※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 執筆速度がやばくなってきたのもあって、連投しているグレン×グレンでっす!

 だいぶストレスも抜けてきたのだろうか。前話を投稿してから数時間で、投稿して減った分のkbを超えてしまった。ため込みすぎると把握が難しくなるからもう乗せときます。

 明日は給料日。幸い〆日までは普通に給料が出るので、今回は問題なし。……反動で食べすぎないかが不安……っ!!


第十六話 赤龍崩壊

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やばいぐらい戦ってた。

 

 そして気づいた時には、血反吐を吐いてた。

 

 やばい。いいのをあまりにもらった……っ

 

「ふん。ようやく効いてきたか……そのままゆっくりなぶり殺してくれる……っ」

 

 シャルバは愉快そうに笑う。嘲笑してくる。

 

 相当、俺にぶっ倒されたことをムカついてたんだな。ま、魔王の血筋最高で他が全部下賤ってやつだ。ヴァーリみたいに面白いとか思うような感覚はないんだろうさ。

 

 俺にぼっこぼこにされたのが相当キてるんだろう。もう狂ってるみたいだし、そういうのばっかりな奴みたいだし。

 

 色々面倒だっつうか、こんなのが追放されてよかったよ。

 

 ……王位についてたまま神祖になんてなられてたら、マジでやばいしな……っ!

 

『出力は大幅に上がっているがその程度だ。星辰光の性質も間違いなく脅威だが、相棒なら耐えられないほどではないだろう』

 

 ドライグは冷静にそういうけど、同時にめっちゃ焦ってる。

 

 そりゃそうだろ。俺もだよ。

 

 神祖ってのがここまでやばいって、俺は初めて実感したよ。

 

『樹下誠二の説明を漸く実感した。この不死に比べれば、フェニックスの不死などただの傷薬だ……っ』

 

 ライザーと戦った時とは比べ物にならない。

 

 どれだけ傷つけても、すぐに治る。精神までは癒せないフェニックスの不死は、精神から折ればだいぶ楽になるし、限度もある。

 

 だけど神祖になったシャルバは違う。もだえ苦しんでもすぐに治っちまう。

 

 このままだとこっちが粘り負ける。せめてオーフィスの拘束だけでも外さないと、助け出せない。

 

「本当にしぶとい。この偉大なるベルゼブブを、全ての悪魔が天に仰いで平伏するべき存在たる俺を……その敵意に満ちた目で睨みつけるかぁああああああっ!!」

 

 シャルバの攻撃は厳しい。

 

 というより、俺はもう血反吐を吐きまくってる。

 

 体の調子はおかしい。以前風邪をひいたことはあるけど、そんなレベルじゃねえ。

 

 で、だ。

 

 そんなことで止まっちゃいられねえよなぁ!

 

「まだまだだよ。どうした? この程度か?」

 

 中々きっつい攻撃だよ。血も吐くよ。

 

 でもそれだけだ。全然籠ってない。

 

 ヴァーリにも、曹操にも、サイラオーグさんにも、まるで届かない。響かねえ。

 

 そんな攻撃を何度喰らったってなぁ……っ!

 

「軽いんだよ、お前の拳はなぁっ!」

 

「ベルゼブブの拳を愚弄するかぁっ!!」

 

 お互いに拳と砲撃が叩き込まれるけど、俺が押し切った。

 

 ああもう! すぐに治りさえしなけりゃそろそろ勝ってるってのにぃ!!

 

 向こうも苛立ってるのか、攻撃が本当に粗い。

 

 だけど、おかげでこっちも動きやすい。

 

 この攻撃を生かして、わざと喰らってオーフィスのところに突っ込んでやる。

 

 ……よし! やけくそ気味で弾幕を張ってきやがった!!

 

 この、隙に―

 

「……馬鹿め。かかったな?」

 

 ―なんか、やばい。

 

 今までの次元じゃない激痛が走った。体中が内側から壊れていっている。

 

 この感覚、もしかしてサマエル……!?

