※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 長期療養中でメンタルケアのためにも趣味である執筆作業を進めているグレン×グレンでっす!

 勝ちで長い休みを得たことで精神的に落ち着いたのか、執筆速度が増えて行っている気がする今日この頃。今後について少しずつ考えながらも、趣味を堪能して心を慰撫したい。

 では本編!


第十一話 激闘、結界脱出戦!!

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 

 そろそろ反撃の時間だな。

 

 俺は軽食を食べて水も飲んで、気合を入れる。

 

 と、軽く肩を回しながら樹下も歩いて来た。

 

「そろそろ時間だな。ウォーミングアップは終わったか?」

 

「まぁな。頼りにしてるぜ樹下」

 

 俺達はそう言って拳を軽くぶつけ合う。

 

 外だと結構戦ってるみたいだけど、ここから一気に俺達の番だ。

 

 やられっぱなしは趣味じゃない。そろそろ反撃させてもらうぜ。

 

 ……それに、オーフィスも逃がさねえとな。

 

「……どうしたイッセー。何かあったか?」

 

 樹下が目ざといなぁ。

 

 ま、人に言うってだけでも変わるっていうし樹下ならいいか。

 

「さっきさ。オーフィスになんでアーシアとイリナを助けたのかって聞いたんだよ」

 

 そこまで言うほど、俺達全員仲良くしようなんて動いてなかったし。

 

 いやまぁ、オーフィスからすれば大したことない攻撃だとは思うけど。それでもわざわざ動いていたからさ。

 

「なんていったと思う? ……お茶やトランプのお礼だってさ」

 

「……反応に困るな」

 

 樹下も困惑するけど、そうだよな。

 

「俺はさ、オーフィスは話せば本当に分かる奴だって思ったよ。少なくとも、悪い奴には思えないしここから助ける理由にゃ十分だ」

 

 イリナやアーシアを助けてくれた。なら、俺がオーフィスをここから助けるのに十分だ。

 

 そりゃテロリストの親玉だったわけだし、大人からするとそうも言ってらんないだろうけど。そんな難しいことは俺には分かんないしな。

 

 今やることは決まってる。オーフィスも一緒に連れ出した方がいいんだし、問題ないだろ。

 

「流石に気を許しすぎだぞ。散々テロリストの親玉になってた事実がある以上、無罪放免ってわけにはいかないだろう」

 

 ま、樹下はそういうだろうと思ってたよ。

 

「分かってるよ。でも、そういうのは周りの人達だけで十分だろ?」

 

 そういう人達は多いだろうし、そういう風にみられることも多いだろうさ。実際禍の団の象徴だったわけだし。

 

 だけど、それは周りの人達だけで十分だ。

 

「俺にとっちゃぁアーシアとイリナの恩人だ。それに、脛に傷持ちなのは俺も変わらねえって」

 

「……軽犯罪違反の()常習犯とテロリストを同列に扱うのはどうかと思うんだが……ま、周りに関しては一線を引いてるなら止めるのもあれか」

 

 樹下はちょっとため息をつくけど、前もって言ってるってだけで勘弁してくれ。

 

 そう思ってると、樹下も気分を切り替えたのか顔を前に向ける。

 

「まぁ脛に傷持ちなのは俺も同じだ。改善が見込めるのならよほどアレな形にならない限りは上の判断に任せるさ」

 

 ……ああ、なるほど。

 

 すっかり忘れることも多いけど、そういう意味だと樹下達って脛に傷持ちなのか。

 

 秀華さんは国家転覆まで真剣に目論んでいた波柴一族の次期当主だったし、樹下はそんな連中の育成機関で色々実践させられていた。

 

 ……不可抗力って奴だと思うけど、樹下達は気にしたまま生きていこうとするやつらだったな。

 

「俺からすると、そっちはそっちで疲れそうだけどな」

 

「お互いに性分だ。ま、気が向いた時ぐらいは助け合いってことで頼む」

 

 まったくだ。

 

 俺達は前を見て歩きながら、もう一回拳をぶつけ合わせる。

 

