼らに任せるしかないだろう。
できれば僕達だけで解決できるに越したことはなかったけれど、そうも言ってられない事態だろう。
「ま、下馬評で圧倒的不利なのにここまでやれれば上出来でしょ。……ここからはなりふり構わず勝利を目指す方向で」
吹本さんはそう言うと、ため息をつきながら指を鳴らす。
すると、異空間生成の魔法によって作られたと思しく空間からいくつものは子供みたいになっている物体を転送した。
総数は十五。どうやら、人型の物体を箱形に組み替えれるようにした物体らしい。
「創生せよ、天に描いた星辰を———我らは煌く流れ星」
その瞬間、箱形の物体は稼働し、人型へと変貌する。
そして一列に並んで駆け出すと、通りすがれる形となった吹本さんが魔剣を出しては渡していく。
「あの方も魔剣創造持ちですの!?」
レイヴェル・フェニックスが驚愕するけど、まぁそうなんだよね。
というより、だ。
「悪いね。桃山警護事務所、魔剣創造保有率驚異の五割なんだよ」
動揺していたその隙をついて、空本さんが既に魔剣を振りかぶっている。
振るわれる魔剣は高出力の雷撃が帯電しており、掠めただけで常人なら即死するだろう。
それをレイヴェル・フェニックスは不死特性で強引に突破するが、威力はまさに絶大だ。
「魔剣創造にしては出力が大きい……はっ! 星辰光と同調しての運用に特化した運用方法!」
「気づくのが早いね。君が積極的にアドバイザーをやっているだけでこっちは厳しかったかもしれないなぁ」
苦笑する空本さんのそれが答えだ。
桃山警護事務所。その特徴は全員が星辰奏者で神器保有者。
付け加えるなら、樹下君と吹本さんと空本さんの三人は、僕と同じ魔剣創造の使い手だ。
それぞれが異なるアプローチで魔剣創造の有効活用を行っており、僕も多大に影響を受けた。ただ手札の数を増やすという手段から派生した三人の影響があるからこそ、僕も呪いに着目した底上げというアプローチを試みることができた。
そして、吹本さんと空本さんは星辰光との併用が基本となっている。
そして、更に凄まじいのは―
「じゃ、こっちも波状攻撃でしっかけっるよぉっと!!」
―波柴先輩の猛攻だ。
彼女が具現化したのは、空中を自在に飛翔する砲台。
その数は合計十。そのすべてが一秒間で十発の砲撃を行い、校庭中をクレーターだらけにしている。
これによりライザー眷属は全員が死力を尽くして回避に徹しており、連携で攻撃をすることができないでいた。
とはいえ、それだけで済むほど甘くはない。
「舐めるなよ、神器保有者風情が!」
その声と共に、オーフェラという星辰奏者が攻撃を放つ。
咄嗟に回避すれば、秀華さんの砲撃を思わせるほどのクレーターが無数にできる。
砲撃能力だが、悪魔として強化された僕でも認識しづらい攻撃だ。殆ど透明であり、僅かな歪みが見える程度。
更にこの砲撃を自由に掻い潜り、襲い掛かるグラマラスな女性もいる。
それとは別に屈強な女性はこの砲撃を防御し切っており、こちらも厄介だろう。
……だけど、ここで僕達のすることは変わらない。
勝ち目は見えた。僕達がするべきは、横やりで妨害されることを回避する。これこそが今の僕達がすることだ。
「さぁ、ここからが本番だよ!!」
《樹下誠二》
さて、ここからどうしたことか。
どうやらライザーは業を煮やして、回復の妨害を選んだらしい。アーシアは魔方陣で動きが阻害されているようだ。
なるほどな。やはり流花さんを連れてきてよかった。
「じゃ、手はず通りにまず俺が時間を稼ぐ。準備を整えたらイッセーと流花さんも参戦ということで」
「分かった! 頼むぜ樹下!」
イッセーの声を背に受けて、俺はライザーと向き合った。
「中々面白い戦い方をするが、お前一人でどれだけ足止めができるとでも? ……さっさと片づけて残りも片づけるだけだ!」
「安心してくれ。対不死なら手札の一つぐらい用意できる。……それに、あまり舐めるなよ?」
俺達はそう言い、手札を引き抜いた。
「創生せよ、天に描いた星辰を———我らは煌く流れ星」
見るがいい、これが俺の本来の星辰光だ。
「神を、善を、人道を。冒涜するは悪鬼の所業」
反粒子は使わない。あれは殺傷性が高すぎて、勢い余って殺しかねない。
