※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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はいどうもー! 給料も入ってサイゼリヤ行ってきたグレン×グレンでっす!

チェーン店だけどおいしいですよねサイゼリヤ。本屋を物色するついででしたが、いい本が見つからなかったのでこっちが本命になった感じです。

では本編!!


第九話 騒動の前哨

《Other》

 

 

 

 

 

 

 

 

「光吉さーん。アドバイスホントありがとねー。おかげでお姉ちゃんを一発はノせたよ」

 

『どういたしまして、コハヤ・リバー。で、愛しのジュリエットは殺さないでおいてくれた?』

 

「やっといた方がいいと思うけど、一応まだボスの命令もあるからねっと」

 

『それはありがと。足を引っ張って邪魔するわけにはいかないけれど、ジュリエットにはぜひ()()の領域に到達してほしいからね』

 

「……到達されるとやばいんじゃない? 戦奏教団の件もあるし、アイアンローズは強奪してきてるみたいだし、純潔十字連盟のあれって絶対こっちの到達者だよね?」

 

『だとしてもやりようはあるさ。それに()()()()がこっちに何かをしてこないとは思えない』

 

「となると、加点方式でも減点方式でもお姉ちゃん達に就くって考えた方がいっか。……となると、将来的に実はバランスが取れてるって感じかぁ。……あっちの方はそろそろ準備できるんだよね?」

 

『技術顧問のおかげで何とかね。量産体制は整っているし、あと一月ぐらいあれば出陣できるよ。橋頭保の準備はどうだい?』

 

「ユーラシア大陸は準備万端。北米大陸とオーストラリア大陸も行けるね。ま、アイアンローズが多いアフリカと南アメリカはちょっと無理があるけど」

 

『んじゃ、そこまでは好きにさせとこうか。お互い、味方であって仲間じゃないんだからねぇ?』

 

「そうだねぇ? ま、そっちに鞍替えするっていうのも選択肢ではあるんだけど」

 

『……曹操は不適格かい?』

 

「逆に聞くけど、今の曹操が銀の運命に勝てると思う?」

 

『なるほど。同盟相手にするにしても足りないと。ま、君の準備に比べれば……オーフィスの扱いが甘いのは事実だね』

 

「そーゆーこと。ま、乗り切れるっていうならいいんだけどね。……乗り切れないのを助けてやる義理はないか……な♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、問題はどうしたものか。

 

 作戦は大体決まった。ルフェイと黒歌が行った、フェンリルととヴァーリの入れ替え転移を応用する。それを母体に各術式で増幅を行い、ゼノヴィアとイリナを転移させて事態を伝えることで、態勢を整えさせつつ救援を送ってもらうという方向になる。

 

 問題はそこまでどうやって凌ぐか……なんだが、そっちの方がどうにかなるかもしれない。

 

 というのも、だ。

 

「……思う存分暴れてるな、あいつら」

 

「本当だね。まさかすぐにこうなるとはね」

 

 俺と木場が外の様子を見て呆れていると、同じように見ていた麗奈さんがため息をついた。

 

「むしろよくもった方じゃないの? 途中からもろとも殲滅って形になってないだけ、アイアンローズは我慢した方でしょう」

 

「ま、それは確かに」

 

 俺もその点は納得して、外の様子を再確認する。

 

 そこでは、アイアンローズと英雄派が派手に戦闘を繰り広げていた。

 

 あの後十数分ぐらいでアイアンローズは転移してきたが、こっちが徹底的な籠城戦の構えを取ったと判断した瞬間に英雄派に矛先を移してきた。

 

 英雄派も想定はしていたようで、すぐに対応はした。だがあまりに早かったのは予想外だったのか、若干押され気味でこっちに対する警戒が薄い。アイアンローズの方が対応しているだろうというレベルだ。

 

 ……もう凄いことになってるな、コレ。

 

「電波式の通信が行われてたから盗聴を試みたけど、アイアンローズ側としては英雄派を殺したかったのか止めてたハーデス達に不満を見せてる奴らもいたわね。ま、ことが終わってからのOKが出てたことで収まってはいたけれど」

 

 麗奈さんの電気系統に対する万能ぶりが怖い。

 

 ついに電波通信の盗聴までやりやがったぞこの人。軍事系の通信って暗号化されてるはずなんだが。解読まで自力でやったのか……っ。

 