 

「ハーデス神からの土産だ。ヴァーリ用に使うつもりだったサマエルの毒だが、貴様にとどめを刺すには十分……な!?」

 

 御大層な説明してくれて助けるけどなぁ。

 

 それで、俺が、止まると、思ってんの……かよぉ!!

 

 オーフィスに届いた。そして拘束は掴んだ。

 

 後はこのまま、引きちぎる!!

 

「……ざまぁみやがれっ!」

 

「き・さ・まぁあああああああああっ!!」

 

 オーフィスを助け出されてシャルバがキレるけど、あとはこのまま逃げるだけだ。

 

 龍門さえリアス達が用意してくれればいい。そこまで逃げまくれば……あれ?

 

「……ィ……な…グ………が…ぁっ!?」

 

 なんかシャルバが慌ててるけど、何も聞こえない……あ、転移、し始めた……?

 

『相棒、しっかりしろ!? くそ、ヴァーリ・ルシファーより毒のめぐりが早い……!?』

 

 あ~……。毒の所為で耳も悪くなってんのか。神経とか鼓膜とかがあれかな?

 

 でもまぁ、それはつまり、だ。

 

「俺の勝ちだな、バーカ」

 

 転移が終わるタイミングで、思いっきり言ってやる。

 

 ざまぁみやがれ。この……野郎……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《アフリカ大陸某地方 新築されたハーデスを祀る神殿》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハーデス様。シャルバより連絡ですが、オーフィスは取り逃がしたとのことです」

 

『そうか。なら、こちらで始末する機会もなさそうだな。……アイアンローズの連中にどう言い訳したものか』

 

「素直に謝ってくださいませ。それと、大半の者達は冥界に住まう民草に罪はないから助けるべきと意見が一致しています。……いっそのこと、彼らも派遣するべきではないかと」

 

『……面倒だが、奴らの思想上仕方ないか。まぁあ(・)奴(・)ら(・)の初仕事にはちょうど良い。……幸か不幸か、ちょうど数(・)は(・)釣(・)り(・)合(・)っ(・)て(・)おるのでな』

 

「承知しました。では、私めも向かいます」

 

『貴様も行くのか? アイアンローズのトップエージェントナンバー2ともあろう者が?』

 

「……アイアンローズの行動理念にのっとって考えれば、当然のことと思いますが?」

 

『ファファファ、確かにな。だが、おぬしならいまだに悪魔達の囲い込みを狙う意義が薄いことぐらい分かるだろうて』

 

「アイアンローズは企業で、私めは構成員の一人ですので」

 

『ふむ。社員をなだめるのも簡単にはいかぬというコトか。……よい。おぬしほどの者を向かわせればアイアンローズの士気も上がるだろうて』

 

「かしこまりました。では……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……そろそろ潮時か」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《地球某所。英雄派の小規模拠点》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ということになっている。曹操の愚かさにはいい加減呆れが一周して感心すら覚えてくるぞ」

 

『そのようだな。とはいえ、冥界の争いに積極的に介入する理由はないが』

 

「かといって無視もできまい、極晃聖奏者よ。潜伏させている者たちを動かすには都合がいいだろう?」

 

『諜報活動においては絶好の機会ではある。この規模の事態ともなれば、彼らが極晃を隠し持っていたとしても使わずにはいられんだろう』

 

「目先をどうにかしなければ滅ぶのなら、そのために多(・)少(・)の(・)天(・)変(・)地(・)異(・)は容認するほかない。彼らは冥界の英雄だからな」

 

『それで、貴殿はどうするのだ? 大帝』

 

「我々は世界を救うものだ。悪魔たちの小競り合いに力を割くわけにもいくまい。……とはいえ、曹操に見切りをつけるべき案件故、多少は忙しくなるだろう。……頼むぞ?」

 

『無論だ。頼りにしているぞ、我らが同盟者……シャルルマーニュよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《冥界バアル領 サリアローズ・バアルの私城》

 

 

 

 

 

 

 

 