流石に婚約解消の為に相手を殺すとか、偶然の事故であってもリアス先輩の名誉が致命傷だ。下手をするとフェニックス家とグレモリー家で全面戦争が起きかねない。
あと反粒子は一発勝負すぎる。いくら何でもギャンブルでしかないだろう。
「倫理を捨て去る悪鬼の王国に裁きが下るは世の理想。神の裁きが悪を滅ぼし、人の裁きが鬼を締め出す」
詠い上げると共に、俺の両足は変化する。
影が獣の毛皮のように俺の両足を包み込み、更にそこから刃が生える。
「されど、悪鬼が幸いのままに大往生するが世の無常。外道が謳歌し畜生が嗤う、嘆きが舞うが人世の残酷」
放たれるライザーの炎を蹴り切り、そこに魔剣の連続投擲。
俺は魔剣創造という神器の扱いにおいて、かなり変則的な手段を多用する。
それこそが、同型の魔剣の大量生産及び投擲。同型と同調することで一本の投擲で多数追随させれる魔剣により、バースト射撃ならぬバースト投擲を可能とする。
「だがしかし、光も確かにそこにある。たとえ下劣な闇にさいなまれようと、輝く光がこの身を照らしたこともまた事実」
戦闘は突破力がまず重要。この教育及び自習による結論に合わせ、手札を無尽蔵に増やせるが出力と強度の限界点が低めの魔剣創造を、最適化させたのが俺の手法だ。
そして近接戦闘においては、どちらかといえばこの星こそ俺が重きを置く手段。
「善悪混ざるこの世界に、ならばどちらを選ぶのか」
ライザーを蹴り切る。投擲で刻む。
その手段を使って牽制を入れつつ、俺は肘で顎を揺らすことを試みる。
不死特性と言えど睡眠をとるのなら、失神は狙える。これをメインの手段にしつつ、もう一つの手段として蹴りも本腰を入れる。
「答えは一つ。——愛しき貴女達に恥じない命を、成しきりたいと願うから」
獣人の祖とされる、神々を愚弄した王。リュカオン。
炎の神を断ち切った、最強格の十束剣。天之尾羽張。
「我が身、悪鬼下劣の毒に染まりし畜生が
以前、戦奏教団と戦闘した際、神祖の加護を受けた不死の戦士である死徒すら屠った俺の切り札。
万象断ち切る神の名を冠した神滅具。その劣化再現を亜種再現で齎す星辰光。
「来るがいい、
「
俺の主武装である、切り札といえる星辰光だ。
樹下誠二
基準値:D
発動値:A
収束性:B
拡散性:D
操縦性:D
付属性:B
維持性:D
干渉性:A
全身吹き飛ばしても再生する、神祖と使徒。戦奏教団の強大さを支える大いなる存在。
それをこの星で殺せた理由は、正直よく分かっていない。
だが、不死を殺せたこの星もまた、対フェニックスにおける切り札の一つだ。
……が。
「舐めるなよ、人間如きが!」
ライザーの不死は突破できてないな。
天之尾羽張の伝承もあるから、むしろ炎と不死のフェニックスになら効果覿面だと思ったんだがな。どうやらこの仮説は違ったのかもしれない。
さて、それならもうちょっと時間を稼ぎたい所なんだが―
「そっちがその気なら使ってやる……創生せよ、天に描いた星辰を———我らは煌く流れ星!!」
―そう来るか!?
「炎に包まれ死すらも超える、地獄に煌く悪魔が貴族」
起動詠唱に呼応留守用に、俺達を包み込んだのはまず寒気。
先日行ったアイスサウナなど目ではないほどの体感温度の低下。心臓が悪い物ならショック死をしかねないレベルのその寒さは、真冬の北海道ですら例えられない。
「我こそその体現者。襲い掛かるし極寒の猛威も、この身を討つには届かない」
更に襲い掛かるは大量の雹。
ただの人間なら大怪我をするような速度と強度のそれは、恐るべきことに一瞬で数十は俺に襲い掛かる。
「されど凡俗にこの戯れはきつかろう。地獄の如き寒さと氷は、汝の心身を凍りつかせる」
それを炎の魔剣をもって防いでもなお、寒さそのものは俺に厳しい。
そこに襲い掛かるライザーの炎。岩すら溶かすだろう熱量のそれは、この極寒環境ではもれなく熱衝撃でこちらの防御を砕いていく。
「其の愚かさを身をもって知れ。不死の貴族の炎を前に、その狼藉の対価を払え」
フェニックスに似つかわしくない星は、しかしフェニックスだからこその星。
その不死と熱量を効果的に生かせる環境。すなわち、無差別攻撃が降り注ぐ極寒空間に無理やり持ち込む為の星辰光!
