※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 食欲が若干暴走気味のグレン×グレンでっす!

 食欲が急激に膨れ上がって困ったもんです。家族からは痩せろ痩せろってうるさく言われてるんですけどねぇ……。

 それはそれとして本編!!


第二十三話 鋼の楽土と戦場と

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 乱戦になりかけたその瞬間、ビルの一角が吹き飛ばされる。

 

 余力で確認すれば、そこから飛び出したのは信子さんと落野さん。

 

 そして追随したのは……シュテルン・フランメ? 波柴矢城だと!?

 

「天争せよ、我が守護星―――鋼の戦場(エデン)を堪能しよう」

 

 勝ち誇るようなトーンで奴が告げるのは、明らかに星辰奏者のそれではない起動詠唱(ランゲージ)

 

 俺や秀華のもう一つを思わせるその詠唱に呼応し、明らかに星辰光の力が増幅される。

 

「地獄の門は開かれず、焼き尽くされて顕現する」

 

 放たれる灼熱。熱量・密度・総数の全てが、波柴矢城はおろかかつてのシュテルン・フランメを超えている。

 

「闇の炎はこの地を覆い、星々すらも包み込む。これぞ偉大なる神威の洗礼。我が身は麗しの洗礼と共に、世界の位階を一段上る」

 

 明らかに異なる詠唱。かつてを思わせながらも全く異なるその詠唱は、明らかに奴が化けていることを示している。

 

 それほどまでの再強化。奴にそれだけの価値があるというのか!?

 

「崇拝せよ、この荘厳たる闇の猛威を。星々の大海が如き未知なる威光よ、崇高たる我が栄光を導き給え」

 

 高野一派にも襲い掛かる猛攻は、単独でこの戦場の脅威度を一段上げる。

 

「陶酔の時はもうすぐそこに。煩わしき前世の鎖を焼き尽くし、極寒の裁きを消滅させん」

 

 どこまでも恥知らずで身の程をわきまえないその詠唱は、しかしそれだけの力を奏でている。

 

「人世の理に、我が身を縛る資格無し。天頂の光に平伏せよ」

 

 これが、真の第一世代人造惑星か……っ!

 

超新星(メタルノヴァ)――魔性すら焼く尽くす灼熱、闇夜を埋めろ(サタンズフレイム・ダークマター)ァッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シュテルン・フランメ

 

 

魔性すら焼く尽くす灼熱、闇夜を埋めろ(サタンズフレイム・ダークマター)

基準値:

発動値:AA

収束性:AA

拡散性:

操縦性:B

付属性:AA

維持性:B

干渉性:D

 

 

 

 

 

 

 

 この状況下で、こういう連中が出てくるのは最悪だ。

 

 そして、その猛威を前に涼しい顔をしている奴が一人。

 

「……困ったね。これはこっちも、さっさと本気を出そうかな?」

 

 高野創氏はそう告げると、翠星晶鋼を産み出し輝かせる。

 

「天争せよ、我が守護星―――鋼の楽土(セカイ)で開戦すべく」

 

 その瞬間、星辰体との感応がありえないレベルで巻き起こる。

 

「神慮拝聴、憑星開始」

 

 やはり最優先の警戒対象は奴だった。

 

 だが、こっちが動くより先に引き連れられた連中が割って入る。

 

「ああ黄昏の神々よ。我に奇跡の対価として、我に酒を造れというか」

 

 明らかに反応速度が上がり、思い切りもいい。加えて膂力が増している。

 

 そしてそれはつまり、それが奴の星ということでいいんだろう。

 

「海原を包むが如き大鍋として、翠星晶鋼(アキシオン)を授けて下さるのならば是非もない。高天原と世界樹に、神酒を奉納するとしよう」

 

 分かりやすく外界に具現化する星ではなく、基本的には内側に展開される星。そして、それを翠星晶鋼を端末として植え付けることで能力を高めている。

 

 神祖。その圧倒的な星辰体運用能力が、明確に俺達に脅威となって具現化していっている。

 

「労苦をもって作り上げた傑作に、薬草の灰を混ぜ込んで。二重の陶酔を約束する、黒酒は此処にたんまりと」

 

 そして奴自身にもその影響が見えている。そして同時に、何の影響なのかが何となく分かってくる。

 

「多すぎるのはご勘弁。労苦を惜しまぬ使徒たちや、我が分含めて作ったもので」

 