「……英雄派にしてやられ、英雄派もしてやられたか。敵もさるものというべきだな」

 

「どうなさいますか、サリアローズ様? 魔王派側から突き上げが来るかと愚考しますが」

 

「気にし過ぎだ、京花。白喰闇団(ブラック・ホール)はヴァーリチーム討伐を目的とする部隊であり、そのために限れば最上級悪魔でもそうはないレベルの権限が与えられている。むしろ黙ってヴァーリチームと交渉してリアス嬢達に接触させたアザゼル総督を非難できる立場である以上、大きな打撃は受けんよ」

 

「まぁ、そうですね。……それどころでもないですし」

 

「同時にニ十体以上出現した超大型魔獣の活動が厄介だからな。既にディハウザー・ベリアル殿が眷属を率いながらも、打倒がいまだにできてない辺り神滅具の禁手、それも過剰強化された状態は無視できんか」

 

「あのお二人からはロイヤル・ピースの投入も確定と伝えられてましたね。……私はどうなりますか?」

 

「我が剣でもあるお前は、この事態では私と共に出てもらう。海音にも話は通しているし、私を介して繋がりのある四人がそれぞれロイヤル・ピースで助かったよ」

 

「魔王血族二人も来るとか、現地で対応している部隊の士気が凄いことになりそうですね……」

 

「だからこそ、失敗した時が厳しいがな。……現魔王様方が対抗手段の確立をまず進めている以上、まずは進行を遅らせる遅滞戦術だろう。マリヤがいるなら一体ずつならできなくもないが、それで足並みが乱れたり調子づく馬鹿が出てきたら逆に崩れてしまうだろう」

 

「外れ値と基準値が違うって分からないタイプ、結構いますもんね……」

 

「長所だけならもれなく外れ値という例外枠がロイヤルピースだが、それを理解しない者は多いだろうしな。……それに、なにより石(・)突(・)を(・)動(・)か(・)す(・)備えが先だ」

 

「……出ますかね、暴発する奴」

 

「既に何人もピックアップ済みだ。そして、そういう手合いはこういう時にこそ動かずにはいられない」

 

「……後学の為に根拠をうかがっても?」

 

「非常時や窮地というのは、心身から余力を奪う。そしてそういった余力を、日々の不満を抑え込む為に使うのが愚者だ」

 

「天変地異レベルの脅威を前に、手を取り合う可能性はないってことですね」

 

「当然だ。外道というのは余力を使って暴走するが、愚民や凡人は余力で抑えねば暴走するのだからな」

 

「流石ですサリアローズ様。私達みたいな奴の扱いなら、現魔王様より上ですね」

 

「なまじ各勢力の上層部は、優れた大人物ばかりだからな。「窮地の時にいがみ合わず手を取り合う」ことにそう苦労しないでいられるから、それが困難な者の気持ちに理解が足りてないのだ」

 

「そういう意味だと、トップに逆に向いてないんですかね?」

 

「政の才覚が無ければ対立派閥も多い今の冥界を納められはせん。だが、強大なカリスマ性と絶大な力があるからこそではあるがな」

 

「……なるほど。どうしようもない奴の相手が不得手なだけ」

 

「愚者には愚者にあった道理で当たらねばならないということだ。最も、知識として知っていても実行し切れぬ輩は数多く、やっても出来ないことは多い」

 

「不得手なだけである程度はできている時点で、優秀さの証明ということですか」

 

「そういうことだ。まして私よりはるかに長く生きている御仁でもある以上、舐めてかかるなどありえん。大王派も我々も命運が尽きてしまうだろうさ」

 

「承知しました。では、どこに出陣なさいますか?」

 

「私はバアル次期当主だぞ? 真っ先に立ち向かうべきは無論バアル領で暴れている―」

 

 

 

 

 

 

 

 

「サリアローズ様!! 超大型魔獣の一角が、アモン領にある大果樹林研究発表会会場および、技術発表用の温室を破壊したとの報告が!!」

 

 

 

 

 

 

 

「……サリアローズ様」

 