「
ライザー・フェニックス
基準値:C
発動値:B
収束性:B
拡散性:A
操縦性:D
付属性:B
維持性:C
干渉性:D
俺はライザー・フェニックスをなめていた。これはきつい……っ
ライザーの猛攻と雹の連撃を防ぎきることはできず、それができても極寒空間がこちらを襲う。
瞬く間に俺の負傷は増えていき、このままだと押し切られる。
ただでさえ、反動が大きい出力差なんだぞ俺の星辰光。この調子だと、失神狙いはできない……っ!
「終わりだ小僧! まだ赤龍帝やリアスが控えているのでな……時間はあまりかけられん!」
そう吠えるライザーが拳を握り締めた時だ。
「安心しな、来てやったぜ!!」
その顔面に奇襲の拳がめり込んだ。
イッセーか。だがまずいだろう。
この極寒空間と雹のコンボは、イッセーではきつすぎる。
生身でこんなのを浴び続ければ、流石にイッセーの根性でも耐えられ……なんか鎧を纏っている!?
「禁手の鎧か! つってもイッセー、数秒程度じゃ―」
「数分は持つ、それで決めるぜ!!」
状況がさっぱり分からん!?
イッセーは自信満々に言いながら、体勢を立て直したライザーと拳を交わす。
互いにめり込んだその拳は、双方に同じぐらいのダメージを与えていた。
一体何が……いや待て。
「お前死ぬ気か!? 何してんだ!!」
「十字架だと……正気か!?」
俺もライザーもびっくりして当然だ。
イッセーは今、十字架を左腕に握っているうえ、それを赤龍帝の力で大幅に底上げしている。
そりゃ上級悪魔のライザーにも大ダメージだ。だがイッセーにもそれと同じぐらいダメージが入る諸刃の剣だ。
イッセーの方が基礎能力が低いんだ。鎧で底上げされているとはいえ、これは明らかにリスクが大きすぎるんだが……あ、また殴った。
「え、ちょ、どういうことだ!?」
俺は流石に困惑するが、イッセーは得意げに左腕を構える。
「禁手と特訓のおかげで中のドラゴンと取引出来てな! 左腕と引き換えに一時的に禁手を底上げしたんで、ついでに悪魔じゃなくなった左腕を有効活用してみたんだ!」
「色々ツッコミたいが、お前凄いな」
色々な訓練や経験が足りてない、つい最近まで喧嘩すら碌にしてない一般人上がりの姿か?
こいつ本当に、鉄火場とか荒事とかの精神適正が高いな。俺は真剣に戦慄している。
「……なるほどな。なめてかかりすぎていたようだ……が!」
その瞬間、ライザーは気合を入れ直したようだ。
「それでも俺の方が有利! そしてここまでやってくれた奴に加減はしない! 焼き消してくれる!!」
やってくれるなあの野郎。
他のメンバーが足止めをしてくれているが、万が一ライザー側の戦力が追加で来たら負けるな、コレ。
だが―
「なら畳みかけるだけだよ!」
―こっちはまだ数人いるんでな!
