※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 若干お金がかつかつなグレン×グレンでっす!

 先月は給料が少なく今月は出費が多かったので、ちょっと苦労しています。いえ、個人的には余裕は最低限作ってるつもりですが周囲がどう思うかは別ですしね?

 それはそれとして本編!


第十九話 子供がいるなら親がいる

《Other》

 

 

 

 

 

 

 

 この二正面作戦における冥界政府の最大の誤算は、不正貴族達のことばかりで視野が狭まっていたことだろう。

 

 両地方都市は幾人もの上級悪魔が存在しており、その中に不正を連携して行うネットワークが作られているが、そこに参加していない上級悪魔も数多い。

 

 問題の一つは、その外れている上級悪魔の中にアイアンローズといまだに繋がっている者達がいたという点である。

 

 彼らは独自にアイアンローズとの繋がりを保ったままだった為、作戦決行時にアイアンローズが接触し、激戦を巻き起こす結果としなってしまった。

 

 また同時に、そういった事情から不穏因子が潜り込みやすくなっている点がもう一つの問題だった。

 

 結果的にはぐれ悪魔が潜伏するのに都合のいい都市ともなっており。教会暗部の対冥界活動において、「保護する予定のはぐれ悪魔の一時避難所」として結果的に機能してしまった。ここにアイアンローズ側の悪魔が独自に保護している事もあり、はぐれ悪魔の密集地になっているところもある。

 

 これが結果的に絡み合い、更に大規模の乱戦が発生した。

 

 結論として、この戦いは非常に混迷を生む戦いとなる。

 

 そしてもう一つ。この最大の要素が、大きく情勢を揺り動かす誤算となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

「こ……のぉっ!!」

 

 強引に蹴りだし、俺はビルの壁を、仕掛けてきた不死者を砲弾のようにして蹴り砕く。

 

 更に追撃の一撃を叩き込んで引き離しつつ、連携で反粒子を叩き込むが、それは回避される。

 

 こいつ、反粒子分の対応リソースを既に回しているな?

 

 ならば黒刃で切り続ければいいと判断するが、そちらも想定済みだったのか両手の銃から翠星晶鋼の銃剣を生成して迎撃された。

 

 ただこれで確信できた。こいつはほぼ確実に神祖だ。

 

 秀華以外で任意で翠星晶鋼を具現化できる奴は、俺が知る限り神祖しかいない。むしろ神祖が秀華を見て驚いていたことがある以上、神祖と踏んで動くべきだろう。神祖以外は基本的に翠星晶鋼を使えないと考えている。

 

 違った時は違った時だ。少なくとも、神祖の可能性が高い奴を神祖扱いしないのは逆効果になるだろう。

 

「まったくもう。結構頑張って根を張ったのにこれで台無しだよ」

 

 そうぼやきながら神祖はこちらに銃撃を叩き込もうとしてくる。

 

 流れ弾で被害が出ようが構わない立ち回りなので、俺もそれを対応するのに苦慮する状態だ。

 

 ただし近くに人があまりいない河川敷があったので、避難させる為に魔剣を先行投擲してからそっちに翼を使って押し飛ばす。

 

「チッ! まさか戦奏教団がこんなところに潜り込んでるとは……な!」

 

 反粒子を見せ札に黒刃で削り殺すことを主眼に据えて立ち回るが、相手もそう簡単にはやられてくれない。

 

 総合的な練度はそこまで高くはないが、十分戦えるだけの練度を持っている奴だ。更に神祖のシャレにならない出力を考えれば、やはり脅威度は高い。

 

 問題は使徒がどれぐらいいるかということで、そして使徒は確実にいるということだ。

 

 そして気づけば、ぽんぽこぽんぽこ奴に集まってきている。

 

 チッ! 神祖を相手にしながら他の連中まで同時に捌く余裕なんて―

 

「……誠二っ!!」

 

「大丈夫っ!?」

 

 ―流花さんと海砂さんか。

 

 どうやら向こうも危険と判断してきてくれたらしい。すぐに俺の隣に着地してくれる。

 

「助かる! 流石に一人だと厳しくてな」

 

 面の対応力に長ける海砂さんに、個の武術に長ける流花さんがいればだいぶ楽だ。

 

 この調子で押し切れば、あるいはと思った時だ。

 

「……げ、なんで創氏君に……え、塩谷君まで!?」

 

 そう着地したのは御崎海音さん。

 

 問題は着地と同時に告げた名前だ。

 

 視線の先に視線を向ければ、そこには鋭い表情の吹本塩谷の姿が。

 

「塩谷、ここで来るの……っ」

 

 海砂さんが歯噛みするが、問題はもう一つ。

 

 さっき創氏と呼ばれたのは、おそらく目の前の神祖だ。

 

 なんというかこれは、また同窓会案件かと思った時だ。

 

「色々言いたいが最初に聞きたいことがある。……高野、ネタは上がってるぞ……っ」

 

 吹本塩谷はもの凄い激怒して、高野創氏に剣を突き付ける。

 

 あまりの剣幕に俺すら若干気圧される中、吹本塩谷は息を吸い込んで、声を出す。

 

「俺の息子を何処にやった! 今、すぐ、返せっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『『『『『『『『……息子!?』』』』』』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 敵味方全員がハモった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《Other》

 

 

 

 

 

 

 

 

 既に乱戦となっている冥界の地方都市。

 

 そこではリアス・グレモリーが陣頭指揮を執っている地点があり、彼女はそこで一人の悪魔と相対していた。

 

「リアス・グレモリー様とお見受けします。私はこの地に住まう上級悪魔として、守る為に戦う義務があるのですが?」

 

「……嘘おっしゃい。そもそもあなたは人間界に行っているはず。証拠は掴んでいるけれど、勘づかれたとみていいのかしら?」

 

 そうリアスは切って捨てるが、トキコ・アガレスはため息をついた。

 

「眷属にすら欺瞞情報を送ったのですが上手くいきませんね。……創氏様から勘づかれたと伝えられましたが、どうやら出奔するしかないようです」

 

「言い逃れをしないのは褒めてあげる。だけど抵抗するのなら……っ」

 

 言い終わるより先に魔力を放とうとした為、リアスはトキコ・アガレスの腕を消し飛ばす。

 

 射線上の被害を考慮した一撃で、トキコも目を見開くが……その上で微笑んだ。

 

 そして次の瞬間、トキコの吹き飛んだ腕が結晶に包まれて元通りの姿を取り戻す。

 

 目を見開き、リアスはしかしすぐに状況に思い至る。

 

「貴方、まさか神祖の使徒……っ」

 

「ふふっ。全ては創氏様の為……今後の為にも、手柄の首ぐらいは上げておくとしましょう」

 

 トキコ・アガレスは悪意のある笑みをもって、攻撃を開始した。

 




 奇跡の子の父親が判明したお話となります。

 さて、まだまだ続く予定となっておりますが、書き溜めでは戦闘の折り返しを過ぎたあたりとなっております。まだ余裕はあるので安心して続きを期待してください!
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