※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 久しぶりにお気に入りのカップ麺を食べる予定のグレン×グレンでっす!

 大好きなんですけど、あまりカップ麺を食べる機会に恵まれないのでなかなか大変です。激辛系なんだけどうまみもあるなかなかおいしいラーメンです。

 では本編!


第二十話 混迷の大乱戦

《アザゼル》

 

 

 

 

 

 

 

 

「敵に神祖が確認されただぁ!?」

 

 可能性はあったが、マジで神祖が出てきやがったか。

 

 人間界側からの報告に、俺は舌打ちするしかねえ。

 

 念の為にヤれるだろう樹下と朱乃を分散させていたが、使徒を含めると両方にいるってんだから功を奏したって奴だろうさ。

 

 だが、俺は一応の情報を確認して懸念を覚える。

 

 これまで神祖の連中は、基本的に翠星晶鋼の大樹を作りながら立ち回っている。

 

 だが現段階ではそれがない。樹下がかつて滅ぼしたのもそうらしいが、どうも懸念点があるな。

 

 神祖と大樹が必ずしもワンセットだとは思わねえ。だが、無関係ってわけでもねえ。

 

 ……最も、そこを深く考えている余裕は欠片もないんだがな。

 

「サイラオーグ・バアル様と赤龍帝が合流! 現在、純潔十字連盟側と戦闘中!」

 

「アイアンローズは同盟者の避難に集中している模様。ターゲット拘束に動いた部隊の一部と激突しています」

 

「リアス・グレモリー様はトキコ・アガレスと戦闘中! どうやら使徒と思われ、人間すら引き連れて戦闘を仕掛けている模様!」

 

 こっちはこっちで大忙しだ。

 

 ったく。どっちもだが政策上の特殊な在り方が、余計な奴らが潜伏するのに都合のいい状況を生んでいたってところだな。

 

 それが神祖まで滑り込ませるとか溜まったもんじゃねえ。同様のケースが多そうだから、後で捜査組織を立ち上げた方が良さそうだ。

 

 だが、懸念点は他にある。

 

 ……ここまで見事に色々入り込んでいるのなら、禍の団も入ってるんじゃねえか?

 

 これが本当にありそうで困る。なのでそっち方面にも視野を入れたいが、その猶予もあまりねえ。

 

 というより、忙しくて現場に出ている暇がねえ!? 俺一応おっさんなんだし、若い連中より先に出た方がいいんじゃねえか?

 

 ……いや、あいつら本当に毎回勝ってくるし任せてもいいような気がしないでもねえ。もう俺達の時代じゃねえって気分にすらなってくるぜ。

 

 まぁどっちにしてもだ。ここは俺が腹をくくって何とかするしかねえだろう。なんだかんだ言ってもあいつらはまだ子供、おぜん立てとケツ持ちはしてやらねえとな。

 

 まったく。俺は堕天使でこっちは悪魔の領地だろうがっての!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《空本麗夜》

 

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず麗奈との合流を選択して見たはいいものの、戦闘中の麗奈が地面に蹴り落とされているのを見て目を見開いた。

 

 しかも叩き落されようとしているのはガソリンが燃えて火の海になっている部分だ。ちょっと肝が冷える。

 

 が、声を出すより先に麗奈は()に踏ん張ってとどまった。

 

 あの加速は翼を生やしてもなお厳しいレベルだったのに、よくもまぁ。

 

「舐めんじゃないわよ!」

 

「ぐ、おおおおおおおお!?」

 

 反撃の銃撃を、相手はもろに喰らって撃ち落される。

 

 ちなみにこっち側だと分かったけど、ワンテンポ動作が遅れた幻影を夢幻の聖剣で作っていたので反応が遅れたのだろう。芸が細かい。

 

「麗奈、大丈夫そうでよかったけど……何やってるの?」

 

「知らないの? この手の建物は()()コンクリ―トが基本。磁力を生成すれば立てるわ」

 

 平然と答えるけど、相当のテクニックが必要ではなかろうか。

 

 やっぱり麗奈は凄い。俺も負けないように頑張らないとね。

 

「それでどうするの? これ、表向きのカバーとかできる?」

 

「どうだろうね。流石にそこは長官や総督に頼むしかないけれど」

 

 そういうと同時に、振り返って銃撃を開始。

 

 そしてそれを素手で弾き飛ばすのは、仮面をつけた女性の悪魔祓い。

 

 確かロザリーという洗礼名を名乗っていたはずだ。問題は、とてつもない手練れということだけど。

 

「面倒なタイミングで難敵が出てきたわね。……一応聞くけど、(こうべ)を垂れて悔い改めるならプルガトリオ機関に紹介するわよ」

 

「「冗談!」」

 

 素早く二人で左右から挟み込むようにして銃撃。同時に魔剣と聖剣による挟み撃ちを狙う。

 

 それを器用に回避して、ロザリーは器用に俺達に同時に踵落としを叩き込む。

 

 それをあえて受け止め、俺達は反撃の為に星辰光を発動値に持っていこうとして……その時気づいた。

 

 なんだ? 星が……機能しない!?

 

 いやそれどころか、明らかに身体能力が落ちてる!?