 瞳孔の開き具合。脈拍、呼吸、そして体の僅かな痙攣。

 

 これらの異常ともいえる反応を見せる者が増えていることで、俺はそれを悟る。

 

「代わりに効果は太鼓判。一口飲めばあら不思議。心は安らぎ幸せに、痛みも知らぬ不死身の英霊ごまんと作れる最高傑作」

 

 これは体内で薬物を化合している。それによる、強化ドーピング。

 

「これさえ有れば、艱難辛苦も何のその。神々の黄昏にすら恐れず挑む、神に仕えて世界を彩る軍勢たちの完成だ」

 

 ガンギマリ具合から見て、違法薬物じみた向精神薬ともいえるだろう。相当金も時間もかかるようなものを、瞬時に創り出している。

 

「争いの大海を遊覧し、酒池肉林を楽しもう」

 

 そして、その中核たる高野創氏は小さく微笑む。

 

「|我が神酒に酔いしれし姿、それこそが真実なり《In vino veritas》――戦奏万歳(コンプリート)

 

 神威に対する祝詞を掲げ、奴は神祖としての星を顕現させる。

 

超新星(メタルノヴァ)――海原の酒池肉林、至高染めるは黒き神酒(エーギルメイク・ブラックリカー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高野創氏

 

海原の酒池肉林、至高染めるは黒き神酒(エーギルメイク・ブラックリカー)

基準値:

発動値:AAA

収束性:C

拡散性:E

操縦性:AA

付属性:

維持性:C

干渉性:AA

 

 

 

 

 

 

 

「さて、ここからどうするかな?」

 

 そう得意げに語る高野創氏に呼応するように、奴ら引き連れる一派が戦意を滾らせる。

 

 そして―

 

 

 

 

 

 

 

 

《木場祐斗》

 

 

 

 

 

 

 

 明らかに、敵の動きが増した。それもトキコ・アガレス一派がだ。

 

 動きが早く、反応も早い。そしてこちらの攻撃を恐れず攻撃を振るっていく。

 

 形勢が揺らぐには十分すぎるほどだ。そのタイミングで、トキコ・アガレスはこちらに一気に仕掛ける。

 

「創氏様の勅命よ! 一気に仕掛けるわ!!」

 

『『『『『『『『『『はい!!』』』』』』』』』』

 

 クッ! 中々面倒な敵だね!

 

「気を付けてください! ……あいつらの気が乱れています。多分、薬物投与かその類です!」

 

 仙術を高め、より高いレベルで猫魈のポテンシャルを発揮できるようになった小猫ちゃんが、泡を食ったような表情でそう声を張り上げる。

 

 ……薬物投与? そんな様子は見えなかったけど、一体どういうことだ?

 

 いや、どうしたのかはどうでもいい。

 

 問題は、今の発言とその反応から想定できるものが一つだということだ。

 

 いわば、薬物投与による一種の洗脳行為。それが、トキコ・アガレスが高野創氏の配下として活動している理由だと想定できることだ。

 

 なんてことだ。それが、つじつまが合ってしまうことが衝撃的だ。

 

 純血の上級悪魔。それがいつの間にか薬物中毒となり、操り人形と化している。

 

 ……一大スキャンダルなんて言うレベルじゃない。それがここまでの事態に関わっている以上、アガレス家の発言力が大きく低下するレベルだろう。

 

「だそうだけれど!? それでもあなたは降参しないの!?」

 

「何がかしら? 創氏様と一緒にあることが私の人生よ?」

 

 リアス部長にそれを糾弾されながらも、トキコ・アガレスは一顧だにしない。

 

 重度の洗脳レベルだ。まして薬物中毒であることを考えれば、もはや取り返しのつかないレベルに到達しているだろう。

 

 そして、それだけではない。

 

「噂の神祖か! 面倒な奴が絡んでいるな!!」

 

「神祖の眷属め! またしても我らに立ち塞がるか!!」

 

 こちらを半ば無視して激戦を続けながら、かなりの激戦になっている。

 

 状況は掴めないが、上手く利用すれば共食いの要領で敵を減らせるだろう。

 

 だからこそ、こちらもまずはこちらの役目を果たすとしよう。

 

「朱乃さん、援護します! まずはトキコ・アガレスから倒します!!」

 

「ええ、手伝ってくださいね?」

 

 剣を持つ半獣人化した朱乃さんをカバーしつつ、僕らはリアス部長とゼノヴィアが抑え込んでいるトキコ・アガレスに突貫する。

 

 現状確実に使徒を倒せる手段は、万象断ち切る性質を持つ黒刃の狗神を再現できる朱乃さんだ。ゼノヴィアが殺し続けての処理限界を狙っているが、現実的には難しいからこれに頼るわけにもいかない。

 

 だからこそ、僕達が倒す!!