 いやまぁそれはともかく。アイアンローズも相当ストレスを溜めていたみたいだな。

 

「言われてみると納得ですね。……神器を宿していることを誇り、多くの何も知らない神器保有者を操って実験体や都合のいい戦力にしている英雄派の正規メンバーは、アイアンローズにとって怨敵というレベルじゃない」

 

 木場も納得しながら頷いているが、まぁ確かにガチギレ案件だろう。

 

 神器及びそれを創り出した聖書の神を諸悪の根源と弾しているのがあいつらだ。その神器をひけらかして暴れていることが多く、更に彼らにとって被害者である神器保有者を操って都合よく使い捨てている英雄派なんて、怨敵以外の何物でもない。冷静に考えて共闘する方がおかしい。

 

 むしろハーデスはよく抑え込んだな。一周回って感心するぞ。

 

 アイアンローズはハーデス直下の死神達や、ロキに同調した戦乙女達も参加している。だがアイアンローズはもう我慢の限界だったのか、英雄派に攻撃を収束させすぎていている。

 

 おかげでこっちは比較的ましだがな。この隙に準備を整えるべきだろう。

 

「……偵察は何とか行けたよ。アイアンローズの方は、死神や戦乙女達は苦労してるみたい」

 

 と、伊緒さんがそう言いながら水を持ってきてくれた。

 

 礼を言ってから受け取るが、さてどうしたものかって感じだな。

 

「アイアンローズからすると、やっぱり英雄派は最悪に嫌いだったみたいだね。いざ戦い始めてからもう暴れてて、死神達も止められないみたい。こっちの警戒にも人材を割けてないよ」

 

 そう言いながら、伊緒さんは外の様子を見る。

 

「逆に英雄派は落ち着いてるね。というより、怨骸衆だったっけ? コハヤ・リバー直轄部隊が段取り通りみたいな動きで対応していて、今は防戦して抑えている形だよ。……位置取りとしては、こっちとあっちでアイアンローズを挟むみたいな形かな」

 

 それは中々に無視できないな。

 

 英雄派は分派や木曽分隊といった特殊なケースを除くと、大きく分けて主体となる曹操から派生する形で浸水している幹部が率いる四つの部隊がある。

 

 その中でも、コハヤこと藤花率いる怨骸衆は一線を画している。……メンバーの構成要素が見抜けない辺りだ。

 

 他の最高幹部達が率いているグループは、能力の傾向が分かれている。だが怨骸衆はそれがなく、推測するのならば精神面……がありえる。

 

 その一人がフリードであることを考えると尚更ヤバイ。波柴藤花がフリードみたいな連中を迎え入れるのが納得だからこそ、碌でもない連中が主体になっている可能性がマジで大きい。

 

 まったくもって頭の痛い展開だよ。いいように利用されている節があるな。

 

「……とにかく、準備が整ってから動き出すべきだろう。アイアンローズだってこっちを完全に無視するわけでもないだろうしな」

 

 状況が動けば対応するのは読めている。

 

 だからこそ、その為の準備は可能な限り整えないと……な。

 

 

 

 

 

 

 

 

《Other》

 

 

 

 

 

 

 

 

『ファファファ……。思った以上に溜まっていたようじゃ、後で詫びた方がよさそうだな』

 

「そのようだな、ハーデス。……アイアンローズの神器嫌い、分かっていたがこの作戦では暴れ馬の群れを御するようなものだったか」

 

『仕方あるまい。オーフィスの存在は禍の団の要である以上、わざわざ弱体化してくれるのなら都合がよい。……そのついでに奴らにも一泡吹かせれたしな』

 

「忌々しいアザゼルにも、これである程度はダメージを与えられるだろう。状況次第では退陣には追い込めるか」

 

『そういうことだ、ロキ。一応プルートも派遣するが、それでも万が一が起こりえるだろう。……マシーナリーゴッドも投入したが、よいな?』

 

「万に一つの問題もない。仕様上()()()()()()()()()()()が、それゆえに予備機は豊富に用意できる。いざという時の備えを踏まえれば数は絞るべきだが……五機までなら許容範囲だろう」

 

『ふむ。四機ほど送り出したが、ならもう一機派遣するべきかもしれぬな』

 

「念の入れすぎともいえるが……あの赤龍帝ならそれぐらい必要かもしれんな」

 

『奴は様々な意味で特殊過ぎるからな。念の入れすぎぐらいでちょうど良いと思っている』

 

「一度まみえたからこそ、そこに同意しよう。……あの赤龍帝は、どうも常識では測れない……っ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 っし! とりあえず気合を入れ直すぜ!