 頼むぜ親友。頼りにしてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 頼むぜ親友。頼りにしてる。

 

 俺は内心でそれを想いながら、呼吸を整える。

 

 イッセーは控えめに言って困った男だ。いい歳こいて覗きの常習犯であったことを踏まえれば、警察のお世話になっていたり退学処分になってもおかしくない。今時は実際に覗きが原因で退学処分がありえるしな。

 

 そういう意味では校風があっているんだろう。下手にそれをつつく場合、女子達による集団私刑が響くしな。包囲してから無抵抗の状態で一斉に棒で叩くとか、日本の法律上絶対にイッセー達より罪が重いし。正当防衛どころか過剰防衛もまずないだろう。

 

 ……下手につついて司法を動かしたら、比喩抜きで駒王学園全体がヤバイ。偏差値高い高校で当たり前のように殺人未遂一歩手前の集団暴行事件が起こっていたとか、理由が相手の悪事にあったとしても大醜聞だ。

 

 イッセー案件のホモ同人で、肖像権侵害で司法を動かす提案ができないのもそこが大きい。深堀りするとイッセーの覗き案件と先の集団私刑が芋づる式に発覚して、高等部がヤバイ。最悪、駒王学園そのものが終わる。

 

 ……俺は何で、この緊急時にこんなことを考えているんだろう。疲れてるのか。

 

 気を取り直すが、イッセーは困った男だがいい奴だ。でなければここまで面倒を見ない。

 

 だからこれでも頼りにしている。半年そこらで俺達と肩を並べられる面子なんてそうはいないしな。

 

 といっても、イッセーが若干オーフィスに意識を割きすぎている気はするが。

 

 そういうところが美点ではあるんだが、大抵の物事は時として欠点にもなるのが世の常だからな。

 

 気負い過ぎて余計な隙にならないと言いんだが。まぁ、その辺りのフォローをするのも仲間の役割か。

 

 そして呼吸を整えていると、隣に流花さんが並ぶ。

 

「多分、鏡夜は残ってる。……任せてくれる?」

 

 表情は真剣だ。そしてそれは当然だ。

 

 だから、俺は頷いた。

 

「頼りにしてる。それに、約束はきちんと守るさ」

 

「安心して。まだ私は、大丈夫」

 

 ならいいさ。

 

 どちらにしても、敵精鋭の足止め役は必須だ。ならそれは、最も戦えるだろう流花さんであるべきだ。

 

 そしてその会話が終わると共に、リアス部長の声があげられる。

 

「仕掛けるわよ……イッセー!!」

 

「分かってるさ、リアス!!」

 

 今回の奇襲作戦。それはイッセーの力をフルに使って発揮される。

 

 トリアイナ状態のイッセーによる、背中から具現化される二門の砲台から放たれるドラゴンブラスター。

 

 リアス部長はそれを()()()()()()ことで、結界の基点である三つの結界装置の内二つを同時に破壊するという戦法を立てた。

 

 結界は特にオーフィスを逃がさないことに特化しており、それを別々の場所に合計三つ配置。その辺りは英雄派も防衛体制を取っており、かなりの魔獣を大量に配備しつつ、主力を動かすことで破壊されないように立ち回っている。

 

 それを同時に二つ破壊する。分かっていても手段がなければできないことであり、相手の考えの裏を取れるという判断だ。

 

 そして、今まさにそれは成功する。

 

 砲撃に相手は反応が遅れ、結界装置の二つが丸ごと呑み込まれる。

 

 感覚的に、結界の性能は間違いなく低下した。

 

「本命を―」

 

「―一気に!!」

 

 俺と流花さんは即座に突貫。最後の一つに向かって突貫する。

 

 進行方向上にいる、死神やアイアンローズ、英雄派に魔獣達をあえて止めを拘らずに切り裂きながら突撃。

 

 だが当然、敵だってそろそろ対処が間に合うに決まっている。

 

「想定通りだろうけど……ここは出張らないとね!!」

 

 瞬間、姿を現すは旗本鏡夜―木曽義仲。

 

 手に持っているのは二刀。交錯は一瞬。

 