 

「そう、ならこっちも本腰を入れるとしましょう」

 

 そして、相手もそれに呼応するように―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《Other》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌く流れ星」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここから、戦いは更に一段上へと向上していく。




 はい、敵もどんどん動いていきます!

 とりあえず、出てきた星辰光について説明してから終ろうと思います。







シュテルン・フランメ

魔性すら焼く尽くす灼熱、闇夜を埋めろ(サタンズフレイム・ダークマター)
基準値:
発動値:AA
収束性:AA
拡散性:
操縦性:B
付属性:AA
維持性:B
干渉性:D

シュテルン・フランメの星辰光。
 星辰光の猛威は 爆裂灼熱操作能力。高出力かつ高密度の闇色のプラズマを操り、敵を多種多様な方法で粉砕する星辰光。

 矢城のそれとはある意味で異なる星となっており、さらに性能も大幅に上昇。灼熱そのもの攻撃力もさることながら、それをより自由自在に操っての多角的攻撃が持ち味。

 数十レベルの灼熱は、形状を切り替えることでより効率的に敵を破砕する。ロケット推進の要領で高速移動を行い、霧状に散布することで滑るような移動や衝撃吸収も可能。あえて炸裂させずにブレードや壁として運用することも、形状を切り替えて爆発させることで爆圧の収束で瞬間殺傷を狙うことも可能。遠距離から近距離、防御から移動まで自在に立ち回る多機能高出力の星として完成した。
 本来人造惑星の性に振り回される欠点も、本体にサポート用のOSを取り付けることである程度克服。それどころか戦闘用OSによって後天的に技量を身に着けたことで、戦闘技術そのものが向上する強化要素となっている。これらによって正真正銘別物となったこの星は、間違いなく超兵器の部類といえるだろう。

 さらに軍勢個体との併用で、その猛威は圧倒的。文字通り単独で軍隊といえる戦力となりえるがゆえに、最上級悪魔が眷属を率いてなお、苦戦どころか敗北すらあり得る脅威となった。

 悪辣を体現する悪鬼は、魔の星となってさらなる悪意を振りまき驕る。
 それを穿つはまごうことなく、真の強さを持つ上澄みのみ。

★詠唱

 天争せよ、我が守護星―――鋼の戦場(エデン)を堪能しよう。

 地獄の門は開かれず、焼き尽くされて顕現する。

 闇の炎はこの地を覆い、星々すらも包み込む。これぞ偉大なる神威の洗礼。我が身は麗しの洗礼と共に、世界の位階を一段上る。

 崇拝せよ、この荘厳たる闇の猛威を。星々の大海が如き未知なる威光よ、崇高たる我が栄光を導き給え。

 陶酔の時はもうすぐそこに。煩わしき前世の鎖を焼き尽くし、極寒の裁きを消滅させん。

 人世の理に、我が身を縛る資格無し。天頂の光に平伏せよ。

 超新星(メタルノヴァ)――魔性すら焼く尽くす灼熱、闇夜を埋めろ(サタンズフレイム・ダークマター)


 はい、設計コンセプトは「ウラヌスちゃん属の星辰奏者風が魔星になっちゃった」ですね。ステータス配分も参考にしております。

 もう改造されすぎて別物になっている感じなので、星の名称も変わっている感じです。破格のパワーアップを成し遂げていますが、まぁそれだけでトップは狙えませんよって感じでもあります。




 そしてもう一つのやばい奴。神祖、高野創氏の星辰光も!!