 

 ヴァーリは弱ってるけど、このままやられるつもりはないみたいだ。黒歌も、はぐれ悪魔になった経緯はなんとなく分かった。

 

 それに、オーフィスはイリナとアーシアを助けてくれた。このまま好きにさせるわけにもいかないさ。

 

 だからこんなところでやられてなんてやらねえ。俺は中級悪魔に昇格して、そのお祝いでイチャイチャしてやる。

 

 決意を込めて気合を入れ直していると、なんかカチャカチャ音が聞こえてきたな。

 

 こっそり部屋の一つを除くと、そこにはパソコンを開いて真剣な顔つきで打ち込んでいる朝月さんがいた。

 

「朝月さん、どうしたんですか?」

 

 このタイミングですっごいパソコン動かしてるんだけど。

 

「……ああ、イッセーか」

 

 あ、普段とは雰囲気がまったく違う。

 

 今一瞬、俺に気づいてすらいなかったし。それだけ集中してるってことか。

 

 それとなく画面を覗き込むけど、数字の羅列とかでさっぱり分からねえ。というか早く動きすぎな気がするんだけど。

 

 え、ナニコレ?

 

 首を傾げてると、朝月さんは一段落がついたのか伸びをした。

 

「観測データを基にして、曹操の七宝を外部の観測データで瞬時に判断するプログラムが組めないかと思ってね。……今回は相手が多用してくれたからこその解析だから、仕切り直された以上は使えないしね」

 

 あ、そっか。

 

「あの試作パーツ助かりました! 鎧に組み込んで視界に映しだす感じがめっちゃ便利だったっす!」

 

 朝月さんが渡してくれたのは、籠手の宝玉に入れる形で機能する装置だ。

 

 鎧越しから見る時に機能して、離れたところからのデータを映し出すっていう装置だ。

 

 いわゆるARデバイスって奴かな。すっげぇよ。

 

「照れくさいが、まぁそこまで大したものではない。拡張型人工神器のデータを雲川からもらっていてな。その派生形でしかないよ」

 

 え、そうだったのか。

 

「今呼んだかね?」

 

 あ、雲川さんが覗き込んできた。

 

「雲川さんが朝月さんに送ってくれたデータが便利だったって話です。おかげで曹操の七宝が読めて読めて」

 

「ああ、あれか! 特に問題ないレベルのデータを渡しただけだが、役立ったようでよかったよかった」

 

 すぐに思い至っているみたいだけど、凄いな。

 

「そんなにデータを明かせたりするんですか?」

 

「それはそうだろう。一応、拡張型と増設型の人工神器は私のアイディアが元なのでな。言い出しっぺとして協力できるよう、その辺りはこれでも学んでいるぞ?」

 

 そんなことを雲川さんが言った。

 

 雲川さんが、人工神器の開発にテスター以外でも携わっている感じなことを言った。

 

 え、マジで?

 

「技術的な話ができる相手は正直貴重で助かっているよ。今はゲスト扱いのようだが、いっそのこと技術顧問補佐といった感じで正式に所員になった方がいいのではないか?」

 

「それも面白いが、まぁそれは後程ということでな。……さて、この後はどう出たものか」

 

 朝月さんと雲川さんが考え込んでるけど、確かになぁ。

 

 ゼノヴィアとイリナを転移させたら、それで救援がすぐに来るかっていうとそうでもないだろうし。結構長丁場で戦うことになるだろう。

 

 そこまで何とかして持ち堪えないと。転移そのものは結界装置で妨害されているみたいで、全員が転移するのは勿論、オーフィスの転移もできないし。

 

 今更オーフィスを見捨てるってわけにはいかねえよ。なんとしてもみんなで助からないと。

 

 ……ああ、そうだ。

 

 それに、やられっぱなしは趣味じゃない。

 

 ヴァーリもそうだけど、俺だってに天龍の意地ってもんがあるんだ。

 

 このままで終わると思うなよ、曹操……っ!!

 




 いろいろと大騒ぎの予兆が動いている感じです。そろそろ動くぜぇ……
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