「さて、気が変わった」

 

「サリアローズ様?」

 

「手加減と様子見など生ぬるかったな。今後を考えれば、比較的低位であることを感謝せねばなるまい」

 

「サリアローズ様、サリアローズ様」

 

「手勢を全て動かせ。バアルを蹂躙する下種を排除し、返す刀でアモン領の救援へと向かう!!」

 

「サリアローズ様落ち着いてください。それをやると別の意味でややこしくなるというかアモン領ならまずアスモデウス様に了承を得てからでないと―」

 

「公務を果たしてからが私情だ安心しろ。マグダラン兄上の研究成果や共同研究がいくつも発表されるあのイベントを、その為に二重三重に余計な邪魔が入らないよう遠回しに仕込んだ根回しごと台無しにして兄上を照らす光を砕いた害獣とはいえ、まずはバアル領の害を払ったうえでの個人裁量内の余力でないと駄目だからなぁ……っ」

 

「サリアローズ様ぁああああああああああっ!?!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《冥界辺境地域 ジャーク団秘密所有施設》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……うわぁ。すっごいタイミングで神祖になっちゃったよ。ある意味めちゃくちゃ適任だけど、戦奏も見境ないねぇ」

 

「お前さんがそこまで言うたぁねえ。ま、とんでもないことになってるがな」

 

「そういう方向に誘導した彼(・)女(・)も、これはちょっとびっくりでしょ。動きは想定内だし都合のよさは予想以上だろうけどね」

 

「ま、神祖になっちまった以上、奴さんを兵藤一誠が殺すのは無理だろうさ。あの坊主の才能じゃぁ斬空真剣(ティルヴィング)の真似は出来ねえし、滅奏はもちろん人奏との相性も悪すぎる」

 

「そして当然、それ以外の手段を用意するのも大変だ。赤(・)龍(・)帝(・)第(・)三(・)の(・)力(・)なら可能だろうけど、あれは神滅具になって以来誰一人として到達してないみたいだしね。ワンチャンあるだろうけどそう都合よく謎進化は遂げないか」

 

「女の胸一つで訳の分かんねえこと起こすって話だが、短い時間に二連発……ってのは難しいか。もっとも、もう一つの可能性はありえたがな」

 

「……界奏との相性は、誠二君どころかジュリエットより高いだろうしね。付属性特化型の魔星になっちゃってる点といい、実際かなり相性はいいはずだ」

 

「付属性特化型魔性といやぁ、人鬼(カーネイジ)といい奴さん達といい、特化するにゃぁコミュ力が大事なのかねぇ? 星とはすなわち祈るもんだし、血液型で性格診断するよりよっぽど正確に測れそうだな」

 

「光狂いもレベル高いと収束性高くなるしねぇ。滅亡剣(ダインスレイブ)や人狼(リュカオン)に誠二君といい、やると決めたら手段選ばないタイプは干渉性高い印象があるし、人奏とか貴(・)方(・)のように、操縦性が極めて高い人って研究者の才能あることが多いし」

 

「原初の四大神祖様に失礼だぜ、旦那。……で、こっちはそろそろ動くのかい? あ(・)っ(・)ち(・)はだいぶ準備できたし、頼れる王子様が一気に整えてくれたけど」

 

「……その件だけど、タイミングをある程度合わせる気でね。戦奏教団の動きを探りたい」

 

「あの坊主ならまぁ上手くやれるだろうさ。ハイエンドと本気で殺し合いがしたいってのがいいねぇ?」

 

「因縁すっごいあるからねぇ。……ダ(・)ン(・)バ(・)ー(・)ズ(・)筆頭格の殆どに言えるけど、狙ったわけでもないのに因縁バーゲンセール過ぎない? 自分で引くしジュリエットも流石に違うって言っても信じない気がするよ」

 

「そこは仕方ないだろうさ。なんたって、お前さんの愛するジュリエットは銀の運命を宿す月女神だぜ?」

 