 気づいた時には、打ち上げられていた。

 

 翼を展開しての滞空の選択肢を、俺達はあえて捨てる。

 

 間違いなくそれが狙いだ。射線があまりに取っているこの状況下で、反射的なそれは集中砲火につながる。

 

 故に、判断は一瞬。

 

「お互い後は自力でな!」

 

「もちろん、こっちは鏡夜でお願い!!」

 

 即座に、俺達は互いを蹴り飛ばす。

 

 同時、渡された鎖分銅をつかみ互いに調整。軌道を修正して狙ったところへと移動する。

 

 流花さんはそのまま旗本鏡夜の元へ。俺はその反動を生かして結界装置の近くへ。

 

 そして、当然だが対策は取られている。

 

「甘く見られた……ものね!!」

 

 飛び掛かってくるは、黒狗に身を包んだ菊花の姿。

 

 まぁ、ここまでは想定内。

 

 だからこそ、俺だって動くとも。

 

「遠隔発動だ、青蘭!」

 

『ご命令とあらば喜んで!!』

 

 青蘭に事前に仕込んでいた異能を開放し、俺は獅子王の戦斧を黒狗に付随。

 

 同時に菊花も、本領を発揮する。

 

 左豊菊花。俺と同期の波柴の訓練生。

 

 こいつは本当にヤバイ。本当にヤバイ。

 

 なんたって―

 

「貴方、私相手に一対一で勝てると思ってるの?」

 

「思ってないからタッグマッチだ、レイドボス!!」

 

 ―戦闘能力だけなら、俺より上だからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《Other》

 

 

 

 

 

 

 

 左豊菊花にとって、樹下誠二は注目に値する存在だった。

 

 親を失い、あの異常な環境に送られ、多くの者達は恐怖から動いていた。だからこそ、怯えから学んでいた。

 

 だが彼は違ったと、あの頃から思っていた。何かの強い意志の元、追い立てられるのではなく追い求める為に動いていたと、今なら分かる。

 

 おそらく最初から、彼は波柴に立ち向かう為にあえて染まったのだ。染まらなければいずれ何らかの理由で自分が排除される。だから、あえて染まったのだ。

 

 染まれば、多くの罪を犯す。そして犯させることで波柴は訓練生の心を染め上げある。どう転んでも自分たちも裁かれるという恐怖に、既に手を汚したという絶望が、訓練生達の心を波柴の配下となるように誘導する。

 

 しかし彼は、自分も裁かれることを前提にしていたのだろう。自分が裁かれていいから、いずれ波柴も裁きの場に引きずり込む。その覚悟を、十に満たない少年が持っていたことが波柴にとって致命的なミスの一つだった。

 

 だからだろう。彼は訓練課程の全てにおいて、歴代最上位の成果を上げ続けていた。

 

 大抵のものはあればあるほどいい。こと波柴が教えてくる技能は、実働にとって有効に働くものでしかない。またする側の知識があるということは、される場合に対応に有利に働く。

 

 だからこそ、彼はハイエンドとすら称されるほどに万能だった。こと波柴が教えるすべての分野において、強い習得意欲と努力によって最高水準をたたき出し続けてきた。

 

 だからこそ、いえる。

 

 ()()()()()()()を一人で打倒した実績のある自分は、戦闘という土俵に限定すれば唯一彼を超える同期であると。

 

 故に、勝って当然。負けることは恥じ。

 

 それは彼が獅子王の戦斧を上乗せしても変わらない。

 

「気合を入れなさい、吉子」

 

『うん、分かってる』

 

 こちらも黒狗を上乗せしている。なら条件は対等だ。

 

 何故なら―

 

「創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌く流れ星!!」

 

 ―私もまた、同型の神器を持ち神滅具を再現する星を持つのだから。

 




 とりあえず、執筆速度もだいぶ増しているので連投も狙えますね。

 ただPVやお得意様の感想をなるべく待ちたいところもあるので、他にもいろいろやりたいところです。

 当面の目標としては、短編で他の作品の二次創作とかをやってみたいところです。
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