後ろから奇襲をかけた流花さんの拳が、ライザーの肝臓を後ろから襲う。
「ぐっ!? ……この空間でまだ戦える奴がいた……とっ!?」
振り返りながら迎撃したライザーは、それは驚愕しただろう。
発生した負傷が即座に回復したのだから。
そして、ライザーは直前まで見ていたそれをすぐに理解できる。だからこそ驚愕する。
「これはさっきのシスターと同じ!?」
「うん。だから色々とお互いに教わりあったんだよ……あんな風にね!!」
そう告げる流花さんの言葉に答えるように、絶大な魔力が少し離れたところから発生する。
そこには、負傷を完全に癒したリアス先輩がアーシアと共にいた。
「封印を破っただと!?」
「そう、こういうやり方で内側からね!」
その瞬間、流花さんの打撃力が大幅に上昇する。
……流花さんの神器は聖母の微笑み。悪魔すら治療できる、アーシアと同じ神器だ。
回復力ではアーシアのそれが数段上だが、流花さんは当人が武術家であることから、応用技による戦闘に長けている。
「
「それでこれだと……信じられん!?」
驚愕中悪いが、色々とがら空きだ。
流花さんに気を取られている隙に、俺とイッセーは真正面から攻撃を仕掛ける。
全身を焼かれ砕かれ切り裂かれ、ライザーはもはや全身が焔と化すほど猛攻を浴びている。
それは精神に消耗を強いり、フェニックスの不死は精神には作用しない。
結論として、ライザーは一瞬だが明確に揺らぐ。
「今です、部長!」
イッセーが声を上げ、俺と流花さんも距離を取る。
その瞬間、リアス部長は渾身の消滅の魔力を放つ。
それはイッセーの倍化を受けているのか、掠りたくもない高出力。如何にフェニックスが不死と言えど、喰らえばただでは済まないだろう。
「く、ら……うかぁっ!!」
その瞬間。揺らいでいたライザーは強引に飛ぼうとする。
そしてその背中を、掴む手があった。
「逃がすかよ、ライザー!!」
「貴様、正気か!?」
って、イッセー!?
俺が気づいた時には、イッセーとライザーが共に消滅に包まれる。
「「イッセーッ!?」」
「イッセーさん!?」
「兵藤君!?」
俺達全員が悲鳴じみた声を上げる中、消滅の魔力が通り過ぎる。
そこにいたのは、ライザーを消滅の魔力が来た方向に構えている、鎧が解けたイッセーの姿が。
ら、ライザーを盾にしたのか。あいつ意外と機転が利くな。
思わずほっとする中、イッセーとライザーはふらつきながらも立ち上がる。
だが、ライザーはもはや立つのもやっと。イッセーはそれに対して、十字架を構えて拳を握っていた。
「へへ……。お守り代わりにアーシアが、ケースに入れて持ってきてて良かったぜ……っ!」
更に聖水まで腕にかけ、倍化をかける。
「ライザー様!?」
「させるか神器使い!!」
向こう側で事態に気づいたライザー側が助けに行こうとするが、させるか。
「やれイッセー! トリはお前に任せる!!」
俺は瞬時に魔剣を大量投擲して相手をけん制。
そして、声が聞こえる。
「分かって……いるのか……っ! これは、この婚姻は……冥界、の、未来が……っ!」
「うっせよお。馬鹿な俺がそんなこと分かるか。分かるのは……」
追い詰められたライザーの言い分を、イッセーは決して聞きはしない。
なんたってその馬鹿は―
「……お前と結婚しても、リアス部長は笑顔になれない、それだけだぁあああああああああ!!」
―良くも悪くもそういうやつだからな。
イッセーの拳が、ものの見事にライザーをぶっ飛ばして決着はついた。
俺達の、勝ちだ。
決戦終了! 次回、エピローグをいれたのち、エロ度合いマシマシの幕間をぶち込む予定です!!
そしてその前に、今回詠唱込みで登場した星辰光の紹介です
ライザー・フェニックス
基準値:C
発動値:B
収束性:B
拡散性:A
操縦性:D
付属性:D
維持性:C
干渉性:D
ライザー・フェニックスの星辰光。
星辰光の能力は極寒発生・雹嵐生成能力。広範囲の気温も急激に低下させ、同時に大量の雹を生成する星辰光。
非常に優れた拡散性と、優秀な出力と収束性が特徴。結果として発生するのは、半径百メートル以上の広範囲を極寒と雹の嵐で包み込むという過酷な空間の誕生となる。
基本だけでも平均として、南極や北極のそれと同等。さらに雹は高い収束性もあって一つ一つがちょっとしたスリングショットレベルの殺傷性能を保有し、秒間数百発をほぼランダムに投射する悪夢の空間となる。そこにライザーが持つ炎が加われば、それは相互に襲い掛かる熱衝撃による脆性破壊ももたらすことになる。