「それにしたって愛されすぎだよ。シ(・)ュ(・)テ(・)ル(・)ン(・)・(・)ゲ(・)ヴ(・)ィ(・)ー(・)ア(・)もシュテルン・フランメの便利っぷりといい、戦奏の無自覚マッチメイクとかかなぁ? リベンジマッチがしたいとか」

 

「それならそれで興味深いがねぇ。ま、海洋王(ネプトゥヌス)辺りはそろそろ分身も送ってくるだろ。奴さんはそういうのが優秀すぎる」

 

「戦奏と戦う際の相性という加点方式でも、立ち向かう者達と協力する為の減点方式でもぶっちぎりトップだしね。都合よく誠二君が滅奏との繋がりを切られたみたいだし、運命的にそろそろ動きが派手になるとは思ってるよ」

 

「ま、こっちはこっちで色々と動くだけさ。……まだ、ここまでは余興だしなぁ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それはもう。この世界の争いは、戦奏教団が動き出してからが本番だしねぇ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気づいたら、医務室だった。

 

 ……まずいことになったと、直感的に悟る。

 

 そして視線を向けると、ノートパソコンを起動させて色々と動いていた秀華が気が付いた。

 

「……私の時に起きるってのは役得かな?」

 

 そう茶化しているが、表情が硬い。

 

 長話をする必要はない。手短に言おう。

 

「悪い知らせがある。……滅奏が、俺の中から消えた」

 

 滅奏そのものを食らったうえに、どうやら黒刃を乗せられたのが大きい。

 

 神祖や使徒の不死を、滅奏や黒刃が突破できるのと感覚的には似ているのだろうか。滅奏との繋がりが、俺から消えている。

 

 とはいえ、ならできる範囲でやるべきだろう。

 

 だがその為にも、情報は把握しないといけない。

 

 それに秀華の顔色があれだ。絶対に何かあって、運がよければ俺に弱音を吐きたいんだろう。

 

 ……乗り越えることができるからって、無理に乗り越え続ける必要はない。

 

「そっちも悪いことから言えよ、相棒」

 

「……ありがと。無理しすぎちゃえるのが悪い癖だしね」

 

 秀華は苦笑すると、まっすぐに俺を見つめる。

 

「イッセー君がMIAだよ。それも、状況は前例が漏れなく死亡済みな状況になってる上、サマエルを使用された可能性がある」

 

 ……俺は、呼吸を一つ入れる。

 

 非常時なのは間違いない。だから、一旦おいておく。

 

 それができるように訓練され、それを使って何年も耐えてきた。だから、これができてしまうのは不幸中の幸いだろう。

 

 だが同時に、不幸が来たんだ。

 

「……状況が落ち着いたら、胸を借りていいか?」

 

「うん。それぐらいならお安い御用だよ」

 

 そっと秀華が撫でてくれるのを、俺は振り払わない。

 

 ほんの数秒。俺はそれだけ甘えて、意識を本格的に切り替える。

 

 その最後の一瞬。俺は誰に言うでもなく言葉を口にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あいつら、絶対一発かましてやる……っ」

 




 ちなみに、この話に二割ぐらいも前の話を投稿した後にノリで作りました。








 いろいろと動きが見えていますので、ちょっと今後の脳内プロットも説明。

1:エロ閑話だけ入れてヒーローズ編突入

2:ヒーローズ編終了後、ちょい役グループの紹介もかねて長めの間章

3:ウィザード編・ジュニア三巻・デイウォーカー編といろいろと本腰に入る導入編として運用

4:戦奏や聖奏関連の詳細情報が一気に明かされるオリジナル章(たぶんめっちゃ長くなる)

5:原作進行やオリジナル章を組み合わせる形でちょいグループも絡めつつ話を進める。

 といった感じで脳内プロットを用意しております。

 こちらとしてもそのあたりの情報はどうしても後半にならないと明かせないので、ようやく明かすタイミングが見えてきた感じですね。最重要部分は初期の段階で完成していたので、明かせる可能性が見えてきたことで気合を入れなおしたいです。
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