シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
まぁ、薄給なのであんまり遊べませんけど。それでも大分入ってきたので、ちょっと楽しみながら書いていこうと思っております!
では本編!
《Other》
乱戦が続く地方都市で、富士野アルトリーネはすぐさま動いていた。
このどさくさに紛れて不正貴族が逃げることは避けたい。そして自分は一部隊と共にいつでも突入できる位置にいた。
そしてこの混乱は、不正貴族にとっても同じこと。ある意味では好機ともいえる。
故に、提案を行いまず不正貴族の捕縛を敢行。自分達の担当である不正貴族を即座に捉え、更にその屋敷を防衛拠点にする形で対応準備を整え、避難場所にする形で民間人の誘導なども行える状態にしてから、独自に行動を開始していた。
「面倒なことになっているわね。乱戦にもほどがあるわ」
既に自分達が狙われていることに気づいた不正貴族も動きを見せており、情勢は大きく動いている。
アイアンローズに純潔十字連盟。不正貴族にそれとは別勢力化している謎の星辰奏者達。禍の団が組織的な行動を見せてないのが不幸中の幸いというレベルだ。
情勢的には五つ巴。乱戦以外の何物でもない。
「所長! こちらアルトリーネ、優先的に動くべき場所はどこですか?」
『一番近い所の不正貴族側がもう大乱戦! アイアンローズも純潔十字連盟も来てて収集つかない!』
即座に通信を繋いで状況を把握しつつ、アルトリーネは遊軍として行動している。
そして最寄りの不正貴族辺りで大規模な混乱になっているとなれば、やることは一つ。
「単騎掛けで本丸を捕縛します! 現地の部隊に通達を!」
『オッケー! 外野の介入を止めることに集中させとくよ!!』
動きが取りやすい自分達のポテンシャルを最大限に発揮する。
第一目標である不正貴族の摘発を行いつつ、それ以外の勢力から被害を出させないように立ち回るのが利点だろう。
現状、アイアンローズは不正貴族とは別件で繋がっている上級悪魔の保護が主体。純潔十字連盟は現地の上級悪魔の拠点をメインターゲットに。不正貴族達はやけくそで暴れるなり悪あがきで脱出を図ったり。謎の星辰奏者達は、こちらに対する攻撃を中心に行っている。
そういう意味では、不正貴族さえ何とかできればむやみやたらの破壊は抑える余地がある。
そこまで判断したうえで、アルトリーネは目的地に到着。
星辰光と増設型人工神器を発動しつつ、アルトリーネは飛び出した。
《樹下誠二》
あぁもう何がなんだが。
今、
その原因はシンプルだ。
吹本塩谷。海砂さんの親戚が自分の子供について問い質したのが大きい。
もっともそれ以外が困惑しながらも警戒している所為で、俺も流花さんも動けないでいるわけだが。
いや、息子ってお前……え?
「あ……あの奇跡の子、君の子供なのかい!?」
あ、我に返った高野が大声をあげて驚いた。
待て今凄いことを聞いたぞ。奇跡の子と言ったぞアイツ。
奇跡の子って、天使と人間の間に生まれたハーフ。滅多に誕生しない上にそもそも作ることが困難というまさに奇跡な存在だ。
海砂さんも軽く面食らっている。思わず周囲を二度見している。
「嘘、塩谷、貴方、子供いたの!?」
「悪いか、海砂さん。……まぁ十九で父親になるのは現代だとダルいほど早いけどな」
『『『『『『『『『『十九で!?』』』』』』』』』』
更なる驚愕が襲い掛かるが、もうとりあえずおいておこう。
俺はそっとその場を離れて奇襲を仕掛けられる位置を探り。
「え、ちょ、吹本君……えぇ……?」
御崎さんも困惑しているな。まぁ当然だが。
おいおいマジかよ。軽くびっくりなんだが。
高野創氏も流石に想定外だったらしく、吹本塩谷を二度見していた。
「困ったね。組織の繋がりで奇跡の子が流れてきた時はまずいと思って、さっさと流そうと思ったんだけどね……よりにもよって君の子供とか、というかその年で子供とか」
「ダルいな。いいからさっさと俺の子供を返せ。俺の子供ってこともあるが、奇跡の子は信徒にとって貴重なんだ……殺すぞ」
相当キている状態で吹本塩谷に言われながらも、高野創氏は小さく笑う。
「悪いけど本拠点にいるから諦めてくれ。もっとも、この調子だとそっちも襲われているんだろうなぁ……」
ため息を吐く高野創氏だが、さてどうしたものか。
奇跡の子がいて誘拐されて高野創氏のところにいるとか、どこから突っ込んだらいいのかというか反応したらいいのかというか。
そして問題は相手が神祖だということ。
この戦い、本当にややこしいことになりそうだが……っ!?
その瞬間、更なる殺気を感じて俺は視線を動かす。
「……ふぅ~ん。例の神祖に、無能を奉じる糞信徒共が雁首揃えてご登場ってわけね」
そこにいたのは一人の女性。年齢は二十を少し過ぎたぐらいだろう。
問題は、その手に持っている発動体。
感覚的に分かる。信じられないことに、あの剣は!?
「自己紹介をしようかしら? ……アイアンローズがトップエージェントナンバー8、
天之尾羽張、だと!?
《兵藤一誠》
街中で戦闘をしている俺達だけど、状況ややこしいな!
不正貴族の一斉検挙のはずなのに、今俺達が戦っているのは純潔十字連盟。
しかも街のそこかしこで、アイアンローズまで出てきて争ってるなんて言う話だ。
禍の団まで出てきそうでマジ面倒なんだけど!?
「どうしますサイラオーグさん! これ、敵が多すぎッていうかなんでこんなに!?」
もう混乱している俺だけど、サイラオーグさんは拳を構えながらもまだ落ち着いていた。
「俺達に都合のいい戦略を取ってくれるわけもないだろう。運がなかったと割り切るしかないぞ、兵藤一誠」
すげえよこの人。この状況で全然動じてねえ。
それだけたくさんの修羅場を潜ってきたってことか。頼りになるぜ、この人!
なら俺も負けちゃいられねえ。気合入れるぜ、ドライグ!!
『まったくだ。奴らも中々に強敵だが、それでもヴァーリ・ルシファーと白いのに比べれば全く足りん。この程度で倒れるなよ、相棒!!』
頼りになる相棒をもって最高だぜ。
だから拳を握り締め、三叉成駒を展開しようとして―
「……なるほど。神の使徒に同盟者が雁首揃えているってことか。俺達が出張るだけのことはあるな」
―なんかやばいオーラを感じるんだけど!?
振り返れば、そこにいたのは一本の聖剣を手に持った男。
年齢は俺達よりちょっと年上ぐらいか? ただ、かなり殺気が強いぞ。
「名乗りを上げるぜ? アイアンローズのトップエージェントナンバー9、
「その剣から放たれるオーラ……神殺しか!」
ボクサー聖剣使いが目を見開いているけど、それと同時に神無月って奴は懐から投げナイフを取り出した。
……あのすいません。オーラの質が同じなんだけど!? あれも神殺し!?
「いいからさっさと死にな狂信者。創生せよ、天に描いた星辰を……っ!」
その瞬間、オーラが強大化して俺達に向かって襲い掛かった……!?
アイアンローズからもネームドが出てきて、どんどん戦いは派手になっていきます!