高野創氏

海原の酒池肉林、至高染めるは黒き神酒(エーギルメイク・ブラックリカー)
基準値:
発動値:AAA
収束性:C
拡散性:E
操縦性:AA
付属性:
維持性:C
干渉性:AA
 高野創氏の星辰光。
 星の能力は「精神刺激薬体内化合」。多少の誤解を前提として簡潔化すると「体内で麻薬を生成する能力」となる。

 厳密に言えば覚醒剤よりであり、また脳内に欲する回路を生成しつつも依存性以外の有毒性を可能な限り減らすことも可能。そもそも高い付属性を持つことから。瞬間的な増強においては有害性をゼロにするといった手法も可能。
 創氏は己の神器と併用することで、眷属としたもの達に無線供給で体内精製した刺激薬を与えて支配することを選んでいる。その場合の薬物は強い依存性と多好感に集中力強化などを併用しており、「創氏とともにいる限り満足感と高いポテンシャルを発揮できる」という形で洗脳手段となる。違法薬物を生成して資金に変えることもできるが、資金稼ぎに売り払って周囲を警戒させるリスクを考慮し、要所要所での必要資金確保以上には使わない。

 戦闘においては特殊なドーピングとして使用することでポテンシャルを高くすることに運用。高い付属性から効果重視にしても副作用や依存性の問題がほぼゼロにできるため、発動値や星辰体感応量を超える神経系や五感の強化を会得することができる。
 あくまで星辰刺激薬なので、肉体を直接増強することは困難。だが脳のリミッターを解除する火事場の馬鹿力を、解除率を調整する上位互換で発動することが可能。星辰奏者に対して人造惑星が上位互換となる最大級の要素をフィジカル面で運用できることから、正面戦闘でもかなり有用。当然だが精神刺激の要領を鎮痛に回せるため、非常時の対応力は無視できない。

 欠点らしい欠点が「長期戦に向かない」「干渉性の高さが無駄になる」という程度であり、逆説的に長期戦以外では有用極まりない星辰光。だが違法薬物を工業を介さず創り出す能力の性質は、真っ当な国家では犯罪に転用することに特化せざるを得ない。

 まごうことなく悪鬼の星。この邪悪の権化、打ち倒さなくば世界は汚れる。


★詠唱

 天争せよ、我が守護星―――鋼の楽土(セカイ)で開戦すべく。

 神慮拝聴、憑星開始。

 ああ黄昏の神々よ。我に奇跡の対価として、我に酒を造れというか。

 海原を包むが如き大鍋として、翠星晶鋼(アキシオン)を授けて下さるのならば是非もない。高天原と世界樹に、神酒を奉納するとしよう。
 労苦をもって作り上げた傑作に、薬草の灰を混ぜ込んで。二重の陶酔を約束する、黒酒は此処にたんまりと。

 多すぎるのはご勘弁。労苦を惜しまぬ使徒たちや、我が分含めて作ったもので。
 代わりに効果は太鼓判。一口飲めばあら不思議。心は安らぎ幸せに、痛みも知らぬ不死身の英霊ごまんと作れる最高傑作。

 これされ有れば、艱難辛苦も何のその。神々の黄昏にすら恐れず挑む、神に仕えて世界を彩る軍勢たちの完成だ。
 争いの大海を遊覧し、酒池肉林を楽しもう。

 |我が神酒に酔いしれし姿、それこそが真実なり《In vino veritas》――戦奏万歳(コンプリート)

 超新星(メタルノヴァ)――海原の酒池肉林、至高染めるは黒き神酒(エーギルメイク・ブラックリカー)


△備考
 エーギルは北欧神話において神々に全神々分のビールづくりを命じられた海の神。ブラックリカーは黒酒―神酒の一種で濁り酒に草木の灰を入れて着色した酒の英訳

 In vino veritasは「酒に酔えば、人は本音や欲望を表に出す」という意味を持つラテン語における慣用句。ペルシア人が使っていた慣用句で、会議においてもこの慣用句を基にあえて酒を飲んで酔っているときにこそ行っていたとされる。


 コンセプトは「鬼畜ゲー主人公向け」といったところですね。

 本来神祖の星辰光は「星辰体結晶化能力」ですが、これには本作の根幹である神代晃星の設定が関わっています。多分本文にも一応載せてた気がするかな……?

 正面戦闘には向いていませんが、神祖の性質を併用することで人心掌握にはもってこいといった感じです。

 なお最後の慣用句ですが、これは神代晃星型神祖のパターンといいますか、第二太陽由来ではないのでいろんなところから引っ張ってくる……といった感じにしております。

 さぁ、まだまだ続くよ! 書き溜めはまだガチの反撃パートに到達してないのに120kb強だしね!?
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