 

「っとぉ!?」

 

 本能的に飛び退れば、調子は確実に戻っていく。

 

 だがなんだ? 打撃を受けた途端に俺の力が弱体化した。

 

 麗奈も射撃に移っているけれど、あっちはあっちで弱っていたようだ。

 

「いったい何をしたんだ。こっちの力が弱体化した……?」

 

 思わず声が出るけれど、ロザリーは首を傾げていた。

 

 偶発的な物なのかもと思ったけれど、そういう意図ではないらしい。

 

「逆よ? 貴方の力が元に戻ったの。ズルをしてないんだからそれでいいじゃない」

 

 意図が一瞬把握しかねたが、麗奈はすぐに悟ったのか歯噛みしている。

 

「強制的に私達を人間に戻した……? あくまで接触レベルの影響下でないと無理みたいだけど、面倒な能力ね」

 

「ふふ、凄いでしょ。主の齎した奇跡あっての加護というものなの」

 

 ……即答してくれているけれど、勘弁してほしい案件だろ。

 

 俺の戦闘能力は、その多くが所長の眷属としてレヴィアタン化したことが大きい。

 

 基本性能はもとより、星辰奏者の適正だってそれで底上げしたことで星を振るっているようなものだ。

 

 麗奈は自力で星辰奏者になれるけど、それでも限度はある。

 

 これは、難敵……っ!

 

「改めまして、プルガトリオ機関のリマ部隊こと辺獄騎士団のロザリーよ。……個人的にいい機会だし……覚悟してもらおうかしら……っ」

 

 驚異的な敵が出てきたものだよね、これは……っ

 

 

 

 

 

 

 

《木場祐斗》

 

 

 

 

 

 

 

 

「リアス部長、ご無事ですか!!」

 

 僕は駆けつけると共に、聖魔剣で敵に攻撃を仕掛ける。

 

 狙うは大将首であるトキコ・アガレスだが、彼女は斬撃を意にも介さず受け止め、切り裂かれたまま銃を向ける。

 

 僕はその攻撃を回避するが、その視界に傷が結晶に包まれたと思ったら元通りになる姿を目撃する。

 

 これが使徒か。確かに厄介だ……っ!

 

「祐斗!」

 

「祐斗君!」

 

 既に朱乃さんとともに立ち回っているリアス部長の声が届くけれど、実に厄介だね。

 

「イッセー君は!」

 

「別の敵と戦闘中よ。例のロザリオの戦士二人をたまたま見つけちゃったみたいで、そこから純潔十字連盟がどんどん集まっているようだわ」

 

 そう言葉を交わす間にも敵が仕掛けてくるが、面倒だ。

 

 普通に致命傷を与えているはずの敵が、いつの間にか起き上がって戦ってきている。

 

 星辰奏者は死にづらく傷の治りも早いが、これはそういう次元ではないだろう。これだけの数がここまでの打たれ強さを持っているというのも考えづらい。

 

 寒気すら感じる。どういう絡繰りだ?

 

 そう思った時、更なる殺気を感じて僕は状況の悪化を痛感する。

 

「……ほぉ? 使徒がこんなところにいるとはな」

 

「あらら。こんなところで雁首揃えて強いのがいっぱいいるとは」

 

 視線を向ければ、そこにはアイアンローズとロザリオ聖教国。

 

 乱戦が、酷いことになりそうだね……っ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《Other》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一時的に避難所として機能している、スターディフェンス株式会社ビル。

 

 この物騒な時期の警備会社というだけあり、本社ビルには地下シェルターが存在している。このビルは社員用ではあるが、いざという時の民間人の避難場所としても使うことを視野に入れている。

 

「慌てないで走らないで! 倒れて将棋倒しになったらもっと大変ですからー!」

 

「二列になって歩いて入ってください! まだ余裕はありますし、すぐに自衛隊から救助部隊も来ますからねー!!」

 

 そう声を上げて避難誘導を行っていた落野花美と松森信子は、誘導を終えると息を吐いた。

 

「……ごめんなさい松森さん。貴女にまで避難誘導をお願いしてしまって」

 

「いえ。これも含めて仕事の内ですから。……それに、もとをただすとこちらの仕事の影響もあるでしょうから」

 

 それにしても、というレベルではあるだろうがとは思いつつ、それでも責任を感じないわけではない。

 

 この派手な戦闘のきっかけは、おそらく自分達一斉摘発に対する反応だろう。となれば、市民を恐怖させている責任の一端ぐらいはこちらにもある。

 

 祓魔庁とも連携を取っているとはいえ、一切責任を感じない方が問題だろう。後々ややこしいことになるかもしれないと考えると、苦労するだろうアザゼル達にも同情してしまう。

 

 だが、それにしても動きが激しすぎるだろうとは思う。

 

 これは動きがあまりに派手だ。いくらなんでもやけくそのテロ行為としか思えない。

 

 だからこそ厄介ではあるのだが、つまり後先を考えてないということでもある。後を捨てているとしか思えない。素直に投降した方がまだ先があるとも思える。

 

 だからこそ、これは先の当てがあるからこその動きではないのかとも思えてしまう。

 

 そう思った時だ。

 

「……お? なんか騒がしいと思ったら信子じゃねえか?」

 

 その声に、信子は心臓がつかまれたかのような感覚を覚えた。

 

 ありえない。二度に亘って死んでいるはずの男ではなかったのか。

 

 結果的にとはいえあっさりと倒された男が、何故二度も復活させられるというのか。

 

 そんな感情が浮かび上がりながら、それでも信子は聖剣を引き抜いて振り返る。

 

「知り合いがこっちにいるかもと思ってスカウトにくりゃ、面白いことになってんじゃねえか? いい機会だしちょっと殺しとくかぁ?」

 

 そこにいたのは、間違いなくシュテルン・フランメ。

 

 人造惑星の脅威が、再び迫る。

 




 ある意味反則級の特色を持つロザリー。能力には種がありますが、まぁわかるでしょうがイッセーの天敵だったり。

 そして再登場のシュテルン・フランメ。まだまだ出てくるぜぇ!
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