だがしかし、その猛威はライザーにとってもほぼ与えられるのが最大の難点。操縦性・付属性・干渉性の三つが漏れなく低いため、大半の悪影響はライザー本人にも襲い掛かる。
彼がフェニックスであるというその一点がなければ、うかつに使えない諸刃の剣。また維持性が平均値でフェニックスの不死が精神の消耗に比較的弱いこともあり、この星は決めどころを見極めたうえでの運用が求められる。
★詠唱
創生せよ、天に描いた星辰を———我らは煌く流れ星。
炎に包まれ死すらも超える、地獄に煌く悪魔が貴族。
我こそその体現者。襲い掛かるし極寒の猛威も、この身を討つには届かない。
されど凡俗にこの戯れはきつかろう。地獄の如き寒さと氷は、汝の心身を凍りつかせる。
其の愚かさを身をもって知れ。不死の貴族の炎を前に、その狼藉の対価を払え。
で、今章のボスであるライザーの星辰光。もう書いている最中に即興で詠唱と能力を作ったといっても過言ではありません。
欠点といえる部分がフェニックスの特性で消え、長所がフェニックスの特性とかみ合うことでやばくなっているという、使い手と相性が良すぎる星となっております。
樹下誠二
基準値:D
発動値:A
収束性:B
拡散性:D
操縦性:D
付属性:B
維持性:D
干渉性:A
樹下誠二の星辰光。
振るう星は黒刃の狗神再現能力・亜種発現獣斬脚型。脚部を影でできた刃を出せる獣人の脚へ変貌させる亜種発現で、神滅具である黒刃の狗神を再現する星辰光。
高い出力格差に由来する爆発力と、発動値の高さに由来する殺傷性能が持ち味。さらに収束性と付属性が優秀であることから、靴やズボンを半ば一体化させる形で神滅具を再現し、切れ味も鋭く身体強化も優れているという利点を保有。
極めつけに発動値についでずば抜けている干渉性により、黒刃の狗神の本領といえる「あらゆるものを切り裂く斬撃」を高精度で再現。理論上は使徒や神祖の不死特性すら切り裂くことが可能で、一気に攻めたてれば並の使徒数人をまとめて滅ぼすことも可能という優れた力となっている。
反面、拡散性や操縦性の低さもあり、影から刃を生やす特性はほぼ再現できてないのが実情。また基準値が並レベルであることも徒となり、通常時はそこまで強大な殺傷性能が発揮できず、殺傷性能を発揮している間やその後に激痛が走ることから、好き好んで多用できるような代物ではないというある種の使いづらさも持ち合わせる。
総じて激痛を覚悟して自ら浴び、それにさいなまれながらも戦い続けられる狂人極まりない意志力がなければ使いこなせるわけがない星辰光。維持性も低いため短期決戦が求められうえ、出力格差がさらなるあだとなって仕留め損ねた場合のリスクも無視できない。
……ゆえにこそ、樹下誠二はこの星を振るうに値する。
幼少期から筆舌に尽くしがたい冥府魔道にさいなまれながらも、原初の過去といえる亡母との思いでを支えに、腐りきることなく生き延び逆襲を遂げた彼に、この星が使えぬ道理無し。
大義も道理も通さぬ悪意に、一切容赦の必要なし。
敵とみなして刃を抜けば、神も仏もただではすまぬ。
★詠唱
創生せよ、天に描いた星辰を———我らは煌く流れ星。
神を、善を、人道を。冒涜するは悪鬼の所業。
倫理を捨て去る悪鬼の王国に裁きが下るは世の理想。神の裁きが悪を滅ぼし、人の裁きが鬼を締め出す。
されど、悪鬼が幸いのままに大往生するが世の無常。外道が謳歌し畜生が嗤う、嘆きが舞うが人世の残酷。
だがしかし、光も確かにそこにある。たとえ下劣な闇にさいなまれようと、輝く光がこの身を照らしたこともまた事実。
善悪混ざるこの世界に、ならばどちらを選ぶのか。
答えは一つ。——愛しき貴女達に恥じない命を、成しきりたいと願うから。
我が身、悪鬼下劣の毒に染まりし畜生が
来るがいい、
と、主人公の星辰光はこんな感じです。
詠唱は基本的にギリシャ神話で神を冒涜した王であるリュカオン。シルヴァリオにおける主人公の詠唱元ネタであり、D×Dにおいては神滅具である黒刃の狗神の格となっている存在の一つでもあります。
このあたりは誠二が反粒子持ちを決定していたこと及び、D×Dだからこその星にすることを踏まえた結果「リュカオン繋がり」でこうなった感じですね。
本来の神滅具に比べれば足元にも及びませんが、星辰光としてはかなり優秀。敵の殲滅においてはずば抜けており、黒刃の狗神の特性もあって使徒レベルなら「短時間に切り刻み続ければ」不死殺しも可能といったところですね。
そして、神滅具の再現ということは……あるんですよねぇ、アレの余地が……っ!
では今宵はこの辺で。感想や高評価といった応援、待っております!